Turning Angel/Greg Iles

Turning Angel (A Penn Cage Novel)

Turning Angel (A Penn Cage Novel)

面白さ★★
易しさ★★★


ミシシッピにある小さな町で女子高生の遺体が見つかる。暴行を受けた状態で。そして主人公の旧友が、この謎の事件の鍵を握っていた…。


連続殺人鬼ものだと思って読んだら全然違いました。
いちおう誰が犯人か突き止める謎解きになってますが、なってません。
伏線は皆無、犯人探しは100%成り行きで進展していきます。
代わりに法廷ものになっていくかとも思ったんですが、これも違ってグダグダ。


アメリカンビューティー+人種差別ネタも入れて現代アメリカの地方を描くという思惑はさておき、話がすんごい長い。事件解決もそこまで人任せなストーリー展開なら、半分の長さで良かったのに。


それから高校が舞台なので若者がメインなのは分かるんですが、延々「誰が誰と付き合っていて別れてからどーたらこーたら」みたいな話聞かされても面白くもなんともないです。すげードラッグ蔓延してるし。
ここまでみんなぐっちゃぐちゃだと誰にも感情移入できなくて取り残されちゃいます。


また、後半でちょっときつい描写が10ページほどありました。グロではないんですがなんとなく体が落ち着かなくて、思わず立ち上がってウロウロしながら読んでました。


英語は簡単ですが、会話文がものすごく多いのと、地の文も主人公の独り言がけっこうあるので、会話調に慣れていないときついと思います。
主人公のPenn CageはThe Quiet Game→本作→The Devil's Punchbowlという順番で登場するらしい。知らずにいきなり2番目から読んじゃったんですが、それほど関係なかったかな。(Blood MemoryとSleep No Moreにもチョイ役で出てるらしい)