GWの遠征のこと

というわけで、八甲田山を含めて久しぶりに長期の旅行をした。
いろいろ行きたかったところを回ることができ、有意義だった。

日本庭園では、東北の名園を4つ回った。
盛美園(明治の3名園と呼ばれるうちの一つ。代表的武学流庭園)、藤田氏記念庭園(大正、高低差のある敷地を活かした地割)、瑞楽園(明治。枯山水)、旧有備園庭園(江戸。池泉回遊式。思索の庭)など。どれも贅を凝らした趣向であり、見事としか言いようがない。

文化財では、これもどうしても見ておきたかった縄文時代の最大集落であった三内丸山遺跡
当時の生活が垣間見えるような遺跡は見ごたえがあった。

そして、本来であればサクラの時期であったので、各地での「さくらまつり」の様子を見てまわる。
弘前城では、日本最古のソメイヨシノと日本最大のソメイヨシノを見学。また、サクラの管理水準としては最高といわれている樹の状態を見学した。
ソメイヨシノという桜は、造園をやっている以上避けては通れない樹木なので、じっくりと回った。
また、巨樹めぐりもしてみた。
北金ヶ沢の大イチョウは同種の中で最大とされている樹木。幹回り22m、樹高30mはこの個体だけでひとつの森といった印象。これは既に神格化してしまいそうな巨躯であった。

ほかには、盛岡で、勝源院の逆さカシワ、龍源院のシダレカツラ、盛岡の石割ザクラなど個性豊かな樹木を見た。

15年前を訪ねるテーマとしては、白神山地があったが、特にマタギの里であった西目屋村は見る影もなくなっていた。
麓近くに依然あった2つの集落は既に離村していて、数軒の民家が残るのみ。
手入れのされていない田畑が荒れ放題といった状態。
世界自然遺産登録地であるので、途中までは観光用の道路整備(白神ライン)が進んでおり、ビジターセンターなどの真新しい施設も出来上がってはいたが・・・。
道路からは遊歩道があちこち整備されているようであった。

というわけで、ごめんね。シンシン。