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2015-01-26

クリエーティブ企業と高等教育や義務教育との関わり方

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トロントにある"Oasis Skateboard Factory"というスケボー&ロングボードのブランドはただのブランドではない。現役高校生が運営しているブランドであり、トロント教育委員会(Toronto District School Board)が管轄し、生徒の単位取得の対象となっている。

そして、このブランドの運営にアドバイザーとして関わっているのが"Anomaly"(クリエーティブエージェンシー)であり、高校生にブランドビルディングやデザインなどについてのノウハウを伝授すると共に、運営がうまく行くよう手助けしている。

"Anomaly"の役割に広告会社やデザイン会社の事業ドメイン拡大の1つの方向性が見える。専門学校や大学と広告会社が関わるケースはこれまでもあったけど、これは、高等教育義務教育とクリエーティブ企業の今後の関わり方の示唆になるのではないか。

2014-12-20

あなたに肩書きを授けます。

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ある人によると広告業界は世界一"イキっている"業界だそうだ。そしてそれを象徴する1つに意味不明の肩書きがあるけど、この"Badass Advertising Job Title"はそれを揶揄したジェネレーター。あなたの名前を入力すれば、あなたに相応しい複雑怪奇な肩書きが授けられる。

私が授けられたのは"Associate Advanced Consumer Experience Intelligence & Original Innovative Growth Solutions Evangelist"。詰め込み過ぎですね。

2014-12-12

PES新作"Submarine Sandwich"

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映像演出家"PES"(この人、とても好き)の新作"Submarine Sandwich"。"Submarine Sandwich"とは棒状のパンを2つにスライスして具材を挟んだサンドウィッチ。潜水艦型であることからこう呼ばれる。サンドウィッチチェーン"SUBWAY"の名前の由来でもある。

今回は肉屋で見かけるスライサーを使って、野球のグラブやボール、ボクシンググローブをスライスし、サンドウィッチをつくるという趣向。

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どこかで見た1940年代のビンテージスライサーから着想し、叔父がNew Jerseyで経営していたサンドウィッチレストランと結びつき、このアイデアに昇華したとか。その後、Kickstarterで制作費49,000ドルを調達し、2,600の異なるイメージを撮影した。

PESは"Fresh Guacamole"や"Western Spaghetti"でも有名だ。

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この人がPESことAdam Pesapane。以前はMcCann NYに勤務していたそうだ。

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ストップモーション演出の動画は数あれどPESの作品は独特の世界観です。気持ち良いです。

音楽の新しいパッケージングの試み

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音楽をデジタル的に(変な言い方だけど)消費することが一般化した。レコードスリーブもCDジャケットも必要とされなくなりつつある。そういった失われつつある音楽を視覚的に感じる要素みたいなことを考えたプロジェクトがJohn Daviesによる"Soundscape"だ。

マンハッタンの各ブロックに由来する音楽を選出し、それらの曲の音波形でマンハッタンの街並みを再構築するという趣向。NYCの成長と共に築かれていった独自の音楽文化に視点を置いて逆に都市を見つめるという感じだろうか。

例えばGramercyは Iggy and The Stooges"Search & Destroy"(1973)。

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SOHOはNYC Peech Boys"Don't Make Me Wait"(1982)。

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波形によるマンハッタンの街と共にレコードと本をリリースした。

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このレコードや本を買うとNYCの音の街並みデータがついてくる...とかいうことでは無いのですが、音楽をデータという最小単位で買う時代だけに、音楽のパッケージングは開発の余地が多くあるように思います。

2014-11-12

これはホテルビジネスの新機軸か?

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去年夏、"最高にロマンティックな1室だけを売るというホテルビジネス"というエントリでパリの美術館“Palais de Tokyo”の屋上にできたエッフェル塔の絶景を臨む1室だけのホテルを紹介したけど、同じようビジネスモデルがAustriaで登場した。

"Graz(Austria)一番の高層ホテル"と呼ばれるこのホテルはベルリンの建築事務所"Studio Aisslinger"が開発した"Loft Cube"(44平米)と呼ばれる四方窓で囲まれたユニットを活用している。家具付きの内装はこんな感じだ。

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こんな風にアパートやビルの屋上にクレーンで積み上げる。

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東京タワーが見える、富士山が見える...景色が自慢のビルやアパートの屋上を借りて、新たなビジネスとして検討できないか。ホテルビジネスって初期投資が大きくて手を出せないけど、これなら参入しやすそうだ。例えば、エリア一帯で10室程度提供できれば、一部屋あたりのサービスコストも圧縮できそう。また、近隣のホテルオペレーターが取り組むのもサービス面では良いかも知れない。

あなたのブラウザに表示される広告をまとめて表示&分析

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広告は多くの場合、あまり心地良いものではないが、特に行動ターゲティング広告につけ回されるほど不快なことはない。Floodwatchは行動ターゲティングを含む、あなたのスクリーンに現れる全ての広告を洗い出すChromeエクステンションツールであり、データビジュアライゼーションのグルとして知られる"Jer Thorp"と彼のオフィス"OCR"が開発した。

ツールバーに表示されるアイコンを1Clickするだけであなたのスクリーンに表示された全ての広告を表示することができ、個々の広告についての情報も知ることができる。また、色別、サイズ別、パブリッシャー別や商品カテゴリー別(ジュエリー,アパレル...)などソートして表示させることや2週間まで遡ってタイムライン式に表示することもできる。

これを使えば、どの広告主に何日間つきまとわれているかがわかることになる。だからといって、直接的な対抗手段がある訳では無いんだけど。また、あなたのスクリーンに表示された広告を分析し、あなたの広告プロファイルと他グループとの比較ができる"SIGNATURE MODE"も用意されている。

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これは多くのサービスが広告で成立していることは理解しつつも、広告配信側がビッグデータを自在に操り、一方的にソフィスティケイトされた手法を使うのは不公平ではないか...という認識の元、それらに対抗するためのツールとして開発された。

より多くのユーザーがこのツールを使うことによって、Floodwatchの精度を高めたり、広告配信側のメソッドを把握したり、今後対抗策をとっていく為のツールであると開発者は語っている。

広告は完全に目の敵にされてますね。

※ダウンロードはChrome Web Storeから。

2014-11-11

人々は路上で自販機を見ると笑ってみたり踊ってみたりする。

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Coca-Colaが自販機を使ってスタント企画を始めて以来、ダンス,笑顔,欠伸...など、ユーザーのアクションと引き替えに商品をサンプリングしたり、プレゼントをすることによって、ソーシャルメディアでの会話を狙う自販機プロモーションが多発した。それだけ多発すると、ユーザー側も敏感になって、路上に自販機があると"何か匂うな!"と勘ぐる訳です(少なくとも北米では自販機はクローズドなエリアにあることが多いので)。

そんな人の習性を知っているTAXI(カナダ/エージェンシー)は、お金と引き替えに商品を購入する従来型自販機を路上に設置する"Project Vend"を試みた。何もおこらない普通の自販機を前に混乱するユーザーの姿が印象的だ。

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タダでもらえると思って近づいて色々とアクションするが何も起こらない。そして、最終的にはお金を払って購入するという不思議な結果。エージェンシーはこの試みでソーシャルメディアでの会話は生まれなかったけど、全世界の自販機プロモーションを85%減少させたと嘯いている。皮肉かましてくれるねぇ。