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2015-01-23

SuperBowlのティザーでGIFデータをばらまく

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昨年のSuperBowlでメガヒットを記録したBudweiserのTVCM"Puppy Love"。心温まる子犬と馬の友情物語だ。ここ数年SuperBowlでは犬猫を中心とした動物をキャスティングし、好感度を獲得する傾向が強いが、これはその中で最も成功した作品と言える。YouTubeで既に5,500万回以上視聴されている。

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そしてSuperBowl2015ではその続編"Lost Dog"が公開される予定で、そのティザーとしてGIFとJPEGデータが公開された。"Lost Dog"だけにいずれも物悲しさ全開だ。

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SuperBowlスポンサーは1週間程度前から本編あるいは予告編をオンラインで公開し、SuperBowl当日までに一旦話題を作って、SuperBowlをきっかけに一気にマジョリティ層に広げていく戦略が定着しているが、そのためにGIFデータを公開するという作戦は、お初ではないか。"Lost Dog"だけに、迷子の犬を探すWebチラシ的イメージだろうか。本編楽しみです。

※追記:そして本編がリリースされた。

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2014-08-18

広告賞以外の広告に与えられる賞...エミー賞

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週末に開催されたエミー賞で"Outstanding Commercial"が発表された。Cannes Lions, One Show, CLIO...etc 広告業界には色々と賞レースがあるけど、業界の事情や業界内だけのトレンドが反映された賞でもあり、一般的とは言えないだけに、TVCMに限定されているとはいえ、業界外のこういった賞の受賞こそ、価値が大きいのかも知れない。

この名誉ある賞を受賞したのは...

Misunderstood(Apple)

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昨年のホリデイシーズン前に公開されたこのTVCMは僕も大好きな作品です。家族が続々と集まってきているというのに、いつもスマートフォンばかり触っている少年。家族は少々困った奴だなぁ、という感じ。でも、夜のパーティの時間にその理由がわかる。彼は、家族のクリスマスビデオをつくっていたのだ。まさにMisunderstood=勘違いだった訳だ。

スマートフォン中毒が世に蔓延し、飛交う批判に対するAppleの反撃だったかも知れません。あるいは、Appleはクリエーティブマインドのためにある!ってことかも。カンヌライオンズ2014でこの作品はシルバーだったので、溜飲を下げたことでしょう。

その他、ノミネート4作品です。

Hero's Welcome(Budweiser)

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スーパーボール2014でオンエアされた帰還兵に敬意を表すCM。このテーマはBudの十八番ですが、いつ見てもうるっと来ます。国を守ってくれている人の存在の大きさを感じます。

Puppy Love(Budweiser)

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同じくスーパーボール2014でオンエアされたTVCMで、No.1の呼び声が高かった馬と犬の友情物語を描いた作品。

Childlike Imagination(GE)

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GEで働く母の娘が母の仕事について語る。GEが女性を積極的に雇用する多様性のある企業であることをアピール

Possibilities(Nike)

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二の足を踏んでいる奴等に"できるんだぜ!""踏み込もうぜ!"と背中を押す。

ノミネートが全部で5つ。内受賞作は1つ。賞の価値を維持する意味でも、カンヌライオンズもこのぐらいのボリュームが良いのではないか?

2014-06-26

カンヌライオンズ2014〜グランプリ以外の気になる作品

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カンヌライオンズ各部門のグランプリ作品やグランプリを争った作品を中心に紹介してきましたが、その他にも気になる作品がいくつかありました。

Reunion(Google Search)

1947年、パキスタンがインドから独立し、両国の間では戦争を繰り返してきましたが、独立の際に引き裂かれた家族・友情が多くありました。このフィルムではインドのある男の娘が父の誕生日プレゼントとして、少年時代の親友をGoogle Searchを駆使してパキスタンから探し出し、面会させるサプライズを実施しました。この映像の反響は大きく、両国でビザ手続きの緩和措置へと進展したようです。

これで思い出したのが、昨年Coca-Colaが実施した、インド・パキスタン両国に通信可能なベンダーを設置し、両国の人が協働でミッションをクリアするとCoca-Colaがもらえるという企画。賞狙いの為に両国を利用したと一部で非難されましたが、"Reunion"は実際に両国の間にある問題を捉えており、リアリティがあり、且つ美しいストーリーだと感じました。Ogilvy & Matherのセミナーで紹介されていたのですが、一際拍手が大きかったです。

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Simon the Ogre(Thomson)

人食い鬼のような風貌のSimon。Simonは優しい男だけど会社では冴えない感じでミスも多い。そんなSimonがThomson(旅行代理店)の旅に出て、家族と目一杯楽しむと、角はとれ、風貌がハンサムな男に...。シンプルで力強いストーリーだと思う。

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#SochiProblems(Airbnb)

ソチ五輪の際、ホテルが酷いことになっていると話題になった。部屋が未完成、蛇口から茶色い水が出た...など、ジャーナリストがその現状を告発Tweetする中、空き部屋シェアサイト"Airbnb"がジャーナリストに"Airbnbだったら、もっとまともな宿泊を用意できるよ"といったリプライを展開した。どんなビジネスチャンスを逃さない視点が素晴らしい。

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Banana Republic(Airbnb)

ジャカルタのスラムの劣悪な現状と改善寄付を募るために、空き部屋シェアサイト"Airbnb"で1泊10ドルで宿泊者を募集し、収益金をスラムの改善に役立てた。ずっと住むのは嫌だけど、数泊なら話のネタにOKという人も多い...というインサイトが素晴らしい。

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Pass the Ball(Vodafone)

モバイルApp"Pass the Ball"を使った赤十字のドネーション企画。赤いボールが人から人へ飛んでいく。ボールを早く手放せば手放すほど寄付金は大きくなる。2週間で37万DLを記録し、20万ユーロが寄付された。何か"ハンカチ落とし"のような感じ。

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Removal Happens(Esteban Gergely)

弁護士事務所の離婚相談広告。一見、熱々カップルの結婚ビデオを制作し、そのYouTubeリンクを700名の見込み客に送信。再生すると"実はこの2人離婚しました"的メッセージが流れる。何と狡猾な手口!!

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The Social Swipe(Misereor)

手持ちのクレジットカードをビルボードにSWIPEして寄付するという面白い仕掛け。SWIPEがパンのカットになり、手首に締められたロープを切り落とす役割だったり...クレジットカードの動きと広範な社会問題がリンクし、ダイレクトに寄付できるのが素晴らしい。

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Phubbing(Macquarie Dictionary)

「スマートフォンに取り憑かれ、人の話を聴かない」を意味する新ワード"Phubbing"を開発。社会問題文脈で世の中の話題にし、自社の辞書に掲載。昨年も「史上最高のフットボールプレーヤー」「完璧なボール裁きをするプレイヤー」の意味として、Messiの文字を含む"In[messi]onate"という新語を開発するPepsiのキャンペーンがあったけど、社会問題文脈にのっている今年の方が良いです。

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Climate Name Change

1954年以来、米国では'World Meteorological Organization'がハリケーン・サンディやハリケーン・カトリーナのように人名をハリケーンにつけてきたけど、James InhofeやPaul Ryanなど、ブッシュ政権時代に気候変動を否定した共和党議員の名前をつけるべきだと提案。いや、そうすべきだ!!

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Incomplete Bios

上の"Climate Name Change"と同様の展開で、マニュフェストが気に入らない政治家のWikipediaを勝手に編集する企画。例えば、"子供の教育に関連する施策"がマニュフェストに記載されていない政治家がいるとすると、Wikipediaのプロフィールに「教育政策」という項目だけ作り、内容を白紙にすることで、政治家に考えの変化を促す。制作費ゼロ!

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Suntory HIBIKI Harmony Bar with HIBIKI Glass

こういう場所があれば素敵だな。

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2014-02-06

スーパーボールで4億円のCM枠を購入せずに目立つ方法

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Seahawks vs Broncosのスーパーボールのテレビ視聴者数は過去最高の1億1150万人を記録した。こんな高視聴率番組なら誰もがCMをオンエアしたいが、30秒スポットの価格は400万ドルと破格。しかし、そんな高額料金を支払わずにちゃっかりと視聴者の注目を獲得したブランドがある。

スーパーボールはテレビ視聴と共にTwitterもかなりの盛り上がりを見せており、そこに目を付けたのがTide(P&G)だ。昨年もOreoが試合中の停電にタイミングを合わせてポストしたTweetが22,000ReTweetを獲得し、話題になったけど(関連記事「スーパーボールはソーシャルボールへ」、今年はTideがVineを使って番組中にオンエアされるCMにツッコミを入れつつ「汚れを落とす」という機能を訴求するパターンだ。

担当者の話によると、全22Vineをポストし、360万インプレッション+数千ReTweetを獲得したとのこと。Tideは昨年、スーパーボールCMを出稿しており「今年は400万ドルを節約しつつ、同等以上の効果を得た」と語っている。

いくつか、TideのVineを紹介します(Vive貼れないのでリンクで見て下さい。すみません)

Budweiser“Puppy Love”に対するVine

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BudweiserのCM同様に犬と馬の友情を描いている。(Vineはこちらで)

※Budweiser“Puppy Love”

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Pepsiハーフタイムショーに対するVine

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10年前のハーフタイムショーでジャネット・ジャクソンの胸が露わになったことに対するツッコミと思われる。(Vineはこちらで)

T-mobile“#NoContract”に対するVine

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携帯電話の長期契約が不要(=No Contract)にひっかけた内容。Tideの使用シーンとつながっている。(Vineはこちらで)

※T-mobile“#NoContract”。

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Jaguar“Rendezvous”に対するVine

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黒スーツの登場人物をイメージしている模様。(Vineはこちらで)

※Jaguar“Rendezvous”

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※その他のVine投稿はTideのVineアカウントで。

ここ数年、スーパーボールCMの大半が事前に公開されるようになったことから、事前にVine素材を準備することが可能になった。また、昨年の秋からVineサイズのスポット(Vineは6秒だけど、TV局の規定に合わせて5秒)がフットボール番組でオンエアされ(関連記事「TVCMは15秒から6秒へ!?」)、かなりシェアされたこともVine採用の要因になったと思います。

日本の企業でVineを積極的に活用する企業はまだあまり見ませんが、ワールドカップやWBCなど、日本でも注目されるイベントはあるので、そういう時に活用する企業が現れるかもです。

2014-02-04

スーパーボール2014 CM人気ランキング

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世界で最もTVCMが話題になるイベント'スーパーボール'の今年のCM人気ランキングを紹介します。ネット動画普及以来、人気ランキングは乱発されているけど、最も伝統的なUSA Today Ad Meterのランキングを取り上げます。結果としては、BudweiserとDoritosが例年通り強く上位4つを独占。更に、改めて犬の強さも目立った。トップのBudweiser/Puppy Loveは早くも4000万視聴突破です。

#10: Soundcheck(Pepsi)

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ハーフタイムショーのイントロ(Pepsi=ハーフタイムショー・スポンサー)。スタジアムにほど近いマンハッタンの様々なモニュメントが楽器になっているという趣向。

Bruno Mars & The Red Hot Chili Peppersのハーフタイムショーも良かったです。

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#9:Going All the Way(Coca-Cola)

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夢中で走ってMetlife Stadiumにタッチダウンする少年。個人的には全く響きません...。

#8:Empowering(Microsoft)

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テクノロジーが人にチカラを与え、幸せにする。最後のシーンは、生まれながらにして耳が不自由な29才のサラの耳に特殊な機器を埋め込み、それによって初めてサラが自分の声を聴き取り涙する瞬間。2年程前にとても話題になったシーンだ。これは何度見ても泣ける。

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#7:Gracie(General Mills Cheerios)

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家族の愛ですか。単に犬を飼いたい娘がパパにうまいことおねだり。こういうのにみんなほっこりするのだろうか...。

#6:Sixth Sense(Hyundai)

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我が子を守る親。我が子を守る自動プレーキシステム。

#5:The Phone Call(RadioShack)

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80年代セレブが店内の品を洗いざらい持ち去り、新しいRadioShackに生まれ変わる。ジェイソンやハルク・ホーガン人気だけで5位とはわかりやすいぞ米国人

#4:The Time Machine(Doritos)

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全米中のCMクリエーターが実績づくりに参加すると言われる恒例のCMコンテストを勝ち抜いたユーザージェネレーテッドCM。自分の作ったタイムマシーンにDoritosを食べているスミスを引き込み、Doritosを袋こどゲット。子供がタイムマシーンを揺らしていた所、爺さんに見つかって敢えなく退去。タイムマシーンから出てきたスミスがお爺さんを子供の未来の姿と勘違いするというアメリカンなCMです。

#3:Hero's Welcome(Budweiser)

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バドワイザー恒例の馬。そして、帰還兵の出演についても以前、アフガニスタン&イラク戦争が盛んな頃、大きな感動を呼んだ。今回はそれらの詰め合わせという感じで、思惑通り3位。

※過去の帰還兵出演CM。これは泣けた。

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#2:Cowboy Kid(Doritos)

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ユーザージェネレーテッドCM。Doritosの為に信じられないチカラを発揮する子供。そして犬。犬のチカラ健在。

#1:Puppy Love(Budweiser)

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恒例の馬と犬の友情を描く。やはり犬強し。確か昨年は人と馬の友情だった。早くも4000万視聴突破です。

※昨年のスーパーボールCM

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個人的にはGo-Proが2年前のRedBull Stratos(大気圏からの音速ダイビング)の映像をそのまま活用したCMとか良かったですが、人気になる兆しゼロでした。スーパーボールには向いてないんですね。ああいうの。

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