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さいごの旅人 このページをアンテナに追加 RSSフィード

03月02日日曜日 『週末海外』『私の男』『書店営業』 このエントリーを含むブックマーク

 最近、旅に出ていない。会社に入って4年がたち、締め切りのある仕事や打ち合わせも増えてきて休みを取りづらくなった。月に一度は出張に行っているというのも大きい。でも、みんな言い訳なんだよな。

 この本のテーマは「日本で普通に会社員をしながらいかに充実した旅ができるか?」ということだ。後ろ向きな僕のように忙しい→旅に出られない、ではなく、旅に出たい→仕事を何とかすると割り切っているところがすがすがしい。仕事や環境が変わってますます拘束されるかもしれないのだから、独り者で仕事もコントロールできる今のうちに出かける気がわいてきた。さて、ソウルへ行こうか沖縄へ行こうか香港へ行こうか…。評価★★★☆☆

私の男

私の男

 直木賞受賞も納得の大傑作である。近親相姦なんて、個人的には関心がないどころか触れたくもないテーマだが、冒頭の一段落目から引き込まれて、読みふけった。「………わたしのおとうさんは、最低なの」とまで言われる父の怖いほどの存在感、父と娘のねとねとするような関係、舞台となる東京と北海道を目の前にしているかのような確かな描写。『赤朽葉家の伝説』も傑作だが、今作はさらに上回る。一人の作家が猛烈な速度で成熟していく様を前に、ただただ呆然とするほかない。評価★★★★★

石塚さん、書店営業にきました。

石塚さん、書店営業にきました。

 書店営業というのは、あいまいな仕事である。委託制で返品フリーな以上、注文数だけで評価するのは難しいし、書店の社長と飲み歩くことが成果につながるとも限らない。では出版社の社員が書店員と向き合って、さて何を話せばいいのか、といったことを解きあかす一冊。理論的なことが多いので、出版社によってどこまでできるできないの違いはあると思うが、書店員に話しかける前に「自分が今回の営業で何をすればいいのか」についてちょっと考えるのは、とても大切なことだ。評価★★★★☆

そのほか、最近読んだ本。

・『映画篇』金城一紀(集英社)いい話だけど…。評価★★☆☆☆

・『路上のボールペン』山田太一(新潮文庫)丁寧なエッセイだが…。評価★★☆☆☆

・『トゥルー・ストーリーズ』ポール・オースター(新潮文庫)寝る前に読み進めたいエッセイ。評価★★★☆☆

・『ティファニーで朝食をトルーマン・カポーティー(新潮社)春樹訳で読みやすくなった。評価★★★☆☆

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