Hatena::ブログ(Diary)

通勤電車の図書室

2018-10-15 チャド

[]世にも奇妙なニッポンのお笑い

著者のお笑い論。オーストラリア出身で日本のお笑いに魅せられ、NSCに入校。ぼんちおさむの弟子となる。巧みな日本語で漫才からピンまで多彩な芸をこなす。翻訳家として日本の映画を海外に紹介。笑いのセンスを活かす。日本のお笑いのレベルの高さを実感している。そのベースとなるのはよく練られたネタ。軽妙な語り口はさすが。

  • 字幕は実際のセリフの1・3
  • 大阪地球で唯一、おもろい奴が上の町

2018-10-13

[]秘録島原の乱

秀頼は大阪城を脱出。島津に匿われ、天草四郎となる。家光は家康と春日の局の実施。この二人の覇権争いが実は島原の乱実相であるという魅力的な設定。このあたりは作者ならでは。それがいかに史実に漸近していくかが物語の読ませどころ。後半登場人物が多すぎ、その個性も乏しくなり、パワーを失った感がある。さすがに初期の破壊力は失せたか。

秘録 島原の乱

秘録 島原の乱

2018-10-10 維新

[]明治維新という過ち

井伊家臣の末裔が、明治維新の実像に迫る。現在の我々の常識は勝利した官軍が作り上げた史観による。維新という言葉時代が昭和初期からの造語で、昭和維新さらには大戦に結びついていった。長州は下級武士のテロリスト品格に乏しいとばっさり。腰の据わらぬ徳川慶喜にも手厳しい。会津をはじめとする東北の武士道には同情的。少年期に切腹作法を教えられたという武家の末裔の精神性によるところが大きい。内容は新鮮で面白かったが、ブログ掲載だけに話題が左右に飛び読みずらい。

2018-10-07 高齢化

[]エイジノミクスで日本は甦る

待ったない高齢化社会を迎える日本。経済学者がこれをチャンスととらえ課題を整理する。技術面と規制面から考察。高齢者消費者であると同時に健康な人は貴重な労働力でもある。すでに先端事例は進んでおり、実証されれば展開を急ぐ必要がある。共著のためか論点はややボケる。空気をつかむことはできた。

[][]水力発電が日本を救う

日本が唯一世界に誇れる水力エネルギー。豊富な降水量と急峻な地形を生かして、再生エネルギーの柱とする。発案は元河川局長の竹村氏。既存のダムの効率化と嵩上げにより、現状の倍近い発電量が見込める。バラ色の話だが現実はさまざまな障壁。まず河川法の改正が必要。送電コストも気になるところ。経済性の前提は固定買い上げ制度だがこの持続性は疑問。本書は続編で福島では産官あげて特区とし、実証に移る計画。理論的には間違いなく正しく刺激的な提案。ぜひ応援したい。

2018-10-04 ウミウシ

[]無脊椎水族館

日本各地の水族館を中年男性二人組で回り、不思議な軟体動物を愛でる紀行。陰気で暗い水槽の中に、鮮やかな生物たちが待っている。代表格はウミウシイカ。まったく造物主は気まぐれで、進化の方向は予測がつかない。海の底は謎に満ちている。自ら撮影した写真は説得力十分。ユーモアたっぷりの文章も相まって質の高い一冊となっている。

無脊椎水族館

無脊椎水族館