『Fellows!』掲載、森薫の『乙嫁語り』連載第1回を読んだ

コミックビーム」誌も、2ちゃんねるの「森薫」スレもまったくチェックしていなかったので、いきなり、森薫の『乙嫁語り』のアミル・ハルカルのポスターを書店で見てびびった。びびったというよりは、しびれた。即座に「Fellows!」購入。歩き読み(するな>俺)。19世紀のカスピ海沿岸の街を舞台にしたお話。20歳の花嫁と12歳の花婿(おのれの12歳の頃をいろいろ考えてしまったのは秘密だ)と大家族。いやあ、描写を見ているだけでしびれる。姿形、全体像を見るだけでドキドキしてしまう。恋でもしているんじゃないかと勘違いしてしまうほどに。描写がていねいで美しい。疾走感がある。いやあ、いいもんを見せてもらった。

なんていうか、ディテールを楽しむ話なんだと思う。骨太なストーリーとかじゃなくて。個々のストーリーは整合性はあるし、それなりに美しい物語だとは思うけれど、描きたいシーンがあってそれにあわせてストーリーの方の都合をつけたんじゃないか、という気がどうしてもしてしまっている。そのため、個々の描写描写を楽しめないと、いろいろ引っかかってしまうのかもしれない。

いやあ、しかし隔月間なので続きは2ヶ月後とは……。それだけが大不満だな。

それから、9ページ分、サンプルをWebで視聴することができる。他の作品でも結構おもしろい作品はあるのだけれど、今はただ森薫作品しか目に入っていない。すまん。

7.5

Fellows! 2008-OCTOBER volume 1 (BEAM COMIX)

Fellows! 2008-OCTOBER volume 1 (BEAM COMIX)