アジャイル札幌 勉強会「平鍋さんを囲んで」に参加しました

以前平鍋さんが札幌にこられたときに海外での受託開発の取り組みやリーンの話をされました。
そのときの内容がとても面白かったので、今回も参加することにしました。

イベントの概要はこちら。

内容

平鍋さんは知識経営理論の野中郁次郎先生が発表された

  • 新しい新製品開発方法 The New New Product Development Game
  • 実践知のリーダー INTELLECTUAL MUSCLE
  • SECIモデル

について、ソフトウェア開発を絡めてお話しされました。
特に、平鍋さんが力を入れて説明されていたのは、SECIモデルでした。
これは、「暗黙知形式知の相互変換運動」をモデル化したものです。

きょうの平鍋さんの言葉を引用すると、2つの知は

  • 形式知 (本に書ける汎用的な知識(ex. 料理のレシピ))
  • 暗黙知 (言葉や文章に表せられない知識(ex. 熟練したシェフの技術))

という意味で、

SECIモデルはこれらの知の変換

を説明するものです。
詳しくはアジャイル開発とスクラムを買ってみてください。(わたしはまだ買ってません)

アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント

アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント

お話のあとは、その内容について平鍋さんと参加者の質疑応答が行われました。
自分の職場での取り組みについて話されていた内容が興味深かったです。

感想

  • システム開発における暗黙知形式知に比べてどれほど大きいかを意識するきっかけになりました。
  • 暗黙知形式知に変換する取り組みはどの会社でも行われていますが、暗黙知暗黙知として伝える取り組みを意識的に行っている会社は、そういう取り組みをあまり聞かないことから推察するに、多くないのだろうと思います。
  • システム開発における暗黙知を伝える方法について興味を持ちました。
  • アジャイルスクラムの系譜について語る平鍋さんが熱かったです。

最後になりますが、平鍋さん、agile札幌のみなさんありがとうございました。
頂いた福井名物 羽二重餅 家族でおいしくいただきます。