国会議員が率先して給付金を受け取れってどういう意味?

あなたがどうして貰うのか

 自民党細田幹事長が6日昼の政府・与党連絡会議で、定額給付金について「景気対策なので、国会議員ももらって使うべきだ」と述べた。同時に「政府として考え方をそろえてほしい」とも述べ、政府に国会議員の支給について統一見解をまとめることを求めた。
(MSNニュース2009.1.6 13:38)

欲しくなくても配るのか

 欲しくない人間にも受け取れっていうことなのだろうか。電気店とかで、売れない商品を従業員が会社の指示で買い取らされることがあるが、それと同じだ。「国会議員の支給について統一見解」って、国会議員にはむりやり支給するということか。これではババ抜きのババの押し付けではないか。自ら不人気を認めているとしか言いようがない。

率先して金を払えって言うことなら話は分かるが

 麻生首相は12月15日午前の参院決算委員会で、「多額の金をもらっている方が1万2000円をちょうだいというのを(過去に)私は『さもしい』と申し上げた。(定額給付金は)困っている人にと発想した話で、1億円も収入がある方はもらわないのが普通だ。人間の矜持の問題なのかもしれない」と述べている。
 1億円の収入のある人が、どれだけいるんだという突っ込みはともかく。そもそもは、公明党が低収入者向けに支給することを提案したのが始まり。それが、低収入の人だけに支給するということが実務的に難しいという議論から、収入制限を外す結果となった。麻生首相の「給付金を貰うのは矜持の無い人」という言い方もひっかかるが、所得のある人が受け取るのはいかがなものか、という趣旨では納得できるものがある。しかし「金持ちも給付金をもらうべき、そしてその金を消費するのが国民の義務だみたいな言い方はさらに納得できない。
 国会議員が率先して貧しい人にお金を出すというなら話は分かるが、国会議員が率先して国にお金を請求するというのはどうも腑に落ちない。どう考えたって話が逆だ。しかも国は今借金だらけなのだから、なお腑に落ちない。