足穂おさらい その2

 先月はタルホとテクノの親和性に「なんでいままで気がつかんかったのだ!」と、驚いた拍子に「詩」スイッチが入ってしまったようで…Twitterも詩歌アカウントのフォロー増やしたりな。

エンドレス・ポエトリーの前売り買った時にオマケでもらったメモがさっそく「ネタ帳」に。
ホドロフスキー監督が味方だ!おめでたいカンチガイはワタクシの武器。
 たとえば足穂作品にでてくる「サギ香水」 小さな六角柱型で朽葉色(くちばいろ)のリボンが口んところに結んであり、鷺が型押しされた金のラベル(原作は レッテル)が貼られ中身は蒸発してなくなっているアレ ですが、中身はどんな匂いだったのか再現するつまり「足穂作品を香水にする試み」なんてラフスケッチ書いたりしてな。ちゃんと「作品」になるのはまだまだず〜〜〜〜〜と先だよ。
 メインのスノードームは「小人プロレス vol.2」リトル・フランキー選手!やっとできた! 左(大きい方)は数年前に作ったもので、7cm。大きすぎてドームに入らない。先週作り直した右は5.5cm。チャンピオンベルトもつけたぞ。

 

足穂おさらい

  と、先月Twitterに書いたのは、通算4〜5体目の稲垣足穂スノードームを作るためだったのです。足穂を語りだすと我を忘れて暴走するので、昼間のうちに書いておくべきでしたが、結局日にちまたぎのアップになっちまいました。

  先月末浅草で、あがた森魚さんの古稀(70歳ね)記念ライブがあったのでそのお祝いってことで。

あがたさんは昔から「足穂ファン」を標榜して居られ、モダンでノスタルジックな曲を展開し続けて21世紀をむかえたのです。「星の未来」なんて足穂作品そのままの題の曲もあります(ヴァージンVS のとき)。足穂作品でいえば、初心者にもとっつきやすい「一千一秒物語」「チョコレット」「星を売る店」といったところでしょうか。
 
 そんなこんなで、タルホおさらいしているうちに発見があった。
 もうひとつワタクシが20〜21世紀にかけて追い続けているのが P-MODEL(=平沢進)。デジタルだし「誰にも似ていない」という点では、あがた森魚より「タルホ的」だとおもいます(どっちも同じぐらい好きだけどね)。彼等は「足穂」の「た」の字も言っていませんが、ちょっと高踏的で、オンナコドモを寄せ付けない感じが足穂作品でいったら「男性における道徳」とか「宇宙論入門」。あと平沢さんの美声に「日本の天上界」を感じます。
 30何年かかけて思わぬ二つがワタクシの脳内で化学変化して、制作に新しい展開が起るかとおもうと楽しいっちゃ楽しいのですが………   やっぱり夜中に書かない方がいい。

'17年さいご

 ことしも捗らなかったなー、スノードーム。2回目の展覧会、はやくやらないと、また(作品)見てほしい人が死んじゃうぞ。10年越しのネタもあるのだし…、年とったらもう疲れて動けないし集中力は保たないし、でも時間がないのだからクリアするべきことはたくさんすぎるし…生活の雑事(ワタシにとっては 雑事 なのだ)諸々を気にせず制作に没頭したいので、丈夫で無口で家事スキルの高い奴隷はいないものか。
 
 で、今年最後のアップは  やっと出ました「小人プロレス」隼大五郎選手!
これはモヒカンだけど、本当に「大五郎」のヘアスタイルをしていたんですよ、「芥子坊主」

先月品川プリンスホテルでおこなわれた、「月夜のからくりハウス」で「小人プロレス」が再現される!(Twitterにちょっと書きました)長年「小人プロレス」を取材しつづけている高部雨市(高はハシゴ)さんにも会える機会だっっ!てんで高部さんに贈るためつくったもの。写真の残っている選手は全員作る計画なのだが…
 両手が見えないけど、水のせいです、ちゃんと両手つくってあります。後ろにちょっとみえるのは、5年ほどまえに作った「リトル・フランキー選手」(試作)。
 
 ちょうど1年後には二丁目で小さい展覧会をやろうって話も出ているので、実現させたい。来年は引っ越ししなきゃならなくなったので、昼間の仕事もやめられない。(審査、ね)忙しくなりそう。

 今年もバッチューを見放さずに読んでくださった皆様、ありがとうございました。来年もよろしくね!

憂国忌

夏に作ったもの、この日までとっといた。

水がはいると「丸顔」になってしまいます、(そのへん意識して作ったつもりでも)
矢頭保氏の写真を基に。


制服ヴァージョンは'14年の展覧会にだしたもの。

小さくまとまるな!

 きのうは二の酉、ワタシは櫛野さん主催の「アウトサイドの現場訪問ツアー」に参加。寒かったけど、行ってヨカッタです!全方向にむかって、ありがとうございました。(ツアーについてはTwitterに少々書いてます)
 で、今回はその櫛野さんへ贈ったクシノテラス設立と日本初「アウトサイダー・キュレーター」誕生記念の↓

 メークや衣裳はナシ、そして「ソックリ」ではなくても一目でわかる「クシノ感」をどう出すか で、ちょっと悩んだ。櫛野さんの仕事ぶりから「目のつけどころがちがう」「まず行動」というところを出そうと、3体くっつけました。服もカラフル。(全体は福山のクシノテラスでご覧あれ)
 しかし、ワタシの友人知人って「ヤサぐれ舞踊評論家」とか「非建築家」とか……
 
 なんだかこのごろ作っていて、「小さく器用にまとめよう」としそうになり、すごくイヤです。実際のサイズが小さいってことじゃない。 「突き抜けてる」作家さんたちを見るたびアセります、あせってもろくなことないんだけどね。