2008-12-26 広告システムエンジニアは絶対におもしろいと思う理由

少し前からだけど,Cookpadやはてなが広告システムエンジニアを募集している.
http://info.cookpad.com/?page_id=113
求人情報:広告システムエンジニア - はてな
http://www.hatena.ne.jp/company/staff/accountengineer
私個人の経験から,オンライン広告システムというのは検索やインフラ系と並び,インターネット系のシステムの中でもっともエキサイティングな分野の一つだと思っている.それにもかかわらず,狙って応募してくる人はあまりおらず,いつもいつも悔しい思いをしてきていたので,広告システムがいかにおもしろいかをちょっと述べてみたいと思う.
その会社で一番アクセスを受けるところなのでおもしろい.
広告システムはそのサイトの全サービス上に配信する必要があるので,必然的にそのサイト全体のPVアクセスに比例したアクセスを受けることになる.
私はかつて某サイトの全広告とほとんどの画像配信に関する責任を取る立場にいた.当時そのサイトは1日12.5億PVくらいのアクセスで,1ページに大体2〜8個くらいの広告が貼られていたため,1日で40億〜インプレッション,月間に直すとざっと1000億〜インプレッションくらいの広告を配信していた.
他のWebサービスを担当しているチームのPVは多いところでも1日1億〜3億PVくらいだったので,それらと比べると10〜20倍の配信をしていたことになる.
会社内で一番アクセスを受けるシステムとなるとアクセスをさばくアーキテクチャはもちろん,インフラも知ってないと話にならないので,そのあたりの知識が非常につくのでおもしろかった.
ログ解析も超おもしろい
お客様にレポートを提出する必要があるため,大抵の広告システムはログ解析システムも含む.単純なPVやクリック数のカウント程度ならたいした話ではないけれど,Webログというのはユーザがサイト内で起こしたアクションの足跡そのものなので,データ大好き人間にとっては宝の山といえる.
当時データマイニングチームを率いてた人はデータオタクと言っていいほど,データを愛してる人で,「(実験計画的な)クリーニングをする必要がないデータがこんなにあるだけでメシが何杯でも食えるずっと遊んでられる」と嬉々として頼まれてもないデータ解析をしまくってた.
要素技術が多岐にわたっているのがおもしろい
「広告システム?適当にサイコロ振ってバナー決めてるだけでしょ?」という人は少なからずいる.でも
- ジャック広告
- サイト広告
- キーワード広告
- コンテキスト広告
- ジオグラフィック広告
- デモグラフィック広告
- ビヘイビア広告
- リコメンド広告
- ソーシャル広告
- カスタムターゲティング
というような各種配信を行いつつ,未来に発生するであろう新しいビジネススキームが生まれたときでも矛盾なくシステムに組み込めるようにするためにはアーキテクチャが相当に練られている必要がある.少なくとも前職では
あたりの知識を普通に要求された.また配信するクリエイティブも多岐にわたるので,
- HTML
- JavaScript
- Flash
- メール
- モバイル
あたりの知識も要求され,全く退屈することはなかった.
ビジネスに近いところがおもしろい
広告システムはお金を直接稼ぐシステムでもあるので,営業やマーケターの人たちといろんな話をするわけだけど,技術とは全く世界が違う話なので,これまたとてもおもしろい.
またオンラインメディアというのはマーケターの人たちがずっと追い求めてきた
「OneToOneターゲティング」を「リアルタイムレスポンス」で可能とする唯一のメディア
であって,本来は究極と言っていいポテンシャルを秘めている.そういう点ではまだまだ開拓の余地が残っていると思うし,今後マーケターの人たちや営業の人たちが新しい手法を考えつくたびにそれを技術に落とし込むというのは考えただけでもワクワクする.
ギャルにもてる(かもしれない)
広告システムは配信や解析システムの他に入稿システムもその範疇になる.入稿システムを使ってるのは広告管理チームと呼ばれるチームで,そのメンバーは女性のケースが圧倒的に多い.だから彼女たちのために超いけてるツールを開発してあげれば超モテる!(と思う).
yamazの場合は入社初期の全くイケてない時代のことをメンバーに言いふらされてしまったため,残念ながら全く残念な感じだったけど,どうかしたらモテるはずなので,私の屍を越えて是非がんばって欲しい.
終わりに
以上広告システムがいかにおもしろいかを述べてみた.たいていの人は広告システムというものをまじめに考えたことがないと思うので,興味を持った人は候補の中に入れてみてはどうかと思う(もちろんお金とかもらってるわけじゃないです).
http://info.cookpad.com/?page_id=113
求人情報:広告システムエンジニア - はてな
http://www.hatena.ne.jp/company/staff/accountengineer
実際の処,広告システムはお金を直接稼いでいる関係で失敗できないプレッシャーは非常に高いし,泥臭いところもあります.でも私個人として広告システムはとても楽しいと思ってるし,今後もずっとオンライン広告の世界で生きていこうと思うくらいは魅力的な分野です.
なお私自身は広告システムに関するコンサルや実システムの実装および導入支援をやっています.
興味がある方は「話を聞きたい」というようなレベルでも構いませんので,こちらまで連絡ください.
(おしまい).

これほど二度と関わり合いたくない事業と思ったことはありません。
理由は単純で一日の業務の大半が不正成果報酬を計上しようとする
ユーザを検出、排除する作業でコーディング時間は削られ
抗議があれば証拠を突きつけるメールのやり取りで精神が削られるからです。
GoogleのAdsensで一番画期的で素晴らしいのはアボセンス後、一切ユーザからの問い合わせに応じないことです。
これだけでどんだけ中の人間が有意に時間を使え、精神がクリーンでいられるかは想像に難くはないと思います。
ジャック広告は買い切り系のJack広告のつもりでした.
通りすがりさん,
お疲れ様でした.そこをなんとかがんばって半自動化以上まで持っていけると一気に楽になるので,そのあたりにおもしろさを見いだす感じでした.
Googleが採用している方式はアボセンスの他にも,いろいろうまいなーとは思いますね.
当然自動化の為の仕組みは基本中の基本で、どこの会社も当然入れていると思いますが
メールのスパムフィルターと一緒でイタチごっこになっておりませんか?
そして規約違反であろうともユーザから成果が上がらないって言われれば
念の為に調べてシステム側に問題がないことを確認するまでは自動化できても
そのことをユーザとやり取りするメールばかりは自動化できませんよね。
AdSenseの様々な機能の中でアボセンスが特に素晴らしいと強調しているのはその為で、
運営方法をちょっと変えただけでコストをかなり圧縮できてる点です。
> メールのスパムフィルターと一緒でイタチごっこになっておりませんか?
相手に証拠を突きつけているということですが,相手に手の内を渡していればいたちごっこになる可能性は高いのかなと思います.
また運用方法も含めてシステムですので,個々の入稿作業や案件受注などを開発エンジニアがやらないのと同様,スパム対策はこれだけで非常に奥深い世界ですので,選任の担当者をおいてしかるべきなのかなと思います(もちろんいろんな事情はあるでしょうが).
ちゃんとした実験計画がされてないデータなので、クリーニングは必要。めっちゃ必要。でも、まあ、やたらとデータがあるのでなんとかはなる。ありもんのデータをクリーニングするだけで、ある程度までのことができるのは楽でよい。そんな感じ。
> ちゃんとした実験計画がされてないデータなので、クリーニングは必要。めっちゃ必要。
なるほど.サンプルじゃなくて全数調査なので,クリーニングはロボットフィルタ以外にはいらないと思ってましたよ.
あ,あとことよろでっす.