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2018年05月26日

資本主義から価値主義へ☆☆☆☆



※ [Kindle版] はこちら

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
幻冬舎 (2017/11/29)
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著者・佐藤 航陽さんは起業家で(会社メタップスのサイトはこちら)、「タイムバンク」という時間に価値をつけて売買できるシステムを立ち上げた人。
この「タイムバンク」というしくみをネットニュースで知り、面白いと思ったので、もう少しくわしく知りたいとこの本を図書館で借りた。

とても興味深い本だった。


◆目次◆
はじめに
第1章 お金の正体
第2章 テクノロジーが変えるお金のカタチ
第3章 価値主義とは何か?
第4章 「お金」から解放される生き方
第5章 加速する人類の進化
おわりに

著者は母子家庭でお金に苦労した経験から、「お金の正体をつかみ、今よりもいい社会のしくみを自分で作りたい」という気持ちで起業し、お金について研究を重ねてきたという。
自分の会社で実験を繰り返し、お金の性質がある程度わかった、ということで書かれたのがこの本。
読んでびっくりした。まるで学者が書いた教科書のようだったからだ。
しかも、わかりやすい。
いかに著者にとってこのテーマが大切だったかがわかる。

 この本を書いた目的は、「お金や経済とは何なのか?」、その正体を多くの方に理解して欲しい、そして理解した上で使いこなし、目の前のお金の問題を解決してほしいということです(P11)。


著者によれば、現在は資本主義経済の転換期に来ているという。
そのきっかけとなったのがビットコインをはじめとする仮想通貨と、そのしくみブロックチェーンだ。

「通貨」という名前だからややこしいが、これは今の通貨とはまったく別のルールで動く新しいものと考えた方がいいそうだ。
サッカーと野球はどちらも「球技」ではあるものの、同じルールでやることは不可能だ。そのくらい違うという。


仮想通貨のしくみは、まるで中世でグーテンベルクが活版印刷の技術を発明したことで、それまで特権階級だけのものだった「知識」が一般庶民にまで行き渡ったことに匹敵するという。

 これまで300年近く国家の専売特許とされてきた通貨の発行や経済圏の形成が、新たなテクノロジーの誕生によって誰でも簡単に低コストで実現できるようになりつつあります(P208)。


“国が保証するひとつの通貨”という縛りがなくなると、今まで人は既成の枠組みの中で競っていたのが、新しく枠組みを作ることを競うようになる、と著者は言う。
価値も人それぞれでいい、になっていく。

 つまり、私たちがどんな職業につき、誰と結婚して、どんな宗教を信じ、どんな政治思想を持つのも個人の自由であると同時に、何に価値を感じて、どんな資産を蓄え、どんな経済システムの中で生きていくのかも自分で決められるようになっていく。私たちはその過程にあります(P189)。

経済も複数あっていいそうだ。複数あれば、自由に選べる。まるで、アプリを用途に応じて使い分けるように、いくつかをその都度使うこともできるという。


資本主義が通用しなくなった時、新たに興るのは「価値主義」、というのが著者の考え方だ。

今の若い世代は生まれた時からネットはもちろん、ものは全部身近にあった。
人は最初から当たり前にあったものには欠落感がないので、それほどほしいと思わない。
だから、ものに対する執着はこれからますますなくなっていくことになりそうだ。
ものを買う、消費する社会ではなく、承認する/承認される、評価する/評価されることが経済を回すようになる。

他者からの評価が自分の価値を決める。つまり、ここで「セルフブランディング」「自分が本当にやりたいことをやる」といったことが大切になってくるのだ。


キングコング・西野亮廣さんのクラウドファンディングの話や、いい人戦略など、今までのお金を稼ぐ能力とは違った、その人を評価するしくみはいくつか読んできたが、この本で初めて、そういった戦略がどう経済活動と結びつくのかを教えてもらった気がする。


ネットで見て興味を持った、著者が去年立ち上げたアプリ「バンクタイム」は、単なる時間の売買ではなく、「時間に資産価値をつける」という、新しい試み。
詳しく知りたい方はこちらのサイトがわかりやすいです。
【必見】タイムバンクとは?仕組みや目的、使い方まで日本一わかりやすく説明しよう。――
資産構築メディアサイトFALI


個人的には、このくだりが印象に残った。

 …本当にお金や経済が作り出す課題を解決したいと考えるのであれば、お金に自らがくっつけている「感情」を切り離して考えなければなりません。お金や経済が持つ特徴を理解した上で、それらを自分の目的のために「ツール」として使いこなす訓練が必要なのです。

 たくさんのお金を動かしている人ほどお金が好きな拝金主義者や守銭奴のような印象を持っている人がいますが、実際は全くの逆です。よりたくさんのお金や経済を動かしている人ほど、お金を紙やハサミやパソコンと同様に「道具」として見ています。そこに何の感情もくっつけていません。純粋に便利な道具という認識を持っているからこそ、それを扱う時も心は揺れませんし、冷静に判断をし続けることができます(P257)。

少し前、堀江貴文さんのお金に関するインタビューを読んだら、まさしくこんな感じの反応だったからだ。インタビュアーがイメージする「お金持ち」と明らかに乖離していて、困惑しているのが伝わってくるような内容だった。

お金に対する認識を変えたら、経済状態が大きく変わるのかも、と思えた。


お金のしくみ=経済のしくみを知るということは、つまり「これから何が売れるのか」「発展していく組織はどう作るか」といった、目の前の課題を解決したいと解決する方法にも応用できるそうだ。

ここでは紹介しなかったが、世の中のしくみは脳のしくみと相似で、また自然のしくみとも似ているのだそうだ。
それを知っているだけでも、世の中がどうなっていくのか、予測する力は上がるはず。


わかりやすく書いてある本なのに、これだけたくさんのことが学べるのは素晴らしい。
これからの世の中を生き抜くために必読の1冊です。
私のアクション:自分の評価を上げるために、このブログのどこを磨くか検討する
■レベル:守 

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