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文藝春秋 2012年 03月号(asin:B006ZNF3VM)が2月10日発売です。第146回芥川賞受賞の、円城塔著「道化師の蝶」と田中慎弥著「共喰い」の全文と、「選評」「受賞のことば」を掲載されています。
毎年、『文藝春秋』の3月号と9月号には芥川賞受賞作の全文が掲載されるのでなかなかお得です。
選考委員の石原都知事は今回で選考を外れる*1ので、石原都知事の選評が読めるのもこれが最後になります。
あと、今回は芥川賞「もらっといてやる」の田中慎弥さんの作品が全文掲載されているのもいいですね。
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清涼院 流水さんの『カーニバル』という小説(asin:406273642X)に「ビリオン・キラー」(十億人を殺す者)というのが出てくる。「ビリオン・キラー」の開催する「全人類殺害計画犯罪オリンピック」という、いかにも中二病的な設定に失笑を禁じ得ないが、大量殺人って本当に非現実的なのだろうか。
よく推理モノの小説で、余命数ヶ月だと医者から宣告された犯人が恨みのある相手を殺害するようなシーンがあるが、これ、現代だと、IT系バブルで株式上場して数百億を得た経営者が、余命数ヶ月だと医者から宣告されて、死ぬ前に2chで自分のことを誹謗中傷していた奴らを皆殺しにするような事件が起こっても何ら不思議ではないのではなかろうか。
タレントの麻木久仁子さんが2chでの書き込みで名誉を傷つけられたとして、プロバイダーの浜松ケーブルテレビに発信者の名前と住所、メールアドレスの開示を求めた訴訟の判決で、静岡地裁浜松支部は請求通り開示を命じたのは記憶に新しい。しかも、当該の2chでの書き込みはテンプレからのコピペ改変である。この一件で、コピペであろうが改変であろうが名誉毀損が成立するし、裁判所の判決に従いプロバイダーは個人情報を開示するということが周知のものとなった。
IT系で名を成したような企業の経営者を誹謗中傷する書き込みを2chでよく見かける。「なんとかさんの脱税疑惑 まとめ」だとか、そういう類のものだ。実際は悪意のある数人(ときとして1名)が必死に書いているだけで、たいていろくな根拠も書かれておらず、おそらく事実ですらない。しかし他の者は、面白半分で事実確認もせずに他の板にスレを立てたり、他のスレに「なんとかさんの脱税疑惑まとめ」をコピペして貼り付けたりするわけだ。
「何と命知らずなことか」と私は思う。300万円ぐらいのために強盗殺人を犯す人が後を絶たないのだから、誰かに殺人を依頼するとしても百億円もあれば3,000人ぐらいは軽く殺せるだろう。コピペであろうが誹謗中傷に対してプロバイダーが個人情報を開示することがわかっているわけだから、死期が迫った金持ちなら、自分を2chで誹謗中傷した人間を全員殺してから死のうと思っても何ら不思議ではないわけだ。そこまでDQNな金持ちが歴史上いなかったというだけで、いつ現れてもおかしくはない。2chで誰かを誹謗中傷したり、その手の書き込みをコピペするのは本当にやめたほうがいい。
ヨハネによる福音書には、キリストが「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい。」と言ったと書かれているが(同書、第8章。初期の写本にこの部分は無く、後世の付加らしい)、いまの時代は次のようになるのではなかろうか。
死期が迫った金持ち「あなたがたのうちで文字通り生殺与奪の権利を私に握られてもいいと思う者だけが、私への誹謗中傷をコピペしなさい。」
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いわゆるソーシャルゲームでは、あるプレイヤーがチームプレイに有利になる課金アイテムを購入すると、無課金のプレイヤーたちがその課金したプレイヤーを頼り、蟻のごとく群がってくる。課金したプレイヤーにとってはそのことが快楽であり承認欲求を満たせるという仕組みだ。
「この現象、何十年も前に見たことがある!」と思って、記憶を探っていたら、たぶん『ペンゴ』に端を発するのではないかと気づいた。以下にそのエピソードを書く。
私がちょうど小学校の高学年になったころに『ペンゴ』(1982年/セガ)というテレビゲームが流行った。
医者のドラ息子であったN君は、このゲームが大のお気に入りで、このゲームをやりに行くためだけに隣町のゲーセンにまでボク達を連れて出向いた。何故ボク達を連れていくかと言うと、N君はそのゲーセンでときどきカツアゲに遭うらしく、ボク達を連れて行くのはその護衛のためらしかった。
当時、私は一ヶ月のお小遣いは1,000円なのに対して、N君はお正月にもらったお年玉(親戚などから数十万円もらっていた)を全額お小遣いに割り当てていて、ゲーセンに行く度に数千円使っていた。そりゃ小学生がそれだけお金を使っていればカツアゲにも遭うってものだ。ボク達はN君のことを「ドラ息子」の意味でドラと呼んでいた。
ドラはボク達に護衛代として1回同行するごとに50円か100円をくれた。
「俺がペンゴをするから、者ども付いてきやがれ!」ってな感じで、彼はボク達を引き連れて10人ぐらいで大名行列のようにしてゲーセンに行くことで承認欲求が満たされていたのかも知れない。
『ペンゴ』のBGMはGershon Kingsleyの「Popcorn」という曲だった。この曲はテクノの先駆けとも言われている。
当時、著作権にそれほどうるさい時期ではなかったので有名人の楽曲を無許可でゲームに使用することは珍しくはなかったが、『ペンゴ』ではこの曲に関してきちんとJASRACの許諾を得ており、JASRACのシールがインストラクションカードに貼られていた。
また『ペンゴ』は海賊版が非常に多く、コピー基板(ゲーム名が「Penta」になっているものや、SEGAのロゴマークが改竄されているものetc…)や、アイスのブロックを麻雀牌に変更したもの(『ミスタージャン』1983年/キワコ)などをよく見かけた。
興味深いことにコピー基板でも律儀にBGMだけは差し替えてあるのだ。プログラムをコピーしてもお咎めは無いが、JASRACの許可なしに曲を使用するのはヤバイというコピー業者の判断だったのだろう。当時、いかにソフトウェアの著作権だけが蹂躙されていたかがよくわかる事例であると思う。
さてドラの話に戻ろう。そんなペンゴ大好きなドラであったが、例年、6月ごろになるとお年玉をすっかり使い果たしてしまうのだった。数十万円を6ヶ月で使ってしまうドラに我々はただただ呆れるばかりであったが、ドラにしてはお小遣いを使い果たすと『ペンゴ』が出来ないばかりでなく、大名行列をなしてゲーセンに赴くということもできなくなって二重に苦しかったのかも知れない。
夏休みに入るとドラは毎日が退屈で、とうとう我慢の限界に達したのか、母親の財布からお金を盗むようになった。ボク達は「盗んだ金なんか受け取れない」と断ったのだが、ドラは「俺の気持ちだから、受け取ってくれ」と言って無理に100円玉をボク達の手に握らせた。ボク達はなんだか後ろめたいものを感じながら、隣町のゲーセンに向かった。
しかし『ペンゴ』はそのゲーセンから忽然と姿を消していた。ドラが通わなかった2ヶ月間、ほとんどインカムがなかったので撤去されたのだろう。
ドラは呆然としながら1000円札を全部メダルに替えてメダルゲームで遊びだした。その日はたまたまメダルゲームで大当たりして、ボク達は夕方までドラとゲーセンにいた。ドラは帰りに文房具屋に立ち寄ると高そうな万年筆を一つ買った。ボクたちには意味がわからなかったが、彼の家まで護衛して行ったときにその理由がわかった。
彼が家の玄関の扉を開けると彼の母親が鬼のような形相で出てきて「あんた、また財布からお金盗ったでしょう!」とドラに問い詰めた。
ドラは泣きながら(たぶん嘘泣き)、「これプレゼントしたかったから」と万年筆を母親に差し出した。ドラの母親は困ったような顔をしながら、ドラの手を引っ張って家のなかに入って行った。ボクたちは、そんなドラを静かに見送った。
夕暮れだったので、ボク達は家路を急ぎながら、『ペンゴ』のpopcornを口ずさみながら帰った。やがて、そのなかの一人が次のような歌詞を当てて歌い出した。ボク達はその歌を大合唱しながら帰った。大名不在の大名行列だった。
「ドラ、カネヌスム、ドラ、カネヌスム、マタ オカン ノ サイフ カラ イチマンエン」
「ドラ、カネヌスム、ドラ、カネヌスム、マタ オトン ノ サイフ カラモ イチマンエン」
「ドラ、カネヌスム、ドラ、カネヌスム、マタ オネエ ノ サイフ カラモ イチマンエン」
単純な歌詞なのだが、popcornによく合っている。私はテクノを聴くといまでも必ずこの歌を思い出すのだ。
■ おまけ
Gershon Kingsleyご本人がピアノでpopcornを演奏している素晴らしい動画も併せてご覧ください。(すっかりおじいちゃんになっていて、時代の流れを感じますが…。)
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おどんこ
こんなに良い曲なのに、ドラ、カネヌスムとしか聞こえなくなっちまったよ・・・
yaneurao
以下、「また変なトラウマを植えつけやがって!」と非難の声が殺到しませんように…。
お
1982年前後だと日本はまだソフトウェアを著作権法で保護してなかったかも?。なんでJASRAC利用してデッドコピー対策したんじゃ
yaneurao
↑あー、なるほど! 著作権法第10条1項9号に「プログラムの著作物」が追加されたのは昭和60年(1985年)ですかね…。それ以前は著作権法には明示的には記述がなかったのでソフトウェアのコピーはグレーゾーンだったんですね。
kame
ネタにされた「ドラ」くんも草葉の陰から(をい!)喜んでいることでせう。yaneuraoさんの回顧エッセイに外れなし。
yaneurao
いまGoogle Mapsで確認したらドラ君のお父さんがやっていたN病院は存続しているようです。長男のドラ君が跡を継いだのかな?
暖かい部屋でMacBook Air(以下MBAと略す)を使っていて、寒い部屋に戻ってきて充電しようとすると充電が開始されなかった。
私は最初、MagSafeアダプターが壊れたのかと思って、「バッテリーがなくなる前に作業データをHDDに移動させなければ!!」とか「このままMBAが使えないと仕事に支障が出るので、いますぐApple Storeに行って買ってくるべきか?!」などとパニック状態に。
Apple Storeに行く前に「こういう故障ってよくあるのか?」と思いググってみると解決法がわかったのでここに書いておく。
Intel-Based Apple Portables:電源が入らないコンピュータのトラブルシューティング
http://support.apple.com/kb/TS1365?viewlocale=ja_JP
図にするとこういうこと。
・1分以上待つ
というのがポイントのようだ。他のノートパソコンでは類を見ない対処法なので知らないとハマりそうだ。
壊れたと思って修理に持って行く → 店員が状態をチェックするために本当に充電できないかをチェック → 上の条件を満たすので普通に充電される → あれ〜?
なんてことのないようにMBAを使っている人は覚えておいて損はないだろう。
検索用キーワード : MacBook Air , MacBook Pro , 充電できない , 充電されない , MagSafeアダプター,充電ランプ
hk
MagSafe側の保護回路が働いたといった感じですね。
給電されてる限りは解除されないのでこのような手順になるのでしょう。
他のノートパソコンでも大抵本体内に保護回路があって、
ACアダプタとバッテリを取り外して放置するという対処法があります。
バッテリの外せない昨今のノートパソコンだと、
ACアダプタ側で保護してやらないと...ということなんですかね?
参考になりますw
yaneurao
> ACアダプタ側で保護してやらないと...ということなんですかね?
そうなのだと思います…。他のノーパソでは類を見ない症状なので、あやうくApple Storeに駆け込んで大恥(?)をかくところでした。
satosystems
この症状、うちのMacBook Pro(以下MBPと略す)でもちょくちょく出て、いつの間にか充電できるようになる、という感じでしたが、思い返すと直ったときはいつも充電器を外して別の場所に移動したときでした。
私もそのうちApple Storeに行ってしまうところでした。
yaneurao
↓↓以下、本記事への感謝の声を「進研ゼミやってみてよかった!」みたいな感じで続々とお書き込みください!! ↓↓
紫外線
このようなトラブルシューティングを設けている事から察するに、インジケーターランプの不在は確信犯的に「外見を機能より優先」していると見ます。いわゆる、「機能美を追求し、不要を省く」が行き過ぎ、結果としてユーザーに不可解な儀式を強要するのは本末転倒ですな。(本来の主様ならもっとこの不備を罵倒するのでは?...と思ってもみました)
yaneurao
> 本来の主様ならもっとこの不備を罵倒するのでは?...と思ってもみました
MacBook AirやiPhone/iPadによって得られている満足度&利得 >>>>>> (超えられない壁) >>>>> Apple製品の不具合による時間的および経済的な損失
なのでそのへんは目をつぶろうかと…。
Ta(ry
目をつぶらないといけないくらい眩しい青色LEDインジケーターを付けられるくらいなら、インジケーターなんかない方が100倍マシ。
nyobu
私の部屋も最近は息が常に白い状態で、Macが充電できなくて困っておりました。
今のところ私の場合はアダプタ側(MagSafe)を身体で暖めることによって充電できるようになってます。
こんな記事もあった http://goryugo.com/20120115/magsafe_charge/
進研ゼミやってよかった!
選考委員の石原都知事、芥川賞候補作は「バカみたいな作品ばかり」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120106-00000551-san-soci
「自分の人生を反映したようなリアリティーがないね」と言う石原都知事ですが、「石原都知事が若かりし頃に書いた小説は、自分の人生を反映してたの?」と誰もが突っ込みたくなると思うのですが。
【参考】石原氏の小説のあらすじをコミPo!で4コマ漫画化。*1
・「完全な遊戯」
・「処刑の部屋」
・「太陽の季節」
ところで、「共喰(ともぐ)い」で芥川賞を受賞した田中慎弥さんの会見記事が以下にあるのでこれも併せて読むといいかも知れません。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/books/art/542411/
「もらっといてやる」発言について、石原都知事は「いいじゃない、皮肉っぽくて」と受け流しています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120118-00000073-mai-soci
まあ、石原氏は青春の暗黒面を過大評価する傾向があって、マーケット的に考えていまどきそんなウジウジした小説が流行るはずもなく、芥川賞のノミネート作品が石原氏のお眼鏡にかなわないのは当たり前なのだと私は思うのです。
石原氏の言う「観念というか、自分の感性でとらえた主題を一生追いかけていくのが芸術家だと思う」については私もそう思うのですが、さらに言えば、「自分の感性でとらえた主題」を一般化し、万人に理解でき、かつ、興味を持ってもらえる形に昇華して、読むに堪える作品として提供するのが職業作家というものではないでしょうか。
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べす
石原さん自身が時代に追いついてない感と、自身と他人におけるリアリティの位置について理解していないように思えますね。
小説が不作なのは否めませんが…
作家にとってリアリティって感情移入させるための需要な要素ですが、その度合いがどうであれ自身の表現を伝えられるならその作品はそれで完成されていると思うんですが、どうなんでしょうかねえ。
yaneurao
> 石原さん自身が時代に追いついてない感
選考委員のなかでは異色の存在ですね。芥川賞ではなく石原賞という賞があってもいいかなと思えるぐらいの存在感があります。石原氏の評価の低い作品ほど大衆的には面白かったりするので、今年は、石原氏が選考委員をやめるほど不作 = 大衆的には大豊作 でしょう。
K’
石原氏は「刺激がない」とも言ってましたが、作品に刺激を求める時点で氏の都条例で規制しようとする腐女子と大して変わらない気がするのですが。どうなんでしょうね。
yaneurao
> 石原氏は「刺激がない」とも言ってましたが
「障子ち○こ」に比べればどんな作品も刺激のない凡庸な作品と言えるのかも知れません。いやはや…。
山田 剛@CSA
議論の主題より、コミPo!が純文学界を時代のはるか彼方に置き去りにしてる感の半端なさに笑ってしまいました。
yaneurao
このコミPo!の4コマを見たあと原作を読むと面白いかも知れませんね。
「完全な遊戯」は、原作では、この女性は精神疾患を抱えていて、精神病院から抜けだしてきたであろうことがわかる描写があり、輪姦するだけして、売春宿に売ろうとして失敗したので崖から突き落として厄介払いするわけですが、なかなかセンセーショナルな作品ですね。初出が昭和32年(1957年)ですから、そういうアバンギャルドな作品が好まれた時期なのかも知れません。
もうかれこれ20年以上昔の話になるが、私が中学生のときに同級生がマクドナルドでアルバイトをしていた。
15歳以上でないとマクドナルドではアルバイトできない決まりになっているらしく、彼は年齢をごまかして面接に臨んだ。彼は身長も低く、すこぶる童顔で、中学一年なのに小学三年ぐらいにしか見えず、声変わりはもちろんしていない。(ちなみに彼が声変わりしだしたのは成人式のあとだった)
よくそんなので採用されてなぁと思うが、少し郊外だったのでアルバイトの志願者が彼しかいなかったらしく、採用担当者が目をつぶったのではないかと私は思う。
ちなみに彼は学校の文化祭にてクラスで演劇をやることになったときに、お姫様役に選ばれたことがある。あまりに女装が似合っていたので、男子生徒が何人も彼のスカートを面白がってめくって、とうとう彼を泣かせてしまったのはほろ苦い思い出だ。
私は彼がお姫様の格好をしているときにお姫様抱っこをさせてもらったが、彼の体が軽すぎて驚いた。「人間ってこんなに軽いんだ?」と思った。たぶん20kgあるかないかだった。彼の家はすこぶる貧乏だった。いまにして思えば家が貧乏で食べるものを食べてないので彼の発育はすこぶる悪かったのかも知れない。
彼はマクドナルドでのレジではビールケースみたいなものの上に立って接客しているのに、それでもお客さんより目線が低いので、つねに上目遣いの「いらっしゃいませ」 私が冷やかし半分で見に行ったときには、彼はショタ好きのお姉さん(?)にモテモテで、隣のレジがあいているときでも何故か彼のレジにばかり客が並んでいた。彼は休みなしの接客で大変だったそうだ。
彼は家が貧乏なので月に20万円以上アルバイトで稼がないといけないらしかった。しかしアルバイトで月額が8万円(?)を超えると源泉徴収されるらしく、彼は源泉徴収されるのは嫌だからという理由で別のマクドナルドででも働き出した。
彼は次第に学校を休みがちになり、学校を休みながらマクドナルド3店のアルバイトを掛け持ちしていたらしい。マクドナルドのバイトが終わるとその近くのマクドナルドへ自転車で移動。そのバイトが終わるとまた近くのマクドナルドへ自転車で移動というのが彼の日課になっていた。
彼の容姿は特徴的でとても目立つので、お客さんも彼のことを覚えている人が多く、「あれ?さっきあっちの店(マクドナルド)で見ませんでした?」と声をかけられることもしばしばあって、別の店舗でバイトしていることがバイト仲間にバレるとややこしいことになるので、必ず知らないふりをするらしいのだが、そうは言っても彼みたいな容姿の店員がそうそういるはずもないので、お客さんは狐につままれたような顔をしながら帰っていくのが常であった。
彼もそれだけ長時間マクドナルドでアルバイトしていると中学を卒業するころにはアルバイトとしてはもはやベテランの域で、一店ではマネージャー、残りの二店では店長代理(それらの店は店長は実質不在)になった。
こうして、どう見ても小学生にしか見えないリアル子供店長(代理)が誕生したのである。
あるとき、他のアルバイトに何か不手際があったらしく、チンピラの客が「おいコラ!店長呼べや!」とか大声で怒鳴りちらしたので、彼が恐る恐る「ボクが店長(代理)ですけど?」と出て行ったら、そのチンピラの目が点になって「えっ…店長?」「店長です」「んな…子供じゃないっすか…」と怒る気も失せたのか「騒いですみませんでした。お仕事頑張ってください。」とだけ言い残してそのまま帰って行ったのだそうな。
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[14:10] いまからこのブログで電王戦のリアルタイム実況をいまからやっていきます。twitterにしようかと思ったのですが、長文になると思うので、ブログですることにしました。
[14:20] まず、電王戦が何であるかというところから解説します。電王戦とは、コンピューター将棋とプロ棋士との対局です。この対局のスポンサーにはドワンゴがついています。
コンピューター将棋側は、ボンクラーズという、去年の第21回世界コンピューター将棋選手権の優勝ソフトです。ボンクラーズは将棋倶楽部24で196連勝して、将棋倶楽部24で最高レーティングR3364に到達しました。
将棋倶楽部24はプロ棋士もお忍びで指していますから、早指しでは実質的に人間のトップと同等以上と言えるのではないでしょうか。
遠山五段によると「プロ棋士ならば(将棋倶楽部24で)R2800以上」*1らしく、プロ棋士もお忍びで参加している将棋倶楽部24においてそのR2800以上を相手に9割程度勝ち越しているボンクラーズは、神がかっています。
[14:25] このボンクラーズが今日1月14日の10:20から米長会長と対戦しています。やたらめったらカッコイイ告知PVが用意されました。スポンサーとしてドワンゴがついているだけあって、いい出来栄えです。
【米長邦雄永世棋聖 vs ボンクラーズ】プロ棋士 対 コンピュータ 将棋電王戦 告知PV
[14:30] 今回の本戦の前にプレマッチがすでに開催されていまして、米長会長は秘策2手目62玉で定跡形を外しましたが、その後、入玉模様の将棋にしないといけないのに(?)争点を作ってしまい結果、惨敗。
米長永世棋聖がコンピュータに敗れる 2011.12.21 - YouTube
将棋倶楽部24では1PCなのに将棋倶楽部24での最高レーティングの記録を樹立するぐらい強く、本日の本戦ではブレードサーバー6台で秒間1800万手を読むそうです。(ソースは以下の週刊アスキーの記事)
週刊アスキーの記事がWeb上で読めるようですので紹介しておきます。
いよいよ決戦迫る! 米長永世棋聖vs.ボンクラーズの将棋電王戦両者の思いとは?
http://weekly.ascii.jp/elem/000/000/071/71892/
[14:35] 前置きが長くなりました。初手から現在までの手順と現在の局面を貼りつけておきます。
先手:ボンクラーズ
後手:米長邦雄
▲7六歩 △6二玉 ▲6八飛 △4二銀 ▲3八銀 △5四歩
▲4八玉 △5三銀 ▲3九玉 △6四歩 ▲6六歩 △7二銀
▲6五歩 △同 歩 ▲5八金左 △6三銀 ▲6五飛 △6四歩
▲2五飛 △3二金 ▲7五歩 △8四歩 ▲2六飛 △7二金
▲9六歩 △8三金 ▲6八銀 △7四歩 ▲同 歩 △同 金
▲6七銀 △7五歩 ▲7六歩 △同 歩 ▲同 飛 △7五歩
▲7九飛 △7二飛 ▲1六歩 △6五歩 ▲9五歩 △6四銀左
▲2八玉 △8五歩 ▲7六歩 △同 歩 ▲同 飛 △7五歩
▲3六飛 △8二飛 ▲6六歩 △同 歩 ▲同 飛 △6五歩
▲9六飛 △7三桂 ▲1五歩 △7二玉 ▲7六歩 △同 歩
▲同 飛 △7五歩 ▲4六飛 △8三玉
[14:40] 現在までの進行について簡単に私の見解を書いておきます。後手の米長会長の初手(第2手目)が注目されましたが、62玉。これはプレマッチの指し手と同じです。プレマッチで痛い目に遭ったのでもう62玉はないのではと噂されていましたが(米長会長自身も「普通に指す」とのことだったように思うのですが)、またもや62玉。これには驚かされました。
62玉は、定跡を外し、入玉を狙う手です。
真吾オジサンが書かれている次のような展開を狙う手です。
http://shingoozisann.blog48.fc2.com/blog-entry-775.html
現在の局面は、ボンクラーズ側が押さえ込まれかけている状況で、ボンクラーズ側から打開できないようになっており、これはもしかしたらボンクラーズ側は入玉されて負ける可能性も十分あります。
[14:50] ボンクラーズはBonanzaをベースとしており、評価関数はBonanzaに近いものだと思います。開発者の伊藤さんは「(簡単な)入玉対策はしている」とのことでしたが、おそらく玉の位置に対して加点している程度のことだと私は推測しています。(中段〜敵陣に居る玉に対して加点する)
そういう意味ではBonanzaの弱点がそのままボンクラーズの弱点と言えそうで、Bonanzaが特に苦手なのが入玉模様の将棋です。
一発勝負では圧倒的な強さを誇るボンクラーズですが、今回の電王戦では米長会長宅のボンクラーズで米長会長は事前に十分研究をしてきたようで、この勝負は一発勝負とは言いがたいです。
プロ棋士レベルの人がコンピューター将棋を徹底的に事前研究をすればこういう評価関数の“穴”を見つけるのはおそらく容易で、そういう意味ではコンピューター将棋側は人間の事前研究通りの進行にしないようにするための工夫が必要だと思います。いまのコンピューター将棋には定跡を外されてしまうと指し手のランダム性があまりないので、そのへんが対人戦での今後の課題なのかも知れません。
[14:55] 局面はなかなか動きません。後手からこのまま積極的には動かずに、千日手模様にして1手1秒で指し、ボンクラーズに1手につき2分ずつ使わせて、ボンクラーズの残り考慮時間を1分にしてしまう作戦は有力だと思います。
米長会長はそんなことを潔しとはしないと思いますが、コンピューター将棋の開発者側はそういうことも真剣に考えておかないとプロ棋士との対局では足をすくわれかねないですね。
[15:00] さて、ここで、開発者にお金がいくら入ってくるのか見ていきましょう。(多額の賞金がもらえるなら私も本気でコンピューター将棋を開発しようかなと思ったり…)
まず、今回の対局でドワンゴから日本将棋連盟に1,000万円。そのうちのいくらを対局者である米長会長が受け取るのかは公開されていません。ではボンクラーズの開発者である伊藤さんのほうにはいくら入ってくるのでしょうか?
http://aleag.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-a815.html
なんと0円!! 開発者には0円です!! うわー、マジですか。半分ぐらいもらえるのかと思ってましたが。0円とは…。
[15:05] 将棋のプロ棋士はすべて日本将棋連盟に属していて、日本将棋連盟を通さずにプロ棋士と対局することは出来ません。これは米長会長がコンピューター将棋との公式対局の禁止令を出しているからです。これに背けば日本将棋連盟から除名されるでしょう。すなわち、プロ棋士としてやっていけなくなります。
コンピューター将棋のほうはCSA(コンピュータ将棋協会)というのがあるのですが、ここはコンピューター将棋の開発者に対して何の効力も持っていません。コンピューター将棋の開発者がCSAから何か恩恵を受けているわけではないからです。この意味において、CSAがコンピューター将棋の開発者にプロ棋士との対局禁止令を出すことは不可能です。
このような非対称性があるので、プロ棋士のほうだけが対局料をもらい、コンピューター将棋の開発者のほうには1円も入ってこないという、とんでもない構図になっています。この状況をコンピューター将棋の開発者側から打破するのは不可能でしょう。
まあ、今回の電王戦、渡辺竜王が解説者で、谷川先生など豪華メンバーなので、日本将棋連盟がスポンサーからのお金をある程度取るのは構わないと思うのですが、コンピューターソフトの開発者へもお金が流れる仕組みになっていれば、コンピューター将棋の開発に興味を持つ人も増えて、もっと賑わうと思うのですが。
[15:10] 電王戦は、米長会長の日記によるとこのあと5年かけて5回勝負を予定しているそうです。
http://www.yonenaga.net/taisenroku.html
つまり、毎年、電王戦にドワンゴから日本将棋連盟に1,000万円が支払われる予定になっています。
http://8154.teacup.com/yonenaga/bbs/2435
日本将棋連盟はそれらの対局すべて開発者には無償奉仕を強いるつもりなのでしょうか。
「激指」のように市販ソフトならばソフトの宣伝にもなるのでしょうけども(それでも1円も出さないのはどうかと思いますが)、市販ソフトとして売り出すつもりもないような個人の開発者にとってはどうなのでしょうか。
[15:20] 開発者に1円も流れないのは、ドワンゴ側と日本将棋連盟との電王戦の契約条件がまずいような気がしますね。
ドワンゴ側はスポンサーなのですから、「対局の勝利者に賞金を300万円出す」みたいな優勝賞金を上乗せしても良かったのではないかと思うのですよね。
本当は世界コンピューター将棋選手権のほうにもドワンゴのようなスポンサーがついて、優勝賞金が出ると良いのですが、現状は優勝の副賞としてノートパソコンがもらえるだけですからねぇ…。
評価関数の棋譜からの学習のために8コアマシン3台を1年ぐらいぶん回しまくって、その電気代だけでも20万円ぐらいになりますし、しかも参加するのに参加費1万円かかり、遠方からですと宿泊費、滞在費がかかり、そしてクラスター化しないと優勝できないような現状において、PC代だけでも50万円ぐらいの出費にはなりますし…。
あと、世界コンピューター将棋選手権の決勝日に残る開発者はほとんどが東大関係者であるのが実情で、東大レベルの頭脳の持ち主が何千時間も投入して開発して(彼らの年収を考慮し、その費やした時間を金銭に換算すると数千万円分の労働だと言えるでしょう)、それが道楽としてやっていて楽しいうちはいいですが、だんだん伸び悩んでくると開発をやめてしまう人も少なくありません。
そういう現状を打破するためにも、世界コンピューター将棋選手権にも大きなスポンサーがついて欲しいなぁと思います。ドワンゴさん、期待してますよ!!
[15:25] コンピューター将棋はいま上位ソフトはほとんど横並びになっています。Bonanza、ボンクラーズ、激指、ponanza、GPS将棋などはほとんど強さが変わりません。(せいぜいR200程度の差)
飛び抜けて強いソフトがあれば別ですが、別にどのソフトでも大差ないような状況です。そもそも、どのソフトでも(最新のPC構成ならば)プロ棋士と互角かそれ以上でしょう。いい勝負をします。
しかし、事前研究をして良いのであれば、話は別だと言うのが今回の対局で浮き彫りになりました。
[15:35] ボンクラーズが66歩と合わせたところです。
後手の34歩が角交換を生じさせて66歩の合わせは相当うるさいのではないかという渡辺竜王の解説。
先手:ボンクラーズ
後手:米長邦雄
▲7六歩 △6二玉 ▲6八飛 △4二銀 ▲3八銀 △5四歩
▲4八玉 △5三銀 ▲3九玉 △6四歩 ▲6六歩 △7二銀
▲6五歩 △同 歩 ▲5八金左 △6三銀 ▲6五飛 △6四歩
▲2五飛 △3二金 ▲7五歩 △8四歩 ▲2六飛 △7二金
▲9六歩 △8三金 ▲6八銀 △7四歩 ▲同 歩 △同 金
▲6七銀 △7五歩 ▲7六歩 △同 歩 ▲同 飛 △7五歩
▲7九飛 △7二飛 ▲1六歩 △6五歩 ▲9五歩 △6四銀左
▲2八玉 △8五歩 ▲7六歩 △同 歩 ▲同 飛 △7五歩
▲3六飛 △8二飛 ▲6六歩 △同 歩 ▲同 飛 △6五歩
▲9六飛 △7三桂 ▲1五歩 △7二玉 ▲7六歩 △同 歩
▲同 飛 △7五歩 ▲4六飛 △8三玉 ▲7六歩 △同 歩
▲同 飛 △7五歩 ▲7八飛 △4二金 ▲5六歩 △5三金
▲6六歩 △同 歩 ▲同 角 △6五歩 ▲5七角 △3四歩
▲6六歩 △同 歩 ▲同 角 △4四歩 ▲7六歩 △同 歩
▲同 銀 △6五歩 ▲4八角
押さえ込み型の将棋は押さえ込みが失敗した時点で必敗になりますので、仕方ない意味はあります。大盤解説の検討はほとんど打ち切り状態です。
米長会長、事前研究を活かしてボンクラーズの弱点を突き、ほぼ互角のまま進行してきましたが、局面ここに至り形勢はかなりボンクラーズ側に傾いているようです。
[16:40] お通夜モード突入です。激指の検討モードではボンクラーズ側 +1280だそうです。
[16:50] コンピューター将棋はここ近年、R(レーティング)は急激に上がりました。ここ近年、CPUの進化は鈍化しており、ソフトにボナンザメソッド以上の大きな発見があったわけでもないのに、です。
コンピューターソフトのブレイクスルーにボナンザメソッド以外ではdf-pnによる詰将棋探索を挙げる人がいるかも知れませんが、ボンクラーズは、Bonanzaベースですから、df-pnは使っていないはずです。
また、df-pnは通常探索中には呼び出すタイミングが難しく、呼び出すとその計算コストが回収できずに弱くなることも多々あり、なかなか使い所が難しいのです。
では何故、コンピューター将棋のRがここ近年で上昇したのかという話になるのですが、細かな改良によるところはもちろんあるのですが、対人戦(将棋倶楽部24)で記録的なRが出たのは、人間側の思考能力の限界を超えてしまったのではないかと私は思うのです。
将棋の局面の形勢判断は人間がどれほど経験を積んでも局面を見ただけでは正確にすることは出来ず、少なくともある程度先の局面まで読み進める(頭のなかで局面を進める)必要があるわけですが、この読み進める速度は人間の脳内の情報伝達物質の伝達速度などの制約上、明確な上限があるのだと思います。
そうなってきますと、100メートルを11秒で走る人はいっぱいいても100メートルを10秒で走る人はほとんど居ないことからもわかるように、機械が人間の限界付近の能力を有するときに、機械が10%程度の性能upをすると人類では太刀打ちできなくなる、というのはあるのかも知れません。
[17:00] 渡辺竜王によるとボンクラーズはR3300を超えているので、この時点で(このことから)短い持ち時間の将棋では、人間(プロのトップ)より強いと言えるでしょうとのこと。
ならば、来年以降の電王戦、4年もかけてゆっくりやっていていいのでしょうか…。PCがさらに進化すると、人間側に勝機がなくなり、興行的にもおいしい部分が終わってしまうと思うのですが。
[17:10] 来年以降の電王戦は、人間側が事前研究でコンピューター将棋の穴を探し、本番でその研究手順通りに進めて勝つ以外の勝ち方が難しくなるでしょうね。
コンピューター将棋が人間のトップに9割以上勝ち越すというような状況になれば、世界コンピューター将棋選手権のような、コンピューター将棋同士の対戦をプロ棋士が解説するようなイベントにもっと注目が集まるでしょうし、いいスポンサーがついて、優勝ソフトにビッグな賞金が出るといいなぁと思います。
先手:ボンクラーズ
後手:米長邦雄
▲7六歩 △6二玉 ▲6八飛 △4二銀 ▲3八銀 △5四歩
▲4八玉 △5三銀 ▲3九玉 △6四歩 ▲6六歩 △7二銀
▲6五歩 △同 歩 ▲5八金左 △6三銀 ▲6五飛 △6四歩
▲2五飛 △3二金 ▲7五歩 △8四歩 ▲2六飛 △7二金
▲9六歩 △8三金 ▲6八銀 △7四歩 ▲同 歩 △同 金
▲6七銀 △7五歩 ▲7六歩 △同 歩 ▲同 飛 △7五歩
▲7九飛 △7二飛 ▲1六歩 △6五歩 ▲9五歩 △6四銀左
▲2八玉 △8五歩 ▲7六歩 △同 歩 ▲同 飛 △7五歩
▲3六飛 △8二飛 ▲6六歩 △同 歩 ▲同 飛 △6五歩
▲9六飛 △7三桂 ▲1五歩 △7二玉 ▲7六歩 △同 歩
▲同 飛 △7五歩 ▲4六飛 △8三玉 ▲7六歩 △同 歩
▲同 飛 △7五歩 ▲7八飛 △4二金 ▲5六歩 △5三金
▲6六歩 △同 歩 ▲同 角 △6五歩 ▲5七角 △3四歩
▲6六歩 △同 歩 ▲同 角 △4四歩 ▲7六歩 △同 歩
▲同 銀 △6五歩 ▲4八角 △4五歩 ▲7五歩 △8四金
▲7七桂 △6六歩 ▲5七金 △5五歩 ▲6五歩 △5六歩
▲6四歩 △5七歩成 ▲6三歩成 △4八と ▲5三と △4九と
▲同 銀 △6七歩成 ▲7四金 △同 金 ▲同 歩 △7八と
▲7三歩成 △同 玉 ▲6五桂 △6四玉 ▲7五銀打
まで113手で先手の勝ち
来年以降の電王戦でも後手の初手62玉のような定跡外しが主流になるのではないでしょうか。
定跡外しをしないとコンピューター側にランダムに戦形を選択されて、コンピューター側はどの戦形でもそこそこ指しこなすので人間側が不利だからです。
[17:35] 電王戦は、一度出場した将棋ソフトは原則的には2度は出られないという条件があります。同じソフトが二度出場できないとコンピューター将棋ソフト側は電王戦にどんどん弱いソフトが出ていくことになります。
しかし「ぼんくりゃーず」とか将棋ソフト名を変えて別ソフトだと開発者が主張したらどうなるのでしょうか…。
[17:40] 電王戦に参加するのは世界コンピュータ将棋選手権の優勝ソフトではなく、「第22回世界コンピュータ将棋選手権の成績優秀プログラム」*2という条件になっています。
これはおそらく、「優勝ソフト」にしてしまうと「対局料もらえないなら、参加しないよ」と開発者に言われると困るからでしょう。
このへん、「優勝ソフト」にその出場の権利があり、「優勝ソフト」の開発者が出場を辞退したら2位のソフトというようにルールを明確にしていただきたいものです。
[18:30] ちなみに今年の世界コンピューター将棋選手権の参加の申し込みは今月末までです。
私は今年出場するかどうか悩んでいます。私が出場すれば運が良ければ優勝する可能性も十分あると思うのですが(トップ付近のソフトは横並びなので運次第)、事前にソフトをプロ棋士側に提供しなければプロ棋士側が勝つのはほとんど不可能だということが今回の電王戦を見ていて良くわかったので、結果がわかっていることをしても仕方ないかなと思ったり。(特に無償奉仕はマジ勘弁)
[19:15] いま記者会見にて米長会長が来年の電王戦について驚きの発言が!
来年の電王戦、5 vs 5、プロ棋士5人×コンピューター将棋5ソフト(?)での対局が開催されることに急遽変更になりました。
あと、「一年ごとに決着をつける」とのこと。つまり、毎年5 vs 5みたいな感じで電王戦が開催されるようです。いやはや、これには驚きました。これは俄然面白くなってきました!
■ 追記
米長永世棋聖「築いた万里の長城、穴が開いた」 電王戦敗北後の会見 全文
http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/story.html?q=niconiconews_178307
・対局後のインタビュー記事。
tombow
ラジオのニュースでコンピュータが勝ったと聞いて
お祝いに来ました!
yaneurao
ここじゃなく、ボンクラーズの伊藤さんのブログにお祝いのメッセージを!!
山田 剛@CSA
お通夜に参列してきました。
ただ、内容は、コンピュータの序盤のヘタさ加減が白日の下にさらされたので、
真吾オジサン戦法の研究が進めば、これから人間側が巻き返す展開が期待できるように思いました。
yaneurao
↑そうですね。
62玉戦法(?)は、組み上げてしまえば(入玉できる形になれば)必勝なので、普通の将棋より早いところ(組み上げまで)で決着がつくので結果として大差に見えるだけで、今回の進行でボンクラーズの完封負けも十分あったと私は思っています。
この進行を回避するのは読みの絶対量を増やしてもあまり意味はなく、評価関数自体を入玉将棋に向けて改良していかないといけないのでしょうね。まあ、そうすると他のソフトとの対局ではRが落ちるので開発者的には気分が悪いのですが。
入玉のために評価関数をいろいろいじったコンピューター将棋側に62玉戦法を指させれば、他のソフトへの勝率upも望めるような気もしますが、62玉戦法が通用するのはBonanza系の評価関数のソフトだけかも知れませんし、そのへんどうなんでしょうね…。

ある日突然どこからともなく刺客が襲ってくるということでしょうか?
とか冗談で書いて思いっきり誤解されるのがやねうらお。