名古屋アジャイル移動図書館「アジャイル入門」ブックトーク会

名古屋アジャイル移動図書館ブックトーク会ということで、毎月テーマを決めて行っています。書籍は名古屋アジャイル勉強会スタッフが用意しますので、参加者のみなさんは手ぶらで気軽に参加していただければよいです。ブックトーク会というのは、本を読むことに加えて、感想の共有まで行います。自分では気づかなかった視点に気づいたり、関心が広がるきっかけをもらえると思います。進行やファシリテーションはスタッフが行うのでその点でも安心ですよ。

今回のテーマはアジャイル入門ということで、入門書を中心に揃えました。僕は「初めてのアジャイル開発」と「スクラム実践入門」を読みました。

初めてのアジャイル開発 ?スクラム、XP、UP、Evoで学ぶ反復型開発の進め方?」は「実践UML」のクレーグ・ラーマンの著書なんですね。これは信頼高まる。「ソフトウェア開発は新製品開発である」と言っていますね。ここでいう「新製品開発」とは工業製品の製品設計のことで、製造ではないということですね。「根拠」の章ではウォーターフォールプロセスの用いられ方の問題点が指摘されていて、その歴史も解説されています。読み物としても面白いし、温故知新の意味でも興味深いです。入門と題していますが、参考書っぽくもありますな。「価値あるソフトウェアを作りたい」が主であって、プロセスは従であるともいっています。大事なことだと思います。

スクラム実践入門 ── 成果を生み出すアジャイルな開発プロセス (WEB+DB PRESS plus)」は最近の本ですね。このシリーズは「JUnit実践入門」とか「チーム開発入門」とかで勉強させてもらっていて信頼しています。「ソフトウェア開発は困難の連続」であり「本質的に困難」である、それに対しHowとWhatからアプローチとしてスクラムを紹介するという流れ。読み物として面白くて読ませます。デイリースクラムの写真が(この本に限りませんが)いいですね。パターン形式でプラクティスを紹介するのもいいと思います。