芦安での子育てについて

今回は親の視点から見た芦安について取り上げる。実際に、芦安地域における子育にはどのような魅力と課題があるのだろうか?
自然豊富で子供がのんびりと育つには最適の場所にも見える芦安。実際名取さんも自然の中でたくさんのことを学び育ったので、子供にも自分と同じような環境で育ってほしいという思いを述べていた。確かに都会では学ぶことのできない自然とのふれあいや、田舎ならではの遊びといった点では、芦安での子育は魅力的だ。
しかしながら、田舎ならではの問題も抱えていることもまた事実だ。合併を機にさらに芦安離れは加速し、地元が好きという人たちも利便性の観点から市街地へと移住していった。芦安離れが進むと当然子供の数も少なくなってしまう。もともと名取さんが子供のころから小学校の生徒数は少なく、1学年1クラスで全体でも20人弱程の学校であったが、今後は人数が減っていくことが予想されている。やはり、名取さんも親として人間関係も学ばせたいので、人数が少なくなりすぎてしまうことは問題視していた。また、芦安内にある保育所に関しては、新規児童が見込めないという状況にまで陥ってしまっている。
こういった厳しい現実はあるものの、芦安ならではの人と人との強いつながりや地域で子供を育てるといった地域性は、それに勝る強みである。こういった強みを生かして、もっと多くの親たちが芦安の地で子育てをするようになってもらえればと、名取さんの熱い思いが伝わってきた。

(文責:窪田)