怒りの大洋(わだつみ)

腰の痛みがかなり和らいだが
今だ立ち上がるのが辛い、時たま激痛が走る
今日は天気も悪いしまた静養日
「怒りの大洋」を読んだ。

大洋と書いて(わだつみ)とルビが振ってある。
わだつみとは海神のこと
この小説は海神と書かず大洋としてるのは(そして「たいよう」と読ませないのは)
大洋(海)にも意志があるというこのSF小説に関する作者の思いを表している。
日本の近海の海に異変が起きる
それが世界的に同時に大きく
国も科学者達を集めあらゆる方法を取って解明しようとするが出来ず
結局は海に意志が有り、人類の海に対する暴挙に警告を与えてると結論付けるSF小説。
この作者の自然破壊に警告を与える一連のSF小説の一作品。


「わだつみ」という言葉を久しぶりに見た。
一番最初にこの言葉に出会ったのは高校時代、第2次世界大戦の際、特攻に出る学徒兵が出陣の前に家族達に宛てた手紙を集めた「きけわだつみの声」だった。
若くして海に散った青年たちを海神と表現したのだろう。
当時涙を流しながら読んだのを思い出した。