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Uberみたいな配車Appで試乗


タクシーの広告的な使い道は車体にステッカーを掲出するか、車内で何かを配る...ぐらいしかなかったけど、これからは試乗的な使い方もできるかも知れない。"99 Taxis"なる配車Appを使用すると"Renault"の車輌が配車される。普通のタクシーと違うのは希望すれば運転できることと、"Renault"の説明を聞かなければならないこと、そして(きっと)無料。

日本でも"Uber"が東京でサービスを開始しいますが、試乗企画に使える可能性があるかも知れません。

フィンランドからシンガポールへ、雪のおすそ分け


赤道付近のシンガポールには雪が降らない。そんな国の人たちに極寒のフィンランドから雪をプレゼントする企画。2つの国を繋ぐのはCoca-Colaのインタラクティブベンダー。フィンランドの人たちがベンダーに雪を入れるとシンガポールのベンダーから(人工)雪がリアルタイムで降る仕組みだ。

ジプシーが"氷"を見世物に熱い国を放浪して各地で稼いでいたという昔話があるように、熱い国に雪を届けるような企画は以前からあったけど、今の時代にやるとすれば、こういった物語が必要ですね。

映画の世界に飛び込む"Secret Cinema"


映画の世界を楽しむのはUniversal Studioが一番かと思いきや、その上を行くかも知れないサービスがある。"Secret Cinema"だ。その名の通り、テーマとなる映画も会場もシークレットの状態で告知・券売。そして、開催日が近づくと指定の服装や料金がメールで案内される。つまり、映画のイメージに合わせて仮装して参加する訳だ。

例えば、昨夏に実施された"Back to the Future"では、ポニーテールに赤い口紅、水玉模様のドレスといった1955年ファッションでPM5:00にEast London駅集合。エントリー後、スクールバスに乗り込み、会場となるハイスクールの前で降りる。会場はHill Valleyのイメージで演出されている。そして、映画の世界を反映した数々のアクターたちが参加者に話しかけ、1955年のHill Valleyの世界に引き込んでいく。Hill Valleyのカップに入ったモスコミュールが6ポンドで売られている。

次に目にするのはエクセレントな"Clock Tower"(Town Hall)やLou's Diner。郵便局では2014年の友人に手紙を書くことを勧められ、Hill Valleyの家に入ったりすることもできる。そしてPM8:00になると"Clock Tower"を舞台としたショーが繰り広げられ、最後には映画鑑賞で締めくくられる。

"Prometheus"やロビン・ウィリアムズ追悼イベントとして"いまを生きる"なども実施された。


今ではロンドンだけの開催ではなく、世界各地で受け入れられつつあるとのこと。見る限り、イベントのクオリティが高く、テーマとなる映画を告げられなくてもチケットが買えるイベントです。日本でもやって欲しい。

ライティング専用デバイス


作業をする上でPCはこの上なく便利な道具だ。インターネットで調べて、時にコピーし、WordやPowerPointの資料を作成する。しかし、それはまた時として限りなく集中を阻害する道具にもなる。TwitterFacebookからの囁きも気になるし、ついついネットのお楽しみに無駄な時間を費やしてしまう。


そんなことでお悩みの人(特にライター稼業の人)のために"Hemingwrite"は開発された。6inのeインクディスプレイ、クラウドバックアップにキーボードを組み合わせただけのシンプルな仕組み。Dropbox, Evernote, iCloude, Google Docsなどで、文章を作成することが可能であり、他のアプリケーションで作成された文章の続きを作成することもできる。重さは約1.8kgと軽く、持ち運びに便利だ。

現在、Kickstarter資金調達を実施中で、目標250,000ドルに対して、18日を残して320,000ドルの調達に成功している。
全てを統合する方向が行き過ぎれば、必ずその逆の動きが支持されるようになりますね。

言いづらいことが言えるビール


商品のパッケージや包装紙にQR-codeをプリントし、専用Appでスキャン。プレゼントの相手に音声メッセージやビデオメッセージを登録し、受取人がQR-codeを通じてそのメッセージを受け取る。そんな時のメッセージって"Hi Mom! I love you so much! This is..."みたいなよくある愛情表現だったりするんだけど、Andes Beer(アルゼンチン)が推奨するメッセージは一味違う。
"It's easier to say it with an Andes"(Andes Beerがあれば、言いづらいことも言える)というタグラインを象徴するように "I only married you to get citizenship"(市民権を得るために君と結婚したんだ)とか"I've been stealing your wifi for a year"(この1年ずっとWiFiの電波無断で使ってました)など比較的破天荒なメッセージのために使って欲しいとのことだ。

オンエア中のTVCでも"母親が息子の親友と6年前から愛し合っている"ことを告白するというペタジーニ(元巨人・ヤクルト)みたいな話。

このAndes Beerは首尾一貫してこの破天荒なノリを継続しており、2010年にはBarでの男友達との時間を楽しむために、彼女や嫁に対して嘘のアリバイをつくるためのマシン"Teletransporter"を開発し、Cannes Lionsでグランプリを受賞した。

このApp、ユーザーに遊ばれることを狙っていると思うのですが、物語を語るのではなく、ユーザー自身に物語をつくってもらうというストーリーテリングの発展系の仕組みになっているのが、今っぽいです。