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通勤電車の図書室

2017-07-20 鉄道

[書評}なぜ南武線で失くしたスマホジャカルタにあったか

鉄道ファンサイトへの連載をまとめたエッセイ集。硬軟織り交ぜて66篇。表題のようなほのぼの系から、JR北海道の経営問題までカバーする範囲は幅広い。ここでも都市部と地方の格差は明確。もはやノスタルジーだけではやっていけない地方の現実は人口減少の日本の構造問題である。1ファンとしては寂しいが正面から向き合う姿勢も重要。構成としては後半になるにつれテーマが重くなり、読後感はしんどい。

2017-07-17 AI

[]AI経営で会社は甦る

変革の激しい現在をデジタル革命の第3期と位置付ける。要はカジュアル(C)からシリアス(S)への発展。グローバル(G)からローカル(L)への移行期であり、デジタルとアナログの総合技術に長けた日本企業には大きなチャンスがあるとする。AIの発展により組織はさらにフラット化し、ホワイトカラーは不要になる。大企業から中小へのシフトが起こり、特にサービス業での人材の需要が吸収代になると予測する。基礎的な開発は大学へ移管されていき、優秀な人材ほど囲い込みは難しくなる。マネージメントとしてはいかなる変化にも対応できる心構えが必要。説得力に富む一冊。

  • 不確実なものは不確実なものとして経営すること

AI経営で会社は甦る (文春e-book)

AI経営で会社は甦る (文春e-book)

2017-07-14 ホワイトカラー

[]これからの世界をつくる仲間たちへ

メディアアーティストで魔術と呼ばれる著者が、未来を予測し、進路に悩む若者にアドバイスを送る。ITの発達により、ハワイトカラーは淘汰され、専門性の高いクリエイティブクラスのみが生き残る。かなりの極論ではあるが十分に理解できる。自分の解決したい小さな問題をみつけ、それを必死に考え、70億の世界を相手に問うことが現実的な手法。久しぶりに刺激的な1冊であった。

これからの世界をつくる仲間たちへ

これからの世界をつくる仲間たちへ

2017-07-11 質問力

[]いい質問が人を動かす

著者は弁護士。自らの経験と古今の名著の引用から、質問による他人への影響と自己コントルール手法を提案。質問には思考を強制するパワーがあるとする。ロジック心理学がベースとなっている。常に相手や第三者の立場になって考え、ポジティブな態度であること。内容は平易であるが、まあ常識の範囲。やや期待外れ。

「いい質問」が人を動かす

「いい質問」が人を動かす

2017-07-09 神社

[]神様の御用人

和風ファンタジー。膝を痛め野球と会社を辞めたフリータ−の主人公。亡祖父の跡を継ぎ、御用人を任命される。神々からの様々な要望をこなす役目、人間社会との仲介役。真面目で人を思いやる性格は一見理不尽な要求に正直なハートで応え成果を生んでいく。予測できた内容だが、思ったよりは主題がはっきりし、軽めの感動を生んだ。満足できるレベル。

[]火花

売れないお笑い芸人の修業時代を描く私小説。一人称で語られる自分と年上の兄貴分のやり取りが中心。お互いの才能を認めつつ、野放図の先輩を慕いながら、彼がやがて落ちていく姿を冷徹に描く。自分自信もコンビを解散。最後の漫才は涙ながらに感動的。言葉遊びは作者の本領芥川賞受賞作。何となくうなずける。

火花 (文春文庫)

火花 (文春文庫)