Campaign_Otaku RSSフィード

2015-02-05

人を見て読ませるか読ませないか判断する本

f:id:y_sequi:20150205233108j:image

"Don't judge a book by its cover"(本は見た目で選んじゃダメ!)...欧米にはこんな言い伝えがあるそうなんだけど、ならば逆に"本自身が読み手を判断する本"を作ろうというプロジェクトが"The Cover That Judges You"。ブックカバーにカメラが内臓されており、顔認識技術を使って、読み手の顔の表情からカバーにかかった鍵を開けるかどうか本自身が決定する。因みに、過度にエキサイトしていたり、表情が薄すぎる場合はオープンしない設定になっているとのこと。

D

このシステムは"オランダアートディレクターズクラブ"の年鑑に採用されるようだ。

f:id:y_sequi:20150205233130j:image

洒落が利いていて面白い取組み。漫画や映画の世界でやっと発見した宝物が発見主によっては、その人を地獄に落とす...というのがありますが、こんな感じでIoTが使われるのも愉快かも知れません。

2015-01-07

ウェアラブルテクノロジーの最先端 セルフディフェンス・スーツ

f:id:y_sequi:20150107011550p:image

ウェアラブルテクノロジーの解すつテーマの1つに"セルフディフェンス"(自己防衛)というのがあるらしいんだけど、このCES 2015(1/6-9)で発表予定の3Dプリンティング製"Spider Dress"はそのトレンドを牽引するアイデアだ。

"Spider Dress"のキーテクノロジーは2種類のセンサー。1つ目は周囲7mの動きを察知・分析するセンサー。2つ目は神経質な着用者の呼吸をトラッキングするセンサー。この2つのセンサーとロボティックテクノロジーが組み合わさり、着用者の身を守ることができる。開発したのはオランダデザイナー/エンジニア"Anouk Wipprecht"。

D

見た目がコスプレっぽくて、まだ実用的なイメージは無いですが、数年後にはこんなスーツを着た女性が夜道を大手を振って歩くことになるのでしょう。

2014-09-27

18時になるとデスクが吊り上げられるデザインスタジオ

f:id:y_sequi:20140918112109j:image

広告クリエーティブ界において残業とは常識中の常識だけど、アムステルダムのデザインスタジオ"Heldergroen"は夕方6時にはきっちりと終業する。あなたが仕事や食べかけのサンドイッチを残していようが関係なく、作業デスクは天井へと吊り上げられ、ヨガスタジオやダンスフロアに代わる。仕事以外のことに取り組む時間を持つことで仕事にも良い影響を与えるとディレクターのVeenendaalは語っている。

※1分29秒〜のTimelapseに注目

ワークシェアリングなど労働環境の先進国・オランダならではの発想という感じ。ルールを変えるなど表層的な方法論でなく、オフィスデザインでワークスタイルを規定するというのが素晴らしいです。

2014-08-02

自動運転カー時代にはより信頼できる保険会社が必要になる

f:id:y_sequi:20140802171536p:image

自動運転カーは今ホットなトピックスの1つだ。カリフォルニア州とネバダ州では既に公道実験が許可されている。そんな中、英国が自動運転カーでのイニシアティブを取るべく2015年1月から国内3都市での公道実験許可を発表、その為に道路交通法の見直しを2014年末までに実施するそうだ。対応が早い。

興味深いのは規制見直しの考え方で、"運転技術のある人が自動・手動切り替え可能な自動運転カーに乗る場合に適用されるべきルール"に加えて"運転技術が無い人しか乗車していない自動運転カーに適用されるべきルール"も加わっている。これは、5月にGoogleが発表したハンドルとペダルが無い自動運転カーに対応する考え方だ。

※Googleはドライバーを完全に排除した方がより安全になると判断している。

D

因みに昨年、スウェーデン政府はボルボの協力を得て、2017年から一部都市で100台の自動運転カーを一般車両に混じってテスト導入することを発表しましたが、英国はそれよりも2年早い公道実験導入となる。

この英国政府の発表を知ってか知らずかタイミング良く、オランダの保険会社"Centraal Beheer Achmea"によるTVCMがリリースされている。

D

自動運転カーが巻き起こす様々なトラブル。これまさにみんなが心配していることだ。"Centraal Beheer Achmea"が主張しているのは、自動運転カー時代は予期せぬトラブルも増えるだろうけど、私たちに任せて下さい...とのこと。このトラブルを起こすクルマが何故かVolkswagenというのが気の毒です。

2014-05-23

D&AD AWARD 2014 「Sound of Honda」がBlack Pencil受賞

f:id:y_sequi:20140523144822j:image

"D&AD AWARD 2014"が発表された。"D&DA AWARD"は英国に本部を置く非営利団体「D&AD」が主催するAWARDで、その審査の厳しさから、世界で最も受賞が困難なデザイン・広告賞と言われている。私見だけど、業界団体が運営する"Cannes Lions"以上に価値があるのでは無いかと思う。

"D&DA AWARD"は全24部門で構成されているんだけど、各部門を超越した最高賞である"Black Pencil"は該当者無しという年もある程、価値ある賞だ。

今年はその"Black Pencil"が7作品選ばれ、嬉しいことに日本から1作品選ばれている。これは、UNICLOCK以来、2回目の快挙だ。

#1:Sound of Honda / Ayrton Senna 1989

f:id:y_sequi:20140523133054j:image

故アイルトン・セナが1989年に記録した最速ラップを音と光の演出で再現するこの試みのビデオを初めて観た時、身震いしたことを覚えている。こんなことをするホンダって本当に素晴らしい会社だと思った。日本だからというのではなく、この企画が受賞して素直に嬉しいです。

D

D

#2:The Most Powerful Arm

f:id:y_sequi:20140523133306j:image

人は3500人分の1人の確率でDMD(デュシェンヌ筋ジストロフィー/筋肉が思ったように働かない)という病に犯される。この事実の周知を図り、治療の為の研究開発費の寄付を募るキャンペーンが“The Most Powerful Arm”。

文字が書けないDMD患者の為に開発された文字書きロボットがあなたの代わりにネット越しで署名してくれるという仕掛けで、署名はFacebookに自動ポストされる。

#3:NS/ProRail – Improving Safety and Comfort on Train Platforms

f:id:y_sequi:20140523133931j:image

オランダの鉄道の駅のプラットホーム上部に取り付けられたリボン型LEDが、列車の効率的利用を促進。赤・黄・緑で色分けすることによって、空席状況を教えてくれたり、自転車の置き場所を表示する。

D

#4:The Epic Split

f:id:y_sequi:20140523134921j:image

超大ヒットしたVolvo Truckの"Volvo Dynamic Steering"(正確で安定感のあるステアリング機能)を強調するビデオ。バンダムばかりが印象に残ったような気がしましたが、これがBlack Pencilですか...。

D

#5:CSPD 2012 Annual Report

f:id:y_sequi:20140523140028j:image

f:id:y_sequi:20140523140027j:image

f:id:y_sequi:20140523140010j:image

CSPDは身体の不自由な人々を支援する非営利団体。そして、彼らが作ったアニュアルレポートは身体の不自由な人々が感じる生きづらさを感じてもらう為の"読みづらいレポート"。故に、ホッチキスが中央に止められている。これにより、寄付金を集めるという狙いもあるようだ。

#6:Sweetie

f:id:y_sequi:20140523141306j:image

"Webcam Child Sex Tourism"が急速に拡大している。リッチな国の男がフィリピンのような貧困国の少女とWebcam越しに繋がり、セクシャルなポーズを要求する。そして、男はマスターベーションする。そんな男はオンライン上に常時750,000人存在する。そして、その相手をする少女(6才〜)がフィリピンだけでも数千人居る。捕まった男はたったの6人だ。

そこで、CGでSweetieなるフィリピン人少女を制作し、囮捜査を実施。1000人の容疑者の特定に成功した。これは素晴らしい!

D

#7:GravityLight

f:id:y_sequi:20140523143136j:image

"GravityLight"は砂などを入れた袋をぶら下げて、その重力で発光するランプ。天気や時間帯に関係なく使うことができ、機器の充電にも利用できる。電気のない発展途上地域での灯油への依存を減らすことを目的としている。

9kgほどの材料(砂や土、石など)を詰めた袋を装置に取り付け、この袋が徐々に下がることによって、約30分間の光が得られる。電気無しでライトが使えるとは画期的だ。

D

7作品中6つがソーシャルグッド。但し、企業の売りたい気持ちを内に秘めた偽善的ソーシャルグッドとは違うので気持ち良い。そのソーシャルグッド全盛の中、ホンダが受賞したことは本当に素晴らしい。また、このホンダの受賞の影響か、Digital Agency of the Yearに電通が選ばれた。おめでとうございます!

※追記1: Black Pencilの審査ビデオがリリースされた。

D

※追記2: 今年も素敵なタイトルシーケンス