2008-03-09

スティーブン・R・コビーが著した「７つの習慣」は日本で100万部を超えるﾍﾞｽﾄｾﾗｰとなった。これを翻訳し、日本で販売の端緒を築いたのが、このジェームス・スキナーだ。

10代の半ばから日本への関心を持ち19歳で来日。７つの習慣での成功を機に成功ｺｰﾁのｽｰﾊﾟｰｽﾀｰとして確固たる地位を築いている。

とてもﾊﾟﾜﾌﾙな人物で、ｾﾐﾅｰは大変好評という。かくいう私もｾﾐﾅｰには参加していないが、ｼﾞｪｰﾑｽのCDを購入し、頻繁に聞いては元気、パワーをもらっている。（ちなみにジェームスは日本語ﾍﾟﾗﾍﾟﾗである）

以前、私は喫煙者であったが、禁煙、いや非喫煙者への変身のきっかけとなったのが、この「成功の９ｽﾃｯﾌﾟ」である。
そういう意味でも大変感謝している。

他の成功本にはあまりない、健康に関することに相当のﾎﾞﾘｭｰﾑが割かれているのも本書の特徴である。

是非、多くの人に読んでいただきたい本である。

本書のﾎﾟｲﾝﾄは以下のとおり。

・人間はつねに「快楽」を得ようとし、「痛み」を避けようとしているのである。

・何に快楽を連想し、何に痛みを連想するかにある。

・生活の質は、連想の質で決まる。

・決断は、すべての変化の源である。それは、あなたが現在の姿になっている理由でもあるし、また、ある会社が栄え、ある会社が衰退していく原因でもある。結局のところ、決断はすべての成功とすべての失敗の要因なのである。

・学習の第一の焦点は、「違いをもたらす違い」を発見することである。

・ﾓﾃﾞﾘﾝｸﾞとは、簡単に言えば、望む結果をすでに得ている人を見つけて、その人がやっていることを見極め、それを真似ることである。この方法を使うことで、何十年の努力を数時間に短縮することができる。

・ほとんどの人は健康を「病気ではない状態」と定義している。しかしそれは、「馬が象ではない」と言うようなものなのだ。馬については何も知ることにはならない。
ここで、健康という言葉をきちんと定義しておくことにしよう！
健康とはｴﾈﾙｷﾞｰである。それだけのことだ。

・生活から排除すべき七つの毒
1.タバコ
2.アルコール
3.ｺｰﾋｰ・紅茶などのｶﾌｪｲﾝ飲料
4.麻薬と薬
5.過剰なﾀﾝﾊﾟｸ質及び赤肉類
6.過剰な塩分
7.加工食品と砂糖

・言葉は感情を引き起こす強力な引き金になる。言葉を聞くと、その言葉は私たちの中に反応を引き起こし、私たちの焦点をｺﾝﾄﾛｰﾙし、また私たちの身体の使い方にも影響を及ぼす。

・明確さは力である。自分が求めていることが明確になれば、行動を起こすことは簡単である。

・本当にｺﾝﾄﾛｰﾙできるのは、自分自身だけである。出来事が起きたときの自分の状態をｺﾝﾄﾛｰﾙすることができる。出来事に対する自分の解釈をｺﾝﾄﾛｰﾙすることができる。そして出来事に対する自分の反応をｺﾝﾄﾛｰﾙすることができるのだ。

・行動を起こす！思い切って、行動することだ！揺るぎない決意を持って行動することだ！それ以下の気持ちでやることは、意味がない。

・やることがすべてうまくいくとは限らない。ｱﾌﾟﾛｰﾁを変えることも必要だ。つまるところは、人生には二種類の経験しかない。

成功する経験と学ぶ経験である。ｴｼﾞｿﾝは電球を発明するまでに何回失敗したのだろうか。答えはｾﾞﾛだ。彼は毎回の実験から学ぶようにしていたからである。

・いざﾘｰﾀﾞｰになると決意すれば、あなたの焦点を変えるようにお誘いしたい。つまり、自分自身のことばかり考えるのを止めて、ほかの人のﾆｰｽﾞに集中するようにお誘いしたいのである。ﾘｰﾀﾞになった瞬間、あなただけの問題ではなくなる。ﾘｰﾀﾞｰｼｯﾌﾟとは、ほかの人の人生を転換させることだからである。

重ねると月に届くくらいの本を読みたいと願う