お湯がござれば話もござる

朗読「お湯がござれば話もござる」 全20回
朗読:近石真介、金子由之、杉村理加、瀬川菊之丞
テキスト:「草枕」(ちくま文庫夏目漱石全集3」 1987年)
     「みなかみ紀行」(中公文庫 1993年)
     「姥捨(うばすて)」(新潮文庫「きりぎりす」 2008年)
     「湯女(ゆな)の魂」(岩波書店「鏡花全集第5巻」 1940年)


紅葉から初雪へ、温泉が一段と恋しくなるこの季節。
お風呂にちなんだ文豪たちの作品のいくつかをきいていただく。

・「草枕」から 夏目漱石
熊本、那古井(なこい)の小天(おあま)温泉へ出かけた画家の私と、宿のアブナイ女、那美(なみ)さんとの会話を中心に取り上げる。

・「みなかみ紀行」 若山牧水
歌を求めて旅と酒に明け暮れた牧水。数ある紀行文の中から利根川上流の温泉を訪ね歩く部分を取り上げる。

・「姥捨(うばすて)」「令嬢アユ」「津軽」ほか 太宰治
群馬の谷川温泉で心中しそこなった男女を描いた「姥捨」、伊豆の温泉を舞台にしたユーモラスな「令嬢アユ」を取り上げる。

・「湯女(ゆな)の魂」 泉鏡花
富山の小川温泉を舞台にした作者一流の怪談噺。鏡花自身が口演したと伝えられ、高座風の語り口が珍しい。

http://www.nhk.or.jp/r2bunka/roudoku/1411.html