『イノベーションのDNA 破壊的イノベーターの5つのスキル』 クレイトン・クリステンセン 著
イノベーションのDNA 破壊的イノベータの5つのスキル (Harvard Business School Press)
- 作者: クレイトン・クリステンセン,ジェフリー・ダイアー,ハル・グレガーセン,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2012/01/18
- メディア: 単行本
- 購入: 13人 クリック: 196回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
【所感】
・翻訳もなかなかで、読みやすい。断片的にどっかで聞いたことがあるコンセプトが破壊的イノベーションに向けた軸で綺麗にまとまってる感じ、とも言えるか。
・イノベーションを必要とする人、イノベーションを担う人は、本書を定期的に見直して、自分の生活が、破壊的イノベーションに向いてるか考え直す、とか良い感じ。
・昔、既存案件の遂行と新規開発を同時にやらないといけないことがあって、どうしても、今、流れてる案件に引きずられるというか、時間的にもそうだし、気持ち的にも、そうなるから、既存案件と新規開発の同時は無理、って、思ってて、それは正しいというか、当然なのが、本書で判明して、スッキリ。
・あと、なんというか、背中を押してくれる一冊で、すごい良い感じの読後感。
・年に1回くらいの頻度で読み直すと良い本、とみた。
【気になったところのメモ】
第1部
・発見力 vs 実行力
・発見力 = 関連付ける力 x 質問力 x 観察力 x ネットワーク力 x 実験力
・実行力 = 分析 x 企画立案 x 行き届いた導入 x 規律ある実行
・関連付ける力 : 広告代理店系で流行った発想力とか企画力みたいなところかな
・質問力 : ちょっと前から、本とか出て流行ってるところか
・観察力 : IDEOとか
・ネットワーク力 : アイディア・ネットワーキング xs 資源ネットワーキング
・実験力 : これが、一番重要というか、希少価値があるっぽい。
一時、○○ラボが流行ったのは、みんな無意識にそう思ったからかも。
最近、本とかも出てきて、試しにやってみよう雰囲気がでてきた感もある。
第2部
・組織のイノベーション文化を醸成するのは、3P 人材・プロセス・哲学
・プロセス
1.質問
2.観察
3.アイデア・ネットワーキング
4.ディープ・ダイブ 関連付け
4.実験
・哲学
1.イノベーションは全員の責任か?
2.破壊的イノベーションにも果敢に取り組んでいるか?
3.少人数のプロジェクト・チームが中心的な役割を担っているか?
4.スマート・リスクをとっているか?
付録C 発見力を磨く
1.優先順位を見直す
2.発見力を自己診断する
3.イノベーションに関わる切実な問題を探す
4.発見力を練習する
5.コーチを見つける
【目次】
第1部 破壊的イノベーションはあなたから始まる
第 1章 破壊的イノベータのDNA
第 2章 発見力 その1 − 関連付ける力
第 3章 発見力 その2 − 質問力
第 4章 発見力 その3 − 観察力
第 5章 発見力 その4 − ネットワーク力
第 6章 発見力 その5 − 実験力第2部 破壊的組織・チームのDNA
第 7章 世界で最もイノベーティブな企業のDNA
第 8章 イノベータDNAを実践する − 人材
第 9章 イノベータDNAを実践する − プロセス
第10章 イノベータDNAを実践する − 哲学結論 − 行動を変え、思考を変え、世界を変えよ