媚薬

デスペ×ブラスターから逆転してブラデスで本番いっちゃいました(・´ェ`・)w
うちの中では何故かデスペ様が受け(。`・ω・´。)(ぉま
俺様程泣かせたいってやつですかねo<。・ω・。>o ヌーン
最初から最後までただヤッテルダケな気もします(・x・;
そして本番は初めてというネタ+。:.゚ヽ(*´ω`)ノ゚.:。+初めての二人って可愛くて好きよ。
若干無理やり気味ですがラブラブです(ノД<*`)
そいでもいい方はどうぞー(。`・ω・´。)





暗い部屋でベッドが二人の動きに合わせギシギシと悲鳴を上げる。
「あっ・・・グンジ・・・」
後ろで短くくくり上げた黒く艶のある髪を揺らしながらビジュは快楽によった目で自身へと刺激を与える恋人を見る。
恋人へと刺激を与え続ける男は金色の髪の間から可笑しそうに細られた緑色の瞳をのぞかせた。
「待って・・下さいっ」
荒い息の下から告げた言葉も聞き流されビジュはさらに息を荒げる。
「グンジっ!もうっ・・・」
苦しげに告げられた言葉にグンジはビジュを口に含んだまま悪戯な笑みをこぼした。
「もう、音を上げるのか?」
長い髪を耳にかけなおし上目遣いで自身をくわえたまま覗き込んでくる恋人の姿にビジュはさらに自身を大きくした。
クスクスと笑い行為を続けるグンジから限界が近いと感じ腰を引き逃れようとしたところで腰をしっかりとつかまれ、先端を強く吸われビジュは呆気なく達してしまった。










ビジュは大きなため息を吐き目の前に置かれたビールを睨み付ける。
背負ったままでいた重機がため息に答えるかのように小さく音をたてた。
そんなビジュの様子を席を一緒にする友人、ハウルは心配そうに表情を覗き込んだ。
「さっきからため息ばかりついてどうしたんだ?」
ビジュがこのアラド大陸にやってきて初めて出会った大陸の住人。
天界とは違い機械的な銃器を使わず半透明な不思議な武器を扱う剣士。
白く長い髪をなびかせ先陣をきり敵へと向かっていく姿は今でも目に焼きついている、閃光の様だと天界では見ることがない戦いに見入っていた。
そんなハウルから見れば、重火器を扱い魔法とも違う不思議な力で敵を打ち抜き一掃する強力な武器の戦いには随分と驚かされたと言う。
そんな二人も今は酒の席を共にしくだらない話や悩みを相談しあう程の仲になっていた。
男でありながら男性に好意を抱き悩んでいたビジュの相談にのり背中を押したのはハウルだった、今グンジと一緒に居ることが出来るのもハウルのおかげだとビジュ自身も感謝している。
そんな友人にも相談していいことなのか解らずビジュは押し黙ったままでいる。
そんな様子にハウルはそっと身を乗り出し耳を近づけた。
黒く長い上着のすそが酒場の床をすりほこりを集めた。
「あまり大声で言えない事だったりするか?」
少し悩んだ後で、余計な心配をかけるのも悪いと考えビジュは重い口をゆっくりと開き耳打ちをする。
内容はグンジとの夜の関係のこと、グンジとは恋人関係であるが行為を行ってもグンジは一方的に快楽を与えるだけで服を脱ぐこともなければ行為中に体に触れられることさえ拒んでいた。
それでも体を求めてくるのは何時もグンジからでどうしていいのか解らずにいる。
はたしてこれが恋人と呼ぶ人との関係なのか不安でもあった、それでも他人には決して気を許さないグンジがビジュの前では警戒を解き、同居を許しているのも又事実だ。
ビジュの話を聞いたハウルは腕を組み椅子に座りなおすとしばらくの間考え込んだかと思うと、突然何かひらめいた様で椅子が後ろへ倒れる音と共に勢いよく立ち上がると元気な笑顔をビジュへと向けた。
「ちょっとまってろ!いい物を持ってくるから」
突然のことに呆気にとられたビジュは酒場の扉をくぐる友人をとめることも出来ず背中を見送った。



再びハウルが目の前の椅子に腰を下ろしたのは数分後のことだった、笑顔で渡されたのは二つの錠剤。
不思議そうに受け取った錠剤を眺めていると笑顔のままハウルが口を開く。
「媚薬だそれを飲ませたらきっと先に進めるだろ」
笑顔のまま告げられたとんでもない言葉にビジュは思わず赤面する。
「びっ・・・・!」
思わず大きくなった声にあわてて口をふさぎあたりを見回す、酒を飲む大勢の客は他人の会話には耳を傾けてはいない、解っていてもビジュは声を小さくして再び口を開いた。
「びやくなんて・・・ダメですよ」
薬への不安と取ったのかハウルは再び笑顔をビジュへと向けた。
「大丈夫シュラと使ったけど効果はバッチリだ」
恋人の阿修羅の名前をだす友人に何も言い返せずビジュは薬へと視線を戻す。
グンジと付き合う前から二人の仲は知っていたが薬まで使っていた事実に多少驚いていたビジュが向ける薬への視線を勘違いしたのかハウルが再び口を開く。
「薬は一つで十分だからな?もう一つはサービスだ」
頑張れと付け足すとハウルは豪快にジョッキに残ったビールを飲み干す。
返す雰囲気でも無くなってしまいビジュは静かに薬を上着のポケットへと誘った。




そんな薬の存在も忘れた数日後の夜、夕飯を終えくつろぐグンジのビールとつまみを用意しているとそれは再び姿を現した。
すっかり忘れてしまっていた薬を目にしてビジュは一瞬息が詰まるのを感じた。
使うつもりもなく忘れていた薬だが、リビングでくつろぎこちらの様子に気づいていないグンジと、目の前のビールを意識してしまう。
「今ならチャンスかもしれない」
考えに薬へと伸びた指先が震えた。
指先が薬へ触れたところで罪悪感がこみ上げる。
小さくため息を吐き恋人へと視線を移す。
同時に胸が強く締め付けられ不安が襲ってくる。
本当にグンジと自分は恋人なのか?
不安に再び薬へと視線を移す。
薬を使っても拒まれてしまえば諦めがつくかもしれない。
考えに薬をつかんだ指がビールジョッキの上で止まる、薬を混ぜればグンジの信頼を裏切る事になるだろう、冷静になり始めた頭でそんな事を考えていると突然後ろで声がした。
「ビジュ?」いつまでたっても戻ってこないビジュの様子を見に台所へと足を踏み入れたグンジの気配に考えることに必死になっていたビジュは気づくことが出来なかった。
後ろから突然かかった声に驚きビジュは大袈裟なほどに驚き声を上げた、同時に薬がビールへと泡をたてながら沈みゆっくりと溶けていく。
その様子を見たビジュはあわててジョッキを体で隠した。
「何をしていたんだ・・・?」
不自然なビジュの反応にグンジが怪訝な表情を浮かべ近寄る。
「すいませんっ!少し考え事をしていて、すぐ運びますからリビングで待っていてください」
平静を装おうと薬の溶けたビールを必死に隠し伝えるビジュの言動はあまりにも不自然でグンジを苛立たせた。
と、同時にグンジはツマミの側に転がる薬を見つける。
「何を入れた?」
言葉にビジュの心臓は一瞬とまりそうになる。
「・・・いぇ・・・・」
答えにもならない返答にグンジがさらに苛立った様子で口を開いた。
「薬を混ぜたろ」
薬は使うつもりはなかった。
けれどそれを口にしたところでそれは言い訳にしかならない。
「びやく・・・です・・・」
思いもしなかったのだろうグンジは驚いた表情を作りそれでも次にはいつもの意地の悪い笑みを浮かべた。
「俺に媚薬を飲ませるつもりだったのか?」
言った所で言い訳にしかならないだろうとビジュは消え入りそうな小さな声で「すみません」と返す。
グンジはビジュの側に立つと隠していたビールジョッキを掴みビジュの目の前へと突きつけた。
「飲め」
短く告げられた言葉にビジュは目を丸くしグンジの表情をうかがう、怒っているその表情は冗談で告げた言葉では無いと語った。
しかし、媚薬の入ったビールと知りながらその命令を受け入れることは出来ない。
そんなビジュを見てグンジは冷たい笑みを浮かべる。
「俺に飲ませようとした物が何なのか自分の体で知れ」
拒むことを許さない態度にビジュは背筋に冷たい汗が伝うのを感じた。
グンジは冷たい笑みを浮かべたままビールを自分の口元へと運ぶ、意図を測りかね様子を見ているとその口元がゆっくりと動く。
「お前が飲まないなら、口移しで飲ませてやろう」
言い終えた口元がつり上がったかと思えばビールを含み目の前まで迫ってきた。
次の瞬間には唇が触れ流し込まれたビールを飲み干していた。
顔を離し再びグンジは悪戯な笑みを浮かべビジュの前にしゃがみこむとズボンのチャックを下ろし布越しにやさしくキスする。
「グッ!グンジ・・・・?」
錯乱するビジュを見上げグンジは相変わらずの表情を見せる。
「俺に使おうとした薬の効果をじっくりと自分であじわえ」
グンジの言葉を理解すると同時にビジュは逃げ出したい衝動にかられるが、グンジはそれを許さず乱暴にビジュ自身を取り出すとそれをくわえ刺激を与える。
怒っているのだろう、何時もよりも乱暴に扱われ最初は恐怖が先立ったが、薬が効き始めたのか体中が熱くなり次第に思考がさだまらなくなりはじめた。
不意に口を離したグンジとビジュの視線が合う。
「薬が効き始めたか?でも気持ちいいだけじゃお仕置きにならないよな?」
グンジの言葉にビジュは首を振りながら口を開く。
「もう二度と貴方を裏切るような事はしません・・・だから・・・っ」
言葉の先を噛み付くような乱暴なキスで奪われる、口内に広がった苦い味にビジュは思わず顔をしかめた。
顔を離したグンジは再び口を開く。
「なら、その決意今見せてもらおうか」
言葉と同時にビジュの前へとグンジは腕を伸ばし今度は愛し気にやさしく触れた。
「俺が許すまで絶対にイクなよ」
言葉にビジュは表情を歪める、自分の弱い部分を知るグンジに媚薬の効いている今優しく触れられ耐え続ける自身はなかった。
「無理ですっ!」
言葉のすぐ後にグンジが続く。
「さっきの言葉はうそだったのか?」
細められた瞳が不安な表情を作るビジュを捕らえた。
薬の効いた体が何時もより強い快楽に何度も跳ね上がる。
必死に抑えようとする声は努力もむなしくグンジの耳に、しっかりと届いていた。
「薬の効果はしっかりと出てるみたいだな、よかったなビジュ」
言葉に必死に声を抑えるビジュは首を振るだけの返答をする、そんなビジュの様子にグンジは可笑しそうに目を細め再びビジュ自身へと刺激を与えた。
「ぅ・・あっ」
刺激から逃れようと伸ばしたビジュの手がグンジの髪に触れ柔らかな感触を伝えた、最中に触れられることを嫌うグンジは手を避けるように顔を離す、そんなグンジの様子にビジュは腕を引き口を押さえた。
「っふ・・・すみません・・・」
限界が近い、考えるより先に体が動き触れたことへの謝罪を繰り返した。
その言葉に返すことはせずグンジは再びビジュ自身をくわえる。
「あっ・・・グンジっ」
「まだイクなよ」
告げられた言葉にビジュはうなずき与えられる強い快楽を必死に絶えていた、そんなビジュの自身をくわえたままグンジは様子をうかがう様に視線を移す。
それと同時にビジュの視界には自身へと愛撫を続る愛しい恋人の姿が入り、普段とは違い何処か色気を感じるその姿にビジュの中で何かがはじけた。
考えるよりも早く体が動きグンジの唇をふさぐ。
「っん!?」
キスから逃れようと抵抗するグンジの頭を押さえ無理やりに深く口付けた。
ようやく開放されたグンジは呼吸する間も惜しみ口を開く。
「誰が触っていいって・・・っ」
言葉の途中、離れていたビジュの顔が再び近づき次は首筋に赤い跡を残す、その瞬間グンジからは先ほどまでの表情は消え焦りの色が見えた。
「止めろっ!」
いいながら立ち上がるが直ぐに腕を捕まれ再び唇をふさがれた。
抵抗しようと力をこめても普段重火器を振り回すビジュに本気で押さえ込まれてはかなうはずも無い。
恐怖から逃れようと引いた腰がリビングに運ぶまでに出来た料理を置いて置くために用意された机に当たる。
「っう!」
一気に状況が逆転した事からグンジは錯乱し状況を把握しきれずにいた。
ひんやりとした空気が胸をなでる感覚に慌てグンジは恐怖を振り払いビジュを睨み付けた。
「ビジュいい加減にしろっ!」
精一杯怒鳴りつけたところで優位に立つビジュが怯むはずも無く、開けられた胸の突起にねっとりとした感触が伝う。
「っ・・・止めろっ!」
言葉にゆっくりとビジュが顔を上げる、視線が合った瞬間グンジは恐怖にのみこまれた。
薬とグンジの愛撫に追い詰められたビジュの表情はグンジの知るビジュの雰囲気とは違い男としての顔を見せていた。
「好きですグンジ」
告げられたビジュの言葉にグンジは戸惑ったように口を開き何かを言いかけそのまま閉じた。
舌で胸への愛撫を続けながら指が胸元からゆっくりと肌の上を滑りズボンのベルトに触れた。
「ビジュっ!」
逃れようと引いた腰はしっかりと捕まれ先ほどまでの行為に形を成し始めていた自身が取り出された。
「止め・・・」
自分のたたされた状況が情けなく、声は自然と小さくなっていた。
不意に胸の突起を軽く噛まれグンジの体は一度大きく跳ね上がった、ビジュの愛撫は抑え込む力とは裏腹に優しくその矛盾した刺激にグンジの自身はゆっくりと更に形を成していった。
「ぁ・・嫌だっビジュ」
その言葉にビジュは乱暴にグンジを机に押さえつけ噛み付くようなキスを繰り返す、宙に投げ出された足から下着ごとズボンを奪われグンジは再び逃れようと体をよじるが痛いほどに腕を強くつかまれ眉間にしわを寄せる。
「いっ・・・!」
謝罪の代わりなのか優しく口付けられ、同時に一度も触れられたことの無い場所へ指が触れた。
グンジは慌てて腰を引くが指はゆっくりとグンジの中へと進入した。
「痛っ・・・!」
情けなさから涙が目に浮かぶ、その涙をビジュは舐めとりグンジを見た。
プライドを引き裂かれ怒りに任せ怒鳴りつけようと開いた口は無理やり組み敷かれたグンジよりも今にも泣き出しそうなビジュを視界に捕らえると言葉を失いゆっくりと閉じられた。
涙をためた瞳で愛しげにグンジを見つめたままビジュは口を開いた。
「私を拒まないで下さい・・・好きですグンジ」
消え入りそうな声、グンジは戸惑った表情を浮かべる。
「何でお前のほうが辛そうな顔をしてるんだ」
困ったような悲しそうな表情でビジュは一度笑顔を作ると優しくグンジにキスを落とす。
「すみません」
自分を女にする男の謝罪する姿にグンジは変わらない愛しさを感じた。
「今日のお前は謝ってばかりだな」
返事は無い、ただ相変わらずの表情でもう一度ビジュは申し訳なさそうに笑った。


中に入れられた指がゆっくりと様子をたしかめるように徐々に奥へと進入していく。
「ふっ・・・ぅ・・・気持ち悪」
中で動く指の感触にグンジは眉間にしわを寄せ耐えていた。
緊張を和らげようといくつも唇から胸へとキスが落とされ時折その感覚がくすぐったいのか体が小さく跳ねる。
「あっ!・・・・っぅ・・・」
指がある一点に触れるとグンジは不快感とも苦痛とも違った声をもらし慌てて口をふさぐ。
その違いを見落とすはずも無く、ビジュは必要にその一点を刺激する。
「やめっ・・・ぁ・・!」
グンジの変化を合図に中に伸ばされる指が増え更に中を圧迫していく、しかし体を襲うのは先ほどまでの不快感だけではなくグンジはギリギリでつなぎとめた理性にしがみつく。
その理性すらも奪うように増やされた指がグンジの弱い部分に触れ追い詰めていく。
「あっ・・・ふっぅ・・・ビ・・ジュ・・」
名前を呼ばれ熱に浮かされたビジュの表情が嬉しそうに緩む。
「グンジ」
快楽にうるんだ瞳がビジュを捕らえゆっくりと腕が伸ばされ、吸い込まれるようにビジュはグンジへと口づけた。
「ん・・・」
刺激を与え続けていた指をゆっくりと引き抜き今まで指を受け入れていたそこにビジュは軽く自身をあてがった。
「っ・・・」
次に訪れる衝撃にグンジは不安な表情を作りビジュを見る。
ビジュはグンジの頭を子供をあやすかの様なしぐさで優しくなで、グンジは不満の表情をつくったがその表情から不安の色は消えることは無い。
「嫌・・・ですか?」
薬の効果は消えていない、荒い息がその事実を語っている、そもそも寸前まで来て欲を押さえ込める男もそういないだろうと考えながらグンジは薬を使いながらも平静を取り戻すビジュに妙な関心を抱いていた。
事実言葉とは裏腹に絶頂を望みグンジに触れるビジュ自身は熱く脈打ち開放を望んでいた。
辛いだろうと考えるが男のそれを受け入れる不安は強い、何より自分が男を受け入れる事に未だに不満もある。
「愛していますよグンジ」
考えに夢中になっていたグンジの耳に悲しげなビジュの声が届き唇が優しく触れゆっくりと体が離れていった。
瞬間、考えるよりも早く体が動きグンジは離れていくビジュの腕をつかんでいた。
「グンジっ!?」
ビジュの驚く声が耳に届く、そしてグンジ自身自分の取った行動に驚き口を開くことは出来ず無言のままうつむいた。
ただ、その腕を放してはいけない気がして更に強く掴んだ。



しばらくの沈黙の後、ビジュはゆっくりとグンジに近づき軽く頭に手をのせ又子供をあやす様に優しく撫でる。
講義の言葉を口にしようと顔を上げるが何も言うことが出来ず又そのまま口を閉じてしまった。
そんなグンジを見て優しく微笑むとビジュは再び触れるだけのキスを落とす。
「そんな顔されたら今すぐにでも押し倒して貴方を手に入れたくなってしまいます・・・・グンジ私も男です何度も自分を抑える事はできません、もう一度聞きますね・・・・」
そう話すビジュから視線を反らす事は出来ずグンジはビジュの唇の動きを目で追っていた。
「私は貴方の事を好きなままでいてもいいんですか?」
言葉にグンジは無言のまま、少し気恥ずかしそうにゆっくりと頷いた。
そのまま又顔を上げることはせずうつむいたままだったが、ビジュはそんなグンジの様子に幸せそうな笑みを浮かべ熱で熱くなったグンジの頬に手を添え優しく口付け、うるんだ瞳と視線が合うとさらに深く口付けゆっくりと体重をグンジへとかけていった。












朝の日差しが窓から部屋に差し込みビジュはまぶしさにゆっくりと目を開けた。
隣で眠るグンジを確認すると柔らかい笑みを浮かべる。
「いてぇ・・・・」
すっかり寝ていると思っていたグンジの声にビジュは驚く。
「起きていたんですか、おはようございますグンジ」
言いながら未だ体を起こそうとしないグンジの顔を覗き込みキスを落とす。
昨日のことが恥ずかしいのか、今のキスが恥ずかしいのかグンジは顔をそらすと枕に押し付けてしまった。
そんな普段とは違うグンジの仕草にビジュはより愛しさを感じた。
「腰がいてぇ・・・・未だ起き上がる気にならない」
言葉にビジュは苦笑いをもらす。
途中までは気遣い動いていたが何せ薬を使い限界まで耐えていたものだから最後のほうは自分でもしっかりとは覚えていない。
けれど、グンジ自身も同じく強く快楽を求め受け入れていたため攻めるつもりは無いらしく動きたくないと意思表示をするに留まった。
「加減が上手く出来ずすみません・・・・次はもっと優しくします」
言葉に耳まで赤くしたグンジが勢いよく顔を上げる。
「っ!・・・ばっ・・・」
視線が合ったことで羞恥心が更に強くなったのかグンジはそこまで口にして視線を宙へと移した。
そんなグンジの様子にビジュは拒まれ無かったことに幸せそうに微笑む。
「痛っ・・・」
腰に響いたのかグンジは表情をしかめると次には可笑しそうに小さく笑った。
「思っていた以上に痛いもんだな」
言いながらもグンジは何かを考えるような表情を作るとビジュを見る。
ビジュは出かかった謝罪の言葉を飲み込みグンジの目をまっすぐに見た。
「薬・・・・」
その単語にビジュは体内の血が一気にさめるのを感じた、昨日伝えることが出来なかった事を説明しようかと考えた所でグンジが再び口を開く。
「俺は薬を使わせるほどにお前を追い詰めてたんだな・・・」
思いもしなかった言葉にビジュは返す言葉が思いつかず間抜けな表情でグンジを見る。
そんなビジュの反応にグンジは怪訝な表情を浮かべると再び口を開いた。
「何だ・・・・その表情は?違った・・・のか?」
ビジュはワンテンポ遅れて慌てて首を振る、しかし言葉は未だに浮かばず何かを言わなくてはと焦るばかりだった。
そんなビジュの返答で安心したのかグンジは困ったように小さく笑いゆっくりと口を開いた。
「正直・・・俺は嫌われてると思っていたよ」
予想もしなかった言葉を再び投げかけられたがこの言葉に返す言葉は直ぐに浮かんだ。
「そんなっ!今も昔も私の気持ちはずっとかわりませんっ!私はグンジが好きです!」
強くハッキリと告げられた言葉にグンジは目を丸くし恥ずかしそうに笑った。
「昨日体でしっかりと教わったさ」
その言葉に再びビジュはかけるべき言葉を見失ってしまった。
そんなビジュの様子を見てグンジは何時もの悪戯な笑みではなく優しい笑みを浮かべた。
「ビジュは優しいからな、体を求められても断れないだけだと思っていた・・・俺はそんなお前につけこんで勝手をしてるだけだと思ってた」
言葉にビジュは胸が締め付けられる。
「そんな・・・いくら私でも・・・嫌なら断りますよ・・・」
グンジは意外だといった表情を作り少し考えるそぶりを見せると「そうだな」と小さくつぶやいた。
ビジュの頭の中でグンジの言葉が繰り返され胸が圧迫されているような感覚に陥る。
「自分でもどうしようもないくらいお前が好きで・・・ギリギリの関係を続けているつもりだった」
告げられた言葉の意味よりちゃんとそこにはグンジの自分に対する気持ちがったのだと示された言葉にビジュは安心を覚えた。
ただお互いの感情に必死になるあまり肝心の相手の感情が見えていなかっただけなのだとビジュは小さく笑った。
「私は貴方に触れられてとても嬉しかった・・・出来れば貴方に触れたいと願っていましたが・・・・」
ビジュの言葉にグンジは一つ苦笑いをもらす。
「俺はお前ほど出来た男じゃないからな、触れられれば自分を見失って抵抗されようが無理やりにでも手に入れようとしていたと思う」
昨夜の自分の行動を思い出し自分もグンジが思うほどの男ではないと小さく頭を振る。
同時にずっと考えていた、望んでいたことを思い出し申し訳なさそうに口を開いた。
「私は・・・ずっと貴方とそうなる事を望んでいましたよ?触れられることも嫌われていたので言い出すことは出来ませんでしたが」
グンジは困ったような表情を作り笑った。
「今はそうしていればよかったと思ってる・・・・だったら昨日みたいに俺が女役になる事もなかったしな?」
言い終えた所でグンジは何かを思いついたように一拍おいて再び言葉を続けた。
「受け入れるのは痛い物だと聞いていたからな、俺の勝手で傷つけたくは無かった」
「すみませんっ!」
起き上がれなくなるまで乱暴に扱った事への罪悪感が一気にこみ上げビジュは声を張り上げ謝罪する、そんなビジュにグンジは驚いた表情を作り苦笑いをもらす。
「攻めるつもりは無い、きっと俺がしたらもっと酷い状態だったと思うぞ?俺は勝手だからな」
罪悪感から暗い表情を作るビジュを見てグンジは苦笑いをもらす。
「・・・・痛くないと言えば嘘になるが・・・痛いだけじゃなかったからな・・・」
言いながらグンジは視線を泳がせる、顔に熱が集まっているのが見て解るくらいに赤くなっていた。
ビジュは不器用な恋人の精一杯の優しい言葉に微笑んで返した。
自分の言葉を後悔しているのかグンジはビジュから向けられる視線から逃れるように痛む腰を気遣いながらベッドから下りようと体制を変える。
「グンジ」
かけられた声にグンジの体は一度小さく跳ね数秒考えた後でしぶしぶといった様子で振り返る、振り返ったグンジの唇にビジュはゆっくりと唇を重ねゆっくりとベッドへとグンジの体を戻した。
ベッドに肩を押し付けられたグンジは慌ててビジュの体を押し返す。
「待てっ!今日はもう無理だ・・・」
グンジの首筋に赤い跡が一つ増える。
「優しくしますから」
押し返す力が弱まったのを確認するとビジュは再びグンジに優しいキスを落としていく。
「痛かったら許さない・・・」



あとがき☆
薬を飲ませて逆に襲われちゃうってう展開を書きたかっただけ(。`・ω・´。)
ブラデスはやっぱりラブラブじゃないとダメみたいです(´ω`)w
どうして自分が書くとどちらもヘタレなんでしょうか・・・w
特にデスペなぜにヘタレ・・・w
追い詰められるとブラは暴走しちゃうし(゚ω゚`);;w
ちゃんと俺様なデスペを泣かせてみたい物です(o-´ω`-)

しかしこのマイナーカップルというかデスペ受け思考がマイナー(* _ω_)... アヒョ♪
同士が増えるといいな(・´ェ`・)w