週末の記録



土曜日は同居人の作ったおにぎりと私の作ったサンドイッチのお昼を食べてから、新宿ミラノ1にて「アメイジングスパイダーマン2」。
二週連続でアメコミ原作ものはお腹いっぱいかと思ったけど、間を置かず見ることで差異が楽しめた。冒頭の機内のシーンからして「意義」が分からず、長すぎとろすぎと思いながら見てたけど、中盤あたりから、このテンポこそ主人公の心に沿ってるのかもしれないなどと考える。それに管制塔の出てくる映画ってあまり文句を言う気になれない(笑)
田舎生まれの私にとって、ニューヨークが舞台というのはいい。どこに行っても建物や人が在るのでほっとする。それに男女がきっちり分かれてる物語に触れる場合、私はほぼ「女」の方にしか「感情移入」できないから、ヒーローがかっこよく喜ばせてくれるシーンが大好き。根っこにあるのは勿論、リチャード・ドナー版スーパーマンの空中デートね。
最初の悪役も最後の悪役も「俺様が〜だ!」と名乗りながら登場するのは、前作の国語の授業で教師が口にする「物語は全て『私は何者か』に集約できる」という話と何か関係があるんだろうか。すなわち、その手の「悪」は既にアイデンティティを確立しているという。


日曜日はゆりかもめに乗って日本科学未来館へ。レストランが無いから、新宿駅構内で駅弁を買っていき、未来館の前の庭園でお昼。名前は忘れたけど牛・豚・鶏の三種のお肉のお弁当と、鯛づくしのお弁当を半分こ。美味しかった。
やって来た目的は「THE 世界一展 〜極める日本!モノづくり〜」。伊勢神宮式年遷宮から現代のプロジェクトまで、「ものづくり」系の仕事紹介あれこれ。「小さいもの」や「交通」などが、やっぱり分かりやすくて楽しい。

新橋に出て、今月駅前にオープンした支留比亜珈琲へ。実家の近くによく見かけるチェーン店が東京初出店というニュースを気に留めていたもの。コーヒーにフレンチトーストを注文。今どき素朴すぎる盛り付け?だけど、パンはふわふわでまずまずってとこ。
銀座に移動して、チーパズギャラリーにて開田裕治原画展「ART of ゴジラ」。ゴジラのことよく知らないけど、色んなカタチの「ゴジラ」が見られて楽しかった。写真は開田氏の画を背にしたビッグフィギュア「マスターピースゴジラ」。


新宿に戻って、武蔵野館にて「バチカンで逢いましょう」。
マリアンネ・ゼーゲブレヒトといえば、彼女主演のパーシー・アドロン監督作の数々を学生時代に名画座(という名前のビデオ屋)で借りて見たのが懐かしい。当時はセックスの要素の印象が強かった。彼女が主役の「オマ(おばあちゃん)」を演じる本作も、ある意味ではセックスの話だ。
ネタバレになるから詳しく書けないけど、公開中の「8月の家族たち」と要素が幾つかかぶっている。ただし「強烈」なそちらと違い、こちらは見慣れた感じの分かりやすい映画。でも作中出てくる料理の数々と一緒で、またこれか、というやつでも、美味しければ死ぬまでに何度食べたっていいものだ。
「相手」役にイタリアの「伊達男」、ジャンカルロ・ジャンニーニ。「一番の制服」を着る姿、三色のヘルメットでベスパに乗る姿がいい。それから、ちょい役で出てくるスキンヘッドの男性が超セクシーで、ブルース・ウィリスがついつい食べちゃうマックのポテトだとしたら、この彼は、え〜っ芋ってこんな料理の仕方もあったんだって感じ。あの場面、とてもよかった。