近況報告その2
怒りの銃弾が、第12回「コダック・フィルムスクール・シネマトグラフィー・コンペティション」
横田雅則撮影監督がアジア太平洋地域優勝作品に選ばれました!!
以下詳細になります↓ ↓ ↓
http://wwwjp.kodak.com/JP/ja/motion/news/11/1130.shtml
「極めて暴力的かつ血塗られた復讐劇ながら、非常によくできた作品。撮影技術にプロ意識があり、高い力量が認められる。ザラつきのある夜の野外ロケシーンをはじめ、軟らかみのある夜のセット撮影、さらには詩的な昼間の野外撮影や少女と家族のシーンに至るまで、多様な照明スタイルが披露されている。アナモフィックの画郭に合ったフォトケミカルのワークフローの選択が素晴らしい」撮影監督ジョン・ベイリー
(注)撮影監督、ジョン・ベイリー氏(A.S.C.)の主な作品
『アメリカン・ジゴロ』(1980年、ポール・シュレイダー監督)
『普通の人々』(1980年、ロバート・レッドフォード監督)
『再会の時』(1983年、ローレンス・カスダン監督)
等々
との事です。
撮影監督を中心に据えた数少ない映画祭です。
フランスでの上映など詳細分かり次第報告します!!
↓ ↓ ↓
http://www.youtube.com/watch?v=MAyD9xjgDY0
2010年にアップロードした予告編です!完成予定が2010年5月下旬となっていますが、実際は2011年3月です。汗汗。
英語のタイトルは「Bullet of Angry」です。
岡田真樹
近況報告
お久しぶりです。岡田です。
書き込むのは久しぶりですが、この度新作短編映画を撮影したので報告いたします。
タイトルは「ハトビト」
ショートストーリーなごやという映画祭で、
原作を一般公募で募集し
原作を映画化する監督を決め映像化するプロジェクト
の監督に選出され、7月頃から準備を始め、11月に撮影をしてまいりました。
7月には、全リンダ初監督作品『お金を持って突っ走る』に参加してきました。
10月には、大江崇允(第7回CO2助成作品『適切な距離』)監督のCO2ワークショップ短編作品「かくれんぼ」に参加してきました。
二つの作品はアジアン映画祭2012にて上映されます。
自分の撮影したハトビトという作品なのですが、URLに詳しいことが書かれています。
↓ ↓ ↓ ↓
URL:http://www.s-story.org/eizou/index2.html
又、2月14日に名古屋にて上映予定なので、スケジュールが決定次第ご報告いたします。
中里駿平監督の新作も現在撮影中で、2012年のどこかで上映会を開く事ができればと考えています。
卒業して約2年経ちようやく、
焼ノ原の監督達の新作映画が制作されはじめました。
今後ともよろしくお願いいたします。
岡田真樹
【上映情報】10minutes映画祭
焼ノ原新作3連弾の1発目、牧野裕也最新作『割れる』が、
12/4(日)なんば紅鶴で行われ10minutes映画祭(http://ameblo.jp/10minutesmovie/)にて上映されます。
詳細は以下を参照下さい。
10minutes映画祭
〜大阪難波BEARS発 10minutesアイドルが主演、 10minutes以内の映画の祭典〜
2011.12.4(SUN)start18:00
\1000(+1drink)
@なんば紅鶴 http://benitsuru.net/
大阪府大阪市中央区2-3-9レジャービル味園2F
Directors-
今井伊織,西泰幸,安斎レオ,牧野裕也
安井麻人,コップさん,保山ひャン,長江将史
杉下淳生,射手矢正太郎,友松直之
高木駿一,革崎文,重光亜沙美
エジマタケシ,金子智明,CINEMAROID
酔拳マスター南,APPLE50,唐津正樹
and more…
Actress-
荻野アサミ,花井なお,野中ひゆ
ファミコ,いずこねこ(茉里)
ぴいち姫,早坂くるえ,Sera★,MIRROR LAKES
ちやじ,丼野M美,夢野さくら,and more…
10minutes映画祭開催概要
http://amba.to/s23yYw
なんば紅鶴への行き方
http://amba.to/s4ePXd
直前作品情報
http://amba.to/ufDYo8
映画祭タイムテーブル
http://amba.to/vaURed
そもそも10minutesとは
http://amba.to/m3gL1h
監督紹介
http://amba.to/nRNEnf
アイドル一覧
http://amba.to/psKTrJ
かなり濃〜い感じのイベントになっています。ぜひ。
※『割れる』は20:00ごろの上映となります。
キャスト募集
我ら”焼ノ原”の牧野が【10minutes映画祭】(http://ameblo.jp/10minutesmovie/)という企画の一編を監督することになりました。
大阪で活動している地下アイドルと自主映画作家が手を組んで10分以内の自主制作映画を撮影し、12月4日になんば紅鶴で行われる10minutesu映画祭で上映されます。
その作品に、端役ですが物語に重要な意味をもたらす男性役で出演して頂ける方を1名、募集しています。募集は終了しました。
詳細は以下に。
作品名『割れる(仮題)』
主演:野中ひゆ(http://ameblo.jp/hiyu-nonaka/)
監督:牧野裕也(焼ノ原)
概要:
生田園美は毎朝そうするように、朝食を食べ、化粧をし、出勤する。時折家にくる配達員
に憧れを抱きつつ、何もしない。仕事が終わると、まっすぐ家に帰る。帰宅
すると郵便受けに一枚の紙切れが入っている。“消防器具点検に参りましたが、不在でした”
という記述。翌日。いつもどおりの朝。朝食を食べ、支度をする。口紅を塗ろうとした
ところで、休日だと気づく。無為な時間。憧れの配達員を思い浮かべ、
いつのまにか手元が狂っている。チャイムがなってふと我に返る。
焦って玄関に。確認もせずに扉を開ける。そこには、作業着をきた若い男が。消防点
検。園美の妄想が花開く時、眼球からぬめりとした液体が溢れ出す・・・・。
募集役柄:園美を追いつめるストーカーのような男
募集条件:20代後半から40代後半までの男性。
撮影日:11/18(金)の日中
場所:阪急京都線大宮駅から徒歩10分
※交通費、食事代などお出しします。申し訳ございませんが、出演費としてはお出しできません。
興味を持って頂けましたら、「割れる」出演希望と題して、xero_mng182@hotmail.comまでご連絡ください。
よろしくお願いします。
監督プロフィール:牧野裕也
2010 年大阪芸術大学映像学科卒業。同期 OB で組織される映画団体「焼ノ原」に所属。また、
独自で主に音楽ドキュメント、プロモーション映像を扱う STUDIO DAY-PASS として活動を
行う。在学中は主に“人間の存在と孤独”をテーマにした短編ドラマ作品を制作。リアリ
ズムにとらわれ過ぎない幻想的な映像を得意とする。卒業後は商業映画『堀川中立売』で
編集助手、宣伝・配給補佐を経験する。
自主映画関係者が見る『見えないほどの遠くの空を』
ご無沙汰しております。焼ノ原渉外担当牧野です。
今回はちょっと映画の紹介を。紹介を、と言いつつネタバレしまくりながら書きますのでご了承を。
この『見えないほどの遠くの空を』という映画は、今年一般公開され、評判を聞いているとなかなかの高評価。
”会社勤めの映画プロデューサーであり脚本家であったが、映画が作りたいと一念発起し、会社をやめ自主制作で映画を作った”という触れ込みもあり、
また監督であり前述のエピソードの張本人である榎本憲男氏が、映画学校で脚本を教えたり、氏のTwitterで映画講座なるものをやっていたりとずっと気になっていました。
近日、あるめぐり合わせで作品を拝見できたのが、簡単にですが一自主映画人としてレビューしたいと思います。
まず簡単に映画の紹介を。主人公・賢は大学の映画研究部で自主映画の監督をしている。賢は自らが監督する映画の主演女優であるリサと、ラストシーンの最後のセリフについてもめていたが、ついに何の解決法も賢は示せぬまま、ラストシーンの撮影となるが、最後のワンカットを残すのみとなったところで、急に雨が降り出し撮影は中止になってしまう。その後のミーティングで、賢はりさに最後のセリフについて手紙を書くと伝え、その場は解散。しかしその晩、賢のところにリサが事故で死んだという知らせが入る。1年後、大学を卒業し、フリーで映像制作をするようになった賢は、道端でリサそっくりの女と出会う。すると、その女はリサの双子の妹だという。そして賢は、その双子の妹を代役にして、未完だった映画のラストシーンを撮影しようとするが。。。と、ざっとこんな内容です。
結論から言うと、この映画は映画作家個人の”映画”というものに対するラブレターです。劇中、賢はリサの妹と名乗る女に対して、当時リサに渡せなかった手紙を読み上げます。そして妹は言います、なんだそれってリサへのラブレターじゃん、と。ここで主人公・賢の変質的な自分の映画に対する愛が顕在化します。作品が頓挫してから一年後、リサに渡しそびれていた手紙を、偶然その妹と会った日に持っている、つまり、賢は一年間その手紙を肌身離さず持っていたことになります。しかも彼は、そこで当時の脚本すら妹に見せます。この自分の映画に対する偏愛! ちなみに3年後にも持ってます。
少し話を変えます。映画の現場に携わったことがある方なら、知っているとは思いますが、”映画の神様”というのが存在します。宗教的な響きですが、まぁある意味宗教かもしれません。映画の神様とは、例えば映画の撮影中に起こった偶発的な自然現象が、映像を素晴らしく魅力的なものにしてしまった時に、しばしば現場のスタッフがそう呼びます。他にもすごく芝居が良かったとか、天気に恵まれたとか、計画的でない人為的でない部分でいいことが起こるとそう呼ぶわけです。
この映画の主人公、賢にとって、突然目の前に現れたリサの妹は、まさしく可視化された映画の神様だったのでしょう。
果たしてこのリサの妹は幽霊だったわけですが、撮影は行われ、そこには”何も”映ってなかった事でしょう。見事に映画の神様にすっぽかされてしまったのですが、導かれ撮影を行ったことで、彼自身の中で一つの成長となったわけです。
こういうのも、自主映画を経験したことがある人ならば身につまされる思いかと思います。映画が撮影途中に頓挫しても、得るものはありますからね!(経験は語る!)
この映画のファーストカットは非常に映画的です。空の大写しから、カメラが下がっていき大きな木が映り、その下で会話をしている二人の人物が映る。するとカメラは二人から遠ざかっていき、撮影をしているスタッフが映る。これが映画のラストシーンなら大変なことです。感動したのに、ウソかよ!金返せ!状態なわけですが(ただし『ホーリーマウンテン』は除く)、しかし映画というのは常にフレームの外にたくさんのスタッフと、仕掛けがあります。映画の本質を問う、すばらしいファーストショットです。
そこで話を戻します。この映画のラストでは、なんと賢が本物のリサの妹に出会い、(かつては触れれなかった女の肩に触れる、なんてわかりやすいカットも。映画の神に触れたんでしょうか)、機3年間持ち続けた脚本を渡して映画が終わるのですが。そこでまさに「カメラ、引けー!」という叫び声(「カット!」でもいいです)があって、カメラがズームバックし、勝ち誇った顔の榎本監督の姿が見受けられるかとおもいきや、そこでスタッフロールが流れます。せっかくここまでウソで塗り固めたロマンティックでリアリティという一店の曇のない理想的な映画を作り上げたのに、創り上げたままで終わってしまった!
しかし、最後にリサノ本物の妹(=映画)の方に触れたという事は、会社勤めで20年間映画を作り続けていた榎本氏が、自分の作りたいものを作った、という高らかな勝利宣言であるのです。そしてこの映画が多くの人に知れ渡り、高評価を得ている。それだけで素晴らしいじゃないですか。こんな状況、2011年の前まではなかったことです。
そんな榎本監督が高らかに謳い上げた映画への愛を、ぜひスクリーンでご鑑賞してみてはいかがでしょうか。
神戸では現在公開中。京都でも11月中旬より公開です。
京都では、映画にちなんで”自主制作割引”なんて、誰が考えたか知らないが変な割引制度もあります。
自主映画の脚本を持って、映画館に人が並ぶなんて光景を、僕は見てみたいものです。
なら国際映画祭プリ・フィエスタ2011 参加報告 記:西中拓史
なら国際映画祭プリ・フィエスタ2011にお越し戴いた皆様、
そして運営に携わって戴いたスタッフの皆様、
この場を借りて御礼を申し上げます。
本当に有難う御座いました。
今回の「3.11 A Sense of Home Films」への参加を打診された時、
他の参加監督のお名前を聞いて、
本当に僕なんかが参加していいのかだろうかと思いました。
NHKのクローズアップ現代を見て、
やはり場違いだなとも思いました。
18日に奈良に到着した際にサイン会への参加を伝えられた時も、
こんなやつのサインなんて、誰が欲しがるんだろうと。
そして他の監督さん達の20作品を見せてもらい、
同じ尺で、同じテーマを背負わさせていただいた事で、
自分の力のなさを痛感いたしました。
力の差など明らかなのは最初から分かりきっていましたが、
いざ作品を観ると、とても悔しい思いでいっぱいです。
ですが、その悔しさを感じられたことで、この企画に参加して本当に良かったと思いました。
特に、ビクトル・エリセ監督と出会えたのは僕の映画人生において、とても大きなものになりました。
「ミツバチのささやき」を初めて35mmフィルムで鑑賞して、
そのフィルムに、まるで魔法がかけれれているように感じましたし、
映画監督を目指していて、本当に良かったと、
今の道を選んだ事を誇りに思えました。
またエリセ監督の知的さ、穏やかさ、謙虚さ。
それらははとても僕には真似することのできない、深く広いものがありました。
打ち上げの時に一言だけ作品作りの秘訣を教えてもらい、
僕の中にいつも湧き上がる迷いを払拭させて頂きました。
またいつかどこかでお会いできる時を、とても楽しみにしたいと思います。
18日と19日の2日間、まるで夢の中に居るようでした。
けれど明日からは目を覚まして、現実の世界でしっかりと生きていこうと思います。
皆さん本当に有難う御座いました。
また「3.11 A Sense of Home Films」は今後もいくつかの映画祭で上映されます。
もしお時間のある方は、ご来場いただければ幸いです。
9月23日
水戸短編映像祭にて上映
http://www.mitotanpen.jp
10月8日
山形国際ドキュメンタリー映画際にて上映
http://www.yidff.jp/2011/schedule/11s08.html
10月27日〜30日
ショートショート フィルムフェスティバル&アジア にて上映(東京)
http://www.shortshorts.org/focus_on_asia_2011/ja/pre.pdf
11月19日〜27日
TAMA CINEMA FORUMにて上映(多摩市)
http://www.tamaeiga.org/blog/2011/09/311_311_a_sense_of_home_films.html
(「3.11 A Sense of Home Films」の詳しい上映日時は未定)
★上映告知★
9月17日〜19日に開催される、なら国際映画祭プリ・フィエスタにて
焼ノ原所属の西中拓史監督の作品が上映されます。
以下、詳細となっておりますので、是非ともご来場ください。
なら国際映画祭プリ・フィエスタ2011
開催期間:2011年9月17日〜19日
開催場所:ならまちセンター、ほか
ならまちセンター詳細: http://www17.ocn.ne.jp/~naramcnt/
9月18日
14:00〜
「APE」上映(62分)
質疑応答(約30分)
18:30〜
「3.11 A Sense of Home Films」上映(約60分)
※「3.11 A Sense of Home Films」は、東日本大震災復興プロジェクトとして始まったもので、著名な監督約20名の方々が3分11秒の短編を制作し、それを一本に集約した作品です。
以下、参加監督一覧です。
(なら国際映画祭HPより)
- ビクトル・エリセ/Victor Erice:スペイン
- 河荑直美: 日本
- アピチャッポン・ウィーラセタクン/Apichatpong Weerasethakul: タイ
- ジャジャンク/Jia Zhangke(賈樟柯): 中国
- 桃井かおり: 日本
- レスリー・キー/Leslie Kee: シンガポール
- イサキ・ラクエスタ/Isaki Lacuesta: スペイン
- ポンジュノ/Bong Joon Ho: 韓国
- チャオ・イエ/Zhao Ye (趙曄): 中国
- 山崎都世子 日本
- ペドロ・ゴンザレス・ルビオ/Pedro Gonzalez Rubio: メキシコ
- アリエル・ロッター/Ariel Rotter: アルゼンチン
- ナジブ・ラザク/Naguib Razak: マレーシア
- ウィスット・ポンニミット(通称:タム君)/Wisut Ponnimit: タイ
- ソー・ヨン・キム/So Yong Kim: 韓国/アメリカ
- ジョナス・メカス/Jonas Mekas: リトアニア
- カトリーヌ・カドゥ/Catherine Cadou: フランス
- 西中 拓史: 日本
- 百々俊二: 日本
- 想田和弘: 日本
こちらにも西中監督が参加されているので、併せてご覧下さい。
詳細はこちらのHPからご確認をお願いいたします。
http://www.nara-iff.jp/
上記以外にもたくさんの名作が上映されますので、是非足をお運びください。
最近、秋の香りがしてきましたね。
朝夕は肌寒くなりましたが、皆様体調にはお気をつけ下さい。
では、失礼致します。