「ソフトバンク×ボーダフォン」イベントに参加してきた。

ソフトバンク、ボーダフォン買収で幕が上がる120兆円情報通信産業の波乱の行方 グロービス+Emerging Technology研究会共催/グロービス先端セミナー第1回
に参加してきた。

 

コンテンツ制作業界で生きている自分にとって、金融だの通信業界だのの話はぜんぜん専門外で背伸びするつもりで参加してみたものの、やはり会場の話題についていくのが精一杯でした。とはいえとても興味深い話がてんこ盛りだったと思います。

個人的には、塩川氏の辛口かつ含蓄のあるコメントと、オープニングムービーのあとの「始めます、スイマセン」の司会者コメントが大ウケでした。

 

備忘録として自分の感じたことをメモ。

ボーダフォン価格戦略

LBOという将来のキャッシュフローを担保にしたスキームで買収案件が成立しているため、ADSLモデムのときのような叩き売り攻勢は今回ソフトバンクはしてこない、できないだろう、という意見は納得。というかおそらく満場一致。

孫正義氏の真意はわからん

コンテンツビジネスに比べて、通信インフラのビジネスは利益になりづらい、でもそれでも参入してきた孫正義氏。彼のことだからきっと凡人にはとても想像し得ないような構想を描いてるのだと思うが、彼の頭のうちは誰にもわからねーなぁ。彼が次にどんな手を打ってくるのか、傍観者として楽しみ。

ソフトバンクが競合相手と考えているのは

ドコモとかauとかっていう国内携帯キャリアなんか眼中にないのでは、おそらく孫正義氏が照準を合わせているのはgoogleだろう、という意見。

通信インフラに手を出す理由

顧客サービスのため、というのは理解できないが、社内通信インフラとしての利用目的なら自社でまかなう、という発想はアリだと思う、という意見。

Yahoo!

買収の枠組みの中に、ソフトバンク本体とは別にYahoo!Japanの存在感がとても気になっていたのですが。Yahoo!Japanもじつは米Yahoo!フランチャイジーでしなかく、ビジネス拡大には多くの制約があるだろう、という意見。
また、いまのV!Liveにと取って代わる存在にYahoo!がなっていくのだと想像していましたが、競合との立ち位置などを考えていくと一概にそうでもないのかなとおもった。

マーケティング

通信業者というのは個人の行動情報を知りうる立場にあるもの(法規制は置いとくとして)。Vodafoneのユーザ資産と、Yahoo!の広告ビジネスとを掛け合わせると、いまGoogleアドセンスがやってることのオフライン版・リアル版なんてのが考えられるのかなー、なんて思った。

自分の立ち位置として

これからはケータイ検索サイトSEOに注力していくのが大事なのかなーと思っていたが、一概にそれだけでもないのかなぁ。ボーダフォンYahoo!が創り出していくであろう市場でのフロンティアを目指すか、ソフトバンク側につけるような立ち位置を目指すか、それかほかに何かあるかな。。。

 

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みつけたら随時追加していきマス。

(4/5追記)