自己啓発本を読んで学んだ5つのこと

闇金ウシジマくんのサラリーマン編が話題になっている。
製薬会社の営業マンで家庭があり、子供二人という男が闇金から金を借りて、堕落していく様を描くらしい。
一生懸命働いて、なんの楽しみもなく、たまにお金ができると自己啓発本を買う。
せっかく金が出来ても自己啓発本を買うのが楽しみというのが悲しい。
余暇というのに自己啓発本を読んで、仕事の生産性を上げることを考えなくては生き残っていけないのか。
私もかなり自己啓発本を読んでいるので、身につまされるところがある。
ただ、自己啓発本はなんの役にも立たないのかと言われているようで、
悲しい。
自己啓発本やビジネス書は意外と役に立つ。
私がこれまでビジネス書や自己啓発本を100冊くらい読んできて学んだことを書いていきたい。

  • 1 そうじをすること

なぜそうじをするかというと、頭の整理に役に立つからだ。
そうじが出来ない人はとりあえず、一つの引き出しの中を空にするとか
机の上のものを全部捨てるとかしてみるといい。
捨てることによって、物が少なくなってかえってものを大事にするということもある。
自己啓発本ではトイレそうじをよく勧めているが、あれはプライドを捨て謙虚になれるあるいは善行を積んでいるという実感が沸き、よく眠れるようになるという効能がある。
「脳が冴える15の習慣」という本によれば、頭が混乱している人のカバンの中はぐちゃぐちゃということだ。
カバンの中のものを把握していない人は記憶力も減退する。
だから、カバンの中だけでもそうじをするといいらしい。
そうじの本を読んでも実際行動できるようになるか疑問を持つ人も
いるかもしれないが、変わる。実際私がそうであった。
そうじ関係の本としては「ガラクタ捨てれば自分が見える」が断然いいと思うが、字が多くて嫌な人は「そうじ力」と書かれた本(なんでもいい)を読むといいと思う。

ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)

ガラクタ捨てれば自分が見える―風水整理術入門 (小学館文庫)

ホメオスタシスとは自分を維持する機能のこと。体温などを維持する機能が知られているが、身体的なことに限らず、精神的にもホメオスタシス機能があることが分かってきている。
ダイエットなどを続けると2・3ヶ月くらい経つとやせている自分に耐え切れず、リバウンドをしようとする。
また、貧乏な人が宝くじなどが当たった場合、貧乏な自分を維持しようとしてお金をすっからかんになるまで浪費してしまう。
よかれ、あしかれホメオスタシスというのはあり、いい自分も悪い自分も維持しようとする働きが人間にはあるのだ。
ホメオスタシスに負けないためには自分を客観視して、これはホメオスタシスなのだな負けないぞと思う。
もしくは一歩一歩自分を変えていくことでホメオスタシスが働かないようにする。
トヨタカイゼンというのがアメリカの企業でも注目されている。
人というのは一気に自分を変えることに抵抗を感じるものである。
トヨタカイゼンは社員にどうでもいいような提案でもいいからさせる。報奨金などを出していいアイデアを出そうとするとあまり出てこないものだ。だが、日常の業務の中であそこを変えてほしいとかそういう提案はみんな持っているはずだ。
どんな小さな提案でもいいから出させる。そして少しずつ会社を変えていくことで全体を変えて行くという方式である。
少しずつ変えていくことをずっとやっていれば最終的には会社は大きくよい方向に変わっていくのだ。
人間もそうだ。
いきなり大きく変えようとするとダイエットの例を見ても分かるように反動がくる。
自分が分からない程度に小さく自分を変えていく。例えばネットがやめられなければ、無理やりやめようとしないで、いつもコンセントを抜いておいて、即効パソコンを出来ないような環境にするとか。
タバコがやめたい人はタバコを買い込まないで、一箱ずつ買うことに決めておくとかそういう小さな工夫ができないかどうか自分に問いかけることが大事なのだという。
脳は小さな質問をされることが好きなので、そういう質問に対する答えならすぐ出してくれる。逆にどうしておれはタバコがやめられないんだとかそういうでかい質問にはなかなか答えてくれない。
タバコの量を少なくするために自分は何が出来るとかそんな質問ならオッケーだ。
「銃・病原菌・鉄」によると実は人類の発明史というのも小さな修正の積み重ねである。
エジソンの電球もワットの蒸気機関も先人の発明を修正したのにすぎないそうだ。
完全に独創的なアイデアというものはなく、天才ですら何かと何かの
組み合わせで新しいアイデアを発明しているのだから、我々凡人ももちろんいつも一歩一歩自分や周りを変えて行く努力をするしかないだろう。
自分を変えていくための努力については「ダメな自分を変える本」という本が役に立った。脳科学的には「脳が教える!一つの習慣」がいいかもしれない。ほとんど同じことが書かれている。

脳が教える! 1つの習慣

脳が教える! 1つの習慣

  • 3 多読すること

やはり本を読まないと始まらない。テレビの情報などは薄いしみんなが観ているので付加価値が低い。テレビの芸能人がやっつけで一本番組を撮ってしまうのに対して、本は1人の著者が少なくとも2ヶ月を掛けて完成させたものであり、本はその人の人生を凝縮させたものだといえる。本を出すことでステータスがあがるために基本的には経済的損得度外視で出している。高いと言ってもその人の人生が2〜3千円で買えるのだから、非常にコスト的に安いと言えるだろう。
ビジネス書などもくだらないと思って読まない人が多いが、どんなに売らてもビジネス書は30万部が精一杯である。この日本に働いている人が6千万人いるとして6000分の30、約分すると200分の1しか
その本を読んでいないとなる。
その時点でビジネスにおいて、200分の1になれるのだから、読まない手はないだろう。
本は読むと忘れるものだから、類書を読むことによって、記憶を補強するといい。
レバレッジシンキング」という本にはマーキングをして、マーキングをしたページだけコピーしておいて、それを何度も繰るとよいと書いてあった。それもいいだろう。
どうせ古本屋に売っても二束三文にしかならないのだから、ざっと書き込んで読んだら捨ててしまうとよいと思う。
アウトプットとしてブログなどに本の感想を書くのも記憶が定着するし、資料の整理になるし、読者にも情報を提供できるということで、
一石三鳥になる。
面倒くさがらずに、アウトプットすることが大事である。
ということで、本は安いのでどんどん買う。買えない人は図書館で借りる。買った本はマークする。
図書館で借りた本はマークできないので付箋を貼って、ブログに感想を書くことが大事である。
また最近フォトリーディングという目を訓練することなく、本を大量に読むという技法が最近話題になっている。
まあ、あれは全部読まないで大事そうなところを読む勘を磨いていくというものだが、小説や物語以外の書物を読むときに役に立つと思う。
「王様の速読術」や「図解! あなたもいままでの10倍速く本が読める」
を読むといいと思う。
ぶっちゃけ、この方法を使って100パーセント内容を理解できるか分からない。しかし、積読をしていて、全く読まないで捨ててしまったり、図書館に本を返してしまうよりも少しの時間で全体をざっと把握したほうが全く読まないよりはいいと思う。
読書については「効率が10倍アップする 新知的生産術」という本が役に立った。

王様の速読術

王様の速読術

  • 4 過去を振りかえられないこと

過去を振りかえって何度もああすればよかった、こうすればよかった
とグチュグチュ考えるときがあった。
というかそんなことばかりしていた。
これは精神衛生上良くない。
過去と決別することが大事だ。過去があるから未来があると考えていたが、それは違うのだ。
「夢をかなえる洗脳力」という本に出会って認識が変わった。
成功した人は過去も輝いている。あのとき、苦労したから今成功していると言ったりする。逆にずっと苦労して死んでいった人は過去の苦労は苦労のままだ。過去の苦労は何の意味もなくなってしまう。今、成功している人は過去に苦労したから今があると肯定することができる。今も幸せではない人は昔も今も苦労ばかりだ。
今幸せだと思い、今を肯定することで、過去もああいう過去があったから今があるんだと肯定することができる。
どんな過去を経たとしても過去の決断はベストだと思い込むこと。
我々はえてして過去にした決断は間違っていたと思いたがる。
しかし、過去にもっとひどい決断をしてしまったとしたらということを
考えない。
恋愛したとしてフラれたとしてもあのときああ言えばよかったとか
悔やんでばかりいる。
なんで別れてよかったと思わない?もしかしたら、彼氏が実はサイコで
このまま付き合っていたら、サイコの本性が出て、殺されていたかも
しれない。
だから、過去の選択はベストなのである。
行動を起こしたことに後悔しても仕方がない。
とにかく行動を起こす。そして、何かが起こったらそのとき考えたらいいこと。ああなったらどうしようとかこうなったらどうしようとか
考えない。
もしかして行動を起こすことで死んでしまったら?死んだら死んだとき考えればいいのだ。
そんなことが「夢をかなえる洗脳力」という本に書いてあった。

夢をかなえる洗脳力

夢をかなえる洗脳力

  • 5 人を憎まないこと

人を恨んで、あいつよりもなんで自分は不幸なんだ。殺してやりたい。
そんなことがグルグル頭の中を廻って一日中過ごす。
そんなときが私にもあった。
だが、そんなことをしたところで、相手は苦しまないし。勝手に苦しめばいいと思うだろう。
人を憎むエネルギーがもったいない。
石井裕之の「心のDNAの育て方」という本についていたCDを聞いていたら、「私はセラピストなので、不幸な人を大勢見てきました。不幸な人に必ず共通する特徴は」で話を引っ張って、結局「不幸な人は誰かを憎んでいるのです」と話していた。
確かに。これはよく分かる。不幸な人は世を儚んで、いろんな人に憎むようになる。そして余計人に疎んじられて、そして不幸になっていくのだ。
お釈迦様が慈悲の心を持てと教えてくれた理由はここにあるのだな。
で、石井裕之は「嫌いな人を許せとは言いません。ただ、憎しみを置いてください。山口百恵が引退のときにマイクを置いたように、憎しみを置いてください」と言っていた。
私はこの解決方法はよく分からない。
この言葉が腑に落ちる人もいると思うので、どちらでもいいと思うが私は嫌いな人を思い浮かべて、慈悲の瞑想と言われる言葉を口ずさんだほうが楽になれると思う。
これは「現代人のための心の瞑想法」という本に出ている言葉を口ずさむべきだ。
「私の嫌いな人が幸せになれますように」というあの言葉だ。
8月24日の日記に書いてあるので、興味のある人は参照してほしい。
というように不幸な人は絶対に人を憎んでいる。
頭が良くても顔が良くても人を憎む人は幸せになれないのだ。
芸能人とか周りの人を見てもそれは納得いくはずだ。
だから、私はできるだけ人を憎まないで生きていく。
以上のことを自己啓発本あるいはビジネス書から学んだ。
前は生きるのがつらくて仕方がなかったけれど、今は前よりマシになっている。
自己啓発本のおかげかもしれない。

「心のDNA」の育て方~夢と目標を実現する7つの心理セラピー~(CD付)

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現代人のための瞑想法―役立つ初期仏教法話〈4〉 (サンガ新書)

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