2周年

 早いもので、安田クリニックが産声をあげて2年が経ちました。
 開院時、2年後の今日を想像することはあっても、現在の世の中がこのような激動の局面を迎えていようとはとても予想できませんでした。震災で被災された皆さんには、心よりお見舞い申し上げます。
 あまりにも圧倒的な非日常的な災害に、あらためて思うのは、平凡であることの尊さです。
 平凡な日常を平凡に一日一日と過ごしていくことは、多くの人々の日常の善意の努力としての営みが互いに蓮さして力として発揮され続けることによって成り立つものなのだということを思い知らされるような気がいたしました。
 医療の本質は、個々の平凡性に内在する本質的な個としての非凡性・特殊性を理解し、respectし、その普遍性を保護することにあるという気がいたします。
 日々、高血圧や糖尿病の薬を粛々と処方する仕事が、実は重要なインフラだということに、あらためて、医療の本質を垣間見る気がいたします。