井上浩一『生き残った帝国ビザンティン』

生き残った帝国ビザンティン (講談社学術文庫 1866)

生き残った帝国ビザンティン (講談社学術文庫 1866)

 クリミア問題からロシアに対する興味が再燃し、ウクライナとロシアのことを勉強しているうちに、ロシア正教の源流としてのビザンティンに行き着いてしまった。そして、ビザンティンとなると、名前は教科書で知っているものの、ほとんど白紙状態。コンスタンティノープルって今のイスタンブールね、っていうぐらいの初歩的知識しかない。そんなこんなで、オスマン・トルコに滅ばされるまで、1000年以上の歴史を持つ帝国の歴史を読んでみた。なるほど、こんな成り立ちの国だったのか。そして、国というのは表面的には外敵によって滅ぼされたようでも、本質的には内部から腐り、崩壊していくものなのだなあ、と、改めて思う。盛者必衰、諸行無常です。
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