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A Minha Predileta - 『私の好きな1枚』

2009-03-08

No.21: HAMILTON DE HOLANDA & ANDRE MEHMARI / Continua Amizade

selected by 特別顧問"G"

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稀代のバンドリン奏者アミルトン・ヂ・オランダと、ピアノを超えた天才アンドリ・メマーリの入魂の一発DUOアルバム。

そもそもバンドリンひとつでソロアルバム(しかもライブ!)を作ってしまうアミルトン。

異常なテクニックと音楽性で、この不自由なバンドリンという楽器に凄まじいまでの表現力を与える。

ピアノのアンドレを初めて聴いた時は、私のピアノという楽器に対する概念が覆った。

メロディを追うとかコードがどうのとかを全く抜け出た、ピアノという「音の箱」を星屑にしてばら撒き、脳内に振り撒く衝撃を受けた。

低音の甘さ、ダイナミズム、不連続な鍵盤の躍動、天板から反射し外へ抜ける音に混じってそのまま打弦の上に零れ落ちる音のパノラマ

ピアノを聴きオーロラを視た。

その二人が呼吸を合わせ、高まった「気」の中、音を紡ぎだす瞬間から飛翔を捉えたものがこれである。

バンドリンの弦の震えや、ピアノの降り積もり消え行く音符に魂が吸い寄せられてしまう。

お互いを妨げる余計な音が無いDUOという形態が見事にはまった。

音は勿論、ジャケ、イラストまでも至高。

私のベストアルバムのひとつ、必聴の一枚。

2009-01-17

No.20: PARDON KIMURA / Frozen Hawaii -Bonjour Hawaii Remixes

selected by dançar(会員番号:155)

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山ブラの会員でありながら、あまりブラジル音楽をあまり知らないので、ワールドミュージックつながりでハワイアンを。

語るほどの知識もありませんが、ハワイアンをパードン木村がリミックスしています。

日曜日の昼前とか昼飯後とかゆっくりしたいときに真っ先に浮かぶ一枚です。

旅にでたような感じに浸れます。日常から解放されると思います。

なにも考えずに聞いています。聞きながら寝ています。ここちいいのは間違いないと思います。

うんちくありませんがよく聞いています。今の季節にピッタリだと思います。

2009-01-05

No.19: LUNA MONTI Y JUAN QUINTERO / El Matecito De Las Siete

selected by 小倉

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日本のブラジル音楽ファンにおなじみ、アルゼンチンのギタリスト、Agustin Pereyra Lucenaが、現在のアルゼンチンフォルクローレ界最高のギタリストと絶賛するJuan Quintero。彼が私生活でもパートナーというLuna Montiと自主制作したこのアルバムを、数年前都内CDショップで無印良品の企画盤?と一瞬見まがうジャケットが目に止まり何気に試聴したところ息がとまってしまった。憂いがありそれでいて凛とした女性ボーカルと控えめながらも最高に美しいメロディを奏でる男性ギタリストのデュオが織り成す曲は全て包み込むような優しさに満ちていて、聞いたことがないはずなのにどこか懐かしさを感じるものばかり。文化は違っても人間の根源に訴える美しさは普遍的なものと改めて認識させられ ます。手拍子や床を踏んでリズムをとる音、かすかな笑い声がときおり混じり、ふたりの息遣いまでが伝わってきそうな究極アコースティックな世界は一貫して透徹な空気が流れ、人に聞かれることすら全く意識していないのではと思えてしまうほど。その自然さは、最近すっかりジャンルのひとつとして定着した感のある自然体 を売り物にした音楽のあざとい自然さとは次元が違うのは言うまでもありません。Juan Quinteroがリーダーを務めるバンド、Aca Seca Trioはアルバムの日本盤がリリースされ、アルゼンチン本国でもAca Seca Trioとしてのほうが、人気も評価も高いそう。けれど個人的には同アルバムのようなミニマムな編成でこそ、奏者としても作曲家/アレンジャーとしてもその卓越した才能が際立つように思います。一方Luna Montiにはヨガとピラテスのインストラクターとしての横顔も。アコースティックは貧乏くさいとかださいといったイメージも完全に払拭してしまうこの作品、ジャンルを問わず音楽が好きな全ての人達にぜひ聞いてほしいです。

2008-12-24

No.18: VINICIUS DE MORAES, CLARA NUNES, TOQUINHO / Poeta, Moça e Violão

selected by みとも(新潟の宿六)

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極若かった10代の終わりから、粋な男といえばいつも真っ先に頭に浮かんだのがヴィニシウス。

それから二十数年、ずっと心のアイドルでい続けています。

ヴィニシウスとトッキーニョのレコードで1番初めに買ったのがマリア・クレウザとのコラボレーションでした。

出会った瞬間は今でも鮮明に覚えていて、感動で何度針を下ろした事か。

以来、この二人と女性歌手とのコラボレーションは見つけるたびに少しずつ買い集めてきました。

2008って書いてあるから今年の再発なんですよね、きっと。

このシリーズの中でも白眉の一枚ではないでしょうか?

サンバでないクララ・ヌネスが、これまたとっても良くって楽曲・音の質感、どれをとっても次から次へと素晴らしすぎて涙が止まらなくなり・・。

呑み過ぎてちょっとおセンチになった真夜中に聴くと染み渡りすぎて眠れくなるほど心をざわざわさせてくれた今年の大感動盤です。

2008-12-17

No.17: ELIS REGINA / Elis Regina in London

selected by Junko Kurihara (No.153 ひとり湘南支部)

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若くして他界したELIS REGINAの極上アルバムです。

全て良いのですが、中でもいちばん好きなのは「Se Vose Pensa」です。

私がブラジル音楽に触れたきっかけになったのは、United Future Organization がきっかけでした。

もう、何年も前になりますが、若かりし頃に青山のblue(もうなくなっちゃったclub)に通っていた頃は、週末「Upa Neguinho」がよくかかっていました。

このアルバムをきっかけに、じわじわと年齢も重ね、ラテン系クラブミュージックからブラジリアンミュージックに移行してきました。

You Tubeでも発見。これがまたかっこいい。

 http://jp.youtube.com/watch?v=0Jcpg3GguUU&feature=related

あまりにも有名なアーティストですが、何度聞いても新鮮で感動できるアルバムだと思います。


 

2008-12-09

No.16: FILO MACHADO / Jazz de Senzala

selected by 浅野光成@名古屋(会員番号127)

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このアルバムは、山寺の思い出と深く結び付いている。

夕景から夜景に変わる、会場の大きなガラス窓。

汗を飛ばしながらの歌唱、そしてパフォーマンス。

ヴォイスパーカッションの不思議。可能性。

そして、客席。

言葉はわからなくても、彼の挑発で

一人、また一人と立ち上がっていく熱狂。

言葉が通じないからこそか。あの一体感。

私にとって、ライブで味わった初めての幸福感だった。

このアルバムは、私のそういった思い出と分かちがたく結びついている。

曲名は同じでも、アルバムに収められた楽曲と、

ライブ会場で味わった楽曲は、もちろん違うものだ。

あの熱狂を直接感じるわけではない。

しかし、その欠落感が、いっそう、あの夜のことを私に思い起こさせるのだ。

2008-12-05

No.15: MOACYR LUZ / Mandingueiro

selected by 稲葉昌太(Rip Curl Recordings

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サンバはこんなに切なくて、瑞々しい。還暦過ぎてやっと1人前、みたいな枯れた味わいもいい。でも、力強くギターの弦を弾きながらまっすぐに歌う、こんなフレッシュなサンバが僕は好きだ。

ヴェーリャ・グアルダの長老と、昨今ラパで活躍する若手サンビスタ。両者をつなぐ世代の代表格がこのモアシール・ルス。1958年生まれ、40歳にして発表したこの作品でのフレッシュでストレートな瑞々しさこそが、彼の魅力だと強く思う。あくまで己の声とギターで勝負し、メロディをあるがままに気持ちを込めて歌うそのスタイル。

それがそのまま僕の心に飛び込んでくる。CDを再生した直後に、こんなに切ない気持ちになり、しかし心躍らされるサンバのアルバムが、他にあるだろうか。

今でもラパを根城にライブを精力的に行っているモアシール。最近の作品はどれも入手し易く、また内容もどれもいい。しかしやはりこのアルバムが1番好きです!

現在はなかなか入手しづらいかもしれませんが、中古盤ではたまに見かけます。それも安価で。ぜひ聞いてみて下さい。

2008-12-04

No.14: CAETANO VELOZO / A Bossa de Caetano

selected by 金ちゃん(会員番号031)

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今年はボサノヴァ生誕50周年!ってことで、大好きなカエターノ・ヴェローゾのボサノヴァ集を・・・

これ、ブラジルのテレビドラマ“Lacos de Familia”(サントラが出てます)にカエターノが歌う“Samba De Verão”が使われて、その人気で制作されたコンピ盤です。

収録曲は、ボサノヴァ第1号の“Chega De Saudade”、カルロス・リラ作“Coisa Mais Linda”、盟友ジルベルト・ジルとの共同作“Desde Que O Samba É Samba”、アリ・バホーゾの“Na Baixa Do Sapateiro”、そして、カエターノが尊敬して止まないジョアン・ジルベルトのヒット曲“Bim Bom”と“Oba - Lá - Lá”のメドレーなど名曲ぞろい。甘美なカエターノのボサノヴァを、たっぷり堪能できるオイシイ1枚です。

音楽の系譜は違っても、カエターノこそジョアンの真の後継者だと思うんです。

2008-12-02

No.13: V.A. / Songbook Noel

selected by 福島 (会員番号012)

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Noel Rosaのsongbookです。

ブラジル音楽を聴きだして始めの頃に英子さんから「これ良いよ〜」と進められた一枚です.

確かにこれは最高なんです! 有名な曲ばかりを有名なボーカリストが歌っているんですよね...?

なんだかすごくお得な一枚だと思いませんか.

私は勝手に結構古い会員だと自負しているのですが、曲に関するうんちくは全然無いんです。

ただ本能と感性で聞いているだけ!!!

現在の若手から,フュージョンのようにアレンジされた物など色々聞いているけれど、

それも良いけどやっぱりこれに戻って行く....。

私にとっては原点と言える一枚です。

2008-11-29

No.12: PAULINHO DA VIOLA / Memorias Chorando

selected by 特別顧問A@東京多摩地区

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膨大な宝の山の中から敢てひとり、この1枚、となると…

えい、やっぱりパウリーニョ様。で、唯一のインスト・アルバムのこの作品を。

サンバ・カリオカの貴公子にしてショーロ界のサラブレッド、悪かろうはずがありません。もちろんこのアルバムと対をなす歌ものの名盤Memorias Cantandoをはじめ、新旧オリジナル・サンバアルバムの数々ももちろんハズレなしですが。

思えばこのお方こそ、若かりし一日本人の侘び寂び心を揺るがし、琴線鷲掴みにしてくれた最初のブラジル人アーティストだったんですね。で、以来私「信者」なわけです。

最近、MTVアクースチコのDVDと22年前の来日時の秘蔵打ち上げライブビデオを立て続けに見てしまい、久々にちょっとした「脳内パウリーニョ祭り」開催中!

2008-11-28

No.11: SMOKEY & MIHO / 人間の土地

selected by Junko.H(会員番号152)

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映画でもアートでも、自分が惹かれるものには必ず共通点が存在するものですが、私の場合、音楽では好きなミュージシャンが、実はブラジル音楽に影響を受けていたということがよくあります。

このアルバムは、NYで活動していた大好きなバンド“TIBO MATTO”の羽鳥美保(Miho)とBECKのギタリストのスモーキー・ホーメル(Smokey)がユニットを組み、ブラジル音楽への愛情を形にした作品です。はじめて聴いた時、それまでの音からやはり…と納得すると同時に、なんと素敵なアルバムを作ってくれたのかと嬉しくなりました。

全曲にわたって、真面目に淡々と歌うMihoの声にはいつものような奇抜さはなく、ブラジル音楽に対する誠実さが感じられます。しかし、湿った土の臭いや神聖な神々など、ブラジルの大地をイメージさせる一方、どこか前衛的な空気が漂い、オルターナティブ・ロックならぬオルターナティブ・ボッサ?(そんなんないんやけど…)といえるような独自の世界が広がっています。

アルバムの後半、バーデン・パウエルとヴィニシウス・ジ・モライスの「OS AFRO SAMBAS」から数曲収録されていますが「Tempo de Amor」が最高!映画「SARAVA」の中で、ワンフレーズ弾く度に煙草を吸う、カッコよすぎるバーデン・パウエルを思い出してしまいました。Miho は間違いなくあの映像をイメージし、バーデン・パウエルの横で、煙に巻かれながら一緒に歌ったに違いありません。

日本語で歌ったオリジナル曲「Summer Rain」もサウダージ感たっぷりで、とても美しい曲です。

「人間の土地」といいうタイトルもいいです。

2008-11-27

No.10: ANTONIO CALROS JOBIM / Terra Brasilis

selected by 原信一郎 (会員番号151)

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1980 年の発売時に LP の 2 枚組で買った。アルバムの内容はてんこ盛り。溢れんばかりに具が乗った海鮮どんぶり。鉢一面(二層)チャーシューメン状態である。しかしアルバム全体に統一感があり、ビートルズで言えば「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」、、、かな。

1. Dreamer (Vivo Sonhando)

2. Canta Mais (Sing Once More)

3. Olha Maria (Amparo)

4. One Note Samba

5. Dindi

6. Quiet Nights of Quiet Stars (Corcovado)

7. Marina

8. Off-Key (Desafinado)

9. Voce Vai Ver (You'll See)

10. Estrada Do Sol (Road to the Sun)

11. Girl from Ipanema

12. Double Rainbow

13. Triste

14. Wave

15. Someone to Light Up My Life (Se Todos Fossem Iguais a Voce)

16. Falando de Amor (Speaking of Love)

17. Two Kites

18. Modinha (Serenade)

19. Song of the Sabia (Sabia)

20. This Happy Madness (Estrada Branca)

幾つか曲について:

3. Olha Maria

ああそうだ、思い出した。あれ、うーんと何を思い出したんだっけ。確かに思い出したんだけどなあ。思い出しはしたけど何を思い出したかを忘れたら、それは思い出したことになるのか。まあいいか確かに思い出したんだから、、、そういう感じの曲。

5. Dindi

小学生の頃、年の近い叔母が初任給でソニーのステレオを買って、製品におまけでついていた EP に入っていた。女性の多分日本人のボーカルだったと思う。間延びしたような不思議なメロディーを好きになった。一方、中学生の頃、偶然ラジオを録音したエレキギターの曲を気に入って繰り返し聴いていた。深海を遊泳するような雰囲気で最後にちょっとだけ盛り上がる。何年もしてから実はそのギターの曲も Dindi であることに突然気付いた。そして、それまで分からなかったことにも驚いた。演奏は Elic Gale だった。

8. Off-Key

ポルトガル語が分からないので「デサフィナード」が音痴という意味だとこのアルバムで初めて知った。導入でジョビンがもともと外した感じのメロディーをさらに外して歌い出すのがしゃれている。ボサノバについて歌ったとも言えるボサノバ。チューニングの合わない拾いもののギターで練習した。

9. Voce Vai Ver

歌詞がわからないのをいいことに、曲調から歌詞の内容を勝手に想像して楽しんでしまうことがある。この曲は淡々としていて、男性パート(ジョビン)と女性パートが、同じメロディーを最初から最後まで重ねて歌うので、男女の関係の対称性について歌っている男女同権思想の歌だと決めつけていた。後でタイトルは「思い知るがいいさ」という怖い意味だと知る。うーん、ジョビンはもてたろうなあ。そいえば、「Por Causa De Voce」も全然間違った想像をしていたのだが、「あなたのせいよ」とか訳されるらしい。

17. Two Kites

去年の 5 月に息子が生まれた。名前がなかなか決まらず、苦し紛れにこの軽やかな曲を彼のテーマ曲と決めて、その曲想から名前を降ろしてこようということになった。まず、「カイト」みたいな名前が候補になったが、元気いっぱいで火を噴きそうな勢いの本人の顔を見てると洋風の軽い感じが似合わない。いいかげんめんどくさくなって、やっぱりお餅を食べるでしょう。コマを回すでしょう。凧上げは龍でしょう。ということで「龍」に決まったのは命名期限の日の朝である。

2008-11-10

No.9: NARA LEÃO / Saudade de Você

selected by 東京支部長

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私がブラジル音楽を聞くきっかけになったアルバムです。

1989年、某ビール会社の「ファインピルスナー」というCMで流れていたのがナラ・レオンの「saudade de voce」。

当時J-POPや洋楽を聞いていた私にはとても心地良く新鮮で、このベスト盤を即購入。

その頃はナラの生涯なんて知る由もなく、ましてやポルトガル語なんてまーったくわからないままに、歌詞を見ながら何度も繰り返し聞いていたのを思い出します。

彼女の訃報を聞いたのはそれから間もなくのこと。

生きていたら、その年に来日していただろう彼女のコンサートをきっと見に行ってたろうなと思うと残念でなりません。

2008-11-06

No.8: DUO (Shigeharu Sasago, Oh Akioka) / Duo

selected by 007 (会員番号007)

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初老クラブとか、ショーロもやっちゃうクラブとか、向かう所客なしとか(笑)、なぜかワビしいMCをやってしまうchoro clubのブラジル担当お二方による、珠玉のインストアルバム。

ブラジル的要素を取り入れるミュージシャンも少なくない中でオラオラオメーらコレがやれんのかぁ?と言わんばかりの圧倒的クオリティ

個人的に凄いなと思うのは、グルーヴの深さと言うか強さと言うか何と形容していいか分かりませんが、ブラジル的なグルーヴ感の力強さですね。

上手い弦楽器プレーヤーって沢山いると思うんですけど、こういうノリを出せる人ってほとんど居ないんじゃないでしょうか。

ブラジル音楽の様々な要素が体に染み込んでいる。そんな気がします。

そういうブラジル音楽の豊かさを存分に取り入れた選曲は、エルメート・パスコアルのBebeから始まり、サンバ、ショーロ、バイアゥン、フレーヴォ、MPBと多彩。

Duoで奏でられるSamanbaiaの何と気持ちいいことよ。

個人的なベストは録音最後のスザーノの哄笑が笑えるジャコーのショーロスタンダード、Bole Bole。秋岡さんのバンドリン使ったクイーカも最高。これぞブラジルっていう怒涛のサンバグルーヴが炸裂してます。

2008-10-29

No.7: GRETCHEN PARLATO / Gretchen Parlato

selected by K.AKEMI (会員番号74)

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ロサンゼルス出身のグレチェン・パラートの2005年のデビューアルバム。彼女は括りで分けるとしたらJAZZミュージシャンになると思うのですが、この作品は西アフリカ出身のLionel Loueke(リオーネル・ルリケ)とのコラボレーションアルバムとなっていてJAZZというより ブラジルとアフリカが混じりあった魅力的な一枚となっています。彼女が歌い手になる切っ掛けが「ゲッツ/ジルベルト」というのがうなずける選曲になっていてジャヴァンやジョビンの名曲やビョークの曲などが折り込まれています。ティアニー・サットンに師事したというだけあって、彼女の独特なアプローチ・抑えた歌い方(これが実は一番難しいのです)、そしてサンバでは一音一音のリズムの隙間に見事に入っていく抜群のリズム感には驚かされます。しかもとっても女性らしい色気のある声なのです。ルリケのアレンジがまた素晴らしくて さすが ウェイン・ショーターの弟子だけの事がある・・・う〜ん彼はただものではありません。アコースティック・ギターの音色が実に温かく 実に爽快で ふたりのラインが本当に気持ちがいいです。ブラジルとアフリカの風が融合した超お気に入りのアルバムです。

<http://www.gretchenparlato.com/musicpg/index.html> ←こちらで3曲聴けます

2008-10-23

No.6: V.A. / Samba de Raiz ao Vivo - Uma roda de samba com o Grupo Revelação e convidados

selected by まつき(会員番号077)

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私の好きな1枚のタイトルにもかかわらず...3枚組です。思い入れの深い CD は多々あれど、これは外せません。副題に Uma roda de samba con o Grupo Revelação e convidados とあるように、クレジットを見ると 91 人の歌い手が Revelação の演奏を中心に Pagode っています。選曲も Vor Festejar、O Show Tem Que Continuar そして大好きな Coisa de Pele など名曲がたくさん。ソロをとる人コーラスする人ハモる人、お決まりのチャ、ッチャッチャ手拍子。みんな歌おうよ、踊ろうよと聞こえます。演奏のバランスなど良い録音ではありませんが、雰囲気はまさに Pagode の極致。DVD のような見せる映像がないだけに、想像力を掻き立てられます。あー、一緒に歌えたら、一緒に輪の中に入れたら、そしていつかブラジルに行けたらと夢は募るのであった...。なお、ブラジル人のカレンちゃんはこの演奏を「本当の Samba de Raiz 」と言っていました。

2008-10-20

No.5: ANN SALLY / Voyage

selected by 新潟支部長補佐 しんたろう

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リサマニアな私ですが、先手を打たれたのでアン・サリーさんの1stアルバムをピックアップ。今やNHKに出演するようになったアンさんも当時はまったくの無名でした。それもそのはず、後でわかったのですが本業はドクターだったのですから。そんな彼女のデビュー作を、ジャケ買いしたことのない私が何故手に取ったかというと店頭POP広告の参加ミュージシャンに目を奪われたのです。まんま当時のリサバンドに加え、ショーロクラブからは笹子、秋岡両氏、そしてハーモニカのトゥーツ・シールマンス氏まで!これほどの豪華メンバーを呼べる新人ヴォーカリストとは一体どんな人なんだろう?という純粋な好奇心から購入し、再生するや即座に納得。「モノ(器)がちがう」とはこういうことを言うのだな、と。歌唱力は言うまでもなく、美しいファルセットと包容力のある声質に瞬殺されました。ジャンルを超えてアメリカ、ブラジルの名曲がセレクトされています。それから5年後、初めて生歌を聴き その器はCDに納まりきらないことを再認識。ライブの機会が少ないアンさんだけに山ブラが呼んでくれた時には皆様是非!

2008-08-10

No.3: HERBIE MANN / Caminho de Casa

selected by Dr. Groove (会員番号18)

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60年代にブラジル関係者との共演盤をあまた残し、会員の皆様にも馴染み深いであろう米人ジャズ・フルーティストですが、90年代に再び思い出したように本格ブラジル風味のアルバムを作っています。ピアノトリオ+ガットギターのバンドをバックに、イヴァン・リンス、ミルトン、ドリ・カイミなどの曲を、ややジャズ寄りのアレンジでやっていますが、「たそがれ奏法」とでも呼ぶべきメロウでけだるい音色のフルートがサウダージ方面へと誘う繊細なつくりとなっており、毎年私の夏の煩悩を滅却し悟りに導いてくれる1枚です。本作でギターを弾いているホメロ・ルバンボが、今秋(管理人注:かなり前の話です)リリース予定のリーダー作はこれまた「featuring Herbie Mann & Ivan Lins」と銘打っており、気になって夜も眠れません。ルバンボといえば、去年でたLuciana Souzaのアルバムも今夏の愛聴盤です。Herbie Mannのジャズ仕事では、ビル・エヴァンス・トリオとの共演盤「Nirvana」が大変たそがれていてお勧めです。いろいろ話が飛んですみません。ごきげんよう。

2008-08-08

No.2: BRAGADA / Bragada

selected by Nino (新潟支部長)

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90年代中頃、AXEは既に成熟期を迎えていて、もうこれ以上の発展は無いだろうと多くは考えていた。そんな矢先、実に鮮烈なデビューを果たしたバンドが存在する。Bragadaである。その音楽性は、それまでのバイーアの手法を踏襲しつつ、ノルデスチの伝統的なリズムや奏法、更にはヒップホップの要素もふんだんに取り入れ、実にと快適でありながら、にもかかわらず、どこか懐かしさを感じさせる、なんとも不思議な感覚。もちろん、未体験のものだった。『ブラジルの懐の深さは一体?』ダニエラや、オロドゥンといった元祖AXE軍団に渡伯の心を動かされつつあった当時、この1枚は駄目押しするに十分だdった。1年後の2月、カルナヴァルでごった返すバーハ灯台の前にNinoの姿はあった。勿論彼らの勇士を拝むために。

(でも実はオチもあったりする。それは、また別の機会にでも・・・)

2008-08-02

No.1: ELIZETH CARDOSO / Zimbo Trio - Jocob do Bandolim Vol.1

selected by 神保 亮 (Rio Zimbo) 名誉顧問

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ジャケットは黒一色のステージ。録音にはいわく因縁があったと聞いているエリゼッチ・カルドーゾの三枚にわたるライブ。私の宝である。元気だったジャコー・ド・バンドリンそしてジンボ・トリオ。針を落とすと、もう、あの世界に居る。演奏にかぶさる聴衆の拍手は海辺にきく波の音のよう。カルドードは春の海の如き。あるいは昼下がりのまどろみの如き歌。優しくその歌に戯れるバンドリンのきらめき。一面が終わって、針の上がる音で吾にかえる。至福の時間と空間を作ってくれる、この不思議。どの曲がと言うには、その切れを感じさせない。

それでも、私はこの曲になるとはっと態勢をととのえるという一曲がある。BARRACÃOである。エリゼッチの「バーイ、バラカン〜」という歌い出しで私は感極まる。なんという優しさ、なんという悲しさ・・・・。