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2015-02-05

未来の音楽シーンを変えるかも知れない、即興で人とセッションするロボット

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Mason Bretan(Georgia Tech/PhD)の研究テーマは"Robotic Musicianship"。その直近の成果によると、ロボットは即興で人間とセッションできる。Masonがドラムやギター、キーボードでWhat I Say(Miles Davis)を演奏し始めると、まず小さい方のロボット"Shimi"が音を分析し、もう一方の"Shimon"が特別なアルゴリズムを使って即興でコード進行をつくり、演奏するという流れだ。

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開いた口が塞がらない位、凄いです。近い将来、有名ミュージシャンがロボットと共にツアーを回るようなことが起こりそうだし、バック演奏の人たちの職が危機に晒されることもあるかも知れません。

2015-01-28

ロンドンに迷い込んだシロクマ

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ロンドン中心部の地下鉄やテムズ川周辺を体長2.5mのシロクマが闊歩し、道行く人たちに驚きと安らぎを提供した。しかし、このシロクマは北極圏から漂流した訳ではない。ハリウッドの職人たちが6週間の月日と8.4平米の毛皮を含む30種類のマテリアルを駆使して造ったレプリカであり、Sky Atlanticの北極圏での犯罪ドラマ"Fortitude"のプロモーション用として制作された。

狭い地下鉄の車輌内にまで入ってくる。

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エレベータにも乗れば、テムズ川の橋の上も彷徨する。

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こんだけかわいいと、こうなるのは否めないです。

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これはロボットではなく、Tom WiltonとDerek Arnoldの2人がゆるキャラのように中に入っている。本物のシロクマを観察し、5日間みっちり歩行練習をしたそうだ。

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そろそろ"ゆるキャラ"に飽きた今日この頃、このくらいリアルな方が良いですね。

2014-11-18

心の籠もったメッセージもテクノロジーにおまかせ!

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Emailやメッセージングアプリなど、気持ちを伝える方法は格段に便利になったけど、古風な自分としては、心の籠もったメッセージを送るとなると、それらの手段ではあまり良くないように思うし、ワープロ打ちした手紙でもかなり不安だ。そんな時に活躍してくれそうなのがGeometry Globalこの手書きロボット"Bond"。

"Bond"を活用するためにはHeinekenのホリデイシーズン・キャンペーン“Spark Your Holidays”に参加するのが手っ取り早い。Micrositeで400文字以内のメッセージと送付先の住所・名前、送り主の住所・名前を入力すると、"Bond"があなたに代わって書いてくれたクリスマスレターをあなたの大切な人に送ってくれる。

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最近、年賀状辞めたいと思っているのですが、こういうの使えると良いな。

2014-09-06

1970年代〜現代までのデジタルアートの動きを凝縮した The Barbican Digital Revolution

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欧州最大の文化施設"Barbican"(ロンドン)で"Digital Revolution"なるイベントが9月14日まで開催中だ。これは初期のビデオゲームやシンセサイザーミュージックやコンピューティングから直近のインタラクティブアートやウェアラブルテクノロジーまで幅広く網羅した展示イベントで、そのハイライトビデオがCraine.tvからリリースされた。

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懐かしの展示では、Commodore PETや Apple2、ATARI"PONG"、任天堂の歴代ゲーム機など、その他古のハードウェアが勢揃いしている。PSゲームとして一世風靡した"パラッパラッパー"の姿も写真に写っている。

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直近のインタラクティブ技術の展示コーナーは8つのセッションに分かれており、各セッションから1つの作品を紹介します。

Section.1:We Create

ユーザーがコンテンツプロデューサーになることをテーマとしたセクション。

Pinokio by Adam Ben-Dror(2012)

人の動きや周囲の環境を検知し、ランプを近づけたり、ランプのスウィッチをOn/Offしたり、その他様々な動きをするロボットランプ。人がペットをしつけるように、人によってランプの動き、付き合い方が変わるという趣向。

The Johnny Cash Project by Chris Milk(2010)

Google Chromeで参加できるWebプロジェクトシリーズ。今回はカントリー、ロック歌手ジョニー・キャッシュをフューチャー。参加者は自らMVの1コマを手書きでアレンジして貢献。参加者全員の作品がひとつになり一遍の映像が出来上がる。

Section.2:Creative Space

デジタルツールを使って空間表現の新たな見せ方を追求するセクション。

Gravity by Alfonso Cuaron(2013)

映画"Gravity"の一部のシーケンスに特化してVFX技術紹介。

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Section.3:Outside of Hollywood

デジタルストーリーテリングをテーマとしたセクション。

Dronestagram by James Bridle(2012)

Droneから撮影したInstagramの地球写真をアップし続けるというプロジェクト。現在でも継続中です。

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Section.4:Sound & Vision

テクノロジーで音楽体験の変化を追求するというセクション。

このブログでも何度か紹介したサウンドデザイナーのYuri Suzukiの作品が展示されており、Craine.tvでYuri Suzukiのインタビュー動画がアップされている。

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動画で紹介されていた"Ototo"。繋げば何でも楽器になる。

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スピーカーに話しかけると音楽に変換してくれる"Noise Machine"。

マジックで着彩すると音楽に変換してくれる"Colour Chaser"。

Section.5:State of Play

ジェスチャーコントロールやカメラ技術がテーマのセクション。

The Treachery of Sanctuary by Chris Milk(2012)

参加者が身体を使ってインタラクティブシャドウをコントロールし、鳥になって空を飛ぶ。

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Section.6:DevArt

CODEを使ったアート活動をテーマとするセクション(Googleサポート)。

Wishing Wall by Varvara Guljajeva & Mar Canet(2014)

マイクに向かって望みを語ると、その文字がスクリーンに映し出され、やがて蝶となって飛んでいく。何とも素敵な作品だ。

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Section.7:The Our Digital Futures

好奇心をささる体験的プロジェクトがテーマとするセクション。

THE BRAINWRITER by Not Impossible Foundatio(2014)

全身麻痺のアーティストが視線と脳のトラッキングでコミュニケーションできるようにする為に開発された。会場では来場者がTHE BRAINWRITERを使ってゲームをコントロールできるようになっている。

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Section.8:Indie Games Space

Petting Zoo by Minimaforms(2012)

インタラクティブ・ロボット・スネーク。ペットのように戯れ合う。

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ここに紹介したのはほんの一部であり、恐らく、相当な量の展示がされているのではないでしょうか。世界ツアーを期待したいです。

2014-05-23

D&AD AWARD 2014 「Sound of Honda」がBlack Pencil受賞

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"D&AD AWARD 2014"が発表された。"D&DA AWARD"は英国に本部を置く非営利団体「D&AD」が主催するAWARDで、その審査の厳しさから、世界で最も受賞が困難なデザイン・広告賞と言われている。私見だけど、業界団体が運営する"Cannes Lions"以上に価値があるのでは無いかと思う。

"D&DA AWARD"は全24部門で構成されているんだけど、各部門を超越した最高賞である"Black Pencil"は該当者無しという年もある程、価値ある賞だ。

今年はその"Black Pencil"が7作品選ばれ、嬉しいことに日本から1作品選ばれている。これは、UNICLOCK以来、2回目の快挙だ。

#1:Sound of Honda / Ayrton Senna 1989

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故アイルトン・セナが1989年に記録した最速ラップを音と光の演出で再現するこの試みのビデオを初めて観た時、身震いしたことを覚えている。こんなことをするホンダって本当に素晴らしい会社だと思った。日本だからというのではなく、この企画が受賞して素直に嬉しいです。

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#2:The Most Powerful Arm

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人は3500人分の1人の確率でDMD(デュシェンヌ筋ジストロフィー/筋肉が思ったように働かない)という病に犯される。この事実の周知を図り、治療の為の研究開発費の寄付を募るキャンペーンが“The Most Powerful Arm”。

文字が書けないDMD患者の為に開発された文字書きロボットがあなたの代わりにネット越しで署名してくれるという仕掛けで、署名はFacebookに自動ポストされる。

#3:NS/ProRail – Improving Safety and Comfort on Train Platforms

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オランダの鉄道の駅のプラットホーム上部に取り付けられたリボン型LEDが、列車の効率的利用を促進。赤・黄・緑で色分けすることによって、空席状況を教えてくれたり、自転車の置き場所を表示する。

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#4:The Epic Split

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超大ヒットしたVolvo Truckの"Volvo Dynamic Steering"(正確で安定感のあるステアリング機能)を強調するビデオ。バンダムばかりが印象に残ったような気がしましたが、これがBlack Pencilですか...。

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#5:CSPD 2012 Annual Report

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CSPDは身体の不自由な人々を支援する非営利団体。そして、彼らが作ったアニュアルレポートは身体の不自由な人々が感じる生きづらさを感じてもらう為の"読みづらいレポート"。故に、ホッチキスが中央に止められている。これにより、寄付金を集めるという狙いもあるようだ。

#6:Sweetie

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"Webcam Child Sex Tourism"が急速に拡大している。リッチな国の男がフィリピンのような貧困国の少女とWebcam越しに繋がり、セクシャルなポーズを要求する。そして、男はマスターベーションする。そんな男はオンライン上に常時750,000人存在する。そして、その相手をする少女(6才〜)がフィリピンだけでも数千人居る。捕まった男はたったの6人だ。

そこで、CGでSweetieなるフィリピン人少女を制作し、囮捜査を実施。1000人の容疑者の特定に成功した。これは素晴らしい!

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#7:GravityLight

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"GravityLight"は砂などを入れた袋をぶら下げて、その重力で発光するランプ。天気や時間帯に関係なく使うことができ、機器の充電にも利用できる。電気のない発展途上地域での灯油への依存を減らすことを目的としている。

9kgほどの材料(砂や土、石など)を詰めた袋を装置に取り付け、この袋が徐々に下がることによって、約30分間の光が得られる。電気無しでライトが使えるとは画期的だ。

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7作品中6つがソーシャルグッド。但し、企業の売りたい気持ちを内に秘めた偽善的ソーシャルグッドとは違うので気持ち良い。そのソーシャルグッド全盛の中、ホンダが受賞したことは本当に素晴らしい。また、このホンダの受賞の影響か、Digital Agency of the Yearに電通が選ばれた。おめでとうございます!

※追記1: Black Pencilの審査ビデオがリリースされた。

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※追記2: 今年も素敵なタイトルシーケンス