アマガミSSのSSって…? - 5 -

アマガミSS 棚町薫編第一章「アクユウ」を視聴しました。
以下、感想。


棚町薫編という事で森島はるか編から、どのような変化があるのか、気になっていた。
OPが微妙に変化しましたね。
「愛して〜る♪」の部分。棚町薫編という事で薫が最後に来るようになりましたね。
EDアニメーションも森島はるか編と異なったアニメーションで描かれています。
また、BGMも少し変化し、明るくというか、活発というか、そんな印象を受ける。
以上のようなことから、
棚町薫編は森島はるか編と雰囲気が異なっているような感じがします。
そして、それは薫が話の中で殴ったり、クネクネ(?)動いたり、
とりあえず、活発な薫らしく描かれている、
というのも影響しているのかもしれません。


棚町薫編を視聴して、個人的に一番最初に驚いたのは
「もう一度、あの“トラウマ”が描かれたこと」である。
リセットするためとか、もう一度あのトラウマを思い出させるためとか、
DVD・BD販売の際に棚町薫編単体でも視聴できるようにするためとか、
そんなことを考えていた。
このトラウマのシーンで、ゲームには描かれなかった薫の絡みがある。
しょんぼりして帰る純一に薫がバッタリ出くわすというもの。
棚町薫編らしい改変だが、ふと、もしかしたら
「あのクリスマスのときに、薫と偶然会って、僕をそれとなく励ましてくれた」
「あの一件以来、僕は薫を意識するようになったんだ」
というような話になるのかな?なんて想像した。
中多紗江編以降で、この一連のトラウマのシーンがどう描かれるのか、楽しみにしたい。


個人的には「あれ?」と思わざるを得なかった、と感想に記す。
まず先ほどさらりと触れたが、純一が薫を意識しているように感じたこと。
薫が純一への想いに気づいたという描写。
特にこの2つ。


1つ目。純一。
保健室で純一が妄想するシーンがあるが、
「仕返しとして投げられる」という妄想はともかく、「告白される」という妄想がある。
(ちなみに、個人的にこれらの妄想は面白かったとは思うが、好みではなかった。)
また、放課後に校舎裏へ行くときに
「告白されるもの」としてニヤニヤしながら向かっている。
そして、「告白でない」と悟るといじける…。
(露骨にいじけるのは失礼じゃないか、とは思うが、別の話)
なんというか、もしここで純一が薫のことを「アクユウ」として見ているならば、
「異性として」意識しないはずだし、告白を期待しないと思う。
それが「告白される」と期待しているという事は
充分異性として意識しているという事となり、私のイメージと異なった。
個人的にゲームの中で純一は、薫に対して異性としては見ているが、
恋人とかそういう風に意識はしていなかったように思える。
その中で、徐々に薫への想いが募っていく…そんなイメージ。
だから、先ほど触れたトラウマの話で
もしかしたらこの時点ですでに想いが芽生えているのではないか?と想像したのだ。


2つ目。薫。
純一と逆。
話の最後の方で自分が純一に想いを抱いているという事に対して「うそ〜!!」と叫ぶ。
ここで「あれ?」と思った。
純一への想いに今初めて気づいたのか?と。
ゲームでは純一への想いには気づいていた。
そして、今までに何度か純一との関係に進展を求めていたとうかがえる描写もある。
想いを抱いてはいるが、ことあるごとに自分の想いをあやふやにしてきた、
それが棚町薫だと思っていたため、この描写には違和感を感じた。


この2つを考えたとき、ゲームとアニメで描写が異なるという印象を持った。


ただ、後者に関して付け加えるなら、
心情の変化とか薫自身が説明してくれたおかげで分かりやすいなと感じた。
「絢辻さんをかばうようなことを言うから嫉妬したのか」
「純一が『ただの悪友だ』のようなことを言ったからショックに感じたのか」
など、薫の独り言から、はっきりと伝わる。
流石、自分の心情をしっかり分析できる薫らしいな、とか思ったり。
森島はるか編では森島先輩の心情描写が分かりにくかったと不満を言ったが、
薫の心情描写については分かりやすくはあるなと思う。


なるほど、これが薫編か。視聴しての第一声がこれだった。
棚町薫編は森島はるか編と異なり、動きを活発にしようという思いが見えた。
純一の妄想シーンでも、そんな風にうかがえる。
そこに面白さはあったのかもしれないな、とは思う。
ただ個人的な好みで申し訳ないですが、あまりドタバタしたのは好きじゃないです。


さて、これから第二章と続いていくわけですが、
こうした純一と薫の描写について、私は違和感を感じているわけですが、
今後、この違和感がどうなっていくのかというのも含め、
楽しみにしていきたいなと思います。



以下、その他、気になったこと。


一つ目。モブキャラの服装。
その1で触れたが、梨穂子と薫以外、上着脱いでいる生徒がいなかった。
これについて、二人が浮いているという印象があると述べたが、
今回、モブキャラに上着を脱いでいる生徒が何名かいたので、
この問題は解決されました。


二つ目。平衡世界。
森島はるか編で何度か触れましたが
「あのヒロイン編のあのシーンに純一がいたら…」という描写があるのではという想像。
確かに校舎裏の花壇でのシーンがあり、やはりそうなのかな?と思う一方、
森島先輩の保健室のシーンなど、微妙に時間がずれる気がするので、
(森島はるか編では、薫に校舎裏へ呼び出された日が森島先輩への告白の日で、
 その次の日が保健室での会話のシーンであると言えるため)
やっぱり関係ないのかな?という思いがしている。
これについては、今後、もう少し見ていきたい。


三つ目。美也と紗江ちゃん。
「アイスのっけちゃおっかな?」「サーモンとウインナーをつけちゃおう」
美也……何を食べようとしているの…?というのは置いといて。
紗江ちゃんが森島はるか編では、純一と接触することがありましたが、
美也が紹介してくれなかったおかげで
紗江ちゃんは純一が美也の兄だということすら知ることができませんでした。
しかし、今回は美也がちゃんと教えてくれたおかげでしっかり認識してもらえたなぁ…と。
もしかしたら、これによって少し距離が近くなるのかも…と思います。
そして、次のヒロイン編である中多紗江編に向け、出番が増えるのでしょうかね?
森島先輩編の薫のように。


以上、気になること。
ここで触れたことについても、今後見ていきたいと思います。


その0 購入し、視聴するまで
その4 森島はるか編 最終章「レンアイ」
その6 棚町薫編 第二章「トマドイ」