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通勤電車の図書室

2018-04-22 近未来

[]大予測次に来るキーテクノロジー

著者は野村総研の研究員。タイトル通りの内容。急速に進化するAIを中心とした最新技術を紹介。ある程度知った内容とそうでない部分が分かれる。音声操作とチャットポットが後者。単純化するとAIをベースとする分散化の時代。いずれにせよ急激な技術の変化にビジネスチャンスは多くある。

大予測 次に来るキーテクノロジー2018-2019

大予測 次に来るキーテクノロジー2018-2019

[]おらおらでひとりいぐも

老境で孤独な主人公が、亡き人々と会話しながらこれまでの人生を振り返る構成。自らの死を意識し、人生の意味を改めて問う。全編に東北弁が散りばめられ、意味はわからないまでも郷愁を誘う。最後に救いが描かれ、読後感は若干明るくなった。著者は63歳の主婦。文芸賞受賞作。評価は微妙。

2018-04-19 ヘレンケラー

[]奇跡の人

三重苦ヘレンケラーの物語を津軽で展開。教師役の去場安が主役。6歳の野生児れんに意思疎通から教育を始める。旧家の抵抗、両親との葛藤を繰り返しながら、最後は必死の思いが通じ奇跡を導く。重要な役柄が、盲目の三味線弾きである少女キワ。はじめての友人の存在が、大きく寄与する。感動の一作。一気に読破。

奇跡の人 The Miracle Worker (双葉文庫)

奇跡の人 The Miracle Worker (双葉文庫)

2018-04-17 カクレ

[]潜伏キリシタンは何を信じていたのか

日本のキリスト教史を根底から覆す学術ルポ。戦国時代南蛮貿易に魅せられたキリシタン大名は領民ともに信者となる。これは教義を理解してのことではない。その後禁教の時代。指導者のない信者たちは潜伏しやがて教義は忘れされれていく、あたかも仏教の一宗派のような扱いで、先祖崇拝と結びつき生き残る。明治以降の新たな信者は知的な理解者であるが、その数は限られる。そもそも一神教多神教の土壌に根付くには自己変革が必要。ロマンで捻じ曲げられた宗教史に新たな光を照らす。興味深い力作である。

潜伏キリシタンは何を信じていたのか

潜伏キリシタンは何を信じていたのか

[]はしっこに馬といる

著者と与那国馬の交流の記録。自然体で馬の気持ちを理解し、コミュニケーションを図る。自然条件は厳しいが、のどかな島の中での暮らしは癒やし系。イラストも良い。素子大満足の一冊。これが実は続編とのこと。

はしっこに、馬といる ウマと話そう?

はしっこに、馬といる ウマと話そう?

2018-04-15 ソ連

[]グッバイレニングラード

ショスタコーヴィチ交響曲7番は、包囲戦の最中に作曲され初演を迎える。ソ連側のプロパガンダに利用されたと言われるが、国民を勇気づけたのは確か。100万人を越した戦死者、その大半が餓死または凍死という悲惨な史実。著者は25年前に子供特派員として当時のソ連を訪問。その後の激動の時代を振り返る。さらに自分の家族の歴史も重ねる。終盤やや焦点がぶれた感じがするが、なかなかの秀作。

2018-04-12 演劇

[]ルビンの壺が割れた

かっての恋人同士がSNSで語り合う。大学の演劇部で結ばれた二人だが、結婚前日に新婦が逃走。その謎が明らかにされる。後半はどろどろした展開に。話題になった一冊。エンタメとしては充分。

ルビンの壺が割れた

ルビンの壺が割れた