湯田温泉酒祭りの話(2)

酒祭りは昔から全国の酒所で行われているが、湯田温泉酒祭りは今回が第4回と歴史がない。というのも全国の多くの酒祭りは酒蔵のある酒所で行われるのであろうが、湯田温泉は酒蔵が無い。そのかわり、山口県内の酒蔵がこの湯田温泉に結集してくれている。これも多くの方々のご尽力と県内各地の酒蔵のご理解の結晶だと感じる。山口県の酒の一部は全国区いや世界でも有名になるほど県内の日本酒はレベルが高い。それが湯田温泉に結集するのだから楽しくない筈がない。しかもリーズナブルな値段設定だ。1500円で前売り券を買えばそのチケットを当日オリジナルのぐい飲みと交換してもらい、あとは並んでいるテント内のいろいろな酒蔵の酒を試飲してまわればいい。僕も第1回の酒祭りはここ井上公園に入り浸り酒浸り、11時から開始(16時まで)なのに12時過ぎには相当酔っ払った挙句に最後は記憶にない。第1回は井上公園を中心に公園前の道を通行止めにし所狭しとテントが並んでいたが、第2回目は隣の通りと僕のお店がある通りにまでテントが張られブースが拡散していた。当然人々も湯田の町を動き出したのだった。そこで僕は店の前のスペースにキャンプ用の簡易なテーブルや椅子を並べて自由に休憩してもらうことにした。