愛天使伝説ウェディングピーチ 第1話「祝!愛天使誕生」

所謂、セーラームーンの何匹目かのどじょうを狙った変身+バトル少女ものの作品の一つ。本家本元、只野和子がキャラクターデザインを手がけていることから、何匹目かのどじょうとしては「最もスジが良い作品」であった。オーソドックスな作りで、ある一定の安心感はある作品だが、放映当時の時点で新味に欠ける作品、という位置づけだったように思う。また、湯山邦彦須藤典彦一石小百合といった、「ポケットモンスター」スタッフが多く関わっていたことも特徴として挙げられるだろう。

オープニングは、人物紹介、キャラクタの関係性、ギャグ、必殺技などを1分30秒の中に押し込めた、オープニングの手本かのような作品であるが、そつがない分だけ、ちょっとひっかかりが少ない気がした。それよりも、オープニング曲「夢見る愛天使」が、岡崎律子が作曲を手がけている、という情報を知ることができたのは収穫だった。エンディングも、引っ掛かりが少なく、あまり言うことがないなぁ。

第1話も、導入部の見本のような作品で、上手いが余り引っかかりはしない。百合やひなぎくが悪魔族に心を乗っ取られ、ももこを襲う場面があるが、これはまさに「ウェディングピーチ」に見られるパターンの一つであり、この先何度も、何度も登場する。第1話からずっとやってたのか!と改めて感心してしまったよ。

今回はももこ@氷上恭子の話であった。また、ヒカキョンが主役を張っている、貴重な作品の一つである。