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2011-05-24 iPhoneの自動連打装置

[][][] iPhone自動連打装置  iPhoneの自動連打装置を含むブックマーク  iPhoneの自動連打装置のブックマークコメント


プリンストンテクノロジー iPad/iPhone/iPod touch専用タッチペン(ブラック) PIP-TP2B

ある種のRPGはあるレベルまで上げると自動回復などが被ダメを上回り、自動エンカウントするので、ボタン連打をしているだけで自動的にレベルがあがる場合がある。


そんなわけでiPhoneボタン自動連打装置レゴ作ってみた


D


動画に映っている連打に使っているのはプリンストンテクノロジー iPad/iPhone/iPod touch専用タッチペン(ブラック) PIP-TP2B。もともとiPadお絵かきアプリ用に買ったものだ。


ゲームは、iPhoneラグナロクオンラインViolet。

たぶん誰もiPhone版はコンプリ(達成率100%に)出来ていないといういわくつきのゲーム


このゲームマゾゲーすぎてプレイヤー人口のわりにコンプリなんか誰も目指してないだろうけど、私のほうはそろそろコンプリできそうなので攻略記事を明日書く。

yaneuraoyaneurao 2011/05/24 20:12 制御に使っているのはMindstorms NXT。電源は直流安定化電源から9Vを取っている。(本来は単三電池6本で稼働)

プログラムは、NXTのプログラムエディットで 前進→後退→LOOP というコマンドを打ち込んでそれを走らせているだけ。PCは使用していない。

mihaelmihael 2011/05/24 20:22 静電容量式というのをイマイチ理解していないのですが、
これはタッチペンになにかしらの電気を流しているのでしょうか?

yaneuraoyaneurao 2011/05/24 20:31 ペンには細工はしてないです。私も仕組みはよく知らないのですが、このタッチペンを用いると、こうやって機械がこのペンで画面をタッチしてもiPhoneが反応するようです。

ちなみに、DSは感圧式なので、100円ショップに売っているDS用のペンではiPhoneは反応しません。

静電容量タッチスクリーン用のペンは、安いものでは200円ぐらいで売られているようです。iPhone/iPadで手書き風に何かをメモしたいときに重宝します。

ひさたんひさたん 2011/05/24 21:18 デジタルな事をアナログでやるっていうギャップがまた痺れる
古くはFF5の自動レベルアップを思い出しました。朝起きてテレビを付けると流れてくるクリスタルのテーマ(´;ω;`)

yaneuraoyaneurao 2011/05/24 21:44 ↑ゲームは進化すればするほどデジタルなチートはしにくくなって、結局、今日の動画のようなアナログチックな装置に回帰すると私は思うんですよね…。

yaneuraoyaneurao 2011/05/25 07:15 iPad/iPhoneのスタイラスの自作は、http://www.amazon.co.jp/dp/B00076YM56 のような導電スポンジ(IC静電気による破壊を防ぐためにICの足に使うやつ)を使うと出来るようですね。いま知りました…。

Ta(ryTa(ry 2011/05/29 11:09 このっこのっw

ノートパソコンのアレも金属の定規とか空き缶とかである程度の面積を触れられれば反応しますね。
手との絶縁にメモ帳の紙では不足なのかもしれないけど。

テストテスト 2018/04/22 23:37 静電容量式って手にもってないと反応しないと思ってた
で、乾電池を横にして画面においてみたら押しっぱなにできました
おかげでスマホゲーが少し楽になりました

2011-05-23 方言に萌える

[] 方言萌える  方言に萌えるを含むブックマーク  方言に萌えるのブックマークコメント


iPhoneに「声で応援」という方言で応援してくれるアプリがあるんです。


毎月、新しい方言の応援ヴォイスが配信されてくるので楽しみにしてるんですが、今月は島原弁でした。



f:id:yaneurao:20110523200331p:image


「あたんな勇気のあるない」


なんだこれ。勇気があるのか、無いのかサッパリわからんぞ! ┐(´ω`)┌


北斗の拳アニメ版にあった「ここにはないアル」と受け答えした中国人風の男がモヒカン男に「あるのか無いのかハッキリしろ!」と言って殺されるシーンを彷彿とさせますな…。


「あたんな立派やない」


立派じゃないのか。そうか。まさか金出してアプリ買って、disられるとはな!/(^o^)\ナンテコッタイ



などと言うわけのわかんないツッコミを入れながら楽しめます

いやー、方言は味があっていいですね。



「声で応援」iTunesリンク

トラックバック - http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20110523

2011-05-22 12音階誕生後の世界 PART3

[] 12音階誕生後の世界 PART3  12音階誕生後の世界 PART3を含むブックマーク  12音階誕生後の世界 PART3のブックマークコメント


12音階誕生後の世界 PART2(→http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20110515)の続き。



メロディに合う和音をどうやって決めるのかについて、原始人AとBとの間で長い議論が繰り広げられた。その議論のなかで、彼らは記譜法や、circle of 5thを発見して行った。


原始人B「メロディに合う和音を探す方法について、少し考えを整理しよう。俺たちは、1オクターブから7つの音を選んできたよな?その選び方にはmajor scaleとminor scaleの2通りの選び方があった。俺たちにとっては、この二つはどちらも対等なscaleとして得られた。」


原始人A「うん。」


原始人B「ここからメロディに合う和音を決定する方法を考えていく。いま仮にC major scaleの音(ドレミファソラシ)だけでメロディを作っているとしよう。このとき和音もC major scaleの音で構成されていて欲しいよな?」


原始人A「木琴の製造上の都合からすれば、そうだ。木琴を作る手間を省くために1オクターブから7音だけを厳選してきたのに、和音でこの7音以外の音を使ってしまったら一体どれだけの木琴の鍵盤を作らないといけないのか。しかし、そうは言ってもそのメロディに使っている音の集合だけからそのメロディに合う和音を探すアプローチは、俺はなんだかおかしいと思うんだよ。」


原始人B「何故?」


原始人A「ゆっくり順を追って説明させて欲しい。俺たちの音楽は、もともとペンタトニック(5音)だけで成り立っていた。ある日、お前が1オクターブ12音に均等に分けられることを発見した。そのあとその12から厳選して7音を持ってきた。それがmajor scaleとminor scaleだった。」


原始人B「うん、そうだね。」


原始人A「5音で音楽が作れていたのだから、当然7音でも音楽は作れる。7音scaleは、5音scaleに比べれば十分すぎる表現力を内に秘めているだろう。しかし、俺はこの7音scaleに触れてみて、もっと別の可能性があることを発見した。」


原始人B「どういうこと?」


原始人A「いま、メロディに合う音を探そうとしている。メロディ協和する音を探そうとしている。しかし、そんなものはもともと存在しないんじゃないかと俺は思い始めた。」


原始人B「存在しない?なんで?」


原始人A「音って言うのは、増やせば増やすほど響きは濁っていく。増やせば増やすほど不協和になる。あるメロディ協和するのは、究極的には無音状態じゃないかと俺は思うんだよ。無音ならば、どんなメロディにも合う。」


原始人B「それなら伴奏は無いほうがいいって話にならないか?」


原始人A「いや、ところが、そこが違うんだよ。伴奏は必要なんだ。お前は大きな勘違いをしているが、不協和自体が駄目なんじゃないんだわ。不協和度を0から100までの100段階の数字で表すとするじゃん?」


原始人B「細かいことだが0から100までなら101段階だぞ。」


原始人A「ああ、そうか…。じゃあ、整数だけでなく実数の範囲で、0から100までで不協和度を表すとしよう。0が最小の不協和(無音状態)で、100が最大の不協和な。100は、すべての音がガンガン鳴っている状態なんだよ。12音すべてが。12音だけじゃない。その間の周波数の音だってすべてがガンガン鳴っている。」


原始人B「ホワイトノイズだな。」


原始人A「うん。だとして――もともと音楽って何も音のない世界から産まれてくるんだろうか?何も音のない世界に音が1音ずつ追加されて音楽誕生したんだろうか?」


原始人B「そうなんじゃね?」


原始人A「俺はそれは違うと思っている。俺の頭のなかには、すべての音――すべての周波数の音が同時にガンガン鳴っている風景がある。不協和度100の世界だな。俺たちが聴いている音楽とは、そこから不要な音を削りとって出来たものじゃないだろうか。俺はそう思うことがある。」


原始人B「ふーん…。」


原始人A「以前、お前が彼女プレゼントしたいって言うから、俺が木を彫り刻んで小鳥彫刻を造ってやったよな?」


原始人B「ああ、その節はお世話になりました。」


原始人A「あのときからなんだ。あのときから俺の頭のなかでは、粘土をこねて陶器を作っていたときとは明らかに違う感覚が芽生えた。この世界自体の始まりには何らかの物質が充満していて、それを削りとられた結果が俺たちなんじゃないかって、そういうことを意識しだした。」


原始人B「面白い世界観だね。」


原始人A「まあ、それはどっちだっていいんだ。もともと正解なんて無いかも知れん。俺はそう考えているってだけだ。話を戻して、いま不協和度30で進んでいる音楽があるとする。そこから急に不協和度40になる。すると、聴いているほうは、気持ち悪く感じる。早く元の状態に戻りたい、戻って欲しいと願うだろう。そして不協和度40から30に戻る。そのとき、聴いている者は霧が晴れたように感じるだろう。」


原始人B「うん。」


原始人A「では、最初からずっと不協和度50で進んでいる音楽だったらどうだろう?一時的に不協和度70になり、そのあと不協和度50に戻った。すると、やはりすっきりした感じがするんじゃなかろうか。」


原始人B「たぶん、するだろうね。」


原始人A「つまり、そういうことなんだよ。不協和度を0に近づければいいってものじゃあない。それでは単に無音状態を指向しているだけだ。もちろん不協和度100もまた指向すべきでもない。俺たちが目指すべき地点は無音状態でもホワイトノイズでもない。俺たちの音楽に必要なのは適度な不協和度と、その不協和度の揺らぎなんだ。」


原始人B「なるほど!」


原始人A「まあ、その適度なって言うのが個人の好みがあるんだろうけどな…。じゃあ、ここで、一つクイズをしよう。ドとその1オクターブ上のドの2音を選ぶ。この中間の音はどこだ?」


f:id:yaneurao:20110521202145j:image


原始人B「ソだろ?」


原始人A「実は俺も最初そう勘違いしていた。」


原始人B「えっ?違うのか?だって1倍(ド)と2倍(1オクターブ上のド)の中間だから1.5倍音、1.5倍音の1オクターブ上の音は1.5×2 = 3倍音(ソ)だから、要するにソだろ?」


原始人A「ドからソまでと、ソからその上のドまでの半音の個数を数えてみて欲しい。」


原始人B「あー!! ドからソまでは7個で、ソからドまでは5個だわ。ええと、つまり半音あがるごとに等比級数的に周波数が上がっていくからだな。」


そう言うと原始人Bは計算を始めた。


25/12 = 1.33484 ≒ 4/3倍 : 完全四度

26/12 = 1.414214 = √2倍 : 減五度

27/12 = 1.498307 ≒ 3/2倍 : 完全五度


原始人B「つまり、減五度――すなわちドに対するソ♭こそが、ドと(1オクターブ高い)ドとの中間の音だと言いたいのか?」


原始人A「そうだ。ドの√2倍音だ。これこそが中間の音なんだ。だけど、ドとソ♭を同時に鳴らすと背筋がゾクっとしないか?」


そう言うと原始人Aはドとソ♭を同時に叩いた。


原始人B「するね。少なくとも響きがハモってない。鋭く、そして濁って聴こえる。」


原始人A「何故、ドとドの中間の音なのにこんなにドの音とマッチしないのか。それはお前がさっき言ったように、俺たちが使っている音階周波数が等比級数であるからだ。ドの倍音とソ♭の倍音とで共通する音がほとんど無いからだ。俺の計算によれば、ソ♭の12倍音がドの17倍音に近いというぐらいだ。」


√2(ソ♭はドの√2倍音12倍音 = 16.97056 ≒ 17(ドの17倍音)


原始人B「なるほど。√2って数が半端すぎて、整数倍してもなかなか整数に近い数字にはならないんだね。」


原始人A「しかも、この17倍音なんて、そんな倍率の高い倍音、元の音にはわずかにしか含まれてないだろうし、現実的には無視できるレベルだと思うんだわ。そうすると、結局、ドとソ♭は共通倍音が無いんだ。そりゃ濁って聴こえるのも無理はない。」


原始人B「ふーむ。二等分というのは不協和を産むんだな。こりゃあ面白い。ひょっとして、ドと(1オクターブ高い)ドに対して、ソ♭が一番不協和なんじゃないか?」


原始人Bはドと(1オクターブ高い)ドを叩きながら、その間のいろんな音を叩いてみる。


原始人A「うん、俺はそう思ってる。二等分こそがもっとも不協和な響きになる。」


原始人B「1オクターブのなかで最も不協和音程が、ちょうど二等分したところだというのは面白いね。二等分なら協和しそうに思えるのに、そこが最も不協和だなんて!」


原始人A「しかも、この真中の音(ソ♭)を左右のどちらかに少しずらすと協和するんだぜ?」


原始人B「ああ、ソ♭で不協和度が最大値を取るなら、左右に動かせばどこかで極小値も取るわな…。それはどこかと言うと…。」


ド・ファ・ド

ド・ソ・ド


f:id:yaneurao:20110521202149j:image


原始人B「ここかな。ファは(ドの)1/3倍音だし、ソは(ドの)3倍音から協和してる。」


原始人A「うん。俺もそこだと思う。面白いことに、この中点から左(低い音)に動かすと暗い響きになって、右(高い音)に動かすと明るい響きになるんだ。別の言い方をすれば中点より左はminorっぽく、右はmajorっぽい。」


原始人B「それは一般的な法則なのかな?音程の等分という操作が興味深いことがわかったから1オクターブの二等分以外の等分も調べておくか。」


そう言うと原始人Bは計算を始めた。


1オクターブ12個の半音から成る12は1,2,3,4,6,12で割り切れる。1と12で割るのはいま考えないとして、1オクターブは二等分の他に、三等分と四等分と六等分が出来る。


原始人B「三等分するには…12 / 3 = 4だから半音4個ずつか。」


f:id:yaneurao:20110521202146j:image


いわゆる増三和音(Caug)が出てきた。


原始人A「それもまた、緊張感のある響きだな。」


原始人B「そうだね。でもどことなく明るい開放感もある。次に、四等分するには…12 / 4 = 3だから半音3個ずつか。」


f:id:yaneurao:20110521202147j:image


いわゆる減七の和音(Cdim7)が出てきた。


原始人A「これはお化けが出てきそうな不気味な響きがする。お化け和音と呼ぼう。このお化け和音、不協和度はかなり高いぜ?不協和度が高いってことは、これはかなり使えるってことじゃないか?」


原始人B「不協和度を一時的に高くして、それを解消するのを繰り返すのが音楽だと言うお前の音楽理論からすれば、かなり使える和音だろうね。」


原始人A「ここには、さっきの二等分したときに出てきたソ♭が出てきているな。そしてドとソ♭の中間の音がミ♭というわけか。そして、ソ♭とドとの中間の音はラなんだな。これは面白い発見だな。ドと(1オクターブ上の)ドに対してソ♭が最も不協和で、今度はドとソ♭に対してもミ♭が最も不協和。同じ理屈でソ♭とドの間ではラが最も不協和。たぶん、そう。つまり、ドと(その1オクターブ高い)ドとの間に3音を配置して、全体として最も不協和にする組み合わせは、このミ♭、ソ♭、ラなのかも知れないね。この和音を積極的に使って行きたくなったわ。」


原始人B「ところで、そのミ♭を上下にずらして、ド・レ・ソ♭が暗めで、ド・ミ・ソ♭が明るめの協和音かな?」


原始人A「相対的にはそうなるだろうね。実際聴いてみてもそんな印象は受ける。その和音を実際に使いたいかどうかは別としてね。」


原始人B「じゃあ、次に…六等分するには…12 / 6 = 2だから半音2個ずつか。全部、全音だな。縦には並びきらないから横に並べていくか。」


f:id:yaneurao:20110521202148j:image


いわゆるwhole tone scaleが現れた。


原始人A「これは、俺たちが最初7音scaleを発見するとき、基音(ド)の完全四度と完全五度を含まないからという理由で破棄したscaleだな。しかし等分が不協和を産み出すという原理からすれば、これはこれで使えるのかも知れないな。」


原始人B「さっきからお前にひとつ尋ねておきたかったんだが、音程関係を保ったまま平行移動させた場合、それは同じ種類の和音なのか?」


そう言うと原始人Bはお化け和音(ド・ミ♭・ソ♭・ラ)の音程関係を保ったままいろんな音域で木琴を叩いてみた。


f:id:yaneurao:20110521202150j:image


原始人A「俺には同じ種類の和音だと思える。」


原始人B「そうだな。音高によって響きの印象が違うことは違うが、同じ種類の和音のように聴こえる。言わば――これは同じ絵なんだな。音高によって、そこに使ってある絵の具の色彩が違うようには感じる。低いところは青色の絵の具、高いところは赤色の絵の具。だけど絵の具の色は違えど、同じ風景を描写してある。そんな感じだな。」


原始人A「お前にしてはうまいこと言うじゃないか!俺もそう思う。二等分すると不協和度が最大になることが身に染みてわかったところで、もう一つクイズ。ドとソ(3倍音)の中間の音は?」


原始人B「もう騙されないぞ。ドとソは半音7個だから2で割って…半音3.5個…え?無いのか、そんな音は。」


原始人A「そう。無いんだ。そして、仮にあったとしたら、それはミ♭とミの間にある音だ。ド・ソという和音に対して、ドからソまでにある音のなかで最も不協和な響きになる音だ。いままでの結果からそう推測される。」


原始人B「お前は、その音が使いたいのか?」


原始人A「さぁ…どうだろう。その音を使うってことは、つまりいまの1オクターブ12音を24音に拡張するってことだろ?それで得られるのは、不協和なサウンドだが、俺はすでにお化け和音を手にしている。不協和なサウンドはこれで十分だと思えるんだわ。俺にとってはこれが十分合理的な最大限に不協和和音なんだわ。だからわざわざ鍵盤の数を倍にすることもあるまい。」


原始人B「そうか。わかった。俺は、お前のクイズの続きを考えてみたよ。ドから数えて半音3.5個は、ミ♭とミの中間だが、その中間の音を左に移動させて、ド・ミ♭・ソにすれば暗めの和音、右に移動させれば、ド・ミ・ソという明るめの和音が手に入る。これはどうだ?」


原始人A「いいね。そこまでやるなら、ドと1/3倍音であるファについても二等分を考えてみなよ。」


原始人B「ドからファまでは半音5個。真ん中は半音2.5個。つまり、レとミ♭との間の音だな。この音も俺たちは持ってはいない。この左右の音について調べると…ド・レ・ファが暗めの和音。ドミ♭ファが明るめの和音。そういうことは言えるんじゃないか?」


原始人A「うん。まとめるとこうなる。俺たちは、まずドとドの間をニ分割した。等分したときお化けに(dimっぽく)なった。そこから真ん中の音を左にすれば暗く(minorっぽく)、右にすれば明るく(majorっぽく)なった。そして、得られた音を使ってさらに二つに分割した。」


原始人B「表にするとこうだな。」


1) ド・ソ・ド - major

2) ド・ファ・ド - minor系

3) ド・ソ♭・ド - dim系 = オクターブニ等分


1a) 1)を左で分割 ド・ミ♭・ソ - major系minor風和音

1b) 1)を右で分割 ド・ミ・ソ - majormajor和音

1c) 1)を二等分 → ミ♭とミとの中間の音が存在せず。


2a) 2)を左で分割 ド・レ・ファ - minor系minor風和音

2b) 2)を右で分割 ド・ミ♭・ファ - minor系major和音

2c) 2)を二等分 → レとミ♭との中間の音が存在せず。


3a) 3)を左で分割 ド・レ・ソ♭ - dim系minor風和音

3b) 3)を右で分割 ド・ミ・ソ♭ - dim系major和音

3c) 3)を二等分 ド・ミ♭・ソ♭・(ラ) - dim系dim風和音 = オクターブ四等分


原始人A「あと、ドとドを3等分したときに出てきたド・ミ・ソ#も追加しておいてくれ。」


原始人B「これは、ド・ソ#を2等分して産まれたと考えられるか?ド・ソ#はド・ソ・ドよりさらに明るい響きがするな。ド・ドの二等分の音であるソ♭から半音二つも右側に移動してるからかな。これをaug系と呼ぼう。」


4) ド・ソ#・ド - aug系


4a) 4)を左で分割 ド・ミ♭・ソ# - aug系minor風和音

4b) 4)を右で分割 ド・ファ・ソ# - aug系major和音

4c) 4)を二等分 ド・ミ・ソ# - aug系dim風和音 = オクターブ三等分


原始人A「そうやってaug系を考えるなら、major系のaug風みたいなのも意味あるだろうけどな。」


原始人B「ええと、こういうことか?」


1d) 1)をさらに右で分割 ド・ファ・ソ - major系aug風和音

2d) 1)をさらに右で分割 ド・ミ・ファ- minor系aug風和音


1d)はいわゆるCsus4の和音だ。彼らはこの和音の持つ特有の浮遊感を「major系aug風」であるが故だと理解した。それはあながち間違ってはいないだろう。確かに全体が明るく(ドに対するソの効果)ありながらも、ド・ミ・ソよりさらにmajorっぽい。いや彼らの言葉を借りればaugっぽいと言うべきか。


原始人A「うん。準備はすべて整った。では、このなかでお前が一番大切にしたい和音はどれだ?」


原始人B「1a),1b)の響きは捨てがたいね。2a),2b)もいい感じだ。」


原始人A「お前は協和している和音が好きだな!まあ、わからんでもないが。それじゃあ、俺が一番大切にしたい和音はこのなかのどれだと思う?」


原始人B「お前の音楽理論からすると、不協和とその解決を軸とするんだから、最も不協和である3c)だろう。」


原始人A「その通り!じゃあ、この3c)のド・ミ♭・ソ♭・ラというお化け和音は、何故、俺たちの持つmajor scaleにもminor scaleにも出てこないんだ?俺はそこに激しい憤りを感じる。俺たちのメロディmajor scaleかminor scaleで構成されていて、そのメロディに対する和音メロディと同じ7音に制限した場合、このお化け和音はどうやっても出てこない。冒頭で俺が話した、和音メロディと同じ7音に制限したくないという理由はまさにそこなんだ。」


(つづく)

usapyonusapyon 2011/05/21 21:47 原始人B「二等分すると不協和さが最大になることが身に染みてわかったところで、もう一つクイズ。ドとソ(3倍音)の中間の音は?」

この辺りから原始人AとBが入れ替わってしまっているような気が…。

yaneuraoyaneurao 2011/05/21 22:01 ↑思いっきり入れ替わってました…。修正しました。ご指摘感謝。

hogemanhogeman 2011/05/21 22:29 このシリーズ、マジで面白いです!いままで見えてなかったものが次々と解き明かされていくような快感があります。続きが早く読みたいです!

yaneuraoyaneurao 2011/05/21 23:40 長文なので毎週一話分書くのがやっとでございます…。

kouheikouhei 2011/05/22 12:29 面白い!私は音楽活動してますが勉強にもなって素晴らしいです。

yaneuraoyaneurao 2011/05/22 13:03 このシリーズは、回を重ねるごとに注目を集め、プロのミュージシャンの人たちがtwitterで取り上げてくださっているのを見ると(私は音楽は専門ではないので)背筋が寒くなりますね。

まあ、しかし、私は自分なりに構築しなおした音楽理論にどの程度の普遍性があって、どの程度受け入れられるのか、それを知りたいという気持ちがいまはまさっているので、最後の最後まで思いの丈をぶつけてみるつもりです。

yaneuraoyaneurao 2011/05/22 13:12 はてブにコメント

> ku__ra__ge 何かに似てると思ったけど、これ片方を女の子にして舞台を中学校にすれば音楽版の『数学ガール』になりそう。

女二人と男一人にして『音楽ガール』ですね、わかります。

> sps1uw ドミナントモーションの話

ドミナントモーション(V7→Iのような)を説明するには今回の内容だけでは不十分で、調性という概念と、各声部が独立して不協和音程を解決するという原理が必要でしょうね…。いずれ詳しく書こうとは思っています。

名無しさん名無しさん 2011/05/23 05:04 10年以上前びっくるねっとのログに上がっていた
音楽関連話とか印象に残っています。
どれだけの思考実験を経て綴られた文章なのかと感動します。

yaneuraoyaneurao 2011/05/23 12:29 ↑私が音楽理論を勉強しはじめたころに、こういうことをきちんと教えてくれる人がいたなら、私はもっと早くに音楽理論を習得できていたでしょうね。

楽典は、私が求めるものから著しく乖離していて、何一つ私の疑問に答えてくれませんでした。

しかし、音楽の教科書の冒頭に必ず書かれている倍音列という考え方こそが、音楽の入り口でありながら、それでいて、出口への近道だったのです。

trshugutrshugu 2011/05/23 17:19 >俺たちの音楽に必要なのは適度な不協和度と、その不協和度の揺らぎなんだ。

目からうろこです!
曲をかきたくなりますね。

名無しさん名無しさん 2011/05/25 07:48 >俺たちの音楽に必要なのは適度な不協和度と、
>その不協和度の揺らぎなんだ。

楽ありゃ苦あり。酸いも甘いも。みたいな。
人生哲学みたいのを感じました。

usapyonusapyon 2011/05/31 16:33 今更ながら…
前回で「そもそも7本×4オクターブで28本も鍵盤がある」
ということで、既に鍵盤は7本になっているはずで…
今回の
「原始人Aはドとソ♭を同時に叩いた。」
ソ♭は鍵盤から削ってしまっていて、既に叩こうにも叩けないんじゃないかと…

まぁ、元の12音の木琴が別に残っていたということであればそれで辻褄は合うのですが(^^;

yaneuraoyaneurao 2011/05/31 22:12 > まぁ、元の12音の木琴が別に残っていたということであればそれで辻褄は合うのですが(^^;

こやつらは、1オクターブに12音発見→7音に厳選して全音域に対して7音の鍵盤を制作なので、1オクターブか2オクターブぐらいに関してだけ12音の鍵盤を持っているのです。(という設定)

とおりすがりとおりすがり 2011/07/06 18:12 ミbとミの中間ってのはブルーノートか!!!
すごいかも

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2011-05-21 息子語録

[] 息子語録  息子語録を含むブックマーク  息子語録のブックマークコメント


私の息子は2歳を過ぎたころから凄い勢いで言葉を覚えだし、片言ながらコミニュケーションが取れるようになってきた。


さっき息子がハナクソをほじりながらこう言った。


息子「ハナクソ、あげる。」

パパ「パパ、ハナクソいらんわ。」


息子「ハナクソ、始めました。」

パパ「ハナクソ、始まったなwww」


息子「ハナクソ、十円。」

パパ「え?ハナクソ、金とんの?Σ(´Д` )」


息子「ハナクソ、百円。」

パパ「なんで値上がんの??(・д・ノ)」


息子「ハナクソ、いらんのやよ。」

パパ「パパもハナクソ、いらんよ。」


息子「ハナクソ、いらんのやよ!!」

パパ「わかったから、ティッシュで拭き。」


ティッシュで息子の指についたハナクソを取ってやる。


息子「ハナクソ死んだ。」

パパ「そして神も死んだ。ニーチェやな。」


息子、ハナクソを拭いたティッシュを手に持ちながら。


息子「死んだハナクソ、十円。」

パパ「死んだハナクソも売り物ですか?Σ(´Д` )」


息子「死んだハナクソ、百円。」

パパ「死んだハナクソ、値上がったな!( ´∀`)」


息子「ハナクソ買ってよ〜お願いよ〜」

パパ「セールスお断り!」


息子「ニーチェのハナクソ。」

パパ「いやいやいや。嘘はいかんよ、嘘は。」


子供ってなんて可愛い生き物なんだろう…。



・続編


息子語録 PART2

http://d.hatena.ne.jp/yaneurao/20110527

げゆげゆ 2011/05/21 17:30 ×子供ってなんて可愛い生き物なんだろう…。
○自分の子供ってなんて可愛い生き物なんだろう…。

yaneuraoyaneurao 2011/05/21 18:08 ↑ええ、自分の子供が可愛いってのが出発点だとは思うんですが、そのうち他人の子供も可愛く思えてきてですね…。

ユ○セフユ○セフ 2011/05/24 00:58 まあかわいらしいお坊ちゃん
一姫二太郎ならぬ一太郎ですね

yaneuraoyaneurao 2011/05/24 01:49 ↑そんなあからさまな釣りをしても「それ、ワープロじゃん!」とか誰もツッコミませんからね!(`Д´) ←スルー出来てない

2011-05-19 将棋のソフト指し問題

[] 将棋ソフト指し問題  将棋のソフト指し問題を含むブックマーク  将棋のソフト指し問題のブックマークコメント


将棋倶楽部24でも、ソフト指し*1がときどき問題になる。特に近年、コンピュータ将棋の市販ソフトの棋力がプロレベルになりつつあるので、特に問題として大きい。


将棋倶楽部24ソフト指し判定は次の基準らしい。*2


f:id:yaneurao:20110519175518j:image


2chソフト指し関係のスレでこの「指し手の候補は2手」の意味を巡って議論になる。例えば、「人間の指し手がソフトが出す候補手2手のどちらかであるということか?」など。


まず、この意味をハッキリさせておこう。23010億であり、「10億局に1局」と書かれているこの「10億」と一致することから、次のような意味だと思われる。


将棋である局面の指し手の候補はつねに2手。人間はそのどちらかをランダムで指す。


果たして、この仮定が正しいのだろうか。竜王戦などを市販の将棋ソフトで解析している人がよくいるのだが、たいてい指し手は7割以上一致する。8割以上一致していることも珍しくはない。


これは、将棋にそれほどの自由度は無いということなのかも知れない。


仮に8割一致している人が、「片側30手」がコンピュータの指し手と全く一致するのは(将棋倶楽部24計算と同じ方法でやるなら)


1/(0.8)30 ≒ 807.8


807.8局に1局という計算になる。「10億局に1局以下」だなんてとんでもない。


しかしそもそもこの計算方法が正しいのかという問題はある。


ある人とソフトの指し手の一致率が8割だからと言って、その人はソフトの候補手を8割の確率ランダムに選ぶわけではなく、ソフトの候補手を全く思いつきもしていないこともある。



まあつまり…誰かいソフト指し判定方法を考えてくれってことです。

*1:市販の将棋ソフトをこっそり使うこと。開発者が、席主公認のもと使うのとは意味が違う。

*2:24ソフト指し取締委員会
http://www.shogidojo.com/etc/softorii/index.htm

kanokekanoke 2011/05/19 19:32 無防備な飛車がとられそうになったら逃がすし、王手かけられたら遮る。中盤の大抵の局面って「これしかない」って局面少なくないんじゃないですかねー。
そして序盤は定石があり、終盤は読み切りありと。

yaneuraoyaneurao 2011/05/19 20:13 ↑将棋は○定跡 ×定石 です。

トップのプロ棋士にとって、将棋の候補手って、それぞれの局面でどれくらいあるんでしょうかね。一直線の変化もありますから、平均的には2手無いように思うんです。詰みが見えた局面以降は考えなくていいでしょうし。

アマチュアはどう指しても一局みたいに思ってますが、実際は全然そんなことは無くて、トップのプロ棋士から見たら候補手が1手しかないような局面ばかりなんじゃないかなぁと思ったりもします。

つまり裏をかえせば形勢互角の局面で、候補手が1手に絞れないのは読みが足りない(or 棋力が足りない)からだというのはあるのかも知れません。

山田 剛@CSA山田 剛@CSA 2011/05/20 07:31 いい判定法があったら私も知りたいです。選手権でも「コピー問題」が起こる可能性がないわけではないので。

1/(0.5)^30 = 1073741824

なお、10億局に1局、というのは上のように計算しているんでしょうけど、この計算を根拠にインチキ呼ばわりされるとつらいですね。

p95095yyp95095yy 2011/05/21 09:00 チューリングテストみたいですね。

通りすがり通りすがり 2011/05/22 19:09 >この計算を根拠にインチキ呼ばわりされるとつらいですね。
いや逆でしょ。今や最高の褒め言葉かと。

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2011-05-18 ponanzaが毎日新聞の朝刊に

[] ponanzaが毎日新聞の朝刊に  ponanzaが毎日新聞の朝刊にを含むブックマーク  ponanzaが毎日新聞の朝刊にのブックマークコメント


将棋倶楽部24で大暴れした*1ponanzaが5月17日毎日新聞大阪の朝刊で取り上げられている。*2



f:id:yaneurao:20110517160932j:image



何故か、その記事の最後にはponanza開発者の直々のコメントより長い「やねうらおさん(38)」のコメントがついている。


たぶん、この朝刊を見た人は「やねうらおって誰やねん」とツッコミを入れていることだろう。


コンピュータ将棋関係者も「なんでここでやねうらおさん(38)やねん!」ってツッコミを入れていることだろう。


ponanzaの開発者の山本一成さんに至っては「なんで俺のコメントより長いコメントついとるねん」ってツッコミを入れていることだろう。



ほんと、ごめん。

常連常連 2011/05/17 16:13 ついに新聞デビューですね!

yaneuraoyaneurao 2011/05/17 16:23 い、、いや、実は過去に何回か載ってたりします…。それも一番古くは20年ぐらい前に…。

aitomoaitomo 2011/05/17 16:32 つっこむところは(38)なんじゃぁ…

いえw、なんでも

ななしななし 2011/05/17 18:10 もっと短く改名しようぜ!

issei_yissei_y 2011/05/17 18:56 なんで俺のコメントより長いコメントついとるねん

yaneuraoyaneurao 2011/05/17 20:10 ↑お約束ktkr!!!

usapyonusapyon 2011/05/17 22:19 じゃ、お約束でw

なんでここでやねうらおさん(38)やねん!

ひさたんひさたん 2011/05/17 22:34 プロバイダのサポート窓口「やねうらお・・・だと!?

yaneuraoyaneurao 2011/05/17 22:54 ↑*2 お約束ありがと!!
↑*1 昨日の記事を絡めてくるとは!!

山田 剛@CSA山田 剛@CSA 2011/05/18 08:34 来年の世界コンピュータ将棋選手権で将棋ソフトの開発者であることを証明してください。

yaneuraoyaneurao 2011/05/18 11:38 ↑来年は出れるかどうかわかんないですけど(´・ω・`) 出るからには優勝狙いです。

2011-05-17 インターネットのケーブルを齧りまくられた件

[][] インターネットのケーブルを齧りまくられた件  インターネットのケーブルを齧りまくられた件を含むブックマーク  インターネットのケーブルを齧りまくられた件のブックマークコメント

f:id:yaneurao:20110517065847j:image:w400


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f:id:yaneurao:20110517065850j:image:w400

先日、私はインターネットができなくなった。


光ファイバーケーブルを猫が引っ掻いてしまったのだ。犯人は左のにゃんこだ。いかにも悪そうな顔つきをしている。


終端装置LOOPランプが点滅している。ああ、こりゃ駄目だと思った。


プロバイダの窓口に電話すると、当日の夕方に修理に来てくれるとのこと。うわー、それは嬉しい!正直、インターネットが出来ないと仕事にならんのだよ。


それで修理担当の人が来て、見積を提示してくれた。


ケーブルの上のほうに噛傷があるため、ケーブルを単に切断してつなぎなおすだけではケーブルが終端装置まで届かないので、延長工事がいるとのこと。


・つなぎなおすだけなら→ 10,500円

・延長工事も必要なら→ 17,500円


とのことだった。


猫がひっかいただけなのに17,500円か。17,500円も…。なんという悪い猫だ。ぐりぐりしちゃる


と猫をぐりぐりしながら考えていたのだけど、これプロバイダをいったん解約して、再契約したらどうなるんだろう?回線工事費は、無料だったはずだし、それどころか、価格.comから申込むとキャッシュバックがあったはずだ。(1年しばりがあるけど) 解約に事務手数料が必要だけど、17,500円よりは断然安いだろう。どうなんだろう?


修理担当の人に尋ねても、「そのへんは、窓口のほうと相談してもらえますか?」とのこと。まあ、そりゃそうだろう。


そんなわけで窓口に電話をして尋ねてみた。


私「いま修理のために修理担当の方に来ていただいているのですが、修理費用見積が17,500円もするんです。これ、一度プロバイダを解約させていただいて、再契約させていただくともしかしてそのほうが安いんじゃないかなと思うのですが、そういうわけにはいきませんでしょうか?」


サポート窓口の人「ちょっと上の者と相談して、折り返しご連絡させていただきます。」


しばらくすると声の太い年配らしき人から電話がかかってきた。クレーム応対用のスペシャリストかも知れん。私はちょっと身構えた。


サポート窓口の人2「ええと、猫がケーブルを引っかかれたということですから、それはお客様の過失でして…」


私「はい。私の猫がやったことなので、当方の過失であることは十分理解しております。また、光ファイバーのケーブルは蜘蛛の糸のように細く、特殊な機材が必要なことや、工事担当の人の出張費用が必要なことも重々理解しております。その上でのご相談なのですが、プロバイダを一度解約させていただいて、再度契約したほうが修理費用より断然安いのですが、そうさせていただくわけにはいきませんでしょうか?」


サポート窓口の人2「その場合でも解約のときに解約事務手数料がかかりますし、また解約のときに回線の修復費用として同じく17,500円が必要になります。」


私「ちょっとお待ちください。解約に解約事務手数料が必要なことは私にも理解できますしかし、解約するときに修復費用が必要であるという部分は承服できません。なぜなら、解約する段階では、インターネットのために敷設されているケーブルや設備を取り外すだけであり、修復の必要はないからです。また、その取り外しのための作業費用は、解約事務手数料に含まれていると考えられます。」


サポート窓口の人2「しかし、取り外したケーブルが痛んでいるのであればその修繕費用をいただかなくては。」


私「それはつまり、痛んでいなければ、私の家に敷設されている光ファイバーを取り外し、それを別のお客様のために使うということでしょうか?光ファイバーケーブルの使い回しなんて聞いたことがありません。御社では取り外した光ファイバーケーブルを他のお客様に使っておられるのですか?」


サポート窓口の人2「そのへんは現場人間の判断によりますんで…」


私「百歩譲って、ケーブルを使い回すとしても、この取り外し工事のときに出張費は発生しますか?しませんよね。取り外し工事のときの出張費は解約事務手数料に含まれていると考えられます。また取り外し工事のときは、光ファイバーケーブルを終端装置につなぎなおす必要もなく、単に痛んでいた光ファイバーケーブルが1メートルほど使えないだけの話です。光ファイバーケーブル1メートルが17,500円もしますか?しませんよね。今回の修理費用の17,500円という金額は、出張費と新規の光ファイバーケーブル数メートル分と、ケーブルを延長するための装置、そして作業技術料などもろもろの合計ですよね。解約するのですから、このような、出張費や作業技術料が入っているのはおかしい話ではないですか?」


サポート窓口の人2「わかりました、社内で検討して再度ご連絡させていただきます。」


そのあとまた別の担当者から私に電話がかかってきて、電話で長い話し合いが続いた。その結果どうなったかについては書かないが、一筋縄ではいかないことだけはもうおわかりいただけただろう。


そんなわけで、ペットを飼われているご家庭では、光ファイバーケーブルに要注意である100円ショップ保護カバーが売られている。保護カバーをしておくだけで17,500円がかからずに済むのだから安いものだ。います100円ショップに走れ!!

SS 2011/05/17 07:45 光ケーブルっていってもコアは、石英じゃなくてプラスチックの
可撓ケーブル(コード)だと思うのですけど。
それならそんなに高価じゃないと思うのですが、人件費が高いの
でしょうか?
因みに、NTT?その他?

yaneuraoyaneurao 2011/05/17 07:59 > それならそんなに高価じゃないと思うのですが

その機材(よく知らん)が100万円ぐらいするものらしいです。工事担当者の人がゆってました。まあ、そうゆうのが修理費用に乗ってくるんでしょうねぇ…。

> 因みに、NTT?その他?

それを書くと、そのプロバイダに対して本文と同じように交渉する人が出てくるといけないので本文でもあえて伏せてあるのです。

hogehoge 2011/05/17 12:08 黙って解約・再契約すれば良いのに・・・
やねうらお、恐ろしい子!

piyopiyo 2011/05/17 12:43 修理より時間が掛かってしまうのでアレですが、黙って解約して新規契約すれば無料ですね。
価格コムのキャッシュバックも1年後に解約して契約しなおせば、また1年後にはキャッシュバックされるという・・・

yaneuraoyaneurao 2011/05/17 15:39 はてブにコメント。
> fm711 それを書くと、そのプロバイダに対して本文と同じように交渉する人が出てくるといけない←なにがいけないのかわからない。

仮に
1) この本文の結果が修理費用の減額に成功する成功事例だとしたら

同様の修理を依頼する人が「ほら、修理費用が減額されたってこのサイトに書いてあるじゃん。やねうらおで検索してくれ。」みたいな感じで窓口に言われる。「やねうらお」は、そのプロバイダのサポート窓口で悪い意味での有名人になりそう。

2) 失敗事例だとしたら

同様の修理を依頼する人が、サポートの人にこんなことを言っても無駄なのに、「ほら、やねうらおってサイトでこんなこと書いてあったしよー。」みたいな感じで、情報ソースとして使われて。これまた「やねうらお」は、そのプロバイダのサポート窓口でNGワードみたいになりそう。

yaneuraoyaneurao 2011/05/17 15:47 ↑*3
> 黙って解約・再契約すれば良いのに・・・

どうも私の利用しているプロバイダは、解約してすぐに再契約はできないみたいなんですよね…。そこで、インターネットを使える状態をキープしつつ、修理費用を安くしてもらおうと考えたのですが…なかなか一筋縄ではいかないのでございます。

fafa 2011/05/17 18:25 契約時のことばかり考えてあんまり見る人がいないけど解約&撤去って結構高いですよ
って調べ直したら撤去工事費について書かれたページがなくなっていた。あれ…

tntn 2011/05/19 04:54 弊社では、既に貴方様を一筋縄ではいかないお客様としてマークさせて頂きました。
なんちゃって。。

> 保護カバーをしておくだけで17,500円がかからずに済むのだから安いものだ。
17,500円が掛かったようなものの言いよう。だとすれば、交渉結果は失敗。
だが、

> はてブにコメント。
失敗事例の方は、ブログに公開している時点で説得力がない。
ということは、本当の理由は成功事例のみで、交渉結果は成功。

うーん、どっちなんだか。特例として認められたとか?

EgtraEgtra 2011/05/20 01:35 あれ?動物にやられた自慢の場になっていると思ったら、そうでもなかった。自分はハムスターにマウスのケーブルを囓られたと書きに来たのに。

hhungryhhungry 2011/05/21 07:41 A「17,500円もかかるなら他社回線に切り替えた方が安く済みますね」
B「ぐぬぬ」

XEGASYXEGASY 2012/01/05 00:47 とてもとても今さらコメントします。
光ファイバーの接続に使用する機械は確かに100万ぐらいするみたいですね。
でも接続は死ぬほど簡単です。小学生でも出来る程に。

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