FU MANCHU: SIGNS OF INFINITE POWER

新作。豪放磊落ロックンロール!
前作『WE MUST OBEY』がもう2年前で、アルバムごとにさほど音楽性が異なる彼らではないので、今回もいつもと同じと言ってしまえばそうなのですが、それは即ち、いつもと同じぐらいかっこいいということです。速い曲はもちろん、ミッドテンポの曲もリフがぶっとくて、極太の極楽。イエーイ♪
ところでCDケースに貼ってあるステッカーだと「For fans of ASG, Kyuss and Orange Goblin」だそうですが、ASGってこういう時に引き合いに出されるほど大物だったのでしょうか?


こないだ見た『アンチクライスト』がインスパイア元のひとつにしているというので、見てみました。アンドレイ・タルコフスキー監督の『鏡』。1975年公開。
タルコフスキーというと『惑星ソラリス』と『ストーカー』がSF映画の名作と評価されていて、大昔五反田TOEIシネマだか大井武蔵野館だかに見に行ったのですが、なんだか長いし暗いし女の裸もカーチェースもないしで、それでも名作らしいので頑張って見ました。僕の周囲だとタルコフスキーが好きと言っている人って、"タルコフスキーが好きな自分"が好きな人が多かった気がします。
それから幾星霜、今回『鏡』を見てみたわけですが、長くて暗くて女の裸もカーチェースも、さらにストーリーもなかったけど、けっこう楽しく見れましたよ。あ、おばちゃんの裸はちょっと出てきます。
...タルコフスキーヲタの人が怖いので小さな声で言ってみますが、この映画は主人公のアレクセイが死ぬ間際の走馬燈を描いたものなんですよね?
鬱蒼と茂る森が『アンチクライスト』と通じるものを感じさせますが、鹿さんとかキツネさんは出てきません。
中国の文化大革命のシーンが音楽とハーモニーを成して素晴らしかったです。