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2016-05-25 源義経黄金伝説■第54回

源義経黄金伝説■第54回

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■文治五年(1189)鎌倉

文治五年(一一八九)六月一三日。

「九郎義経殿の首、届きましてございます大江広元が、源頼朝に告げていた。

「何、義経の…」

「いかがいたしましょう。御館様直々に」

「いや、止めておこう。顔を見知りおく軍監、梶原景時と、和田義盛に行かせるのだ」

これが義経が首か。

塩漬けにされた首が、漆箱から出された。梶原景時は思った。

何とこやつは不思議な奴よ。数々の新しい戦い方を考えつきながら、言う

こと、話すこと、考えることは、まるで童子のような奴であった。

義経の首は、塩漬けにされていた。

奇麗に彫金された漆の箱から取り出される。

されど、泰衡も可哀想な奴よ。自らの首を絞めよったわ。頼朝様が自分

弟をこのような目に合わした奥州藤原氏を許す訳がない。なんと政治的見解のない男よのう。所詮は奥州の田舎者祖父、父よりはずーっと人間が下がりおる。梶原は思った。

頼朝様の怖さを知らぬ。あの方は自分の思いどおりに動かぬ者、あるいは頼

朝様の思いを読み取れぬ者を非常に嫌われるのだ。が、それに義経に対する兄弟愛を泰衡は気づかなんだか。

義経を捕縛して、頼朝殿に差し出せば何とかなったかもしれんな。いや

、まてよ、やはりだめか。

頼朝様が欲しいのは、奥州は金の打出の小槌よ。頼朝様が言えば言うだ

けの金が送り込まれて来るわ。

これから戦略を梶原は思った。

頼朝は忙しげにあちこち歩き回っていた。

頼朝自分命令しておきながら、義経の首は見たくなかった。

「どうであった」

不安げに頼朝は、大江広元に尋ねた。

「梶原曰く、確かに義経様の首であったということです」

「むう、泰衡め。我が弟を殺しおったか。早速、奥州を打つ。我が弟が敵だゃ」

 頼朝は、急に怒り出した。

その怒りの激しさに、広元は驚いている。

なぜだ。ご自分命令なさったくせに。この殿は、京の女子のようなところ

があるな。 

院宣はいかがいたします」

「そのようなもの必要あるまい。この頼朝の弟を殺したは許しがたい。奥州藤原 氏め、余が総指揮をとって攻め滅ぼそうぞ」

 頼朝は甲高い声で、上ずって、まるで常軌を逸してに命令してい た。

「御意。いよいよ日本は、頼朝様のもとに」

大江広元よ。日本よりも、俺は義経を殺した藤原泰衡めが憎いのじゃ。父、藤原秀衡があれほどかわいがっておった義経を、自分王国支配したいがゆえに、 殺してしまいおった藤原泰衡めがのう」

「はあ…」

広元は急に気が抜ける気がする。

一体、何を考えておられるのじゃ。が、まあよい。今は奥州藤原氏を滅ぼせ

ばよいのだ。

大江広元と、源頼朝は、しばし無言でみつめあう。

頼朝は、急に昔にした義経との会話を思い起こした。

「兄上、父上は兄上に似ておられますか」

 頼朝は、急に義経にこう聞かれたのだ。

「なんだ、こいつは…」

 義経は真剣眼差し頼朝をじっと見つめている。

「こやつは子供か」

頼朝は思った。

義経は、父のことを覚えていないのだ。

一二歳の時まで父親と一緒に戦い、無念にも負けた頼朝とは違う。

父親愛情を受けたこともなく、父の記憶もまったくないのだろう。義経の心のどこかに、父を思う気持ちが常にあるのだ。

と、人間観察にかけては優れている頼朝は思った。

このような純粋な心を持っている奴は、かえって危ない。思い込んだらそ

れこそ命懸けだと、頼朝は義経の心の純粋さを羨み、そして義経を憎んだ。

一方、大江広元は、鎌倉へ来られよという書状を受け取った日のことを思い起こしていた。

貧乏貴族である大江広元は、昇殿を許されていない。つまり、帝にお会いすることなど、かなわぬのだ。

しかしながら、幼少のころから蓄積された学問が、広元の自意識肥大させ

ていた。

私は大江の家のものだ。自分ほどの者が、なぜ重用されぬのか。藤原阿呆

どもが、どんどん出世し、なぜこの俺が、このような貧乏ぐらしをしなければならぬのか。

鬱屈した意識が、一層勉学に打ち込ませていた。

そんなある日、源頼朝の元にいる知人から、ぜひとも鎌倉へという手紙を受

け取のだ。

新たな天地、

板東の鎌倉!。

新世界。

広元は迷った。

鎌倉などは町ではない。

この当時、日本で都市といえたのは京都、そしてかろうじて南都奈良。そして奥州藤原の平泉。それ以外は泥臭い田舎である教養人など、一人もいないのだ。  広元は文化香りが好きだった。知的な会話を欲していたのだ。その知識人のいない鎌倉へなど。

しかし、源義経の存在が、広元の意を決しさせた。

それは暑い日だった。

その日、木曽将軍を滅ぼした義経の軍勢は、都大路を行軍していた。

京の民は、「ほう、あれが義経か」と物見高く、都大路に並び、一目有名な義経を見ようとざわめいていた。義経は武巧一の武者であり、そしていわばアイドル スターだったのだ。

大江広元は興味にかられ、庶民の間に入って、義経の軍勢を眺めていた。

「うっつ」

広元は、衝撃を受け、急に道ばたに倒れていた。

何かが広元の額に当たり、一瞬気を失い、倒れたのだ。

やがて、気がつくと、額が割れじっとりと血がにじんでいる。

くそっ、一体」

「だいじょうぶかい、お公家さま」

見知らぬ庶民が、不安げに広元に声をかけている。

「一体、私はどうしたのだ」 思わず、ひとりごちていた。

「お前さん、気付かなかったのかい。義経さまの馬が撥ねた石が、お前さ

んの頭に当たったのさ」

額に手をあてる、じっとりと血がにじんでいる。

「何…、今、源義経殿は…」

怒りの勢いに、その庶民の男はのけぞり指さす。

「ほら、あそこさ」

大江広元は勢いこんで人込みをかき分け、源義経の顔を覚えておこうとした。

「おのれ、源義経、覚えておけ」

相手凱旋将軍。何も覚えてはいまい。俺は単なる路傍の石。が、今に見て

おれ。

何かが広元の中ではじけていた。

俺は、俺の知識で新しい国の形を作ってやる。源家武威で国を治めるならば、わが家、大江の家は知識で新しい政治の形を。

急にそんな思いが、広元の心を一杯にした。思いもかけぬ考えだった。そんな

ことを、今の今まで考えてもみなかった。

この日、しかし、民衆の羨望の目を浴びながら、にこやかに、すこやかに、

何の苦労も知らぬげに、都大路をゆったりと後白河法皇の元へ向かう源義経に、

大江広元は、どす黒い怒りを覚えた。

続く)●山田企画事務所

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2016-05-22 源義経黄金伝説■第52回

源義経黄金伝説■第52回

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「もはや、これまでだ。義経殿を高館を襲え」

 文治五年(1189)4月30日 奥州、藤原泰衡は、目の前に揃う武者に命令を下していた。激情で目の前が真っ赤になっているのだ。

奥州藤原の武者たち500騎は「おう」と鬨の声を上げる。

藤原秀衡がなくなりまだ、2年とたたない。泰衡は平泉で兄弟や部下の粛正を

つくかえしている。自分命令を聞かない部下や弟を亡き者にしていた。

その滅亡へ、自ら進んでいるのだ。

武者は、義経がいる高館を目指して駆け寄ってくる。

高館の物見がきずく。

高館に火矢が打ち込まれる。

泰衡の軍勢は、半刻後、高館を取り囲んでいた。

逃れる道はない。高館へのすべての道は兵で塞がれている。

「高館が、燃え上がっております

 燃え上がる高館近く、北上川の対岸で、西行と静が二人していた。

くそ、まにあわかたか。静殿、残念だ」

「静殿、義経殿にあのこと伝えてられよ。聞こえるかも知れぬ」

西行は静を促した。

「殿、和子は生きておわす」

遠くから、静は義経に呼びかける。聞こえているのかいないのか義経の姿は望

見できない。

「殿、わ、和子は…大江広元様のご慈悲で生きておわす。和子の命、お守りくださると約定いただきました。これは政子様も、ご承知になられております

義経の姿が見えたような気がした。

静の姿にゆっくりうなずき、炎の中に入って行った。

 火の手が高館すべてにまわっている。

 外から呆然と見上げる西行と静。

「さあ、もうよかろうぞ」

「義経さま……」

静は、高殿の方へ声を限りに叫んでいる。

高館の中、

「もはや、これまでか」

義経はうめいている。

「義経様、どうぞ、ご準備のほうを」

 東大寺闇法師、十蔵が、義経そっくりの顔で言う。

十蔵は西行命令で、この地にいるのだ。

「十蔵、私だけが助かる訳にはいかん。

私を信じてついてきてくれた郎党たちも、助けてくれ」

「義経様、それは無理というもの

 義経の回りには、弁慶始め郎党たちが、取り囲んでいる。

皆、覚悟を決めているのだ。

「どうぞ義経様、お逃げくだされ。我々はここで討ち死にし申す」

弁慶が涙ながらに言う。

「そうです。それが日の本のため」

他の郎党も続けた。

「どうか頼朝殿への無念をはらされよ」

弁慶自分だけいい子になるなよ」

「よろしいですか。義経様は我々の宝。

いえ、この日本の黄金じゃ、どうか生き延びてくだされ」

「武者は戦場で死ぬものでございます。我々、義経様のために死ぬこと、恐れ

ませぬ。むしろ誇りに思います

「我々は、平氏との、幾たりかの、戦いを、楽しませていただきました」

武勇こそ武士の誇り]

「義経様…」

「俺は良き友を持った」

義経のほおを、滂沱の涙がしたたりおちている。

義経は、その涙を拭おうともしない。

「友ですと。我々郎党をそのように…」

 義経の郎党、全員が義経をとりかこみ泣いている。

皆、胸に込み上げて来るものがあるのだ。

 弁慶は思った。

これは愛かもしれんな。

衆道ではない。仏門で、衆道は当たり前だが、俺の義経様への思いは、やはり愛だろう。

そうでなければ、もともと俺は後白河上皇様の闇法師だ。

鎌倉殿の情報を取り入れがために、義経様に近づいた。

 弁慶不思議に思った。

そして時折、後白河法皇の憂鬱げな顔を思い出していた。

弁慶を見る法皇のまなざしには何かがあった。

家族愛不思議感覚であった。

弁慶は、また、一個の後白河法皇の闇法師、いわば法皇の捨てゴ

マだった、その男に対し法皇のまなざしは何かを告げようとしていた。

法皇は、今でもまだ、白拍子を呼んで、今様(いまよう)を口ずさんでおられるのだろうか。弁慶は遠く、京都にいる法皇を思った。

「泣いている暇など、ございません。早くお逃げくだされい」

東大寺闇法師、十蔵が促す。感傷に冷や水をかける。

「何じゃと、人間感情がわからぬ奴だのう、お主は」

 弁慶が涙で目を一杯にしながら、十蔵にけちをつける。

弁慶殿、俺らが東大寺闇法師の命は、目的のために捨てるのが定法。

今がその時。一刻も猶予はならんのだ」

「十蔵殿…」

 義経が十蔵の肩に手を乗せた。

「済まぬ。私がごときのためにのう。おぬしの命を捨ててくれるのか」

「何をおっしゃいます奴輩は、炎の中で死ぬが本望。先に東大寺での戦で、

多くの部下を殺しておりまする。また目的死ぬこと、東大寺の闇法師として

恐れはいしませぬ」

「すまぬ。許せ。皆、さらばだ」

 義経は、高殿地下につくられた坑道から消える。

十蔵が支度し、施工した坑道であった。

東大寺勧進職である、重源殿の絵図、役に立ったな」

弁慶がひとりごちた。

 やがて平泉、北上川を見下ろす、北政庁北西の小高い丘にある高館に、藤原

衡の軍勢がわれさきになだれこんできた。

「お主ら、ここから先は地獄ぞ。わしが閻魔大王ぞ」

弁慶が叫ぶ。

 その弁慶めがけ、数十本の矢が打ち込まれていた。

 弁慶は一瞬、たじろぐが、再びからだを動かし

「ぐっ、これは、これは、泰衡殿の武者もなかなかのもの、決して平家の武者どもにひけはとらねのう」

矢羽を片手つかみで、みづからの体から、引き抜きながら、

弁慶は泰衡の兵に打ちかかっていく。

「こやつは化け物か」

泰衡の兵共がその生命力に驚いている。

西行と静は、まだ対岸にいた。

静は、うなだれている。

「静殿、さあ、今上の別れだ。一節、薄墨の笛を吹いてくださらぬか」

西行様、酷なことをおっしゃいます。それに果たして、義経様に聞こえるか

どうか」

「何をいわれる。静殿の義経殿への愛の証し、ここで遂げられよ。

義経殿の冥途への旅に、趣向をなされ。それが、静殿のお持ちの源氏ゆかりの薄墨の笛だ」

 西行文人、しきしま道の主導者であった。

この殺戮の場においても、文学者的な演出を試みる。

それが、静には奇妙に思われる。この方西行様は何をお思いなのかか。

「薄墨の笛」

これは代々源氏の長者に受け継がれる、鋭い音色の出る笛、竜笛である

から、中国では竜の声として言われているのである

 静は、この笛を、吉野で義経と別れた時にもらっている。太郎左たちに襲わ

れたときも肌身離さず持ち歩いていたのである

「よいか、静殿、最後の別れ。一節吹かれよ」

西行は、静に命令している。

西行様は、酷なことを、、」

「静殿、義経殿への想いを、この場でされよ…、義経殿とは、もう二度とはこの世の中で会えぬ。別れを惜しまれよ」

 静は、涙ながら笛を手にした。

 高館の火の手は、一層燃え上がっている。

 炎を背景に、笛を吹く静の姿は、妖艶であった。

静の目の色は、今や狂人のそれである。悲しい音色が、いくさ場の中で、旋律を響かせている。

『十蔵殿、頼んだぞ。このあいだに義経殿は、お逃げくだされい』

 西行は心の中で叫んでいた。静には義経が逃げる事は教えていない。

時間稼ぎの目くらましに、静を使おうとしていた。

「ああ、義経様」

演奏の途中で、静は崩れ落ちる。秘笛は川原にころがりおつる

 西行は、静を抱き起こし姿を消そうとした。

藤原泰衡の軍勢が、北上川対岸にいる、西行と静に気づき、こちらにむかって

きたからである

東大寺闇法師、十蔵は、高殿の炎の中、僧兵の雄叫びを聞いたような気がした。

ここが死に場所。平泉、高館。そして義経殿の身代わり。

何とよい死に場所を、仏は与えてくれたものか。東大寺大仏を焼いてしもう

た心残り、部下の僧兵たちを助けられなかった責は、これで少しは心がやすんじられよう。

悪僧(僧兵)の頃に、心は戻っていた。紅蓮の炎を見ながら、十蔵は思った。

心は、その時に舞い戻っている。

奈良猿沢の池のまわりに、僧兵の首のない死体ごろごろ転がり、地面を流れ

た血糊が、地を、どす赤黒く染めあげている。

東大寺興福寺伽藍燃え上がる紅蓮の炎は、火の粉を散らせる。死体

くすぶらせる煙が舞っている。えもいわれぬ臭みが、辺りを覆っていた。空は

昼というのに、炎のため浅黒く染まって見える。

あちこちの地面に差し込まれた棒杭の先には、平家の郎党に仕置きされた僧

兵の首がずらりと無念の形相を露にしていた。

ここが死に場所、熱さが十蔵の意識をおそう。

紅蓮の炎が重蔵の体をなめ尽くした。

東大寺闇法師、十蔵の体は、義経として滅びた。

(続く)

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2016-05-21 『デザイン政策ハンドブック2016』公開のお知らせ

クリエイティブ産業News92号 (平成285月19日)より

『デザイン政策ハンドブック2016』公開のお知らせ

⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒X⌒

デザイン政策にかかわる行政官等が活用できるハンドブックとして、デザイン政策

概要関係資料、各都道府県・デザイン関連団体等の施策掲載されています

以下のページに公開されております。ぜひご参照ください。

◇デザイン政策ハンドブック2016

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/human-design/reports.html


●日本のデザイン会社事情はここ

日本で9000会社程度見たいですね。統計上は。

http://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/human-design/file/2016handbook/04_toukei.pdf




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2016-05-20 ■山田企画事務所ユーチューブ■youtube.com■シリーズ

2016-05-14 ガーディアンルポ03「洪水」 http://ncode.syosetu.com/n1503de/

ガーディアンルポ03「洪水」

http://ncode.syosetu.com/n1503de/


ガーディアンルポ03「洪水」

地球の廃墟で、最後生存カインは地球滅亡を迎える。が彼は自らの生命形態を変えて、地球を再生し、敵への復讐を硬く誓う

僕、カインは、地球人であり、我々を助けるために来た宇宙人、LS星人に助けられる。

僕は彼女アニーそして僕が、この星で生きていくためのパートナー。を探す。地球は、射線の熱射による犬洪水で滅んでいた。敵星「ROW」に対する復讐のため、私はあるモノに自分を変化させて 復讐を誓っていたのだ。

山田企画事務所・飛鳥京香 サイト などより転載http://plaza.rakuten.co.jp/yamadas0115/

飛鳥京香/SF小説工房山田企画事務所

2016-05-05 山田企画事務所の協力作家・イラストレター石田雅也さんのHPです。

山田企画事務所の協力作家イラストレター石田雅也さんのHPです。

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http://www.yamada-kikaku.com/

http://mangakadata.net

の協力作家イラストレター石田雅也さんのHPです。

http://oshiruko-design-factory.jimdo.com/

制作に興味があるからは、どちらからでもご連絡下さい。

よろしくお願いいたします。

2016-05-04 今年の夏に兵庫県にて「メカムシ教室」開催予定です。

メカムシ教室」開催予定

2016年05月04日(水)

今年の夏に兵庫県にて「メカムシ教室」開催予定です。

詳細はお待ち下さい。

http://mekamushi.com/

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メカムシ工房

http://plaza.rakuten.co.jp/mekamushi/

あまりに先の話ですが、子供さんの夏休み工作にどうぞ!

2016-04-17 源義経黄金伝説■第39回

源義経黄金伝説■第39回

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頼朝は、競技場傍に設けられた仮屋敷に戻り、体を打ち振るわ

せ、怒りをあらわにしている。大江広元と、文覚の二人を前に

怒鳴っている。

「よいか、本日自重しょう。が、奥州平泉を攻め滅ばした後

はかならづや、西行とその結縁衆を滅ぼすのだ。また、あの西行

敷島道を完成させてはならぬ、我々武士武威と、仏教にて、

この日本は支配されるべきだ」

「ははつ、かならずや」二人は唱和した。

「奥州平泉を滅ぼすは、我が大江家の悲願でもあります

「大殿様、ワシは、その頼朝殿の考えに惚れたのです」

文覚が言葉を続ける。

「奥州仏教王国を滅ばしさん、その黄金を手に入れて、今度は

この鎌倉を仏教王国にいたしましょう。そうだ、我が鎌倉

大仏建設いたしたしましょうぞ」

大江広元言葉を継いだ。

「結縁衆のやつばらには、我々が恥をかかされておりまする。

たとえ、比叡山、高野山がどういおうと、奴らを、山の中に

おいこみましょうぞ。この街道筋や、湊泊まりに、居る場所

がないようにいたしましょう、その支配体制頼朝殿のお力

でなしとげましょうぞ」

摂津、川西多田から鉱山貴族となり、金属資源の使い方を知

り尽くした軍事貴族源氏は、当時最大の黄金郷、奥州平泉

を攻め滅ばさねばならなくなった。

それが昔年の、源氏氏長者うじちょうじゃ、頼朝の使

命だったのである

別の仮小屋にて、北条家の面々が集まっている。

「婿殿は、、、我々板東政権にとって、いらぬ時がくるかも

しれぬのう、政子殿、その事、政子殿考えておられよ。

幸い、ワシは2人の子供に恵まれておるが、我らが源氏の方々を

頭にいただいて、いくが当然だが、その氏の長者がやく

にたたぬ時もありえよう」

北条時政が周りを見渡し言った。

政子は、顔を青ざめながら、ゆっくりと首肯した。

その頃、頼朝大江広元だけと話をしている。

「広元、私は、お主の使われせた、手先の者どもの事

は相知らぬぞ。おまえに任せるが、失敗した折りは、す

べて、お主が責任をとれ。お主がどう動こうと私は知

らぬこと。また、鎌倉の郎党の者もこの仕事に使うのはやめるのだ」

矢継ぎ早に、頼朝は命する。

「まさに、ここ、御矢山で、西行盗賊に会うのは、ご神

前で誓った私が恥をかく。また、この事は、文覚にしれるではないぞ」。

しばらくして大江広元が、北条政子に呼ばれていた。

「ここは、ふたりだけの相談でございます大江広元殿、

いかが考えられる、いや、これからの攻め手の事でございます

大江広元は、頭を振り絞る。ここは、政子殿、いや北条家に

自分の知略を見せておかねばなるまい。

「あるいは手として、義経殿の命と、奥州黄金の支配権

とを天秤にかける方法もございましょうが」

「それは、坂東の方々、世の方々が納得すまい」

武士武士。ころはそれ、後白河法皇の勅宣という事

もございましょう。まして、藤原秀衡様が亡き後ならば

、義経殿の支配に、奥州の武士の方々がつき従うとお思

いですか。それはありますまい」

「それはなぜですか」

「奥州は、源氏の流した血で汚れておりますぞ。その象

である源氏の義経殿を、中心にすえるは、奥州武士の面々が

いかにも納得いたしますまい。

まして、義経殿の戦い方は、山丹さんたんの手法でございます

我が国武士手法ではございません。奥州武士が納得いたしません。

ここは、京都を利用いたしましょう」

「そは如何なる方法にてか。大江殿」

「我が探索によれば、決して、奥州平泉の藤原家兄弟仲は良く

はございません。鎌倉殿に、日本支配権を奪うまでは、

利用できるものはすべてお使いになられた方がよろしゅうございましょう。

京都、奥州、さらには、あの西行殿の手下どもも」

と告げて、大江広元は、政子の顔をじっくり見た。

「まして、義経殿は、平家を滅ぼした戦の上手でございま

すぞ。義経殿の和子がまだ生きておわす事を知るは、政

子殿と、この大江広元のみでございます

政子はひやりとして、少しばかり話題を変えた。

「この日本に昔からおられる方々を、支配やすくいた

しましょう。住む場所をきめすのです」

「良き考えです。また、板東には、京都から新しい仏教

移住させ、武者殿のこころのささえになる教えを使いまし

ょうぞ。我々が許す、信じやすい形の仏教を広め、鎌倉

佛都にするのです」

頼朝殿が征夷大将軍の位におつきになり、この国をおさめ

る事になっても、この国の民をお忘れなきようにお願い

いたします。

この国は武士だけによって動いているかわけではござ

いません。京都の貴族、我我、武士。文覚殿のような

法師殿が支配するわけでもない」

「さようです。国を富ましましょう。そして、相国平清

盛殿が押し広げた中国宋との貿易、また平泉がもつ山

丹の貿易も、てにいれましょうぞ。

さすれば、あのような、民草は恐れる必要はございます

まい。土地の支配権を、貴族や仏教からとりあげ、

土地は、我々、板東の者ためにいかしましょう。

それこそが、我ら坂東の武者が生き残る道でございます

大江広元は、源家から北条家に乗り換えていた。


御矢山神社にある荷駄隊の馬留め場まで戻った西行は、

十蔵の顔を発見した。

早々と、結縁衆や武士の郎党は、この神社境内から姿を消しつつ

ある。田舎にある神社の静寂が、すでに戻りつつある。

西行は、十蔵に頭をさげながら、つぶやいた。

「ふふ、また、おかげで生き残ってしもうたか」

「お役目ご苦労でした」

「さてさて、十蔵どの、今度はな、静どのを助ける番か」

と、西行は戦人いくさびである事を告げる。

東大寺闇法師、十蔵はにやりとうなづいた。

続く2010改訂

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2016-04-11 近江八幡・八幡堀の桜の風景です。

2016-04-07 源義経黄金伝説■第33回

源義経黄金伝説■第33回

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西行殿、こちらへ、」

西行は、頼朝家人にいうがまま、競技場に向かっていた。

東大寺闇法師、十蔵は、この競技場にたどり着く前に姿を消していた。

競技場の飾り手照られた門をくぐり、その道は、観客関にあたる土壇をつ

ききっている、西行は、競技場の真ん中に立たされていた。

観客の目が西行に注がれ、500名はいると思われる観客の目の圧力が押し寄

せてきた。急な演目の変更に、観客はどよめいていたが、

やがて、それは一瞬の静寂を呼んだ。

西行は、くらくらと、緊張し、少しよろめいた。

やがて、中央土壇にいる人物がゆっくりと立ち上がり西行にかたりかけた。

頼朝である

最初に、西行扇子で指し示す。

「高き所より、失礼いたします。今は私がこの祭事主催者なのでのう。聞いて

下さい。御家人衆の方々。ここにおられるは、西行法師どの、元の名は、

佐藤 義清 殿。鎮守府将軍、藤原秀郷 殿、御子孫

ぞ。私の願いにて、ここ御祭りに来ていただいた」

驚きの声があがる。

平将門を討った藤原秀郷 は、この坂東地方でが、武士の鏡である

「そしてまた、西行殿は、奥州藤原氏との御親戚だ」。

再び感動の声があがる。

「さらには、今、奥州藤原氏より、奈良大仏塗金用の砂金を運んでおられる」

三度、声が、ご家人からあがり、競技場に響きわたって。

頼朝は、この御家人の歓声を受けてほんのり顔を赤らめていった。

西行どの、ご安心めされよ。我々、鎌倉勢は、その砂金を奪おうとはいた

しませんぞ。このご家人衆の前で、西行殿と砂金の事をかたるは、道中の安

全をはかるため。この頼朝が、西行殿の安全をはかると言った以上、約定

守らなければなりますまい」

頼朝は、さらに告げた。

「さらに、西行殿の弟、佐藤 仲清どのの所領、紀伊国田仲荘のご安堵をは

かりましょうぞ。佐藤 仲清どのは高野山との争いをおこしておられる。以前は、平清盛殿から、安堵いただいたそうだが、今は、平家ではなく、我が源氏にま

かせらるが常道。おわかりか。そうだ、西行殿は北面の武士であられた

ときは相国、平清盛殿と、また、文覚殿とご同輩と聞き及ぶ」

歓声は続いた。

佐藤 仲清の所領、紀伊国田仲荘、その土地の所有安堵に関して、鎌倉の源頼朝が握っている事を、知らしめている。この御家人衆の前で、西行の氏素性を、検めるは、頼朝に、目的があったのだ。

西行どの、先の月、鎌倉にて、古式よりの弓馬の道を教えていただきま

した。それゆえ、我が源氏平家への、戦勝を祝うこの祭りにて、その秀

郷流の兵馬の道を見せていただけぬか。この板東の武家にな、元々、佐

藤家ご出自は、板東下野と聞き及びます

きっと、西行は、土壇段桟敷上の頼朝を見上げる。

頼朝殿、黄金輸送鎌倉殿が責任をもっていただけるというわけか」

西行はしばらく黙った。

「あの砂金は、大仏を完成させて、天下静謐を願うために使うもの。きっと武士の約束を果たしていただけるか」

頼朝は、いらなぶ板東御家人もの前で、西行をにぎりつぶすつもりだ。

平将門を倒した、京都の武家藤原秀郷の9代目子孫、その子孫、西行を、鎌倉

殿である、私、頼朝の前にひざまつかせるのだ。

また、奥州藤原氏の黄金の荷駄隊を見せる事により、これから握りつぶ

すべき、奥州藤原黄金王国が、黄金郷である事を示しそうとしていた。

武威行為である

頼朝は、平家を滅ぼしたその勢いをもって、奥州独立国制服しょうと

する。

その象徴儀式として、西行と、奥州荷駄隊、この板東の後家人祭り

で見せたのだ。

奥州は、何度も、源氏征服への挑戦を退けている。

かたわらにいる大江広元も、その証明。

彼の祖祖父大江匡房も、奥州へ攻め入る戦略案を考えている大学者である。前九年の役(1051年から1062年)、後三年の役(1083年から1087年)であった、

頼朝の4代前、源氏のス-パースターである八幡太郎義家がその有名人

あった。

が、今現在、最大の難敵は、、、義経である

奥州黄金と義経が結びついた時、それを恐れる。

うちそろい、鎌倉に攻め入る悪夢をみるのだ、

そのためには、西行をはじめ、奥州の守りのひとつ、ひとつ、を切り崩

しておく必要があった。

まづは、西行、そして砂金である

「わかり申した。約定をきちりと守らしていただく」

内心は冷や汗が流れているが頼朝はそれを見せるわけにはいかぬ。

むろん、傍らの大江広元もまた。

西行殿、ささ、こちらへ、」

西行の前に馬と武具が準備されえていた。

「どれでもお好きな馬と弓をお選び下さい」

西行は、かって北面の武士の頃を思い出し打ている。

そして出家して後、30年にわたる高野山の荒行も。高野の山々千尋の

谷、いまだにひやりとする。重源殿にお助けいただいた。

さらに、文覚にも、荒行中にあっている、重源殿は、奈良

東大寺で、西行、いや黄金の帰りをまっている。今、文覚は、この桟敷の

頼朝の隣にすわっている。

佐藤家の名前を汚すわけには、いくまい」

この頃の家名は、絶対的価値である

そして、頼朝が、西行藤原秀郷の九代目を呼ばわった事は、ある種の

確認であり、西行の隠れた望みであった。藤原秀郷の正当なる後継者

あると、ご家人どもが認めてのである

この家名以外にも、西行が貫徹しなければならない約束がある。それ

は、慈円(じえんー藤原兼実の弟)や、藤原定家と行っている

「しきしま道」の完成である。これが完成すれば、言葉によっても、

日本は、京都王朝は、守られるであろう。

歌集の完成をみなければならぬ、それまでは、西行は生き述べなけれ

ばならないのだ。

そして、それは、京都の今はなきあの麗しい方への、生涯をかけた西

行の約束の貫徹である

走馬燈のように、西行の頭の中に、京都の思い出が蘇る、、

しかし、今は、前には、的が準備されている。

1町は続く流鏑馬道がのびていて、観客の武家人間がかたずを飲み、西行の秀郷流の腕前を見ようとする。

続く2010改訂

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

Manga Agency山田企画事務所

漫画通信教育マンガ家になる塾」

you tubeマンガ家になる塾」

2016-03-30

ラッキー001

ラッキー植松先生「日々是銭湯銭湯いろはカルタ個展

4月8日(金)から12日(火)まで、

須田画廊(大阪市東住吉区田辺1-4-5・地下鉄谷町線「田辺駅」徒歩0分!)

 TEL:06-6621-8558

 時間:午前11時から午後6時(最終日4時)まで、※10日(日)のみ午後4時ごろから在廊予定。

これはラッキー植松先生ライフワークである銭湯」をテーマにした作品展です。

銭湯イラスト銭湯でのアレコレを漫画と歌で綴る「銭湯いろはカルタ」などを展示。

ラッキー植松先生は会期中、ほとんどギャラリーにおります。

希望があれば、もちろん似顔絵も描きます。

よろしければ、お立ち寄りください。


ラッキー001

ラッキー植松先生「日々是銭湯銭湯いろはカルタ個展

4月8日(金)から12日(火)まで、

須田画廊(大阪市東住吉区田辺1-4-5・地下鉄谷町線「田辺駅」徒歩0分!)

 TEL:06-6621-8558

 時間:午前11時から午後6時(最終日4時)まで、※10日(日)のみ午後4時ごろから在廊予定。

これはラッキー植松先生ライフワークである銭湯」をテーマにした作品展です。

銭湯イラスト銭湯でのアレコレを漫画と歌で綴る「銭湯いろはカルタ」などを展示。

ラッキー植松先生は会期中、ほとんどギャラリーにおります。

希望があれば、もちろん似顔絵も描きます。

よろしければ、お立ち寄りください。

2016-03-19 3月28日(月)〜4月2日(土) ◆ 『 「花」 ナイーヴの仲間たち展 』

3月28日(月)〜4月2日(土)

◆ 『 「花」 ナイーヴの仲間たち展 』

『花』 をテーマに、桑原宏二・鈴木純子・なんこう朱美・西山昇・はたよしこ・ひぐちともこ、6人のイラストレーターがそれぞれの想いを寄せた花の世界を展開します。

GALLERY 檜

住所 東京都千代田区神田神保町1-17

TEL 03 (3291) 9364

FAX 03 (3291) 9364

f:id:yamadas:20160319115439j:image

2016-02-19 一般向けキャラクター大型イベント「みんなのキャラクター」


株式会社キャラクターデータバンク より

キャラクターファンへの夢の場を作ろう!!」

この気持ちキャラクター業界一丸となって体現するイベントです

――――――――――――――――――――――――――――――――――

日本初!一般向けキャラクター大型イベント「みんなのキャラクター

2016.5.7(土)〜8(日) パシフィコ横浜ホールA,B 開催

「企業出展」「個人クリエーター出展募集のご案内

※20-40代大人女性ファミリー中心の来場構成出展社による物販可能

――――――――――――――――――――――――――――――――――

 みんなのキャラクター実行委員会実行委員長:東京都千代田区、株式会社

キャラクターデータバンク 代表取締役社長 陸川和男)は、GW期間中の

2016年5月7日(土)〜8日(日)の2日間、横浜市中区のパシフィコ横浜

日本初となる国内外メジャーキャラクターを集めた見本市「みんなのキャラ

クター」の開催を発表致しました。

「みんなのキャラクター」は一般社団法人キャラクターブランドライセンス

協会後援の下、国内外メジャーキャラクターが一堂に会し、グッズ販売、グリ

ティングコーナー、カフェコーナーなどを展開。また一般企業・商品のマスコ

ットキャラクター、個人クリエイター出展も予定しており、キャラクターライ

センス業界一丸となったすべてのキャラクターファンに楽しんでいただける初

イベントです。

ポイント

キャラクターファンへの感謝の意を込めたイベント=「みんなのキャラクター

(1)国内外メジャーキャラクターが集結する大型キャラクターフェスティバル

◆主要参加キャラクター

ピーナッツスヌーピー)、ハローキティショップミッフィームーミン

リラックマトムとジェリーリサとガスパール、LiccA、くまのがっこう等々、

30キャラクター以上の有名キャラクターが勢揃い

(2)出品キャラクターのグッズ物販(オリジナル商品含む)を中心に、着ぐるみ撮影

会等エンターテイメントによりキャラクターが大好きな人々を楽しませる施策

盛りだくさん

(3)大人(20-40代女性がメインターゲット(それに加えて子供・夫他ファミリーも来場)

  ※2日間で2万人以上の来場を見込みます

(4)キャラクターを保有・管理するライセンサー様(エージェント含む)/企業(製品

キャラクターを保有する一般企業様は、低コストでの出展が可能です

(1小間:20万円/基礎小間 ※税別)。

 ◆一般ユーザー層へのダイレクトプロモーションが可能となります

  【出展による展開例】

  ●自社ブース内物販 ※金銭管理出展自身となります

  ●自社キャラクターユーザーイメージ調査

  ●契約ライセンシーへの販促サポート機会など

(5)ご自身クリエイティブPRできる個人クリエーター様も低コスト出展が可能です

(CBLA会員:5万円、CBLA非会員:7万円 ※税別)

(6)大人(20-40代女性ファミリー層にアプローチを図りたい一般企業様には

  来場者及び事前集客活動にて御社(及び製品)をPRする「ご協賛企画」も

ご用意しております

※ご要望・ご予算に応じたカスタマイズ企画主催者検討も可能です

イベント公式ホームページ http://www.minchara.jp/

出展及び協賛に関する企画書は、以下からダウンロードください

http://www.charabiz.com/cdb/mc/minchara/minchara2016.pdf

◆本イベントに関する問合せ先

みんなのキャラクター運営事務局 jimukyoku@minchara.jp

―――――――――――――――――――――――――――――――――――

企画概要

イベント名:みんなのキャラクター

開催日時 :2016年5月7日(土)、8日(日)

会場   :パシフィコ横浜ホールA.B

主催   :みんなのキャラクター実行委員会

後援   :(一社)キャラクターブランドライセンス協会(CBLA)

来場予定 :2万人以上 ※20-40代大人女性を中心にそのファミリー対象

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発 行:株式会社キャラクターデータバンク http://www.charabiz.com/

Copyright (C) 2016 CHARACTER DATABANK, All rights reserved

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2016-02-18 源義経黄金伝説■第1回


源義経黄金伝説■第1回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所


京都市上京区今出川通り飛鳥井に京都市上京区に白峯神宮はある。

祭神崇徳上皇(すとくじょうこう)。日本の大魔王といわれている。

幼き帝の手を外祖父、中山忠能がかしづき、新しく出来た神社に詣でている。

「さあ。御君(おんきみ)、ご先祖帝さまにお願い申し上げてくだされ。

これからの、御帝さまを中心とされる新しき政府に、崇徳様の怨霊がたたらぬ

よ うに、あたらしき政治をお守りくだるようにお願いつかまつれ。

代々、我が家藤原本家に伝わりし、西行法師(さいぎょうほうし)殿との

約束をお伝え下さいませ」

幼き帝は、手を合わせ、御願いを、なされた。

崇徳上皇殿下、お許しくだされ。我が王朝武士から世辞を取り戻すに700年

かかってしまいました。今にいたり、源頼朝、大江広元の子孫たる二家、薩摩島津。長州毛利両家をもって、武士もの町、江戸と政庁江戸幕府を倒し、武士どもを根こそぎ退治いたします。この長き屈折したりし日々をお許しくだされ。

そして、陰都(かげみやこ)でございます。平泉王国は、いにしえに滅びました、それゆえ、

代わ りに江戸を陰都といたします平将門を祭る神田明神を持って、陰都の

守神といた します

が、本来は、崇徳上皇様が祭神でございます。どうぞ、我が王朝が、江戸城をもっ て新しき王朝の皇居といたす事をおゆるしくだされ」

御年十六歳の帝は、深く頭をさげた。白峰稜前にある白峰寺木像(白峰大権現)が 讃岐(さぬきー香川県)から運ばれて来ていた。先帝孝明帝が望み、できなかった事をなしとがている 。

「今、奥州東北の各藩が、列藩同盟とか申し、昔の蝦夷どものように反乱を

起こそうとしております。我が王朝若い貴族を持って先頭に立ち、荒恵比寿

どもをたいらげます

幼き帝は、再び深々と、頭を垂れた。

崇徳上皇は、保元の乱(ほうげんのらん)の首謀者の一人である、後白河に

敗れ、讃岐に流され、そのちでなくなり、白峰山(しらみねさん)に葬られた。

讃岐は京都の南西の方角、つまり裏鬼門(うらきもん)であり、平泉は、京都から見て鬼門

にあたる丑寅の方角である

から崇徳上皇独白が落ちてきて響き渡る。

西行法師よ、長くかかったのう。いつまで朕をまたせたことやら。

がしかし、その陰都もいつまでも、安穏とするかや。

所詮は、東の幕府、所詮は、荒夷どもが街じゃ。

朕が情念は、いつしか吹くだすやもしれぬぞ。

見ておれ」

この日、元号明治改元された。

(続)2016版改稿

ジャンル

小説

2016-02-03 ロボサムライ駆ける■第58回

ロボサムライ駆ける■第58回

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■第七章 血闘場(5-2)

「リキュール、何をしておるのじゃ」

 怒りの声が女に飛んでいる。

 リヒテンシュタイン博士は、自分の実験室で資料をまさぐっている我が娘を発見していた。

リヒテンシュタイン研究所は、博士がロボットでありながら、新しいタイプのロボットを研究していることで、世界でも有名であった。

「ま、まさか、お前、私の発見をロセンデールに…」

 少し考えていたリヒテンシュタイン博士だが言う。

「わかったぞ、今までロセンデールに情報を流しておったのは、お前だったのか。我が娘だとは気付かなかった」

「今頃、気が付いたのですか、お父様。まあ頭の古いタイプのロボットのお父様としては仕方がないですわね」

「何を言う…」

 階下での二人の大声の、ののしりあいを聞き付けて、登場するのはリキュールと双子ロボットであるマリアであった。

「いったい何があったの」

 研究室で睨み合っている二人のロボットに気付く。

「お父様。まあ、リキュールお姉様もどういうことなの」

マリア、このお前の姉は裏切り者なんじゃ。ロセンデールに秘密を漏らしておったのじゃ」 博士は怒りにまかせて、リキュールを非難する。

「どうして、お姉様

 マリアはリキュールに目を向けた。

「どうしてですかって、マリア、お前はあの主水とかいう東洋のロボットにううつを抜かしてしまって目が見えなくなってしまったのですか。今の世界をご覧なさい。早く世界統一しなきゃあ、大変なことになってしまうのですよ」

 妹のマリアの方を向いてリキュールは毒ついた。

「それとロセンデールに秘密をしゃべることは関係があるのですか」

「この娘はロセンデールにたぶらかされおって。よし、今からロセンデールの家に行こう、お前は留守番だ、マリア

「でも、私もいったほうが…」

「いい」

 それが、マリアが生きている二人を見た最後だった。二人は邸から出て行く。悲劇はこの後おこった。

 二人の遺体がロセンデール家から送り返されてきた。

 『当家に侵入しょうとして殺された』との添え書きつきで。

 ロセンデールが、リキュールとリヒテンシュタイン博士を殺したのか。それははっきりとはわからない。

 マリア博士とリキュールの遺体を前に復讐を誓う。

お姉様。いい、あなたの記憶を私の電子頭脳の一部に移植するわ。だから、私は今日からマリア=リキュール=リヒテンシュタインとなるわ。ロセンデール卿、覚えてらっしゃい。きっと父の恨み晴らして見せるわ」

マリアどうした。なぜそんなに嘆き悲しんでいるんだ」

 主水がリヒテンシュタイン博士の屋敷を訪れていた。

「主水…、もっと早くきてくれれば……」

 主水の胸元で泣き崩れるマリアでった。

「お父様とお姉様が…、ロセンデールに滅ぼされたの」

「が、リキュール殿はロセンデール卿の…」

「そう、姉はロセンデールの愛人ロボットだった。でもこの状態よ」

「ルドルフ殿下に訴えれば…」

「だめよ。証拠がない。それに、ロセンデールはルドルフ殿下お気に入りもの

「おのれ、ロセンデールめ、この恨みはらさいでか」

復讐は、ロセンデールが他の国にいるときでないと…」

 が、主水とマリアは、とうとうロセンデールの屋敷まできてしまっていた。ロセンデールの館は中世の城を模して作られている。回りに堀が巡らされている。

「ロセンデール、姿を見せろ」

 主水は長い間叫んでいた。やがて、ロセンデールが城壁の上から姿を見せた。

「おや、これはこれは私の愛しいザムザを滅ぼした黄色いロボットではありませんか。それに黄色いロボットにくっついた裏切り者では…」

 ロセンデールの嘲りの言葉に、急にマリアが珍しく、癇癪を爆発させていた。

「ロセンデール、降りてらっしゃい。父と姉の敵…」

「おやおや、麗人マリア、どうかしたのですか。そんな怒りは体によくありませんよ。私があなたの博士と姉を殺したですと…。間違ってもらっては困ります。二人は、私のこの屋敷に不法侵入しようとしたのです。それ故、自動装置が働き、二人を焼き殺してしまったのです。事故ですよ。事故」

「ロセンデール、覚えていなさい。この敵、必ず打って見せます」

「おやおや、マリア。恐ろしい表情ですね。あなたの姉リキュールはいくら怒ったって、このようなお顔は見せませんでしたよ」

「止めなさい。私の姉を嘲るのは」

「主水よろしいですか。愛しい者を失ったものの痛みがわかったでしょう」

 ロセンデールの青い目に冷たい光が宿っていた。騒ぎを聞き付けてルドルフの親衛隊が駆けつけ、とりあえず収まったのであるが。ロセンデールは次々と刺客を二人の身を襲わせた。それ故、二人は神聖ゲルマン帝国より逃れたのである

(続く)

■ロボサムライ駆ける■第七章 血闘場(5)

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2016-01-09 ロボサムライ駆ける■第46回

ロボサムライ駆ける■第46回

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■第六章 古代都市(1)

   (1)

 三日後、機械城の後はくすぶっていたが、早急に対応がなされている。

「主水殿、我々に、その剣技を貸してはくださらぬか」

 水野都市連合議長は、西日本都市議事堂議長室で、主水に対して膝を屈した。

 二人は、機械城から、助け出されたことに礼をいい、続けて本音をしゃべっていた。

 ともかくもこの事態を収拾しなければ、ならない。

 主水にとっても、ロセンデールから落合レイモンをはじめ助け出さなければならない人がいるのだ。

 ここは、西日本都市連合とも手をむすんでおくのが、得策といえた。

「無論、主水殿、剣闘士としての身分は解消する。東京自由なロボットととして活躍していただきたい」

 水野が汗を拭き拭き、付け加えた。

斎藤殿、ありがとうござる、まずはどのような企てかお聞かせ下さい。話によりましたは、非力なこのロボットの私が力をお貸し致しましょう」

 少しばかりイヤミを言う主水である

落合レイモン殿。さらには貴殿の生みの親、足毛布博士も、閉じ込められておる場所を、つまり、ロセンデールの隠れ場所を、我々のロボ忍が発見しておる」

 斎藤が一気にしゃべり出した。

「何と。あなた方が落合レイモン様を拉致したとばかり思っていたのですが」

「いやいや、さようなこと、同じ日本人同志ではござらぬか」

「して、レイモン様は」

「ロセンデールの古代都市復活プロジェクトチームに使われておられる」

「はて、古代都市とは…」

 知らぬ言葉に主水は戸惑う。

「霊戦争のおり、日本の西日本エリアが大打撃を受けたのはご存じであろう」

「神の衛星ボルテックスから全日本軍がレーザー攻撃を受け、近畿地方ことごとく消滅。同時に、古来からある神社仏閣がことごとく消滅したと聞き及びます

「それじゃ、それが近畿新平野の地下に埋もれておるのじゃ」

消滅したのではなく」

「そうじゃ、ある一点に向かい、すべての霊力が集中した場所があるのだ」

「その場所は…」

「昔の記録にある…奈良、飛鳥のあたり。近畿新平野の地下に巨大な空洞があることが発見されている。その場所古代都市があり、心柱、おはしらさまがある」

「先刻、貴公が黄金の大仏と戦った化野は、その都市へ通ずる入り口の一つなのだ

 水野が付け加えた。

斎藤殿がいわれるその古代都市の中に、落合レイモン様も足毛布博士も…」

 主水は戦うべき場所を二人から指示されているのだ。

「そうじゃ、そこにおられる。主水殿、西日本は及ばず、東日本エリアからも、かなりの霊能師が消えておることは、知っておられよう」

「つまりは、この古代都市を復活させるためのプロジェクトが進んでおるわけだ」

 斎藤がいった。

「しかし、なぜ、ロセンデールに『ライオン』の回航を許したのですか」

 主水は話を変えた。

「むむっ…」

「それは…」

 二人は言い淀んだ。

「外交的圧力という奴じゃ」

 斎藤は汗を拭き拭き答える。

「それでは、あの剣闘士大会も」

「むろん、ロセンデールが日本の戦闘力を調べるために行った。貴公も気がついていようが、あの『ライオン』船上に西日本エリアの主な都市の首長が招待され集まっておったろう」

「そうですな、彼らはいかがされました」

「ことごとくロセンデールに連れていかれた」

「連れていかれたですと」

「ロセンデールめが、誘拐しおったのじゃ。我々、西日本都市連合が逆らわぬように、安全処置としてな」

「我々が表立って、古代都市の復活を妨げようものなら、血祭りにあげるというのじゃ」

「何と、卑劣漢め」

 主水の顔も怒りで真っ赤になる。

「そこで我々は、貴公に頼らざるを得ない」

「この話は、徳川の主上にも」

「むろん。が、主水殿、悪い知らせじゃ」

 悪い予感が主水の胸に走った。

「何か、東京エリアの徳川公国に起こりましたか」

「徳川公もロセンデールのところじゃ」

「徳川公もですと。まさか…」

 しばし、主水は無言となる。

 徳川公がつかまっておられるのなら、主水としては、ぜひとも戦わざるをえない。

「致し方がありますまい。戦いましょう」

 主水は決意した。

しかと頼んだ。日本の命運はつとに貴殿の両肩にかかっておる」

「戦力としては、西日本の反乱ロボットを使いましょう。彼らが反乱を起こしたことにすればよい」

「なるほど、我々政府は何の責任もないことになる」

 水野が考え込む。

「が、約束していただきたいことがあります

「何じゃ」

「もし、この計画が成功した暁にはロボット奴隷制度を廃止していただきたい」

「そ、それは難しい問題じゃ」

 斎藤が呻く。

「我々の責任はいかんともしがたい。政治体制の崩壊にも繋がりかねん」

 水野が続けた。

「と、いわれると、この日本がロセンデールに支配されること、さらには古代都市が復活することをお望みなのか」

 主水は二人を責め立てる。

「いや、そうではない。が、しかし…」

「しかし、どうだといわれる」

 水野はすこし考えていた。

「わかった。その問題議会にかけることを誓おう」

「よろしい。その誓いを正式文書にしていただけるか」

 主水は念を押しておく。

「わかった」

「それが整い次第、私は出掛けましょう」

 ロボザムライ主水が部屋を立ち去った後、二人は話しあっていた。

「あやつが、この問題を解決すれば、どのようにでもなりましょう」

 斎藤は言った。

「そうじゃ。あやつを抹殺すればよい」

 水野がほくそ笑む。

「議長もお人が悪うございますなあ」

貴公、我々は政治家でじゃぞ」

「ああ、そうでござりますな」

 二人の乾いた笑い声が続いた議長室に長く響いていた。

 が、ロボザムライの耳は、この話を聞き取っていた。

「ふふう、水野たち、後でほえずらかかせてやるわ」

 主水は独りごちた。まずは知恵と、山本一貫に連絡しようと考える主水だった。

(続く)

■ロボサムライ駆ける■

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2016-01-04 ロボサムライ駆ける■第44回

ロボサムライ駆ける■第44回

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第五章 機械城(7)

 主水は乱戦にて、一人切り放されていた。

「主水、この攻撃が受けられるか」

 機械城城壁が前に動いた。

「何と」

城壁の一部が地上少しばかり浮き上がり、動き始めた。地下には

キャタピラが数基、装着されている。

 「主水、機械城がただの前衛基地と思うたか。この機械城は、動く

地上要塞よ」

 「ロセンデール卿め、敵ながらさすが」

 「主水、そこを動くな」

 主水の左右前後から、接合から切り離された城壁の一部が迫って

きた。圧し潰すつもりだ。

 「主水、我が城、機械城の人柱となれ」

 機械城城壁の一つ一つの石垣が、ばらばらにあり、浮き上がる。

そして花のように舞う、空に舞う石垣の上に、何人かのロボ忍が乗

っている。

「これは面容な」

「『石垣の舞い・天城陣』をお目にかける、土木殿、拙者、花村一

去じゃ」ロボ忍の頭が言った。

「我らが護衛しておる機械城。ちよっとゃ、そっとのことでは、破

られぬぞ、主水」

「主水、我らが天城陣敗れるか」

 ロボ忍たちの城府が、上水の頭上に自在に回っている。

上に向かい、叫ぶ主水であった。

主水のそばに、四方の城壁が緩々と追って来る。

「花村殿、破って見せようぞ」

「まずは、城壁で圧しつぷしてくれるわ」

 両手で壁を支える主水。瞬間、主水は双剣を足元に立てた。

両足でその双剣を挟み込む。竹馬の要領で乗る。

目に止まらぬ早さで回転し始める。地埃が起こる。

 数秒後、主水の姿は消えていた。

「くっ、主水め。地に潜りよった」

「ええい、捜せ」

 城石から地上に降り立つ忍者たち。掘り返された地上には埃まみ

である

「ぐわっ」

バタバタと倒れるロボ忍たち。地中から急に飛び出した

主水の刀が、ロボ忍をすべて切り離していた。

「見たか、地づりの剣」

 地中から土埃とともに、双剣を持ち、主水が現れていた。

「皆様のお命頂戴致す」

 地に倒れるロボ忍たちは。瞬時に切り刻まれている。

主水は片手拝みする。

花村だけが浮遊する減石に残っていた。

「県怯なり、主水。我が手下の敵」

 減石が主水の方へ飛び降りて来る。瞬時、主水は跳躍していた。

 上空で態勢を変える。剣先を下にして、花村の天頂目かけて落下

する。

「ぎゃっ」

 花村の体を、頭の笑中から胴体まで、主水の剣が貴いていた。

倒れている花村の側に、主水が近寄る。

「花村殿、徳川公の行方を教えてくださらぬか」

「ふふう、甘いのう、主水。俺が教えると思うのか」

 傷ついた花村は、側にいる主水の足をがっちり掴み込んだ。

「どうじゃ、私の電子心臓はやがて爆発しよう。貴様も道連れじゃ」

 主水は、自らの剣を、花村の死体から引き抜こうとしたが、外れ

ぬ。小刀も失っていた。花村を両手で叩くが動かぬ。

 最後の手段だった。主水は自らの右手で、しがみつかれている両

足を叩き折った。

 「くわっ」自らの足をそのまま残し、体を回転し逃れる。

 直後、花村の休は爆発する。傷だらけの主水が転がった後には、

花村の残滓が空から散らばり降りて来る。しばらくの間、動くもの

はなかった。

 二つの影が、主水の残った体を抱いた。

 「山本どの、すまぬ。知恵もすまぬ」

(続く)

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2016-01-03 ロボサムライ駆ける■第42回

ロボサムライ駆ける■第42回

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 ■第五章 機械城(5) 

「皆様方、これは千載一隅のチャンスじゃ。ロセンデールのライオ

ン丸が沈んだ今となっては、水野斎藤弱気になっでいよう。こ

の勢いを持って、機械城を打ち賊ぼぞうぞ」

 山本装甲車の上に立って、反乱ロボットたち・に叫んでいた。

「まだ、危険ではござらぬのか」

「そうだ、我々の力、そう結集してはおらぬ」

心配なら、先刻、空母ライオンを沈めることに力があったロボザ

ムライがおわす。ご紹介いたそう。早乙女主水殿じゃ。早乙女殿は、

ロセンデールの奸計に遭い、地下坑道計画に参加しておられたが、

剣闘士大会のおり、皆の見ての通り、黄金の大仏ロボットを倒さ

れた。ご挨拶願おう」

「拙者、そのような晴れがましい席などに」

「何言っているんだよ、主水のおじさん。恥ずかしがるがらじゃ

ないよ」

知恵が、主水にハッパをかけた。

「実はあの大仏ロボット、単なるまやかし、でくの坊にて、皆様方

の力でも十分に倒せた七のでございます

 落合レイモンの助けのことは言えなかった。

「ご謙遜、ご謙遜」

奥ゆかしい方じゃ。やはり束日本の方は違うのう」声が飛ぶ。

「いえ、私は京都で製造された者です」

「して、主水殿は、どなたのご製作で」声が続く。

「足毛布博士でございま才】

「何、足毛布……」

 一瞬、群衆は静まリ返った。

現在の西目本ロボットが、このような苦汁を賞めている原因は、

すべて足毛布博士にある。誰かが、声を上げていた。

「足毛布博士血祭りに上げろ」

「そうだ。この西日本ロボット奴隷制の諸悪の根源、足毛布を倒せ」

 すべてのロボットが唱和しでいた。

「皆様方、落ち看いてくだされ。まずは機械城を打ち滅ぼさねばな

ますまい」

「そうじゃ、それにまだ機械城にはロボ忍がおる。さらにはシュト

ルフ率いる聖騎士隊も残っておる。そして、まだ、機械城の内部構

造も明らかになっておりません」

「皆で押し出そう」

「おっ」

一同は再び唱和した。

 機械城の前まで、反乱ロボットは達していた。

山本が皆の前で大勢を止めで喋った。

 「よいか、、皆、我らロボットが解散の時はきた。空母ライオン

を沈めた我々に、何を恐れることがあろう。皆々様の力を合わせて、

この機械城を攻め滅ぼそう」

 地下坑道は、すべてこの機械城の下から発していた。

いわば、地下坑道あるいはロボット動員制のシンボルがこの城だった。

さらには、ロセンデールという外界から圧力シンボルでもあった。

 機械城を見上げるロボット反乱軍の各々のロボットの胸のうちに

は、いろいろな苫い思いが内蔵されていた。怒りに似たものが彼ら

ロボヅトの心のうちにたぎっていた。

 「力押しじゃ、一気に攻め落とせ」

 主水ですら、最初にこの機械城では、苦い思い出かおるのだ。人

間として扱われていなかった。

東日本で旗本ロボットとして扱われていて、それが普通になっていた。

自由人から奴隷へ。世界が変わったのかとさえ、思った。

そのような世界に押し込められているロボットたちを思った。

また、地下坑道での重労働も思った。

まるで人間の古い歴史時代の出来事ではなかったのか。

 が、一番気掛かりなのは、ロボットたちの怒りがロセンデールで

はなく、直接には足毛布博士に向けられていることだった。彼らが足

毛布博士を捕まえたならば、恐らく血祭りにしてしまうだろう。

 主水にとって、足毛布博士はやはり生みの親だった。どんなにひ

どい親でも、親は親だ。

 城内の方からは、まるで物音ひとつしない。逆に不気味だった。

 「山本殿、これは」

「あやつらのことです。何か悪巧みをはかっているのではないで

しようか」

「連絡を緊密にな」

 城門をまず破ろうとする。

 一瞬、数体のロボットが吹き飛ぶ。最初に入ったロボットたちは、

黒焦げになっていた。両側の柱が放電管になっていたのだ。何百ボ

ルトもの電流が流れていた。

 「いかん、からくりを城のあちこちに設けていそうだ」

 「いかがなされました山本殿」

 「主水殿。どうにもあの門を突破できぬのでござる」

 城門の前には、今吹き飛ばされたロボットの残滓が散らばってい

る。

 「よろしい、山大殿。クラルテの格納庫、この側にございましたな」

 クラルテをいかがなさる。あ、さようか」

 「そうです。クラルテを暴走させて、この門を潜リましよう」

 「しで、方法は」

 「おまかせあれ」

 主水は、自分運命をかえた、クラルテの暴走を思い起こしてい

た。

 格納庫には三十機のクラルテがチューンナップされて格納されて

いた。クラルテの電子頭脳の配線を、知恵に命じて改造する。

「さあ、これで第一関門は突破できるじやろう」

 クラルテは、大爆走を始めた。皆は城門に達する。

しかし、門の放電管が発光する。

そのきらめきの中に次々にクラルテが投入する。

次々吹き飛ぶがその障害を除けてクラルテは入場している。

いくつかが直接に放電管と触れ合う。

爆発音がこだます。門の放電管は壊れていた。

(続く)

ロボサムライ駆ける第五章 ■ロボサムライ駆ける■

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2016-01-02 ロボサムライ駆ける■第41回

ロボサムライ駆ける■第41回

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■第五章 機械城(4)

 主水は愛剣ムラマサを片手に空母へとひた走る。

反乱ロボットの中である一群を見ている。

それは力士ロボットである

空母甲板のうえ、主水は大音声でいいきかす。

「力士ロボットの皆様、申し上げる。拙者、早乙女主水でござる。左舷側に集まっていたたけぬか」

 先刻の剣闘士試合で大樹山を屠った主水だから、力士ロボットはいうことを聴く

早乙女様、集まりましたぞ。後はいかように」

「しこを踏んで下されい」

「しこですと、聞き間違いでは…」

 力士たちは戸惑いを隠せない。

「さよう、しこです」

 念を押した。

「ご命令とあらば」

 首をかしげながら、力士ロボットが一斉に、しこを踏んだ。

 パランスが崩れている空母ライオンは、甲板上のロボット力士のしこの振動で、左舷側に重さが集中してくる。

 続いて、舷側まで走り、主水は海面に向かって叫んでいた。

「サイ魚法師、私だ。主水だ。お主たちが海中におるのはわかっておる。助けを所望じゃ」 ぐらぐらと振動する空母ライオンの横に、小型の潜水艦が浮上する。サイ魚法師の新しい潜水艦だった。

「やはりおったか、法師。同じロボット同志、ここは助けてくれぬか」

「おう、生きておったか、主水。申しで断る、と言いたいところだが、先日ロセンデールから追い出されたわしじゃ。それゆえ、意趣返しじゃ。主水、協力してやろう」

 サイ魚法師はつるりと顔をなで笑った。

「かたじけない、さすがはその名も高いサイ魚法師じゃ、有り難い」

「おい、主水、褒めるのもいいかげんにいたせ。早くしないとシュトルフの聖騎士団がやってこようぞ」

「わかった。右舷側からサイ魚の攻撃をお願いもうそう」

あいわかった。まっておれ。特製のサイ魚軍団攻撃を加えてやるわ」

 サイ魚法師の潜水艦の後には数万匹のサイ魚の群れがひしめいている。

ライオン」の右舷に水しぶきがあがる。

 サイ魚の大群が魚雷のように空母攻撃しはじめた。

このサイ魚は鉄を食う魚である。 バイオ空母ライオン」の船底は食い尽くされる。

バイオ空母だけに、鑑底は柔らかいのだ。

加えて力士ロボットの働きぶりであるライオンは沈み始めた。

「ロセンデール卿、ロセンデール卿はどこだ」主水は叫んでいた。艦橋のラダーを駆け上がっていた。

「ロセンデール卿降りてこい。勝負じゃ」

 そのとき、急速に降下してくるバイオコプターが一機ある。

「いかん、逃げろ」

 主水は、反乱ロボットに向かい叫ぶ。

 

何体かの力士ロボットが被弾し、数体倒れる。

バイオコプターからの一連射が甲板上を縫った。

「これが私の挨拶状がわりです。主水くん、機械城で待っておりますぞ。ふっふっ」

 バイオコプターの窓から、ロセンデールの顔が浮かびあがって、にやりと笑った。

(続く)

ロボサムライ駆ける第五章 ■ロボサムライ駆ける■

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2016-01-01 ロボサムライ駆ける■第40回

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■第五章 機械城(3)

 叫んだ主水はまわりの地下洞をみわたす。

地平は見えず、あたりは霞が漂っている

。ようく、見渡してみた。急に光が射したようであった。

 主水の周囲の壁には、石仏が数限りなく並んでいた。

いやその石仏は、霞たなびく地平のはてまで続いているようであった。

その数は数万、いや数百万もあるように思われた。

「ここは…一体」

 主水は思わず独りごちた。

『化野(あだしの)じゃよ。よくこられたのう、主水よ』

レイモンの声が響いていた。

 が、レイモンの姿は見えない。

「レイモン様、いずこにおわします

『何をキョロキョロしておる、主水』

レイモンの声が再び響く。


 主水は温度探査モードに、眼を切り替える。

が、温感を感じるものは何もないのだ。

 無機体のみが、主水のまわり数キロを取り囲んでいる。レイモンの声だけが主水に届いているのだ。

『主水、わしがお前をたすけたのがわかったか』

「レイモンさまが、私を…」

『なにじゃ、わかっておらなんだか。あれほどたやすく大仏を倒せたと思うか』ありありと失望の色が声に現れていた。とすれば、先刻の空母での声も、レイモンに違いないと主水は思った。

「どのようにして、おたすけくださったのですか」

『この化野の力よ、化野の霊気により、大仏を生身にしたのじゃ』

「レイモン様」

 レイモンをともかく助けねばならないと考える主水である

『主水、わしを探す前に、空母へ戻れ』

 レイモンは冷たく言い放つ。

「そう申されましても」

命令じゃ、空母の方が急ぐのじゃ』

 大仏ロボットを倒した主水は、ジャンプしてその地下洞穴からはい出る。

 空母ライオンの方を、望遠ズームモードで見てみる。

 

空母の艦橋から火の手が上がっていた。

 その時、走り寄ってくる影が二つあることに気付く。身構えるが

「主水のおじさん」

 知恵だった。

「先刻はどうも済まぬ。が、知恵、あの剣ムラマサはどうやって取り戻したのじゃ」

「それは、私から答えましょう」

 見知らぬ一人のロボットが続いて知恵のそばにきていた。白髪頭のにこやかな穏やかな顔たちをしている。

「こちらの御仁は…」

 主水は見知らぬロボットを見る。

自己紹介いたします。私は西日本の奴隷ロボット解放運動指導者山本一貫です。以後、お見知りおきを」

 深々と山本は頭を下げた。

山本殿がこの刀を」

はい、この知恵に命じ、やつらの武器倉庫から手に入れたものです」

「かたじけない、お礼を申し上げる。それで知恵は解放運動の……」

「そうでござる。それで早乙女様、我々お願いの儀がござる」

はい、いかような」

「既にご覧のとおり西日本においては、我々ロボットは奴隷制の下、人間のくびきの下におかれております。我々は東日本のような自由世界に生きとうございます。それゆえ、ロボット解放運動を進めております。このことわかっていただいて、我々にご協力を賜りたい」

「協力とは、一体どのような。小生とて、現在剣闘士身分自由でありません」

相談でござる。恐らく早乙女殿のお手前をみて、西日本都市連合はある提案をするでありましょう。それをお受けください」

提案ですと…、そうとはいえ」

 そのとき、空母上でひとしきり大きな音が響いた。

早乙女殿、空母上にお助け下されい。我々の仲間、力士ロボットがロセンデール側の聖騎士団相手に闘っておりますれば」

 一貫が頼んだ。

「聖騎士団を相手に…」

 

その時、主水の頭の中にある考えがひらめいていた。

「一貫どの、早速参りましょう」

(続く)

ロボサムライ駆ける第五章 ■ロボサムライ駆ける■

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2015-12-18 ロボサムライ駆ける■第35回

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第四章 剣闘士■第4章(6)

 その日、空は天頂まで晴れ上がっていた。

大きな音が響いていた。

大阪湾上に花火打ち上げられているのだ。

剣闘士大会の会場が、ロセンデール卿の持船「ライオン」の飛行甲板上に設けられていた。

 花火が終わり急に静寂が訪れ、突然に法螺貝が鳴り響いた。

 空母ライオン」甲板の六ヵ所に設けられた入場口から、各々の武術のロボットが一団となって入場してきた。

各々のロボットの背中には、西日本連合の各市の旗が掲げられている。

 剣闘士大会で優勝したロボットの持主の旗が、空母ライオンの艦橋の上にへんぽんと翻るのだ。

 この武術試合には、BGMとして、日本古来の音楽が編曲され、使用されている。

ロック調に編曲された日本古音楽にのって、次々と剣闘士ロボットが出現して来る。

空母ライオンの甲板上に設けられた客席にいる、観客が手を叩き続ける。もちろん観客は、すべて人間である

 当然ながら、どの剣士が入賞するかの賭けも行われている。客席のあちこちから、各都市の市章応援旗が打ち振られている。

ロボットとはいえ、各都市を代表しているので、各都市ではテレビから流れる映像に釘づけになっている人達が多くいた。

 艦橋に設けられた挨拶台に、一人の男の姿があった。

西日本都市連合議長、水野英四郎である

水野は、挨拶の辞を始めた。

「はるばるヨーロッパ、神聖ゲルマン帝国のルドルフ大王宮廷から来航されたロセンデール卿のご招待を受け、急遽このライオン号にて御前試合を開催するに至りました。

 まず、卿に感謝拍手をお願いいたす」

 西日本都市連合の人々は頭を垂れた。

 ロセンデールは軽く目礼を返す。

水野挨拶を続ける。

「この剣闘士御前試合も迎えるところ二十回となり、日本精神の華ともいえる、日本武道を見せる世界でも稀なロボット剣闘士大会となっております

 西日本エリアの各市を代表する参加ロボット諸君はもちろんのこと、西日本における有名企業の皆様の絶大なご協力に感謝する次第であります

 今回より、ロセンデール卿のご好意により、この試合の様子は西日本、東日本は及ばず、全世界放送され、日本の武道文化を知らしめるに大いに役立つでありましょう」

 ライオン係留されている大阪港の波止場あたりにも、観戦希望客が詰め掛けていた。

埠頭近くに民間企業による特設会場が設けられ、何とか空母上を見ることができた。

空母ライオン上の会場では、続いて各市を代表する武闘ロボットが紹介されていく。

     ◆

 飛行船「飛天」で、東京から飛行し、ほぼ昔の名古屋あたりを通過している鉄は、この剣闘士大会の中継番組を、機械茶を飲みながら見ていた。

「こりゃ、主水のだんなが出場すりゃ、皆いちころだがね」

 独りごちた一瞬後、テレビ画面に主水の顔が写し出される。

鉄が、茶を吹き出す。

「ありゃ、いけねえ、本当にだんなだ。マリアあねさん、大変ですぜ。だんなだよ、だんなが西日本の剣士として登場していまさあ」

「本当ですねえ。主水め、何しているの。人が心配しているというのに」

 

マリアがテレビの画面を眺める。主水の姿が写っている画面の映像スーパーには、『大黒屋所属松前闘司郎』となっていた。

     ◆

 剣闘士試合が始まっている。

 主水の習練の技は、西日本エリアの剣闘士の比ではなかった。

 次々と試合に勝ち進んで行く主水であった。

(続く)

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光陽社さんのアート年賀状2016年-申年(さるどし)の一部デザイン協力をさせていただきました。

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作家作品は、以下を御覧ください。

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年賀状番号1671 1672 suzuki 鈴木純子

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正垣有紀正垣有紀mangakadata.net


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2015-12-13 Animate with 9VAe, SUZUKI JUNKO’s bird character 9VAe: How to

Animate with 9VAe, SUZUKI JUNKO's bird character 9VAe: How to make animation ?

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2015-12-02 ロボサムライ駆ける■第26回

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ロボサムライ駆ける■第26回

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「私は東日本から来た者だ。この西日本の風習になじんでおらぬ。教えてくれぬか」主水が言う。

「いいかい、あっしは町人ロボットだ。だから、あまり詳しくは知らないけどね。ここにいるロボットたちはね、皆、労役に使われるのさ。これまでの身分にかかわりなくね」

擦り寄って話しかけてきた一人のロボットが言った。

労役だと、どのような仕事だ」

「へへっ、本当に西日本に詳しくねえな、お前さん。いいかい、今、西日本じゃ、こういう話があるのだ。西日本は外国人支配されている。水野なり、斎藤ってのは外道だよ。外国人配下になっている。その現象を『みはしら』様がお怒りだってな」

「みはしら様、それが労役にどのようなかかわりあいが」

「いいかい、みはしら様に向かって、俺たちは掘らされるのさ。みはしら様のある地下を一生懸命にな。この西日本エリアでは、ちょっとした不法でも皆、地下行きさ。ともかく、みはしら様に近づくってのは容易じゃないらしい。何人ものロボットがスクラップになっているようだよ」

「誰もおかしいと反対しないのか」

「へへっ、やはり東日本の人だねえ。西日本では、ロボットは奴隷なんだよ。ご主人様である人間に対していくら言ったって、話を聞く人間などいるものか」

「いわれるままか」

「そういうこった。だからお侍さんも、あきらめるこったなあ」

「あきらめるだと、何をだ」

「そりゃね、ここだけれどね。生きてお日様を拝むことをあきらめるこったね」

「何だと、死ぬまでここで」

「そうだよ、ロボットの死亡率は、そりゃひどいもんさ。地下道では落盤が日常茶飯事だからね。それにそこを掘り返して、ロボットを助けてやろうなんて殊勝な気持ちなんて、人間が持っている訳ないさ。ロボットは皆消耗品なのさ」

「うるさいぞ、だまれ、五郎左。よけいなことをしゃべるな」

 別のロボットから罵声が飛んだ。

五郎左と呼ばれたロボットは急に黙る。

そのとき、二人の役人が現れていた。

蛍光カンテラを持って牢内を照らす。

「こらこら、お前ら、下がれ、下がれ」

「うっぷ、ここに汚れた機械油の匂いがするのお」

「仕方があるまい、ご同役。ロボットのどぶだめだからのう」

「どぶだめだと、貴公なかなかおもしろい言い方をなされるのお。はっはっは」

「ここに主水と名乗るロボットはおるか」

「主水とやら、獄から出よ」

 主水はゆっくりと立ち上がった。獄の中のロボットの眼が注がれている。

 主水は廊下を通って、別の取り調べ室へつれていかれた。

机の中にまわらされる。

名前登録番号を申せ」

「何度もいってるだろう。拙者、早乙女主水…」

 名前を名乗った瞬間、電磁ムチが飛び、主水の首に絡み付いた。

「ぐっ…」

「我々人間をバカにするのは止めるのじゃな、いかりの長介。よいか、お前のデータは揃っておるのじゃ。全ロボットデータベースで、すべてわかっておる。二度とそのような口を叩けないようにしてやろうか、長介」

 役人の一人が言った。どうやら、主水は、いかりの長介という名前にされたようだ。

ロボットデータベースは、日本全国にいるロボットについてのデータがすべて入力されている。いわばロボットの戸籍である

「俺はそういう名前ではない」

「まだ言うのか」

 電磁ムチから高電流が流れ、主水は気を失った。

(続く)

■ロボサムライ駆ける■第四章 剣闘士(1)

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2015-11-30 !山田企画事務所ピンタレストーすべてyoutube動画にリンクしてます

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2015-11-24 マンガ家になる塾http://www.knowledge.ne.jp/lec1379.html

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マンガ業界がかなり厳しい業界である認識して受講下さい。●マンガ原稿をすぐ拝見!●編集部へ持ち込みの原稿添削指導!1か月分の会費です。ただしマンガ家先生スケジュール調整があり。基本の課題は、かならづしも1回の授業から課題でなくても構いません。山田企画事務所HPテキストは入れていますhttp://www.yamada-kikaku.com/lesson.html ●1回だけの受講、飛び飛びの受講も可能。参加者の紙原稿(漫画データ)への赤ペン添削●参加の方の個人に合わせ課題も。

ロボサムライ駆ける■第23回■

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■第3章(

10)

 新京都ホテルのレイモンの部屋をノックするものがある。

 レイモンは何とか夜叉丸に助けられ、ホテルまでたどり着いていた。

主水の行方は連絡が入っていなかった。

「レイモン閣下でございますか」

 裃を着た見知らぬロボットが、レイモンの部屋の前に立っていた。

「どちら様かな」

 夜叉丸が尋ねた。

「我々は西日本都市連合の使い番でござる。レイモン閣下の今昼の会議での発言は波紋を呼び起こし、レイモン閣下を狙う者多しと聞き及びます。どうぞ速やかに、我々の保護下にお付きくださいませ」

「西日本都市連合の使い番じゃとすると、水野殿よりの使いか」

 レイモンが尋ねた。

「さようでございます

「どうするかのう、夜叉丸」

 レイモンは背後に控える夜叉丸に尋ねた。

「せっかくのお召しでございますお断りになられては角が立ちましょう」

 夜叉丸は少し考えて答えた。

「そういうことじゃな。それではその方々とまいろうか。のう、夜叉丸」

 が、使い番ロボットは異をとなえた。

「お待ちください。その夜、叉丸殿の保護、我々は聞いておりませぬ」

 その物言いにレイモンは、顔を曇らせる。不快なのだ

「それは困った。この夜叉丸は俺の体の一部でのう。手や足と一緒なのじゃ。切り離されては俺が動けのうなる」

 使い番ロボットはしばらく考えていたが、

「わかりました。夜叉丸殿のこと、我々は聞いてはおりませぬが、とりあえず一緒にお越しくださいませ」

 レイモンと夜叉丸は、政庁のまわした、かご型小型バンに乗り込んだ。

閣下、いよいよ我々の思いどおりに」

 夜叉丸が言う。

「そうじゃ、そのように進んでおる」

 レイモンは薬タンクからコードをジャリといわせた。

 バンがたどり着いたところは、政庁である会議室に入る。

「お待ち申しておりましたぞ、レイモン閣下

 水野が議長席に座っている。

「こちらも待ち兼ねたぞ、水野殿。早く我々にいつ心柱を見せて欲しいのう」

 

レイモンはにやりと笑いながら落ち着いていった。が、その言葉はの先制攻撃はかなり効いたらしい。

「……」

 絶句する水野

「わからぬと思うたか。どうせ今おまえたち西日本の霊能師が困っておるのは、化野(あだしの)の存在であろう。そのようなこととっくにお見通しだわ」

 レイモンは続けた。

 突然、背後から新たに声が飛んできた。

「それでは、いよいよ、私たちを助けていただけますか。かっての打ち合わせのとおり」

 見目美しい男が、パーテーションの背後から現れて言う。ロセンデールだった。

「これはロセンデール卿か、おひさしゅうござる」

 レイモンが頭をたれた。

水野は、目を白黒させている。

続く090901改訂

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2015-11-23 ロボサムライ駆ける■第22回

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「何、東日本のロボットが、人間の議場にいるじゃと」

 ロボザムライを目がけて、いろいろなものが飛び交う。まるでレスリング会場だ。主水は思わず左腰に手を当てる。が、刀はそこにない。

「むっ、しまった」

(しまったのは、西日本の役人だが…)

 むろん、主水はムラマサを抜くわけにはいかない。西日本に入るとき、関が原で刀は預けさせられている。

 主水としては、立ち塞がる暴徒たちを当て身で倒していかねばならない。

 但し、人間に傷を負わせるとこの西日本エリアでは重罪となる。

 すばやくなぐりたおした人間が山となっている。レイモンのところへようやくたどりつく。

 数十人の人間に囲まれているレイモンは、まるで団子だ。主水は一人一人をレイモンからはぎとっていく。ようやくレイモンの顔が見えた。

「レイモン閣下、ともかくこの場をお離れください」

「おお、夜叉丸に主水か、助けにきてくれたか。どうも私の言葉は人気がないようじゃのう」

 レイモンは我と落ち着いている。

「主水、御前を連れて先に逃げてくれ」

夜叉丸どのは……」

「私は、後ずめじゃ」

こころえもうした」

「レイモン様、お体を持ち上げますぞ」

「わしの薬品混合タンクを忘れるなよ」

 一言付け加えるレイモン。

 主水は、レイモンの体を、薬品タンクつきで持ち上げ跳躍した。

「レイモンが逃げるぞ」数人がそれをとめようとする。

「待て、待て。おまえ達の相手は私だ」夜叉丸が名乗りをあげる。

「何物じゃ、お前は……」

「こおいうものじゃ……」

 数人の議員があっと言うまに床に倒されていた。

 その間に、主水は議席の背もたれの約十センチ幅の部分を、次々と跳びはねて、ようやく議会室外へ逃げ出していた。

 いまや、議場は「レイモンを追え」の罵声に満ちている。パニック状態である

 ようやく議場外の回廊に出た。

が、そこに男がいる。まったく唐突その男は現れていた。

蓬髪に、羽織りのロングコートで顔ははっきりわからぬ。

「レイモン、まて、売国奴め」

 男はナイフを手にしている。レイモンにぶち当たってくる。どうしてこの議会武器が……

「いかん」

 主水はナイフの前に自らの身を投げた。

 が、その一瞬主水の持病が出た。

その時精神が空白となる。

主水の体は倒れる。

主水の体重は並の重さではない。

人間の三倍はあるのだ。

 ナイフを突き出す男の腕ごと、主水の体で圧しつぶしていた。

「ぐわっ」男の腕はボキボキと折れ、気を失う。

「なんと、レイモンの護衛ロボットが人間を傷つけたぞ」

 まわりの人々が走り寄る。

 警備員がようやく気付き走ってくる。

「何だと」

 人々は殺気立っている。

「待て、待ってくれ。この男はレイモン様を殺そうとしたのだ」

 再び意識を取り戻した主水は叫んでいる。「うそを申すな。その証拠がどこにある」

 口々に人は糾弾する。

「この男がナイフを…」

 が、男のつぶれた手には肝心のナイフがない。

「レイモン様、ご助言を」

 振り向いた主水。が、レイモンの姿も消えている。

 呆然とする主水。

「これは、一体……」

「ロボザムライめ、おとなしく捕縛されよ」

「何をいうのじゃ」

 主水は戦う姿勢をみせた。こうなれば戦わざるを得ない。

「こやつは我々人間に刃向かうつもりじゃぞ」

「死二三郎、狼藉である。出番じゃ」

「ようし、我々も、究極兵器を使うのだ」

 議会の護衛が大声でどなる。回廊にジャーンと音が響く。

 廊下の床が割れ、そこから何かが急にが起き上がってきた。それは何と刀を持つ侍ロボットであった。

 ドラキュラかおまえはと思う主水。侍ロボットは、かっと眼を開く。

「おおう、久しぶりで、わしの出番か。ありがたし」

 声はかすれている。あまり、出番などないのであろう。

 そのロボットは、ブルー着物をきて、髪は、後ろは束ね、前は垂らしている。曇った虚無的な眼差しをしている。体の大きさは、主水と同等である。主水の方をゆーるりと見る。

貴公か。人間命令を聞かぬロボットなど、生きながらえる意味なし、死にそうらえ」

 冷たい声音であった。

 恐るべき雰囲気がそのロボットから発されている。

 死二三郎は刀を構えるが、あることに気付く。

「うむ、貴公、東日本のロボザムライか」

「そうだといえばどうする」

 ニヤリと笑う死二三郎。

「ふふう、相手にとって不足なし。お相手されよ」

 主水に武器がないことに気付く。

「剣には剣でじゃ。剣を取られよ」

 そのロボットは、自分はい出てきた床の下の収蔵庫から剣を取り出し、主水にその剣を投げる。

「かたじけない」

 主水は、剣を受け取ろうとした。主水に隙が生じている。

 そう言った瞬間、相手は動く。

「ぐっ」

 ごとりと何かがころがった。思わず、主水は右手で切り口を触る。

「ひきょうなり」

 主水の左腕が見事に切り離されていた。

習練の早業である

痛みの感覚が後から、主水を襲ってきた。

「ひきょうという言葉は俺にはない。勝負がすべてじゃ。次なる剣は貴公の首か、あるいは右腕か、どちらか決められい。そのように料理してくれよう」

 

この対峙する死二三郎は主水があったロポザムライの中で、一番の使い手だった。

「まて、死二三郎。そやつには聞きたいことがある。死に至らしめるな」

 護衛がまわりから遠く離れて叫んでいる。誰も危険なところには近づきたくないのである

 死二三郎は、主水に視線を置きながら、護衛たちの方へ怒鳴っている。

「お言葉でございますが、ロボザムライにはロボザムライの義というものがござる。ここは義に免じていただきたい。剣の敵に助けられたとあっては、武士としての面目が潰れ申す。我が手で、このロボザムライ死に際をきれいにいたし申す」

「ならぬ、死二三郎。命令である。このロボザムライを助けよ、さがれ」

 護衛は呼ばわった。

「死二三郎殿とやら、拙者も生き恥をさらしとうはない。どうか一刀のもとに貴殿の手で」

と主水はつぶやきながら、チャンスを見ている。

こやつには狂人論理で立ち向かわねば。こやつは剣のことしか考えておらぬロボットだ。

「お覚悟されよ、そういえばお名前を聞いておらなんだな。何と申されるのだ」

「拙者、早乙女主水。徳川家直参旗本ロボット」

「おお、貴殿が噂に高い主水殿か。相手にとって不足はない。さらにお覚悟召されよ」

「死二三郎、待て」

 護衛全員が叫ぶ。

切りかかろうとする死二三郎。

 その一瞬、天井から電磁網が死二三郎の体を襲う。

電磁網は魚をとらえる投網のようなものである

魚のかわりに、ロボットだ。

死二三郎は黒焦げになって倒れる。

議会護衛がいいことを聞かぬ死二三郎を処分したのだ。

「こやつは狂犬か」

 護衛の一人が倒れている死二三郎の体を蹴る。

「いいや、狂犬より始末に悪い」

「だから申したであろう。気違い刃物。ロボットに刃物と」

 護衛同志の会話である。左腕を失った主水は、まだ戦う姿勢を見せていた。

「ええい、このロボットもからめとれい」

 

電磁網が天井から降りてくる。

 電撃が主水の体を走る。

「いかん、わしも魚か」

主水の意識フェイドアウトした。

(続く)

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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2015-11-20 ロボサムライ駆ける■第20回★

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■第3章(8)

 主水たちは宿泊である新京都ホテルへ入った。

 この新京都ホテルは、鯱をかたちどった五十階建ての建物になっている。

 

レイモンの許可を得て、主水は京都市内へ出た。

使い番ロボとして知恵を連れている。

主水の誕生登録場所は、京都なのであった。

 レイモンについてきた主水の目的の一つが、自分の生みの親、足毛布博士に会うことであった。

誰も気づいていないのだが、時折主水は病気が出ることがある。この治療について、ぜひとも相談する必要があるのだ。

 突然、意識が空白になるのだ。

足毛布博士なら、この理由を知っているだろう。

 この主水の病気は、マリアもびゅんびゅんの鉄も、きずいてはいない。

 急に訪問して、博士にどのように挨拶してよいものやら、主水は迷っていた。

 実はすでに十分以上も、広大な足毛布博士宅前にたたずんでいるのだ。

「こんちわー」でもなく、

「いやーどうもおひさしぶりですー」てなわけにもいかず。

そう軽く言う訳にはいかない。

 ともかく、足毛布博士が、主水を裏切り者と思っていることはまちがいないのだ。

足毛布博士保護から逃げたことは事実だ。

 主水自体のメインボディは、実はアメリカNASA製である

対惑星探査用ヒューマノイドであった。

 NASA特別ロボイド工学研究所制作中、足毛布博士が主水をつれて逃げたのだ。

ちょうどそのおり、あの霊戦争が始まって、地球上のすべての観念が少しばかりシフトした。

 足毛布博士は、NASAのロボットに日本精神を吹き込んでいた。それゆえ、サムライロボットとして。主水が再生され、誕生したわけである

 徳川公国、旗本ロボットに迎え入れられたのにも一悶着があった。

 現在でも、足毛布博士は、主水を自分の手にとりもどそうとしている。

 

主水としては、今、自分の身に起こっている体の不調の調整がどうしても必要であった。

それも誰にも知られないうちに。どうしても足毛布博士に会う必要がある。

意識を高揚するいわゆる強化剤が、あるはずなのだ

ついに、意を決して門の呼鈴を押した。

 門にあるポールのモニターがついた。

『どちらさまで』

 コンピュターグラフックスでかかれたキャラクター顔がロボボイスで答える。

「足毛布博士にお取り次ぎいただきたい。拙者は、早乙女主水と申す者でござる。そういっていただければわかるもうす」

『足毛布博士はご在宅ではありません』

CG顔は愛想なくそう答える。

もっともCG顔に愛想を求めても無理な話だ。

 おかしい。

 主水の第六感がそう告げている。

 生物体の反応がないことに主水は気付く。

加えて、恐るべき悪気が屋敷に残っている。

この悪気は、何だろう。主水と知恵は、屋敷内へ忍び込むことにした。

「いくぞ、知恵」

「がってんだ−い」

 二人は裏手の壁からジャンプした。瞬時、二人の体を電光が包んだ。泥棒避けの機構作動したのだ。

あいたっ−たー」知恵が叫ぶ。

あいたいのは、わしじゃ、知恵」

「違う、違う。か…、体が…あいてて」

「そうじゃ、わしはててごにあいたい」

「痛い、痛い……。そのシャレに腹もいたい」

 何とか着地する。が一難去って……

 突然、声がする。ロボットドーべルマン犬だった。

 主水は、飛び込んで来る犬をつかまえる。そして犬のある所を強く押した。瞬時、倒れるドーベルマン

 犬の首にある生命点を圧し、眠らしたのだった。

 邸内に入った。

 博士研究屋は荒らされていない。

が、何かの想念が残っている。

どうやら、足毛布博士は、いずこかにつれさられたらしい。

ロセンデールだろうか。

が、なぜだ。主水は何かの手掛かりをさがそうとする。

「主水のおじさん、何かが落ちてる」

「拾い物はお前もだ」

「何を言ってるの」

 知恵が拾ったものを手に取ってみる。

「これは一体、何なの」

 知恵が尋ねる。それは六角形のペンタグラムだった。

「これはユダヤ教の印だが」

 主水は首をひねる。

「足毛布博士って、ユダヤ教徒だったの」

 知恵が、主水にも思いがけない質問をした。

「いや、そんなことはないはずだ。博士は、由緒正しき仏教徒だったはずだ。なみあむだぶつ」

 といいながら、片手拝み。

が、はたしてという恐れが主水の心の中に芽生えている。

 今一番の主水の恐れは、足毛布博士がいないことだ。

博士がいなけければ、意識をはつきりさせる強化剤の調合法がわからないのだ。家に来た意味がない。

 一体どうすればいいのだ。主水は悩んだ。

「この人は誰」

 机の上に飾られていた立体写真を知恵は持って来ていた。

「お前、泥棒なれしておるのう」

「そんなにほめられたら、てれちょうよー」 知恵は頭をかいた。

写真の人は、主水のおじさんじゃないの。そっくりじゃない」

 

が、主水のはずはない。違っている。服装が霊戦争以前のものだ。その男は、主水と同じ顔をしているが、ロボットではなく、正真証明の人間だった。

 主水には写真を撮られた記憶はない。

 もし、この男が死人でいないとするならば、足毛布博士法則に触れる。

 足毛布博士法則現在生存している人間の顔をコピーしてはいけない』

 写真をよくみる。主水の生まれる前の日付が写真に焼きこまれている。が、その写真を主水は見た記憶がないのだ。

足毛布博士には、主水と同じ顔をした息子がいたことになる。が、そんな話は聞いていなかった。

 早乙女主水の顔は、息子に似せて作られたのだろうか。はたして博士に息子が……。考え込む主水であった。

 ロボットの顔は、作り手の好みによって作られているのだ。ある者は自分の昔そっくりに。ある者は死んだ恋人に。

 二人は行方をしる手掛かりなく、博士の邸を去った。

(続く)

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