天下大乱の時代?世界で爆発事件やら事故やら

 チベットで反中国暴動が発生し、死者も10人やら、30人やら、100人やら、様々な情報が乱れ飛んでいる。北京オリンピックを前に中国の人権問題が再燃する恐れもある。で、改めてインターネット上のニュースを見て回ると、まさに世界は天下大乱の様相・・・。
 パキスタンイスラマバードでは爆弾テロ。

A Turkish woman was killed and 11 other people wounded by a remotely controlled bomb planted at a restaurant in the Pakistani capital, Islamabad.

 タイでも2カ所で爆弾テロ。

Two people were killed Saturday in two explosions in Yala and Pattani provinces in Thailand, authorities said.
The first was a car bombing in the city of Yala on Saturday afternoon, police said. The man who was driving the car was killed, authorities said. No further details were released. In Pattani, one person was killed and nine others injured about 8:30 p.m. Saturday when a bomb planted in a parked car exploded, police said.

 その一方で、ドイツは、アフガニスタン自爆テロの犯人が、ドイツ生まれのトルコ人らしいことにショックを受けている様子。テロリズムを生み出す土壌は先進国でも変わらないという現実を突きつけられた形。

A young German-born Turk could possibly have carried out an attack in Afghanistan that killed two US soldiers. The Islamic Jihad Union claims 28-year-old C�neyt C. from Bavaria was responsible for the March 3 attack, now the German authorities are desperately trying to find out the bomber's identity.

 で、こちらはテロではないらしいが、アルバニアでは武器貯蔵庫の爆発で、少なくとも死者5人を含む200人以上の死傷者を出す事故が起きている。

At least five people have been killed and more than 240 injured in a series of huge explosions at an arms dump near the Albanian capital, Tirana.

 経済も荒れているし、21世紀の風景は殺伐としてきたなあ。どこかで歯止めがかかるのだろうか。あるいは、歯止めをかける「思想」が必要とされている時代なのだろうか。

きつかわゆきお「ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。」

ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。

ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ。

 橘川幸夫氏というと、「インターネットは儲からない!」とか「暇つぶしの時代?さよなら競争社会」とか刺激になる本が多い。その橘川幸夫氏が、ひらがなの「きつかわゆきお」となっての出版。なぜだかは分からないが、ともあれ、きつかわ語録の本。「深呼吸する言葉」というキャッチフレーズが帯に書いてある。1ページに1メッセージで108篇なので、すぐに読めてしまう。で、奥付を見ると、

 本書の言葉は、個人的な利用に限り、ブログ、メルマガ、メールなどの転載を認めます。その際は「深呼吸する言葉/著・きつかわゆきお/出版社・バジリコ」と明記してください。

 とある。インターネットらしくクリエィティブ・コモンズ(非営利的な利用に限って作品の利用を認める?)かしら。ということで、「深呼吸する言葉/著・きつかわゆきお/出版社・バジリコ」としたうえで、個人的に気に入った言葉は・・・。

 文明とは遠心力であり、文化とは求心力である。

 いまの世界の状況だなあ。

 楽しい生き方とは、楽しいことをして暮らすことではない。楽しくないことはしない、という生き方である。

 ふむふむ。

 頭の良い人は、より頭の良い人に騙される。

 これも、あるなあ。

 人の悪口を言う人は、人に大事に扱ってもらいたい甘えん坊さんだ。

 こういう心理が深層にあるなあ。

 やさしさとはある種のニヒリズムである。自分なんかたいしたもんじゃない、と思わない限り、他人にはやさしくなれない。

 当たっているなあ。で、これに通じるのが

 勇気のある人は普通でいられる。思い切ったことをする人は、みんな臆病者だ。

 そうだよなあ。「Only the Paranoid Survive」なんだよねえ。アンディ・グローブの発言にも通じてくるなあ。

 リコウにつける薬が必要である。

 薬が必要なのはバカだけじゃないんだよね。確かにリコウはもっと必要かも。反省しないしなあ。

 オタクとは、専門家以上に専門知識を持った素人である。

 これまた、そうだよなあ、と頷いてしまう。

 大切なことは「考える」ことではなくて、「決める」ということだ。

 これまた真理だなあ。決めなければ、いくら考えても、意味はないしねえ。特にビジネスではそうかも。人生でもそうか。

 始める時はウェットに。終わるときはドライに。

 これはビジネスの言葉みたいだな。ともあれ、言葉が深呼吸しています。何か迷ったときとか、悩んだときに、ぱらぱらと読み返すといいのかも。

チベット暴動は中国の「文化的ジェノサイド」のため?

The Dalai Lama on Sunday called for an international probe of China's treatment of Tibet, which he said is causing "cultural genocide" of his people. The exiled spiritual leader of Tibet spoke at a news conference Sunday in Dharmsala, India, two days after violent clashes between pro-autonomy demonstrators and Chinese security forces in the Tibetan capital Lhasa.

 チベット暴動についてダライ・ラマが発言。原因は、中国のチベットに対する「文化的ジェノサイド」のためだという。この問題、長引くと深刻化してくる可能性があるなあ。世界には、ダライ・ラマのシンパが多いし。

バベル

 菊地凜子がアカデミー助演女優賞にノミネートされて話題になった映画。モロッコ、米国・メキシコ、日本が舞台になった映画。ひとつの善意から発した偶然の連鎖が国を越え、あるところでは悲劇を生み、あるところでは再生をもたらす。孤独、家族、民族などが交錯する。思いは通じるのかもしれないし、通じないかもしれない。メキシコのアレハンドロ=ゴンサレス・イニャリトゥ監督の映画。ブラッド・ピットケイト・ブランシェット役所広司のほか、メキシコの若手人気俳優、ガエル・ガルシア・ベルナルも出ていた。絶望と再生の文学的な映画。
【参考】
・公式サイト
 http://babel.gyao.jp/
ウィキペディアで調べると
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%99%E3%83%AB_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29

今週は米大手証券の四半期決算発表なんだ

The analysts have been preparing us for months. This quarter's Wall Street bank earnings are going to be bad - real bad. Next week, we'll see just how right they are when Goldman Sachs Group Inc., Lehman Brothers Holdings Inc., Morgan Stanley and Bear Stearns Cos. report first-quarter earnings.

 14日にアップされたCNN Moneyの記事によると、今週(記事では「next week」)は、ゴールドマン・サックス、リーマン・ブラザース、モルガン・スタンレーベア・スターンズの四半期決算の発表なのか。サブプライム・ローンの関係で、相当悪い数字が出てきそう。そこで、ベア・スターンズ流動性危機が発生し、先週のニューヨーク連銀とJPモルガン・チェースの緊急支援になったわけか。ともあれ、今週も金融不安に揺れ動く1週間になるのか。

チベット暴動、中国にも拡大?

中国チベット自治区ラサで起きた共産党・政府に対する僧侶や市民の抗議行動は、16日までに鎮圧された。しかし、インドに拠点を置く非政府組織(NGO)チベット人権民主化センターは、四川省チベット族居住地域で僧侶ら約1000人が治安部隊と衝突、7人が射殺されたとしており、騒ぎは中国各地に飛び火し始めている。中国筋によると、ラサには多数の軍や武装警察が配置され、騒ぎは16日までに鎮圧された。現地入りした香港テレビ局TVBによると、市中心部は封鎖され、武装した1万人ほどの兵士が家宅捜索などを行っている。暴動で市内の160カ所が放火され、学校や病院など40カ所が焼けたと新華社通信は伝えた。

 チベットでの反中国暴動が四川省チベット族居住地域に拡大したとの情報も。米国を中心としたサブプライム問題という経済的混乱に加え、北京オリンピックを前にした中国の人権問題という政治的混乱が加わると、さらにマーケットは混乱することになるのだろうか。一方、日本は日銀総裁を決められるか、ギリギリのところにあるし、今週は天下大乱の1週間になると言うことか。

イラク最大の精油所の石油の3分の1が闇市場に

The Baiji refinery, with its distillation towers rising against the Hamrin Mountains, may be the most important industrial site in the Sunni Arab-dominated regions of Iraq. On a good day, 500 tanker trucks will leave the refinery filled with fuel with a street value of $10 million.
The sea of oil under Iraq is supposed to rebuild the nation, then make it prosper. But at least one-third, and possibly much more, of the fuel from Iraq’s largest refinery here is diverted to the black market, according to American military officials. Tankers are hijacked, drivers are bribed, papers are forged and meters are manipulated -- and some of the earnings go to insurgents who are still killing more than 100 Iraqis a week.

 バイジの石油精製施設といえば、イラクでも最大規模といわれ、イラク復興の資金源ともなっているわけだが、何と、そこで精製された石油の少なくとも3分の1がブラックマーケットに流れているという。そのうちの一部が反政府勢力やテロに流れていっているとみられる。石油を横領したことで精油所の幹部が逮捕されたらしいが、イラク問題の根は深いなあ。