忘れじの面影


昨日の中日新聞夕刊コラム「紙つぶて」に筒井清忠さんが「ジョーン・フォンテーン」と題して彼女が亡くなったことについて綴っておられました。
氏曰く「アカデミー賞主演女優賞を得た『断崖』や『レベッカ』が有名だが、「皇帝円舞曲」や「セプテンバーソング」が胸に響く『旅愁』もよかった。しかし、最高作は『忘れじの面影』であろう」。
なぬ「忘れじの面影」?
それっていにしえのジャック・フェデー監督の作品ですか?
それにジョーン・フォンテーンが出演、サイレントでは?
氏続けて曰く「ツヴァイクの短編の映画化で、落魄したピアニストに届いた彼を愛し続けた女性からの手紙をめぐる物語である。女性のひたむきな愛情が男性に悔悟の念と人生に向きなおす勇気を湧き起こす物語といってもよい」「手紙には「人の誕生日は2度ある。1度目は生まれた時、2度目はその人の本当の人生が動きだした時」とあった」。
ネットで調べてみるとジャック・フェデー監督の作品は「面影 L'images das bildnis 」(1924)。
こちらは1948年のアメリカ映画で原題は、Letter from an Unknown Woman。ジョーン・フォンテーンとその夫で元ユニバーサルのウィリアム・ドジャーが設立したランパート・プロダクション ( Rampart Productions ) の第1作、だとか。
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=26097
http://www.imdb.com/title/tt0040536/
監督がマックス・オフュルス、というのもそそられますね。

ということで今回の年末年始休暇中に観る名作映画は、これに決定(昨年は「邪魔者は殺せ」でした)!
http://d.hatena.ne.jp/yasu-san/20121230/
www.imdb.com
Joan Fontaine, Oscar-winning actor, dies at 96
http://www.theguardian.com/film/2013/dec/16/joan-fontaine-oscar-winning-actor-dies-at-96
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/j-fontaine.html
No Bed of Roseshttp://www.amazon.com/No-Bed-Roses-An-Autobiography/dp/068803344X

翻ってそれじゃあ、姉さんのオリヴィア・デ・ハヴィランドはまだ存命のはずでは?
以前、mixiの日記(2007年6月)にエロール・フリンと並べて以下のように記したことがありますが姉妹とも長命だったんですねぇ。
オリヴィア・デ・ハヴィランド
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=467538642&owner_id=9238594

久し振りに名駅テルミナのCDショップヤンレイに立ち寄ると、何と閉店セール?!

閉店セールのため2割引き。
このようなワンコインDVDまで2割引(百円玉4枚)とあって、「海賊ブラッド (1935)」 と「ロビンフッドの冒険 (1938)」 の2枚を購入。
http://www.errolflynn.net/Filmography/cb.htm
http://www.errolflynn.net/Filmography/rh.htm

2枚とも70年も昔の作品で、今回初見。
ハリウッド黄金期の冒険活劇スターであり、伊達男のエロール・フリン(1909-1953)の代表作。
彼の「カンサス騎兵隊 (1940)」、「壮烈第七騎兵隊 (1941)」 のDVDはすでに持っているが、いずれも以前テレビで観ている作品だった。

フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』によると、
彼は、これら4本の映画で共演している「オリヴィア・デ・ハヴィランドを愛していたが、彼女は素行に問題の多い彼を相手にしなかった。酔っぱらって彼女の自宅に押しかけ、たたき出されたという逸話がある」そうだ。

ハリウッドの大スターらしく、いろいろあったようである。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=7318191
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=467526863&owner_id=9238594&org_id=467538642
オリヴィア・デ・ハヴィランド

昨日購入したDVDに出演しているオリヴィア・デ・ハヴィランド(1916-)。何と、まだ存命中でありました。もうすぐ91歳!!

フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』によると、
彼女は「父親が教授をしていた東京で生まれたが、2歳の時にカリフォルニアに戻る」とあり、東京生まれのハリウッドスターとして有名であるが、以下のとおり、単なる美人女優ではなくて、なかなかのしっかり者だったようだ。
「1939年の『風と共に去りぬ』(Gone with the Wind)でアカデミー賞にノミネートされる。しかし、スタジオの待遇の悪さと、タイプキャストエロール・フリンの相手役が多かった)にうんざりしてワーナーに対して訴訟を起こし勝訴した。その後演技派女優としての地位を築き、1946年の『遥かなる我が子』(To Each His Own)と1949年の『女相続人』(The Heiress)でアカデミー主演女優賞を受賞している。(中略)ハリウッド時代結婚・離婚を経験後、フランスの映画関係者との再婚を機に引退、パリに移住。久しく表舞台から遠ざかっていたが、近年アメリカのアフガニスタン侵攻・イラク戦争を非難、これらに反対したフランス政府・人民の対応を支持している旨発言し話題となった」そうである。

写真のうち2枚は映画「遥かなる我が子」(To Each His Own)から。サイン入りのブロマイドはmixiひでぼうさんの家宝の1枚。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=8969404

昔の話の部分のもう少し詳しい事情は以下のHPが参考になる。
http://www.geocities.co.jp/Hollywood/5710/o-dehavilland.html
アカデミー賞については以下のHP。
http://www.yawarakacinema.com/academy/index.html

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=467538642&owner_id=9238594&org_id=467526863


(後記)
ジョーン・フォンテーン!次はこれだ!!

https://www.theguardian.com/film/2009/dec/22/screen-legend-joan-fontaine

(追記)
www.bbc.co.uk
https://www.bbc.co.uk/search?q=Joan+Fontaine&page=1