長門有希に挑戦!

さて、そろそろ文学少女もネタ切れになりそうなんで

というか、いわゆる文学少女に登場するような古きよき時代の小説じゃなくて、

あーまぁ小松左京とか星新一とかもとりあげてはいますが、

そうじゃなくて現代のものも平行して読みたいな と思う。



そこで、思いついたのが

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)



長門有希


そこつっこまない><

そこ痛しいものを見る目で見ない><

僕はこのキャラが読んでいる作品を読むんだ!><

そして、この子のことをもっと理解するんだ!><

はなせ>< 僕はながm(ry




・・・・・




んー

2004年のスニーカーというハルヒを掲載してる雑誌に、あるコーナーが設けられたそうなんですよ

それが 「長門有希に挑戦!」

長門有希が100冊の図書を推薦しているらしいです。

あーまぁ100冊といってもラストの一冊は字が読めないです(

それに中には入手不可能、もしくは存在してない本もリストの中にあるらしい。


そういう形をとってるものの、ぶっちゃげ、著者の 谷川流からの推薦であって

十分に読むべきリストに」値する。


リストは以下のページに

http://www2s.biglobe.ne.jp/~ttsyhysh/enq/nagatoEnq.cgi
(呼び出し不可能になってるため、キャッシュは下のとおり)


http://72.14.235.132/search?q=cache:JASuo3Jvys4J:www2s.biglobe.ne.jp/~ttsyhysh/enq/nagatoEnq.cgi+%E9%95%B7%E9%96%80%E6%9C%89%E5%B8%8C%E3%81%AB%E6%8C%91%E6%88%A6&hl=en&ct=clnk&cd=1&client=opera


アマゾン付きリンクはこちら
http://www.syu-ta.com/haruhi/haruhi-nagato100.shtml


で、入手難易度まで掲載してくれてるページはこちら
http://www.syu-ta.com/haruhi/haruhi-nagato100-get.shtml


リストを見てみると自分でも名前を知ってるようなメジャーどころから知らないマイナーどころまで抑えてる。

ミステリ・ホラー・SF等々色んなジャンルを読めそうだなぁと思い、挑戦してみることに。

そういうわけで10にしてスタート。

10 バブリング創世記/筒井康隆

長門有希に挑戦!その1


まぁ有名どころ、そして楽なところから始めてみました。

ブックオフですぐに見つかったというのもありましたし(


といっても、筒井康隆の作品は、最近の映画化に触発され、『時をかける少女』を読んだだけ

時をかける少女 (角川文庫)

時をかける少女 (角川文庫)


これを読む中で、筒井康隆自身がこの『時かけ』を人生の汚点のように言ってましたが

今回、この『バブリング創世記』を読んだだけで少し分かった気がする。

バブリング創世記 (徳間文庫)

バブリング創世記 (徳間文庫)


大きな感想としては、

キチガイと天才は紙一重

ということを実感しました。


作品としては短編集なんですね。

短編好きの自分としては、丁度よかったです。


それぞれの感想を、ネタバレ多分含まないです。ネタバレは白地にします。


・バブリング創世記
キチガイ
今日、イエサブでシャメさんとyukiが対戦してる横でこれ読んでたんですが
開いた瞬間噴きました。
キノの旅X?巻の、「アジン(略)の国」も噴きましたが
これはそれ以上。
初っ端がこれだったんで驚き。
でも壮大さを感じ取れ・・・たのかなぁ。
どこか縦読みだったりするのかな。


・死に方
キチガイ
だけど、描写がすごい。
ここまでグロく描写できるのはすごい。
名前の適当さと落ちもよかった。


・発明後のパターン
キチガイ
いや、キチガイに見えるが
すごいよね。
この文章で話の筋がわかるんだから

ロチャニをペラルゴしたぞ

何なんだろうね・・・・
40年前の人のセンスとは思えない・・


・案内人
やっとまともな話。
前三作がキチガイだけあって、しかし、前三作がこれのおかげで輝いて見える。
だけどオチがよく理解できない
山は自分のものじゃないってオチでいいのかな?


・裏小倉
なんなんだ。
一体なんなんだw
小倉百人一首は覚えてないからなんともいえないが
似たようなのがちらほら・・・
「あしびきの は 山にかかる枕言葉」と解説までしてるし
と思ったら
なんなんだw
途中からあきらかになげやりだしw似せてもないw
九十五番目、慈円のパロ?がうけたw

おほほほほ おほほほおほほ おほほほ おほほほほほほ おほほおほほほ
<通訳>笑っている。

○リーザ様ですね、わかります。
まだこの頃ドラゴンボール発売されてないですがね(
とりあえず小倉百人一首が、文学をかけはなれて
ただの文字の羅列でしかない、だから多少かえても関係なくなってる、

ほら最初の二文字が「おほ」だぞ
「おほ」ではじまるのは、九十五種の「おほかたの」しか、なかろーが、

と、そういう教育に対するアンチテーゼで・・・いいのかな?


・鍵
読みやすく、素直に面白い。
キチガイと天才は紙一重ということを実感する。
急展開だけどすんなり受け入れれる、そんな読みやすさ。
世にも奇妙な ででそうな話。


・廃塾令
読みながら、初版がだされた年をもう一度確認した。
昔も今もかわらないんですねぇ。
塾がありすぎて、それが子供に与える影響がどうのこうの、で廃塾令が出され
そうなった結果・・・・・・・という話。
前半は討論が、後半は「あたい、これで」が最高。
それにしても想像であれを書いてるんでしょうが、すごいなwオーバーだがw


・ヒノマル食堂
キチガイ
とりあえずマスコミアンチなことはわかった
というか、マスコミが今も昔も変わらないことも。

「日本一の大新聞、天下の朝日の取材を拒否するというのか。思い上がるな。公務執行妨害だ。恥を知れ。貴様それでも日本人か」

ここまでいわせるのはすげぇと思った。
キチガイだけど、世の中というのが分かった気がする・・・
まぁホント勘違いなんでしょうが


・三人娘
人間、いや女って怖いなぁ・・・と実感する話。
いや、違う人間が・・・か。
とくにオチはなく、
オチがないのにこれ以上の終り方がないように思える。
そんな話でした。
なんでだろ・・・ねぇ・・・


・解説/井上ひさし
ひょっこりひょうたんじーま で有名なSF作家であるこの人が解説。
が、この解説であまりにも自分が文章を読めてないことを実感
自分としては、一番感想の少ない「鍵」に対して

ぼくの好みをいえば、小説のきまりごとを「鍵」こそ筒井文学の極北、小説の決まりごとをからかいながら、第一級の小説になっているところが見事ですし、フロイドをここまで噛み砕いてみせた作者の知的暴力には、ただただおそれいるしかありません。

とのコメント。
解説の中で「きまりごとをうちやぶる」と何度も書いてるんですが、それに気づけない・・
身についたらいいなぁ。