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2012年02月26日

なぜ書くと願いが叶うのか、脳の仕組みから解明する☆☆☆☆

脳をやる気にさせるたった1つの習慣ーなぜやりたいことを書きだすと実現するのか?-
茂木 健一郎
ビジネス社(2010/06/16)
¥1,365

このブログでも多数紹介している茂木健一郎さんの本。図書館で予約してあまりにも長く待ったので、借りようと思ったきっかけが何だったか失念してしまった。何か別の著書で知ったのだと思う。
「書くだけでうまくいく」という眉ツバのような話だが、読んでみるととても説得力のある内容だった。

なぜ書くと願いが叶うのか、それを脳の仕組みから説明してあるのがこの本。
脳に関する本でよく出てくるものに、「脳は本来怠け者」というのがある。無駄なエネルギーを使わないよう、ふだんは車のアイドリング状態になっているのたそうだ。これをどうやってやる気にさせるのか。

それには「書くこと」しかないという。書くことを習慣化すれば、脳をやる気にすることができる。
そのしくみとは、「書くことでドーパミンが出る→その報酬を得たくて脳はやる気になり、行動した結果願望が実現する」というもの。
今まで、スピリチュアル系の本などでは特に根拠を示されることなく「書けば願いが叶う」と書いてあるものが多かったが、脳科学の視点からきちんと説明してあるのがうれしい。


もともと、脳の自然な状態とは非常に柔らかく、不確実なものの方が多いという。唯一の固いものは記憶。だが、記憶もあいまいで時間がたつと失われてしまう。
そこで、脳の中に確実なものを持つためには、脳単独で処理せず、脳の外に「固定点」を持つとよいのだそうだ。脳以外に記憶を溜めておく=文章を書いて記録しておくこと。
記録しておくことで、脳は確実性を手に入れられる。その結果、偶有性*1をいいバランスに保つことができ、不確実なものをより多く処理できるようになる。

また、脳の中のワーキングメモリーは容量が小さいので、脳の記憶システムの限界を超えるためには、記録しかない。つまり、「記録すること」だけがやる気を継続させてくれる唯一の方法なのだ。
無意識を意識化できるのも「書くプロセス」の大きな役割だという。「書くこと」にはずいぶんいろんな働きがあるのだ。この本を読むまであまり意識したことがなかったので、これは私にはありがたい気づきになった。
ブログも、ライフログも、使うことばを選び磨くことも、すべて脳をやる気にするために欠かせないプロセスなのだ。

自伝を書いて過去の自分と対話する方法、願望を実現させるためのよりよい書き方、自分の夢や目標を発見する方法など、具体的なやり方もたくさん紹介してある。脳科学の裏付けがあるので、安心して取り組める。
時々専門用語も出てくるが、全体には茂木さんらしい読みやすい文章なので、さらっと読める。書くことが好きな人はもちろん、何となく苦手意識がある人も、読めば「よし、ちゃんと書こう」と思えるのでおすすめです。
私のアクション:面倒がらずに小まめに書く習慣をつける
関連記事
読書日記:『脳を活かす生活術』
読書日記:『脳を活かす仕事術』
読書日記:『脳を活かす勉強法』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

書くとドーパミンが出る(P8)

「○○になる」と書いた時、人間は実際にそれを達成しているところを想像しています。それは「自分がなりたい姿になった瞬間」を脳の中で想像しているに過ぎないのですが、その達成した気分を「いま、ここ」で前倒しで噛み締めているのです。まだその願望が達成されていないにもかかわらず、報酬物質であるドーパミンが放出されて、人間は快楽を得ることができます。
その快楽をさらに得ようとして、夢や目標を実現するための行動が強化されていく。それが継続されていくと、ついには本当にその夢や願望が叶っているのです。つまり、夢や目標を書くことはドーパミンを放出する脳の回路を強化すること、イコール脳をやる気にさせることなのです。

脳がやる気をなくす3つの原因(P27)

1.コンプレックスを抱えている
2.単調さが続く
3.強制や命令を受けている
この3つを取り除けば、脳はアイドリングしている状態を脱して、「やる気」になる。

「自分GDP」を記録する(P49)

自分がやっていて意味のあると見なしたさまざまな活動の時間と結果を計算し、1日の「自分GDP」として概数を割り出し、生産性を記録するのです。1を標準としてそれより効率がよければ、生産性指数を1.1、1.2、1.3とし、低ければ0.9、0.8、0.7とします。
そのルールはもちろん自分で決めます。
(中略)
「今日はお前、ハイテンション過ぎるぞ」と言われるような、行動も精神も勝手に暴走してしまっているような状態…が「自分GDP」的には、だいたい最高の1.3レベル。反対に「今日はどうもやる気が出ない」いうローテンションの時には、最低の0.7レベルがつきます。
結果的に、この「自分GDP計算」は2年間で終了しました。飽きた、というよりも、わざわざ記録せずとも自分の脳の活性化状態を理解できるようになったからです。

「自分GDP」記録を通してわかったこと(P50)

1.人間というのは生産性を高めることができるのだということ。
2.不調な時には無理をして作業を続行するよりは、気分を切り替えて別の作業に集中した方がいいということ。

ストップウォッチを使って集中力を高める(P51)

常にストップウォッチを用意しておき、ある程度の時間が経過したら機械的に一度作業を止めて、改めて再び作業を開始する習慣を身につけると効果的です。もっとも、メタ認知の感覚がつけば、もうストップウォッチは要りません。

脳にとって一番楽しい状態とは(P73)

人間の脳は予想できるものと、できないものの割合を1対1くらいに保ちバランスを取ろうとします。そのバランスの取れた状態が脳にとって、一番楽しいことなのです。
つまり、本来脳は「偶有性」を楽しむようにできているのです。
※偶有性=確実なことと、不確実なことが半分ずつくらい混ざり合っている状態のこと。

脳の外に「不動点」を持つ(P86)

人は漠然と目的意識を持っているだけでは、どうしても「あれ、なんだっけ」と忘れてしまうもの。書いて脳の外に不動点を築くことで、脳は新たに確実性を手に入れ、その上にさらに不確実性を積み増せるようになる。

脳の記憶システムの限界を超えるためには、記録しかない(P86)

記録することだけがやる気を継続させることに役立つことなのです。

書かなければ宝の持ち腐れ(P94)

もともと人間の無意識は、無尽蔵な宝の山のようなものです。
その多くは本人ですら発見することなく一生を終えるものです。それを掘り起こすためには、「書く」作業が必要です。「書く」ことは自分が抱えている無意識と対峙する、唯一のコミュニケーション方法なのです。
(中略)
何しろ、「書かなければ自分の願いもわからない」のですから。

どんなに高い目標でもまず書き出してみる(P106)

そしてどんなに時間がかかってもあきらめずに取り組む。くじけそうになったら書いた目標を読み返せば、脳がやる気になって夢や目標へと導いてくれます。

「早すぎる自伝」を書く(P123)

…人生の半ばのある時点で、自分の人生を振り返ってそれを文字にしていくという「早すぎる自伝」は脳にとって確実性を与えてくれるものです。つまり、自分の書いたもの(「早すぎる自伝」)が脳にとっての資本になると言うことです。そして、その資本を元にして、新しいことや、やりたかったことに挑戦することができるのです。そういう意味では、「自伝は早めに書いた方がいい」と言えます。

脳にとって確実なものを持つ=「文字を書いて記録しておく」(P123)

人生の分岐点でなぜこちらを選んだか(P131)

※自伝を書くこと=自画像を描くこと。だが、自分の過去にあった事実を振り返っても、まだ自画像がはっきりしない場合のおすすめの方法
人生の分岐点に立たされた時、どうして自分はあの時にこちらを選んだのか、その理由を書いてみることです。なぜ自分はその道を選んだのかを振り返ることは、より自分の自画像を鮮明にすると同時に、自分の人生の「のびしろ」をつくることになります。

自分自身の人生を整理することは(P141)

自分がこれまで歩んできた人生の軌跡を書き出していくことであり、脳の中に確実なものを積み上げていくと言うことです。その積み上げた確実性の分だけその後に続く不確実なものにも対処できるようになって、生の偶有性を楽しむことができます。

茂木健一郎流・偶有性を楽しむための8ヵ条(P206)

1.脱藩する(組織の倫理で行動しない)
2.プリンシプルを磨く※プリンシプル=生きる上での原理・原則・信条
3.学ぶべき場を見つける
4.師匠を持つ
5.ことばの級位を上げる
6.英語で発信していく
7.出会った人と0.5秒で打ち解ける
8.人前で夢を宣言する

自分以外のものにプリンシプルを質入れするな(P211)

…たとえばブランド大学に頼り、正社員であることに頼って、そこに合わせて自分の行動を決めるということです。仮に、大企業の社員であることを基準に自らのプリンシプルを決めていたら、ある日突然会社が潰れたり会社からリストラされたりしたら、その人の存在価値はなくなってしまいます。

*1:偶有性=確実なことと、不確実なことが半分ずつくらい混ざり合っている状態のこと