生徒会の七光 碧陽学園生徒会議事録7

あらすじ

ようこそ、私立碧陽学園生徒会室へ!美少女役員四人+おまけ一人、生徒諸君のため、今日も汗水流して駄弁っております!!今回、ひとりの少女が己のこれまでの行いを悔い、宣言した。「ここは俺のハーレムでは、ありません」―衝撃だった。季節はうつろい、刻一刻と迫ってくる「その時」。だけど俺達は、私達は、現実から目を逸らしちゃいけないんだ。そして、少年…杉崎鍵は、ハーレム放棄宣言のみならず、さらに告げるのだった。「残響死滅…」と。気になるあの人やその人も登場して、ついに物語は動くか―。

感想

 プロローグそしてエピローグで登場している飛鳥との阿吽の呼吸で繰り出される掛け合いが素晴らしい。2年ぶりに会ったのに遠慮のない言葉のやり取りが出る中、飛鳥と鍵が共に会えたことを心から楽しいと思っていることが察せて、この2人いいなぁって思っちゃう。
 本編は前巻あたりではマンネリかなと思ってたけど、今作でテコ入れされてような変化球が来たようなそんな感じを受けた。全部いつものように笑いは十分にありながらもメンバー内の心境の変化があるのが面白かった。

 就職する生徒会は普段どおりかなと思いながらも最後に生徒会メンバーの別れを醸し出すことでこのメンバーそれぞれがかけがえの無い存在になってきたんだと実感しちゃうエピソード。失われる生徒会で鍵の記憶喪失という事件によって直前で表されたメンバーの絆が崩れるという話から思い出を振り返ることで積み重ねてきたものの価値が見えたかなと思う。三度の生徒会でまたラジオ回だったわけだが、ここはいつもの通りかなと感じたけどラジオ回は淡々と面白いから好きです。ラジオコンセプトが杉崎に一泡吹かせるということだったようですけどね。杉崎かわいそうですいいぞもっとやれ。二人の生徒会は会長のターン。これは良かった。会長と鍵の間にある恋愛感情ではないけれども何事にも代え難い絆がそこにはあって、そのうえで別れが近づいている。だからこその「ずっと、いっしょに、遊んでください」なんだろうな。遊ぶっていうのが一番適している関係ってのにすごく憧れる。
 最後の歓迎する生徒会でいままで何度か名前は出ていた林檎が登場したわけで、これで登場人物全集合。林檎と鍵の相思相愛っぷりにはニヤニヤ止まらなかった。鍵はだれとでもいい空気になるなぁ。さすが主人公。

 エピローグで飛鳥が鍵に今まで誰もが触れなかった鍵の持つ矛盾を指摘して今後の展開が気になるところです。あー飛鳥かわいいなーかっこいいなー大好きだよー