子どもの王様

子どもの王様 (ミステリーランド)

子どもの王様 (ミステリーランド)

ショウタの親友トモヤは学校にはほとんど行かず本ばかり読んでいる。そのせいか途方もないつくり話をよくする。この団地の外側には何もない、現に団地の案内図には外側なんて描いてないじゃないかという。今日も学校はあったよとショウタがいうと、昨晩大急ぎで造ったのさ、といった調子だ。他にも団地に住む西の良い魔女と東の悪い魔女の話とか、残虐非道な子どもの王様の話とか……。だがある日、ショウタはトモヤがいうとおりの姿かたちをした男を目撃する。もしかしてあれが子どもを穴蔵に閉じ込め、召し使いとしてこきつかうという子どもの王様?

2009年、最初に読んだ本は殊能将之子どもの王様
何気にミステリーランドは初めて読む。ショウタが子どもの王様と対峙した時にある程度の結末は予想出来ていたけど、この終わり方を子供の頃に経験するとトラウマになってしまう感じ。でも辛い事を経験しながら、子どもは大人に成長していくんだよね。あと、作中でショウタが使った誤認トリックは上手いと思う。