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通勤電車の図書室

2017-12-17 鉄道ダイヤ

[][]列車ダイヤはこう進化を遂げた

長年国鉄でダイヤ作成に携わった著者が、基礎から解説する。ダイヤは鉄道運行のすべての基本であり、技術の進化とともに改善されてきた。驚かされるのはその飽くなきスピードアップへの挑戦の歴史である。あわせて乗客から見て便利で使いやすいことにも配慮する。既知の内容も多いが楽しく読めた。一部マニアックな技術細論あり。

2017-12-15 震災

[]持たざる者

震災を題材とする連作集。放射能を心配するあまり、海外へ避難する親子、意見が合わず離婚する夫婦。逆に海外から帰任し介護に苦しむ主婦と現代の家族、親子関係を鮮烈に描く。共感できる部分は半分くらい。誇張され少し現実離れしているのかも知れない。独特の文体で著者の力量は大したもの。

持たざる者

持たざる者

2017-12-13 自衛隊

[]自衛隊の実像

女性防衛ジャーナリストのルポ。基本的には自衛隊シンパで、献身的な隊員たちに寄り添い、世間の持つ虚像や誤解を解くべく力説。強調されるのは予算不足で、個人の意思と努力に負っている現状。かなり偏向はしているが、知らない事実も多く参考になった一冊。

2017-12-11 輪廻転生

⋆[書評]ペンギンバタフライ

タイムトラベルを題材とした連作集。過去と未来を行き来することで人生の変曲点を変えようとする物語が6篇。よくある題材ではあるが、現代的な感覚でテンポよく展開。うまく引き込まれた感じ。連作間の関係性がやや弱いかといったところ。

ペンギンのバタフライ

ペンギンのバタフライ

2017-12-10 ゾルゲ事件

[]日米開戦へのスパイ

最大の謎、ゾルゲ事件の真相に迫る。要は開戦に消極的な近衛内閣を打倒するために東條が仕組んだ謀略であるとする。ゾルゲの成果とする日本軍南進の情報は遅きに失しており、実際の効果は薄かったとする。戦後冷戦期のソ連では英雄視され、日米では反共プロパガンダに使われ、実像より大きなイメージが定着した。新たな事実解明は興味深いが、記述は資料引用の繰り返しが多く、読みづらい。

日米開戦へのスパイ  東條英機とゾルゲ事件

日米開戦へのスパイ 東條英機とゾルゲ事件