エネミー・オブ・アメリカ

エネミー・オブ・アメリカ 特別版 [DVD]

エネミー・オブ・アメリカ 特別版 [DVD]

 ウィル・スミス、ジーン・ハックマン主演の監視社会の怖さを描いたアクション映画。テレビで放映していたので、また見てしまった。街中に設置された監視カメラと盗聴技術の進歩によって、国家がどこまでも監視できるようになった社会の恐怖を描いた先駆的な映画。それよりも何よりもトニー・スコットらしくテンポの良いアクション映画として楽しめる。盗聴部員としてまだ駆け出しのジャック・ブラック(「スクール・オブ・ロック」)が出ている。マフィアのボスは「プライベート・ライアン」のトム・サイズモア。この映画の製作は1998年だが、2001年の911のあと、米国の監視システムはさらに強化され、またテロ対策として個人の生活にかなり踏み込んだ活動も正当化されることになってしまった感じがする。

ブリヂストン美術館

 知らない人はいないと言いたいくらい有名な美術館だが、中を見たのは今回が初めて。テーマ展示は「ヘンリー・ムーア 生命のかたち」。これはこれで彫刻から紙作品、そして「ストーンヘンジ」の版画シリーズと面白かったが、それ以上に圧倒されたのは常設展示の石橋コレクションの厚み。セザンヌ、ルオー、ゴッホゴーギャンルノワールロダンマリー・ローランサン、クレー、カンディンスキーモディリアーニ、スーチン、そしてピカソと、ある、ある。よくぞ、これだけ集めたものだ。ブリヂストン創業者の石橋ファミリーの財力と審美眼に感心。で、フランス絵画のコレクションがすごいのだが、一番、印象に残ったは2階のエントランスにあったコンスタンティンブランクーシの「接吻」だった。かわいい彫刻。
ブリヂストン美術館」オフィシャルサイト
 http://www.bridgestone-museum.gr.jp/