ザ・ロイヤル・テネンバウムズ
- 出版社/メーカー: ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント
- 発売日: 2007/09/19
- メディア: DVD
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「グランド・ブタペスト・ホテル」でも、そうだったが、配役が豪華。父がジーン・ハックマン、母があジェリカ・ヒューストン、長男がベン・スティラーで、養女がグウィネス・パルトロー、次男がオーウェン・ウィルソンの弟のルーク・ウィルソン。オーウェン・ウィルソンは隣家の住人。母親に求婚する男がダニー・グローヴァーで、養女の夫の精神科医がビル・マーレイ。ウェス・アンダーソンの映画は初期の頃から、俳優が揃っていたのだなあ。
この映画でも、ウェス・アンダーソンの眼差しは優しい。登場人物たちは欠点もあるが、憎めない。どうしようもないようでいて、それぞれ悩みを抱えている。この映画もコメディだが、甘いわけではない。ウェス・アンダーソンの映画はビタースウィートだが、マイルドといった印象がある。人生は厳しいけど、みんながみんなハッピーというわけではないけど、後味は悪くない。アンダーソン独特の不思議な作風で、そこがアンダーソンがカルト的な人気を持つ所以かもしれない。
しかし、ジーン・ハックマンはいい味を出しているなあ。この映画でゴールデングローブ賞の主演男優賞をとったらしい。