錦織がバルセロナ・オープン2連覇。ナダルが「クレーの王様」ならば、錦織は「クレーの王子様」?
男子テニスのバルセロナ・オープン最終日が26日、スペイン・バルセロナであり、シングルス決勝で、世界ランキング5位、第1シードの錦織圭は、世界66位パブロ・アンドゥーハル(スペイン)を6―4、6―4で破り、大会2連覇を達成した。2月のメンフィス・オープンに続く今季2勝目で、ツアー通算9勝目。
錦織はクレーコートで強いなあ。バルセロナ・オープン2連覇。スコアとしてはストレート勝ちだったが、準決勝でフェレールを倒しただけあって、アンドゥーハルはノーシードながら、波に乗っていた。錦織がブレークされたゲームもあり、そう楽なゲームでもなかった。ただ、アンドゥーハルはサーブがそれほど強くなかったので錦織が守勢に回ることはなかったし、勝負どころでギアをあげて勝ちをとりにいけるところが今の錦織の強さといったところなのだろう。
そして感じたのは錦織はやっぱりクレーコートで強いんだなあ、という冒頭の感想。昨年もクレーコートのバルセロナで優勝。続くマドリード・オープンでは決勝戦で「クレーの王者」といわれるナダルと対戦。錦織は腰を痛めて途中棄権したものの、序盤からナダルを圧倒し、故障さえなければ、錦織が勝っていた試合だった。ナダルを追い詰めたことで錦織はクレイで強いんじゃないかと思ったのだが、クレーの最高峰、全仏オープンはこのときの故障を引きずり、1回戦敗退に終わった。
それだけに昨年の強さが本物だったのかどうか、今年のバルセロナ・オープンが注目されたのだが、結果は優勝。やはりクレーコートは得意なんだ。錦織の師匠のマイケル・チャンは全仏で優勝しているし、クレーの攻略法を伝授しているんだろか。ナダルがクレーの「王様」ならば、錦織は「王子様」の域に入ってきただろうか。王者が誰かは、5月に入ってからのマドリード、ローマ、全仏(パリ)の3大会連続のクレーコート決戦で明らかになるんだろうなあ。全仏オープンの優勝オッズでは、ジョコビッチ、ナダルに次ぐ3番人気なのだとか。世界1位、全仏未勝利のジョコビッチと全仏10勝目を目指すナダルの2人との間にはオッズにかなり差があるが、クレーコートでの強さを見せつけていくと、二人を猛追することになるかな。
★ 錦織 全仏Vオッズ3番人気 フェデラー、A・マリー上回る ― スポニチ Sponichi Annex テニス
話は変わって...。この試合、バルセロナでの大会とあって、観客の中にバルセロナのCB、ピケの姿があった。夫人のシャキーラは試合の途中から来ていた。ピケ、先週はチャンピオンズリーグのパリ・サンジェルマン戦、週末はエスパニョールとのバルセロナ・ダービーがあったのに、週末は家族サービスしているんだなあ。
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