アマガミSSのSSって…? - 9 -

アマガミSS 中多紗江編 第一章「コウハイ」を視聴しました。
以下、感想。



中多紗江編をついに視聴することになったが、
アマガミ関連のサイトやtwitter上でいくつか内容にかかわることを目にしていた。
例えば、物語が夏から始まること、ナレーター(cv.中田譲治さん)がつくこと、
そして“ゆらゆら”があること。
“ゆらゆら”の正体が何なのか?が一番気になったが、
森島はるか編や棚町薫編とは違って物語が夏からスタートすること、
ナレーターを起用すること、
これらによって物語がどのように展開するのか、気になった。


「夏から始まる」という事に関して、
ゲームや今までの2編とは異なり、話がクリスマスまで展開されるならば、
物語がゆっくりと進み、純一と紗江ちゃんの関係がゆっくりと変化していく、
そんな物語が期待され、楽しみな部分が多い。


「ナレーター」について。
今までは純一の言動や心の声、およびヒロインたちの言動や表情によって
登場人物が何を考えているのか、思っているのか? なぜそう考えたのか、思ったのか?
また、どういった展開になっているのか?を読み取る必要があったが、
ナレーターがあることで、それらを面白く説明してくれる利点はあるのかな、と思う。
悪くはない試みであり、これがどう作用するのかも第二章以降見ていきたい。
ただ、個人的な好みであるが、
物語の合間合間にナレーターが入るのは好きではない。
言動などの描写を見ていればある程度、心情や展開は分かる気がするし、
わざわざ説明してもらいたくない。
また、自分で考えたり、想像したりさせてくれ、と思うから。
ただの好みの問題なので、ナレーター自体は否定しないですし、
どんな展開になるのかは非常に楽しみではあります。



お話について。
トラウマをさらっと流されたッ!
いきなり『教官』ですかッ!!
紗江ちゃん可愛いッ!!!
の3つを主に。


「トラウマ」
棚町薫編で衝撃を受けた、「トラウマ」描写をもう一度描くこと、
中多紗江編でも描写があるかと思いきや、さらっと流されて驚いてしまった。
そのせいか、“トラウマ”があって、恋に臆病になっている人物ではない気がした。
ゲーム内でも紗江ちゃんとの関わりについて悩んでいた描写があったのに、
それがあまり感じられなかった。
トラウマに関することばかり描いてきたので、
ここではトラウマに触れないようにしようということなんですかね?


「教官」
ゲームでの紗江ちゃんのお話は、
臆病な純一が同じく臆病な紗江ちゃんに対して、
相談に乗ったり、色々と力になったり、という積み重ねを経て、
紗江ちゃんは純一に想いを抱いたり、自分を変えることに成功する。
そんな紗江ちゃんを目の当たりにし、純一もトラウマを乗り越えていく。
そんなお話だと私は思っている。
『教官』というのは親しくなった二人だから行えたこと。
紗江ちゃんは自分を変えたくて、力になってくれる純一を信頼して特訓をこなすし、
純一はちょっと変かもしれないが、
自分を変えたがっている紗江ちゃんの力になろうと思い、特訓を考えた。
(中には自分の欲望もあったかもしれないが)
いきなりデアイからシリアイ、アコガレといったレベルアップを踏まずに
ナカヨシの話を持ってこられたら、それはもう違う話。
なんで紗江ちゃんは素直に言うことを聞くんだろう?
なんで純一は紗江ちゃんの力になって、特訓させるんだろう?
そこが不明瞭ではないか?そこは大事なところではないか?
なんとなく、紗江ちゃんが無理矢理やらされているとか、
純一の行為がまったくのお節介に見えないこともないかな?と。


「紗江ちゃん」
それにしても紗江ちゃんが可愛かったですね。
タラコ財布を見つめる紗江ちゃんが一番可愛かったです。
そして“ゆらゆら”!!
twitterで何度もそのワードを見るたびに気になっていましたが、
それをこの目で初めて見ました。今になって言います。
「“ゆらゆら”紗江ちゃん可愛いッ!!!」
ああ……SD紗江ちゃんも可愛いなぁ…。
SDキャラって妙に惹かれるものがあります…。


ナカヨシルートよりのお話という事で、スキやアコガレの要素は完全排除なのかな?
中多紗江スキBESTは実は私が一番最初に見たエンドで、感慨深いものがあるのですが、
アマガミにはスキルートだけではなく、ナカヨシルートも存在する、
ということを伝えるにはナカヨシのお話を出すのは良い考えなのかもしれない。
ただ、やはりアコガレとかシリアイとかの流れがあったうえでの
ナカヨシだと私は思っている。
いきなりナカヨシのイベントをポンと出されても???に思ってしまう。
これでは、ナカヨシのイベントをただ描いただけになってしまうのではないだろうか。
ゲームをなぞって描けよ!という意味で言っているのではない。
イベントよりも描くべきものがあるのではないかな?と思っているだけだ。
まだ第一章ということで、今後どのように物語が展開していくのか、楽しみにしたい。



その他、気になったこと。


その1 薫
ファミレスで純一と紗江ちゃんが一緒に来店したことについて、薫は何も思わないのかな?
薫が複雑な想いを抱くと私が思っているのは、前回が棚町薫編だった影響なのかな?


その2 七咲
次回予告で七咲登場。しかも名乗った。
次が七咲逢編で、今までほとんど出てこなかった七咲の印象を残すためだろうか?
今後、七咲の出番が増えていくのかな?


その3 美也
ゲームの中多紗江シナリオにおける美也の立ち回りって感心することが多い。
転校生で友達がいなかった紗江ちゃんに声をかけてお友達第一号になったり、
友達が少ない紗江ちゃんの力になるよう純一にお願いしたり、アドバイスを求めたり、
ときに紗江ちゃんにつく悪い虫を撃退するように純一を攻撃したり。
ことあるごとに美也が登場し、紗江ちゃんについてあれこれ言ってくる。
純一に力を借りるのはどうかと思うが、
紗江ちゃんというお友達に対し、あれこれ考えてくれているのがすごいと思った。
そういえば、美也が純一に紗江ちゃんのことを説明し、
紗江ちゃんと仲良くするようお願いしたことから、二人の関係が始まった気がする。
だが、アニメではあまり美也のそんな描写はなかった。
むしろ放ったらかしのイメージがある。
純一に紗江ちゃんのことをお願いはしない。
また、紗江ちゃんの特訓を放っておいて、のんきに肉まんを食ってやがる。
そして、出会ったばかりである紗江ちゃんと純一を二人きりにして、放っとくだろうか?
美也の描写で以上のことが大変目についた。
紗江ちゃんを心配する美也は素晴らしいと思うのだが、
そんな描写がなく、非常に残念に思う。
ふと、今までを思い返しても美也の描写っていい加減じゃないか、とも思う。
森島はるか編では森島先輩にヤキモチするだけだったし、
棚町薫編では妙な会話をするだけだった。
妖怪ヘソナメにまんま肉まんとギャグ要員な印象も受ける。
ただ、まあ、ギャグ要員に関しては悪いとは思いません。
美也の描写について、私の考えすぎだというのであれば幸いですが…。



中多紗江編について、高山箕犀先生は「新たなことに挑戦」するとおっしゃっていた。
その挑戦がどのようなお話を見せてくれるのか、楽しみにしたい。


その8 棚町薫編 最終章「シンテン」
その10 中多紗江編 第二章「トックン」