世界人口70億人の恐怖を表すグラスと水
世界人口70億人到達が話題になっているけど、その歴史と危機的状況を啓発するヴァイラルビデオ“Filling Up”が非営利団体の“npr”からリリースされた。大陸毎のグラスに入っている水の量を人口とし、西暦1000年から年代別に増えた人口分だげ水を注ぎ、減った(亡くなった)人口分の水がグラスの底から漏れる。20世紀に入り、注がれる水の勢いが凄さ増す一方で医療・食環境の進化により減る量が一気に減少。将来の10億人達成と共にグラスから溢れそうになる様子(=エネルギーや食料、水が不足する)には恐怖さえ覚える。
表現方法はとてつもなく美しいが、表現している内容が恐ろしく、そのギャップに強力なインパクトを感じる。
広告業界への挑戦
米国の屋外広告の総面積はフットボールフィールドの6万倍であり、デジタルビルボードの消費電力は約40万Kw/年(一般家庭の14倍)、都市生活者が生涯目にする屋外広告の数は1億4300万以上でそれら全てが何かを売りつけようとしている。これは立派な環境破壊であり、この無秩序な屋外広告の増加に歯止めをかけるべく戦う世界各地のストリートアーティストの姿を描いたドキュメンタリー映画“This Space Available”がリリースされる。総フィルム量は240時間、11カ国で取材し、160人にインタビューを行った大作だ。
以前にも「“Times Square”を“Art Square”へ」という動きがあったけど、映画にまでなるとはムーブメントが大きくなってきた感じだ。この動きに対して広告業界はどのように反応するんでしょうか。
National Geographic×ARで創るちょっとした遊園地
National Geographicが描く神秘の世界に飛び込むことができるAR企画。とてもシンプルな仕掛けなんだけど、子供連れの家族にとってはちょっとした遊園地のよう。ARプロバイダーがNational GeographicやHistory Channelとこの手の企画をパッケージ化し、商業施設にセールスしたら、(値段にもよるけど)飛ぶように売れそうだ。
世界最大のスカーフ
困った時の「世界最大」「世界最長」というのはPR企画の定跡形だけど、この度は「世界最長のスカーフ」だ。そして、ここで言う「スカーフ」とは、フットボールの必須応援アイテムである「スカーフ」であり、“FIFA12(EA Sports)”の発売を盛り上げる為の“Get on the FIFA2012 Scarf”と題されたキャンペーンだ。参加する為には、Facebookページで“Like!”するか、Twitterアカウントをフォローしなければならない。すると「今から投稿タイムですよ!」とアラートを送ってくれるので、すかさず“#FIFA12SCARF”“#(応援チーム)”“#(チームカラー)”に応援メッセージを加えて投稿すると、毎回180Tweetが選ばれ、投稿がそのままスカーフになるという仕掛けFacebookの場合はアラートに対するコメント欄から投稿)。ちなみに投稿タイムは全部で8回。既に2回終了している。
2回の投稿タイムで243mに達しているので、単純に計算して972mのスカーフを「編む」ということになる。完成形をどうやって披露するのか、そこが肝ですね。