4歳と162〜170日目と2日目 ようこそ我が家へ

yasbay2010-02-10

土曜の夜にかみさんがトイレから「おしるしが来た!」と興奮して出てきた。
すわ!産まれるか!とネットで調べてみたものの、人によってはおしるし
ら出産まで1週間かかった例もあって、何となく落ち着いてしまい、日曜は
ノンビリ過ごした。
9時頃にデビを寝かしつけて、出産時のお互いの連絡方法とか確認しながら
過ごしていたところ、22時過ぎに「ん?収縮してるなぁ」とかみさん。
それでも陣痛とは感覚が違ったようで、「少しずつ準備始めているんだな」
とか相変わらずノンビリしていたら、23時頃から「アテテ、これ陣痛っぽい
かも」と言いだしたので、間隔をカウントし始めた。
カウントし始めてから最初の5回位は6分間隔。
で、次の3回が5分、次の3回が4分って感じで教科書通りに間隔が短くなって
きたので、0時過ぎに産院に電話して、かねてから用意してあった入院用の
バッグを玄関に運ぶ。
デビが寝ていたし、まだかみさんも切迫した感じではなかったので、タクシ
ーを呼び、かみさんが一人で産院に向かった。
デビの時も同じ時間帯に産院に向かい、結局産まれたのが翌日の13時過ぎだ
ったので、二人とも「すぐには来ないだろうけど念のため産院に行っておこ
う」という感じ。
僕が産院に向かうには、デビを預けるかデビが起きてからってことになるの
で、とにかく朝6時の時点でかみさんから連絡をもらい、その様子で実家に
駆けつけてもらってデビを預けるなり、デビと一緒に行くなりを決めようと
いうことになった。
かみさんをタクシーに乗せ、タクシーが角を曲がって見えなくなるタイミン
グで、ふと「もし出産時に万が一のことがあったら、かみさんにもう会えな
いじゃないか」と漠とした不安感が湧いてきた。
部屋に戻り、デビの寝ている様子を確認してテレビを何となく付けて、今晩
はこのままソファーで寝よう、かみさんが産院に行ったら、休みを取ると会
社には言ってあったので明日は会社休もう、とか考えながらボーっとしてい
たものの、さっきの不安感がどうにも取れずに落ち着かず、結局寝入ったの
は5時前だった。
6時に目覚ましで起きて、携帯確認したがかみさんからの連絡はまだなし。
6時半にようやくメール入ったので「今回も夜通し陣痛で辛いだろうなぁ」
と申し訳ない気持ちと、夜中に万が一の事態がなかったことの安堵感でメー
ルを確認すると!!!
何と、4時過ぎに無事出産しただと!?
これには非常にビックリした。
確かに経産婦だから可能性はあったとしても、殆ど想定外だった。
ビックリと同時に、正直に言うとかなりホッとしてしまった。
デビの時の、6時間に渡って陣痛が襲ってくるたびに右手で肛門を抑え、左
手で腰を強くさするってあの作業が待っていると考えるたびに、暗澹とした
気分になっていたので(笑)
2700gとデビ(3200g)と比較するとかなり小振りで、その分出産も楽に感じ
たそう。
かみさんに経緯を聞くと、
0時過ぎに入院し、個室に通される。この時点で子宮口は4cm開いていた。
4時前に触診を受けたが、その際にも5cm程度。
直後にトイレに行ったところ、強烈な痛みが来てすぐ出てきそうな、という
より既に頭が出てきているような感じになったので、這うようにベッドに戻
り、なかなか応答してくれないナースコールをずっと鳴らした。
ようやく来てくれた助産師さんが確認したところ、産まれる直前だったそう
で大慌てで車椅子で分娩台に移動。
その際にも、何と助産師さんが出てこないように指で押さえていたほど切迫
していたらしい。
分娩台に移り、ものの5分くらいで産まれて、先生からも「いや〜、安産だっ
たねぇ」と言われたそうな。
6時半にメールを確認した僕は、7時過ぎに両家に連絡。
かみさん&赤ちゃんとの面会は、僕だけは10時過ぎに可能で、デビや両親は
15時過ぎじゃないと面会できないってことだったので、両親には15時過ぎに
我が家に集合してもらうことにする。
で、休ませるつもりだったデビを幼稚園に行かせるためにお弁当を作った。
ブロッコリーと卵を茹でて、フジッリ入りのナポリタンと一緒に弁当箱に詰
めていたらデビが起きてきた。
「あれ?ママがいないねぇ」と言いながらも、事情は敏感に察していたみた
いで「おいで、デビが寝ている間にね、元気な赤ちゃんが産まれたんだよ。
デビは本当のお姉ちゃんになっただよ。さっきママとお話したら、幼稚園か
ら帰ってきたら、赤ちゃんを見にパパとジジババと一緒においでって言って
たよ」と伝えたら「やったー!」と喜んでいた。
で、朝ご飯を食べさせ、制服に着替えさせ、髪をとかしてやり、9時に幼稚
園へ送る。
幼稚園では、園長先生も担任の先生も「お父さんが見えたってことはひょっ
として」と聞かれ、そのデビが「赤ちゃんが産まれたんだよ!」と答えた。
デビを幼稚園に送った後、かみさんから頼まれたあれこれを詰めて産院に
行った。
個室に入っているかみさんを恐る恐る訪ねると、思いのほか元気そうだった。
デビの時にも感じたけど、ほんと産んだ後の達成感に満ちた顔ってのは美し
いなぁと惚れ惚れしてしまった。ほとんど神々しいほど(笑)
しばらくかみさんと産んだ時の状況とか、今朝のデビの様子とか今後の事を
確認し合ったところで、赤ちゃんと対面することになった。
まず看護師さんが部屋に来て、僕にマスクと手の消毒を促し、不織布ででき
た手術着のような服を着させてくれた。
「大袈裟だなぁ」と思うものの、インフルエンザやら何やら大変だもんなぁ
と。
で、赤ちゃんが連れてこられた。
何とまぁ小さいこと!
新生児ってこんなにも小さかったっけか?と思うほどか細くてか弱くて。
さすがに抱っこする時は二人目なので怖々って感じじゃなかったけど、それ
にしても軽さ、小ささに目を見張ってしまった。
まだ目も耳も十分に機能していないのに、抱っこして話しかけたり、部屋の
中を歩いたりすると、その度に顔を動かしたり、手足が動いたり。
ミルクのようなとても良い匂いとか、僕の小指をギュッと握ってくる様子と
か、久々の感覚に、寝不足全開を忘れさせてくれる癒し。
ひとしきり堪能させてもらい、午後また一族連れて来ることを約束して家に
戻った。
戻る途中、近所で評判のラーメン屋に行ってみたら大外れ・・・
で、デビの幼稚園のお迎えが14時なのでそれまで軽く仮眠を取った。
デビを迎えに行って、帰りに手をつなぎながら歩いていたら「パパ!今日お
弁当とっても美味しかったから、ぜ〜んぶバクバク食べちゃったよ。しかも
一番だったんだよ」と言ってくれた。
家に帰り弁当箱を開けると、本当にきれいに空になってた。
いや〜、これはかなりというかメチャクチャ嬉しいわ。
この前の「今回昇格決まったから」と上司に内示受けた時よりも正直嬉しい
かも。
「パパ嬉しいぞ〜!!!」と食器洗いで濡れた手も気にせず、無精ヒゲを嫌
がるデビも気にせず抱きしめてブチュブチュやった(笑)
15時過ぎに両家集合。
みんなで産院に向かった。
かみさんの個室はかなり広い部屋に移っていて、みんなが入ってもまだ余裕
があるほど。
残念ながら赤ちゃんは新生児室のガラス越しにしか見れなかったけど、みん
なであー(目は○○家のジジ似)でもないこー(指が長いのは○○家のババ
似)でもないと。
デビはガラス越しってのもあってイマイチ実感無かったみたいで、さほどの
反応は無く、とにかくかみさんにベタベタしたかったみたい。
途中、赤ちゃんがオッパイを吸う仕草しながら泣きだしたので、授乳タイム
になり、みんなで個室でノンビリした。
かみさんのベッドは電動リクライニング付きだったので、デビと横になって
リクライニングさせてみたり、高さを変えてみたりしながら遊んでいたら、
いつの間にか寝入ってしまった。
両親たちも10分くらい寝かせてくれ、結構スッキリ。
授乳終わったかみさんが部屋に戻ってきたところに、晩御飯が運ばれてきた。
何とまぁ豪華なこと。
フレンチのコース。
ワサワサしたところで一人で食べるのも食べづらかろうと、退散した。
うちの両親も帰って行き、翌日からのデビの幼稚園送り迎えなんかをお手伝
いいただくためにお義母さんに泊ってもらうことにしていたので、3人で晩
御飯。
僕が残る体力を振り絞り、上海風焼きそばを作って晩御飯。
翌日朝ご飯用のパンを買っていなかったので、バターロールの生地で丸パン
を焼いて、デビを寝かしてくれたお義母さんと談笑しながら祝杯を挙げ、0
時前に泥の様に眠った。
翌日は、申し訳ないながら家のことは全てお義母さんにお任せして、仕事に
没頭。
産院にも行けなかった。
今日も恐らく行けない代わりに、飛び石の12日に休みをもらい、4連休でド
ップリ我が家に新しい家族を迎える準備をしようと思う。