A Man on the Moon/Andrew Chaikin

A Man on the Moon: The Voyages of the Apollo Astronauts

A Man on the Moon: The Voyages of the Apollo Astronauts

面白さ★★★★★
易しさ★★★★

アポロ計画をテーマにしたノンフィクションです。
この本をドラマ化した『From the Earth to the Moon』を先に見てからこっちの原作を読みました。ドラマで漏れたエピソードが満載かと思いきや意外とそうでもなかったです。これはむしろドラマの完成度がめちゃめちゃ高いということでしょう。
ここまでまとまって関係者にインタビューできる人はたぶんもう出てこないので、この本が最高峰なのはこの先も変わらないと思います。


この手の作品はともすれば技術的な話に終始しがちですが、本書はむしろ人間が主役といってもいいくらいアポロ計画に関わった人たちの話になっています。ただ単に出来事を追うのではなく、その時彼らが何を考えどんな風に感じていたかがよく分かります。

そしてなんといっても内容が濃い!もう漏れているエピソードはないんじゃないかと感じるくらい詳しく書かれています。
確かにページ数は多いものの、ミッションごとに見るとむしろ短いと感じるくらいなので楽に読めるのではないでしょうか。少なくとも好きな人にとっては。

あと英語は思ったより簡単です。専門用語の羅列になっているわけではないし、読み物として読みやすいと思います。