ジョルジュ・ルオー 名画の謎(パナソニック汐留ミュージアム)

 パナソニックパナソニック電工松下電工)の汐留ミュージアムは小ぶりだが、企画のセンスも良く、好きなミュージアムなのだが、その所蔵品の中核であるジョルジュ・ルオーをテーマにした今回の企画展は出色だった。展示物の豊富さもさることながら、プレゼンテーションに工夫があり、楽しかった。照明・電気設備を専門とした会社らしく、照明や内装がよくできており(洒落た宣伝とも言える)、体感型の展示やクイズ形式の解説など、子供に楽しめる。さらに、絵の裏側を見ることが出来る展示もあり、ルオーの創作の過程を知ることができる。小ぶりのミュージアムだから、できる工夫かもしれない。しかも入場料は500円で、この手の企画展としては安い。
 今までも良いミュージアムだが、かなりオーソドックスな印象があった。キュレーターか、ミュージアムの館長が変わったのだろうか。ともあれ、アートが楽しい企画展。
ジョルジュ・ルオー 名画の謎 展 | 汐留ミュージアム | Panasonic => http://bit.ly/JGQdc0

夜の絵本

夜の絵本

チームFACTA『オリンパス症候群』

オリンパス症候群 自壊する「日本型」株式会社

オリンパス症候群 自壊する「日本型」株式会社

 副題に<自壊する「日本型」株式会社>。オリンパス事件をスクープした経済情報誌「FACTA」が、オリンパス事件を生み出した日本の経済風土を解読する。本の帯(腰巻)にあった宣伝文句を読むと...

なぜ、20年間も損失を「飛ばし」続けられたのか。なぜ、かくも長年にわたり、不正は暴かれなかったのか。企業、官庁、監査法人、銀行、証券、メディアによる壮大な「共犯構造」がつくり出した日本型企業の病巣を暴く。

 FACTAオリンパスの問題をスクープしても大手メディアはどこも追わず、「事件」になったのは、日本社会のアウトサイダーである英国人社長の存在があってこそ。どうして、ここまで強固な隠蔽・共犯構造ができてしまったのか。それを知るには、日本の企業社会の歴史を必要がある。しかし、オリンパスの損失を生むことになった財テクだ、バブルだといっても、20年以上前の大昔の話で、リアルに知っている人は少なくなってきた。そこで、この本では丹念に「失われた20年」を追っていく。
 目次で、その内容を見ると、こんな感じ...

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エジプト、ムバラク前大統領に終身刑

エジプトで、去年、市民による反政府デモによって退陣したムバラク前大統領が、デモの参加者の殺害を指示した罪に問われていた裁判で、エジプトの裁判所は、ムバラク前大統領に対し、終身刑を言い渡しました。

 エジプトはリビアと違い、独裁者に対する裁きを司法の手で行ったわけね。こうして中東の春は一歩、一歩、進んでいくんだろうなあ。

アラブ革命はなぜ起きたか 〔デモグラフィーとデモクラシー〕

アラブ革命はなぜ起きたか 〔デモグラフィーとデモクラシー〕